Category: 02 アメリカ生活

カリブ海のあるビーチではケータイが禁止に

Beach Mobiles Banned

Rob Barrett, chief executive of Elite Resort Islands – owner of Palm Island – confirmed that guests will be prevented from using mobiles, laptops or PDAs within half a mile of Casarina beach.

(Rob Barrett, エリートリゾートアイランドのCEOで、パームアイランドのオーナーは カサリナビーチのまわり半マイル(800m)以内での携帯電話、ラップトップ、PDA の使用を禁止することを認めた。)

Engadet 経由。 アメリカから近いカリブ海にあるパームアイランドのリゾートではケータイをはじめ、PCやPDAの使用が禁止するらしい。 理由は、客にリゾートを満喫してもらうため、というのが面白い。

うちのボスなんかもそうだが、アメリカ人ってオフィスにいる時間はそんなに長くないのに、家や外出先から仕事をする人が多い。   Blackberry (メールを読むのに便利なスマートフォン) で四六時中メールをチェックしている人を Crackberry と揶揄するように、行き過ぎて四六時中ケータイで話をしたり、休暇で旅行に行ったときもケータイが手放せないという人も少なくない。

せっかくのリゾートなので規則にしてでも、仕事を忘れてのんびりして欲しい、またそれを目的に来てる人の雰囲気を壊さないで欲しいと現地のスタッフが思うのも、こういった背景を指してのことなんだろうなぁと納得してしまった。

でも、オレとしてはいい景色やちょっと変わった場所でプログラミングとかしたら効率上がりそうだななんて思ったりもするのだが(開発合宿なんかはそのひとつの実現の形だろうか)、せっかく旅行に行くならまずはのんびりとしたいという気持ちが先に来てまだ試したことはない。 でも、すでに予備軍なのかも。

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McCafe その後

「マックカフェ」15店舗を開業…日本マクドナルド


本マクドナルドホールディングスのカフェ形式店「マックカフェ」15店が29日、開業した。既存店に併設したタイプと、収益の伸び悩む小型の既存店を業態
転換したタイプがあり、新業態で集客向上と収益力改善を目指す。今後の検証を経た上で、来年度以降の店舗拡大を検討する。

おー、マックカフェ。 日本に進出したんだ。 「収益の伸び悩む…」と書いてあるところを見ると、日本でもスタバ人気にあやかり新たな収入源を模索しているんだろうなぁ。

2004年にウチの近くで偶然見つけて “ブレイクするか? McCafe” 、と紹介してはや3年近く経った。 ウェブサイトなどでも紹介されないぐらいひっそりとテストして感じだったので、もともと期間限定だったのかもしれないが、シリコンバレー近辺にあった McCafe は残念ながら1年程度で(たぶん)全てが撤退。 いまやシリコンバレー周辺では McCafe は見ることがなくなった。

うまく展開できなかったのは、マクドナルドでコーヒーという文化が根付かなかったからだろう。 アメリカでも、コーヒーと言えばスターバックスという感じで、それを象徴するように大通りを車で5分も走ればスタバの店が1軒ぐらいは見つかる。 そんな中で宣伝もしていないMcCafe(マクドナルド)でコーヒーを飲もうと思う人が何人いるか。 また、ハンバーガーを食べようとやってくる客がどれだけコーヒーを頼もうと思うか…。

日本では独自商品や、少人数や子供・家族連れが気軽に入れるようにするなど、アメリカのMcCafeにはなかった展開をしようとしているようだが、ハンバーガーを食べようとしてマクドナルドに来る客にいかにしてカフェ商品を売れるか、もしくは何らかの形で McCafe ブランドを浸透できるかというのがポイントになりそう。 日本での話題具合がわからないが、ぜひ引き際を間違えないで欲しい。


SANYO 携帯事業撤退でどうなるKDDI Mobile?

SANYO(三洋電機)が携帯事業から撤退を考え、売却先を探しているらしい。

SANYO はアメリカでは Sprint/Nextel というキャリアに端末を提供しているが、それより影響を受けそうなのが同じネットワークを使った在米向けMVNOサービスを提供している KDDI Mobile だろう (以前のエントリ)。

SANYO は KDDI Mobile 向けに日本語の表示、入力できる携帯電話を提供している。 撤退となっても、即出荷が止まることはないだろうが、引き継いだ会社としてはアメリカで事業を続ける相当のメリットがない限り続けるとは思えない。

昔は Sprint の端末と言えば SANYO というイメージが強かったが、最近は Samsung, Motorola といったメーカもいろんな携帯を販売してきて苦戦しているように見える。 このままだとアメリカ市場から撤退となる可能性が高そう。

唯一の可能性としては、京セラがSANYOの事業を引き受けた場合だろうか。 京セラは同じく Sprint/Nextel 向けMVNOの Virgin Mobile 向けに端末を提供している。 京セラのアメリカ事業もうまくいっている感じではないが、京セラがアメリカ市場にまだ興味があるのならSANYOの事業を引き継ぐのはいいチャンスだと思う。

日本の携帯メーカにとってアメリカ市場は鬼門のようだ。 SANYOの前にも SHARP,NEC,Panasonic などが参入したがいずれも撤退に終わっている(ソニエリはSonyの名が付いて今もがんばってるけど、実質その前身のEricssonなので別扱いとする)。

原因のひとつはアメリカ人的に端末に魅力がないところだろうか。 アメリカでは通話以上の機能はあまり魅力がなく、日本でウケる機能てんこもりなところは気づいてもらえないことが多い。 これは機能をちゃんと理解しない、いいかげんなアメリカのショップの店員に依るところもあるだろう。 その結果、よくわからない機能が増えて値段が高い端末は敬遠される傾向にある。

アメリカ市場は規模が大きいだけに、うまく展開できれば旨みも大きいと思う。 是非、京セラにはSANYOの事業を引き継いでもらって、アメリカにおける日本メーカの携帯事業を続けてもらいたい。


シカモア温泉に行ってきた

アメリカに住んでいると日本の温泉が懐しく思うときがある。 アメリカの生活は湯船につかるという習慣がないので、バスタブは浅いものばかり。 たまにあるスパと呼ばれるモノも、水着に着替えて入る温水プールっぽい感じのものが多くなんか違う感じ。

そんなアメリカの中で、日本人も満足できるような「温泉」を提供してくれるのが Sycamore Mineral Springs (通称 シカモア温泉) 。 結婚5周年記念と、仕事が一段落ついて平日に休みがとれたこともあって遊びに行ってきた。

場所は、シリコンバレーから US-101 を使って約4時間ほど南へドライブしたところにある San Luis Obispo (サン ルイス オビスポ) という街のはずれにある (Google Map リンク)。 ちょうどサンフランシスコとロスアンジェルスの中間といったあたりなので、日本人、アメリカ人を問わず両方の都市から温泉を目指して旅行に来る客が多いらしい。

シカモア温泉の最大の魅力は、

各部屋のパティオに備えつけられた Jacuzzi (ジャグジー)。

もちろん、蛇口をひねると出てくるのは42度ぐらいの温泉水。 温泉特有の硫黄臭がものすごい。 正直、効能とかよくわからないけど、到着後すぐ一度入ったら晩御飯を食べに服を着たとき体がぽかぽかしてるのを実感。 もうそれだけで感激。

そして、好きなときに好きなだけこの温泉に入ることができるのはすごくうれしい。 (ただし、ホテルの規則で AM12:00 – AM 7:00 は使っていけないことになっている) おまけに、ジャグジーなのでジェットバス機能があるのもいい。 もう何度も何度も入ったよ。


ジェットバスを使ったら白濁した(なぜ?)

もうちょっと近いと(あと、もうちょっと安いと)いいなぁとは思うけど、アメリカでこんな温泉は貴重。 しばらくしたらまた行きたい。

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なでしこジャパンの応援に行ってきた

昨年のサッカー男子日本代表に続いて、女子のサッカ日本代表、通称なでしこジャパンがベイエリアにやってきた。 女子サッカーは男子サッカー以上にどんな感じなのかわからないのだが、せっかくなので観に行ってみることに。

会場はサンホゼにある Spartan Stadium (スパルタンスタジアム) というグラウンド。 数年前までサンホゼにあったプロサッカーチーム San Jose Earthquakes のホームグラウンドとして使われていたが、もともとはアメフト用のコートなため、サイドラインすぐに壁があったりとサッカーグラウンドとしてはちょっとイマイチ。 でも、野球場を急遽サッカーコートにした前回よりはマシか。

今回のチケットは、試合の数日前に取ったんだけどチケットを買うときに Japan Supporter Seats という枠があったので、そのチケットを購入。 会場に行ってみたら、小さな応援団がいた。 写真いちばん左の青いのはなぜかドラえもんのコスプレ。 ハーフタイムでは何人かのアメリカ人から記念写真をねだられてた(笑)。

日本の女子サッカー事情は知らないが、アメリカでは子供たちを中心にサッカーをプレイする女の子は結構多い。 観客の中にもチームで来ましたというような団体の姿も。 そんなこともあり、当日の観客は11000人(ぐらい) という意外に多い観客数だった。

FIFAランキングによるとアメリカは1位、日本は10位と日本は完全に格下の状態。 試合が始まってみるとその順位の通り、アメリカペースで試合がすすむ。 何より体格がぜんぜん違う。 そしてデカイのに足が速かったり積極的にプレスをかけてきたりと動きがいい。


青いジャージの日本の選手はアメリカ人選手に隠れてしまう…

逆に日本は動きのいいアメリカ人選手にパスコースを早めに防がれボールがまわせず、逆にアメリカ人選手のドリブルを止めるために2人が集まることで、他の守りが手薄になるなどいいようにやられていた。

結果は 1-4 と完敗。 うち、ディフェンスの1人の選手がオウンゴールと、ハンドでペネルティキックを与えてしまったのがツライところ。 (本人はもっとツライだろうが…)

応援団席に座って面白かったのは

よく、サッカーの試合でみかけるこの国旗。 先に書いた応援団の人たちが選手入場や後半開始前に広げていた。 国旗には選手のサインなどもあり、試合ごとにいろんなところを回っているんだろうなぁとちょっと感動。

ただ、国旗の下にいる人は何も見えないので試合慣れした人じゃないとつまんないかも…。


Skype を使って日本の宴会に参加してみた

アメリカで暮らしていると、日本でおこなわれる宴会というか飲み会のようなモノがなつかしくなる。 今回、最近結婚した大学時代の友人をかこんでお祝いをしようという話になり、宴が開かれることに。 子持ちの人も考え昼間からという開始時間になった。

日本の昼は、アメリカ西海岸では夜8時。 これなら、ウチも Skype で参加できるんでは? ということで、参加してみた。 (実際には会場の関係で、宴会の始まる前にホットスポット対応のカフェでおこなわれたんだけどね。)

上の写真がその時の様子。 もちろんビデオ付き。 フルスクリーンにすると結構それっぽい。

なかなか面白い体験だったが、問題もいくつか遭遇した。

1つめはホットスポットのスピードが遅かったため接続が安定しなかったこと。 いちおう 802.11gのはずだったのだが…。 イーモバイルのモバイルブロードバンド通信でも試したがこっちの方が安定してスピードが出ていたと思う。 また、接続が安定しないと Skype や Windows がおかしなことになってしまうのもよくない。 (Skype が 3.5Beta だったのも問題だったかも。)

2つめは音量の問題。 ラップトップのスピーカーはボリュームを最大にしてもそんなに大きな音がでないため、こちらの声がまわりの音にかき消され聞こえにくかったようだ。 簡易的なモノでもいいから外付けのスピーカーを用意すればよかったかも。

結構いいところまで来ている。 あとちょっとのインフラの改善と、ちょっとした工夫で使えるものになるんじゃないかと思う。 まわりから見たら異様だろうけどね(笑)。


サイキック!

アメリカでたまに見かけるこんな看板。

Psychic (サイキック) なんて聞くと、オレはミスターマリックや清田青年やユリゲラー (古いか…) を思いだす。 ってことは超能力ショー?

日本だと、サイキックというと超能力というイメージが強い。 英語的にも超自然現象という意味もあったりと間違いではないのだが、 Psychic という英単語は霊能者といった意味にとられることが多い。 つまり、この看板は霊視します、霊の力で占いしますといった看板というわけ。

こういうお店は霊視だけじゃなく、タロット占いや手相占い (Palm Reading) なんかもやってくれるところが多い。 ま、どれも不思議な能力には違いないか。

映画 Ghost でウーピーゴールドバーグが演じた霊媒師はまさしく Psychic って呼ばれている人。 あと、オーラの泉の江原啓之なんかはスピリチャルカウンセラーとか横文字の肩書きだけど、英語にしたら Psychic になるんだろうな。

ちなみに、ミスターマリックはサイキックエンターテイナーらしい。


2007年の参議院議員選挙に行ってきた

この前の週末、参議院議員選挙に行ってきた。

あまり知られていないようだけど、海外に住んでいる人も在外選挙というしくみを使って国政選挙には参加することができる。 詳しくは 外務省の在外選挙のページ を見て欲しい。

在外選挙の方法は、海外に移住する直前に住んでいた市区町村に在外選挙人として登録し、選挙のたびに郵便を使って自分の票を送るというのが一般的。 オレも前回の衆議院議員選挙のときは、この方法で投票したんだけど、今回はサンフランシスコにある日本領事館に行きその場で投票するという在外公館投票をしてみた。

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日本領事館のあるビルにあった投票所案内

日本領事館の投票所に行ってみたら、郵便で行う投票と同じことをその場で行うという感じだった。 はじめに在外投票の申請や、投票した票を日本の市区町村の役場まで送るための封筒の宛名書きをおこない、確認してもらったあとに投票用紙を受けとる。 投票した票は封筒に入れ、封をしたあとに立会人のもと、領事館の職員の人に受けつけてもらうという感じ。 あんなにも日本語を手で書いたのは久しぶり(笑)。

投票にあたって情報を集めようとしたけどなかなか難しかった。 テレビのニュースはあたりさわりのない中立的なものしかないし、インターネットにも情報はあまり載ってない(載せられない)ため参考にならない。 名前でググって情報を集めるのが一番有効だった。

アメリカでは Webサイトはもちろん、 YouTube を使ったり、Spam メールを送ってきたりとインターネットをガンガン使っている。 参院選に立候補している某氏も言っているが、日本もインターネットを情報発信の一つの手段としてそろそろ考えて欲しいところ。


イチローが inside the parker で MVP

昨晩行われたMLB(メジャーリーグ) のオールスター。 普段あまり野球を見ないオレだけど、今年はサンフランシスコ ジャイアンツの本拠地 AT&T パークが会場ということもあり、仕事が終わった現地の7時過ぎからテレビ中継を見ていた。

見ているとある選手がホームランを打った。 そのときのアナウンサーが「イチローの inside the parker に続く本日2つめのホームラン」と言う。 おぉ、イチロー ホームラン打ったんだ。 でも inside the parker って何だ? 打ったボールが parker ってところに入ったのか?

どうやらイチローはランニングホームランを打ったらしい。 こんどはランニングホームランを調べてみたらランニングホームランは和製英語で、 inside-the-park home run というのが英語的に正しい。 しかも inside-the-park はダッシュでつなげた1単語として扱う。 ホームランはよく2ランホーマー のように homer とも書かれるので

inside-the-park home run

inside-the-park homer

inside-the-parker

と短くなってしまったものと思われる。 ちょっと短くしすぎな気も。

オールスターでは史上初の inside-the-park home run もあり イチローはMVP(Most Valuable Player)賞を獲得。 日本では放送されたかわからないけど、試合後の授賞式にスーツ姿で現れた。 ただ、通訳付きだった。

あれだけの大観衆の前のインタビューでは母国語で感想を言うのも一苦労じゃないかな。 慣れない場所で緊張するだろうし、貧弱なボキャブラリで中途半端な感想を言うぐらいなら通訳を連れていったほうがいいと思うのもわかる。

もうアメリカで6,7年もプレイしてるんだから通訳なんかいらんだろと思う人もいるかもしれないけど、実際にそういったシチュエーションを経験しない限り、住んでいるだけならなかなか延びないモンです。


iPhone 初体験

iPhone の発売から一夜明けた今日、Apple Store へ iPhone を触りに行ってきた。 ストアの中は同じように思う人たちでけっこういっぱい。 10台ぐらいデモ機があったと思うが、1人2人待たないと触れないという感じだった。

AppleStore.jpg

第一印象は「薄い」という見たまんまの印象。 そして操作してみるとサクサク動くのが気持ちいい。

Safari ではアメがんを表示してみた。 レイアウトも完璧。 日本語もちゃんと表示される。 そして、横に傾けてみても…画面が切り替わらない。 いろいろ試してみると iPhone を水平にした状態では縦横変えても画面が切り替わらないようだ。

たぶん、 iPhone の上部と下部の加速センサーで判断してるのだろう。 水平に近い状態で操作することが多いだろうから、慣れるまでちょっとめんどそう。 ま、そう簡単に切り替わってもウザいからこれぐらいの方がいいのかな?

さて、気になった画面まわり。 やはり手の脂でベタベタになる。 まさに、このページのパロディCMの感じ。 気になる人は気になるだろうなぁ。 指紋を付きにくくするようなスクリーン保護シートは必須だと思う。

そしてバーチャルキーボードは慣れないとミスタイプが多い。 必要に応じてボタンが切り替わるのは悪くないが、指先にキーを打ったと感触がないのはなんか物足りない。 レビューによると1週間ぐらい使えば慣れるということだが、どうなんだろう。 疑問が残る。

iPhoneKeyboard.jpg
妻が操作しているところ。 爪では叩けないらしい。

こんな感じでひととおり触ってみたが、インターフェースはさすがだが、機能を比較するとずばぬけて他よりすごいわけじゃないという感想をもった。 フルブラウザは 2.5G とよばれる GSM/EDGE の通信方式では速度が遅くて活かしきれてない。 OK Go の YouTube の映像もPCで見るときよりキレイじゃなかった。

操作やアニメーションに慣れてしまうと今度は物足りなさが目立ってきそう。 少しさわっただけでも電卓や時計の機能はもっと軽いのが欲しいなぁなんて思ってしまったし。 せっかくいいプラットホームを用意しただけにソフトが追加できないというのはやはり致命的な弱点だとオレは思う。

やはりオレの中では iPhone はもう少し”待ち”。 おそらく Apple も段階的に機能を追加したり、3rd Party の開発を許していくだろうと思うのでその進化を待ちたい。
そうそう。 Apple Store では iPhone を買って出ていく人たちもいた。 詳しく聞いたわけじゃないけど 断片的な話では 4GB モデルはまだ在庫があったらしい。

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