Yahoo!ニュース – ロイター – KDDIが米国で携帯電話事業に本格参入、米大手から回線借り受け
現地子会社のKDDIアメリカが運営し、「KDDIモバイル」というブランド名で展開。米国在住の日本人を対象とし、端末はスプリント・ネクステルの仕様に合わせた三洋電機<6764.T>製などを使う見通し。
アメリカで放送されている日本語の番組中で、「KDDI が携帯を変える」 みたいなCMがしばらく前に放送されていた。 「使いたいと思うような機種がない」、「日本に気軽に電話できる携帯が欲しい」といった要望に答えるサービスを宣伝してた記憶があるが、そんなKDDIのサービスが始まるらしい。
そうは言っても広いアメリカに携帯電話網をイチから構築するなんてことはできないので、KDDI はSprint/Nextel という既存の携帯電話業者のネットワークを借りて、自社ブランドのものとして販売する MVNO の形で行われる。
KDDI Mobile のサイトはこちら 。KDDI Mobile のサービスについてを見ると 「アメリカご滞在の日本人の方の生活に最適な携帯電話サービス」 を掲げているところが面白い。
アメリカの携帯を持ったことのある人なら、日本語が使えない(あたりまえだけど)、デザインや機能が日本のものとは独自の進化をしてて違和感がある、契約もいろいろとメンドウ といった不満を持っていると思う。 KDDI Mobile のサービスは確かにそういった不満を解消しそうだ。 値段もまぁ、アメリカの普通の携帯並なのもいい。
あとは SANYO 製の端末がどのようなモノになるかだけど、SANYO は Sprint 向けの端末を既に販売している(たとえば こんなの)ので、それを利用することになるのだろうか。 契約が1年単位だと端末の料金が高めに設定されそう。
ターゲットが在米日本人というニッチなことから、うまく事業を続けられるか不安だけど、サービスの内容そのものは期待できる。 これからアメリカに住もうとする日本人には携帯電話の選択肢が増えてうれしいニュースじゃないだろうか。
2007年4月9日 at 1:48 AM
日本でも在日ブラジル人向けMVNOなんてのが、結構成功したりしてるよ。
2007年4月9日 at 4:00 PM
へー。 そんなニッチそうなターゲットでもうまくいってるんですか。
アメリカではディズニーやESPNなどの一般向け MVNO なんかはことごとく失敗したみたいだったので、ある程度のユーザ数が見込めないとうまくいかないモノだと思ってました。 コンテンツサービスを付加価値として提供しようとするとその仕組みにコストがかかるのでより難しいのかもしれないですね。
コスト面で言うと、端末を日本語を表示入力できるようにするコストは KDDI Mobile にかかってきそうなのでこのヘンをどう価格に反映させるかがポイントになりそうですね。