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Gnome と KDE が統合?

Novell’s Linux-oriented divisions, Ximian and SuSE, will work together to make one common Novell Linux desktop from Gnome’s and KDE’s best features,
(Novell の Linux 系部門、Ximian と SuSE は、Gnome と KDE のいいところをとった1つのNovell Linux デスクトップ環境を作るために協力する。)

最近、Novell が買収を重ね Linux Desktop で主要なプレーヤになるべく積極的な活動を行っている。

今、行っているのはデスクトップの共通化。 これは以前書いたように、Linux をデスクトップOSとしてWindows などと闘っていくためには早急に解決しなければいけなかった問題だと思っているので、Novell のこの動きは大いに共感できる。

Novell が買収した Ximian は Gnome をベースにしたシステムを提供し、Evolution や Ximian Desktop Environment で高い評価を得ている。 もう一つは SuSE という Linux ディストリビュータで、KDE(Qt)を利用したデスクトップ管理ツール YaST を中心に、使いやすいデスクトップインタフェースを提供している。 だが、もともと、中身も見た目も全然違うものどうしなので、統合しようと思っても大変なのは関係者なら誰もがわかっている。 Qt で統合? というニュースが流れたときも賛否両論だった。

Novell has chosen to standardize on Qt as development environment.
(Novell は共通化のための開発環境としてQt を選択した。)

このニュースは結局はガセだったようだが、この統合の作業をしている間はどちらかを使うという発表をすればもう一方から反発される、というような状況が続くと思う。 おそらくNovellがしてくるだろうことは、どちらかに一本化するというより、見た目を共通化させるようなGUIテーマの提供やユーザインタフェースを共通化するためのガイドラインの制定といった、どちらを使っても同じようなモノができあがるようなしくみの提供ではないだろうか。 その後、うまくいけばWidgetなどの共通化、同じようなツールやアプリケーションのプロジェクトの統合などへと行くと思うが、この辺がうまくいくかどうかはちょっと疑問だ。


リージョンフリー DVD プレーヤ

しばらく前、ウチで使っていたDVDプレーヤの調子が悪くなった。

どうもドライブまわりの不調のようで、DVDを入れてもロードしてくれなかったり、ロードしても音飛びや画面が固まったりと見ていても精神的によくない。 このDVDプレーヤはまだ日本にいたころ買ったもので、アメリカに行くことが決まっていたこともあって日本、アメリカの両方のDVDが再生できるようなリージョンフリーのものを探して買ったものだった。 たしか当時3万円ぐらいかかったような。

アメリカで一般に販売されているDVDプレーヤは安いものならもはや$100以下があたりまえ。 リージョンフリーのために高い値段を払うならアメリカのDVDソフト専用のプレーヤとして安いものを買って日本のソフトは(日本の)プレステ2で再生すればいいやと思っていた。

ところが、このサイト(dvdrhelp.com)の情報(英語) によると、普通に売っているものもいくつかの機種はリージョンフリーになるらしい。 しかも、蓋を開けて、半田ごてを使って改造するといったややこしい手順は必要はなく、リモコンのボタンをある順番に従って押していくとリージョンフリーになるというものが多い。 そこで、うちのまわりのお店で売っている安いDVDの型番をメモってきて、このサイトで検索をしたりして、リージョンフリーになりそうなものを探して買ってきた。

最初に買ったのは、リージョンフリーにはなったが、ディスクをまともに読み込まないといった別のところに問題があったので、結局リターン。 最終的に某オランダメーカのDVDプレーヤに至った。 リージョンフリープレーヤの相場が 未だに$100以上することを考えると安い買い物ができたと思う。

上のサイトで紹介されている方法は、誰かが発見した方法で、メーカが動作保証しているものではない。あくまで個人の責任で行なうことをお願いしたい。 また、機種によっては、シリアルナンバーがある番号より小さい場合はこの方法が使えるといったように、同じ型番でも有効な情報と、そうでないものもあるので、書いてある内容を十分注意をして読んでほしい。


ウイリアム ハン ハーフタイムショー!

アメリカンアイドルのサンフランシスコ予選で落選ながら、類いまれなるパフォーマンスを見せてくれた、UCバークレーの学生William Hung (ウイリアム ハン)。 なんと、今日行われる Warriors vs Rockets 戦でライブが行われる。

Houston Rockets と言えば、昨年のドラフト1位の中国人 ヤオ ミンが所属するチームで、今日の試合もこのあたりに住む中国系の住民がたくさん集まることが期待されている。 そこで、Warriors もウイリアムに登場を願ってさらなるチケット売り上げを狙おうというわけだ。

じつは彼、以前このサイトで紹介してから、レコード契約も決まり、いま iTunes Music Store でそのプレビュー版が発売されベスト10入りしているほどの大人気。 アメリカンアイドルでは、まだ上位9人が決勝を戦っている状態なので、誰よりも早くレコーディング契約を結びアルバム発売という形になってしまった。 けど、こんな状態なので、日本での知名度はイマイチ。 この記事を見たときもちょっと笑った。


欧州ではすでに発売、北米では4月20日に出荷される「EyeToy: Groove」。このダンシングゲームのデモに登場した素人っぽいタレントさんには会場からの大喝采が

そう。確かに素人っぽいタレントだ(笑)。

フルアルバムは5月に発売予定だそうで、この人気はいつまで続くのか? 日本でも本格ブレイクはあるのか?

訂正: フルアルバムは、この日4/6の発売でした。 なんと輸入版が日本のアマゾンでも買える!

昨日の様子はこちら
Warriors.com: William Hung Visit

リンク:
ウイリアムハンファン サイト – Music & Video のコーナーに彼の軌跡が!


Segway 初体験

これまでもこのサイトで注目してきたSegway。 残念ながら値段の高さと、公道で乗っていいとか、いけないとかややこしいことが重なってちょっとヤバめですが、偶然にも試乗することができた。

Segway の試乗をやっているのはSan Jose (サンホゼ) にある The Tech Museum of Innovation (通称The Tech、日本語ではテックミュージアムという通称で有名)。 現在はここで、午後2時から3時まで 地下1階 (Lower Level) の小部屋で試乗会をしている。 料金は The Tech への入場料 (大人$9) のみで試乗そのものに別料金はかからない。 ただし乗れるのは16歳以上、100ポンド(45kg)から250ポンド(112.5kg)までの体重の人のみなので注意して欲しい。 土曜日だったが、もともと子供向けの施設なこともあって大人が付き添いの人ばかりだったので、開始時間の少し前に行ったら1番最初に乗ることができた。

Segway.jpg左の写真が試乗会の様子。 (カメラを持っていかなかったので、ケータイ(NEC 525)のカメラで撮影)

日本ではKNN 神田氏の 1st Segway で結構丁寧な試乗会をしているという記事を見ていたので、始めにみっちり指導されるかと思いきや、Segway は5つのジャイロでバランスをとって、重心の移動で前や後ろに進みます。 電池で動いて1時間30分の充電で…なんて一般的な話を2,3分話した後、すぐ試乗。 しかも、何も教えずいきなり乗ってみろという乱暴さ。いいのか?

始めはバランスをとるのにてこずりフラフラしたが、まずはSegway上で静止ができればあとは少しずつ前へ傾むけることで前進することができた。 やっぱり何か不思議な感じ。 前へ進んだあとは後ろへ進んでみるが、後ろに倒れるのはやっぱり不安で体重をかけられないため結構難しい。 次に、左のグリップをひねることで右や左へSegwayを回転させる、これと前進、後退を組み合わせれば自由に移動できる。 基本はこれだけ。 1,2分ぐらい経って、自分でも乗りこなせてきたなーと思ったところで交代。

終わってしばらく経ったら足の筋肉がプルプルしてたけど、スーッと浮きながら動く操縦感覚はやっぱり面白い。 もっとお手軽に手に入らないことが残念。 こういった新しいモノが登場したときは、どうしても既存のしがらみが邪魔になるが、時間をかけて少しずつ浸透していって欲しいと思う。

Segway ばかり中心になってしまったが、 The Tech はコンピュータ、宇宙、バイオ、自然といったテーマをわかりやすく展示している。 子供はもちろん、大人でも十分楽しめるのでほんとおすすめ。 Segway の試乗会はいつまでやっているかわからないけど、The Tech のカレンダーのページにSegway (Human Transporter) というのが書いてある間は大丈夫だと思うので、行く前に確認してもらうといいと思う。


RSS を勝手に生成してはダメ?

Google NewsからRSSフィードを作成するスクリプトの作者が、Googleから利用規約に反するとの警告を受けた。この作者はGoogleのRSS不支持や、ニュースフィード機能がないことに不満を示している。

ヤバい。 オレがはてなに無断で勝手にやってる はてなアンテナ->RSS 変換サービスの はてなアンテナRSS も目を付けられないだろうか。 別に邪魔するつもりはないので問題があれば連絡ください。 (あ、連絡先がエントリへのコメントしかないか。 フォーム作らなきゃ。)

とりあえず、Google News での問題は Google がライセンスを受けているニュースソースとの契約に、Googleサイト内でのみ配信可というような条件が付いてるからなんだろうけど、RSS を使えば簡単に情報の再配信が可能になるので、これからこういう問題はどんどん増えてきそうだな。

そうそう。 gnews2rss のウェブマスターも書いてるけど、せっかく他のサービスに先がけて公開された Google APIだけど、全然アップデートがないのが残念だ。

Google News は無理にしても、Froogle や Google Local などの他のサービスへの対応や、SOAPだけじゃなくて、RSS/Atom 出力へのサポートなどもっと充実したものにしてもらいたいのは同感。


GMail でメールが変わるかも

現在無料の電子メールサービスで利用できる容量は、Hotmailが2MバイトでYahoo Mailでは4Mバイトとなっている。これに対して、Gmailでは1Gバイトの保存スペースを提供する。

1Gバイトとはすげぇ。

まず、インパクトがある。 使う使わないかは別にして今の時代に1GBを無料でくれるということには人をひきつける魅力がある。

そして、1GBは伊達じゃない。 たいていの人のメールボックスなんて1GBもあれば十分だ。 今ある全てのメールを GMail へ送りこんで(単純にフォワードしてもいいし、専用のプログラムを書いてもいいし)、簡単にバックアップ/検索等をできるようにするしくみを思いついた。 そうすればパソコンがクラッシュしてメールがとりだせないということもなくなる。 これを機にメールアドレスを変えようと考えている人にはもっと簡単に導入できるだろう。

ブラウザじゃなくて今使っているメーラでも読みたい場合は、Yahoo POPs のようなWebメールを通常のメールクライアントで読むためのツールがすぐに開発されるだろうからそんな問題はない(必要ならオレが作る)。 心配なのは、セキュリティが破られた場合などにメールの中身が外に出てしまうことだろうか。

今までは、WebメールはSpam対策用の捨てメールアドレスの場合が多かったが、これからは GMail を中心に回すこともアリかもしれない。 そんなインパクトがある。 可能かどうかわからないが、ドメイン名取得のときみたいに、ポピュラーなメールアドレスを先に取っておけば売れるかもしれないぞ。 久々に何かわくわくするサービスだ。 もっと詳細な情報の公開や正式運用が待ちどおしい。


カリフォルニア 25セント記念硬貨のデザイン決まる

Gov. Arnold Schwarzenegger unveiled the design of California’s new quarter Monday, which shows conservationist John Muir, a California condor and Yosemite National Park’s Half Dome mountain on the coin’s tails side.
(アーノルドシュワルツェネガー州知事は月曜日、 自然保護論者のジョン ミュールとカリフォルニア コンドル、それにヨセミテ国立公園のハーフドームがコインの裏側に描かれている。カリフォルニアの新25セント硬貨のデザインを公開した。)

アメリカの造幣局が1998年から2008年までの10年間に各州から、それぞれの州の特色をもった25セント硬貨(クォーター) を発行するという 50 State Quarters Program の一環として、カリフォルニア州の順番が来た。

当初は Hollywood サイン (L.A. の山の中腹にかかげられてるヤツ)とか、ゴールデンゲートブリッジになるかと言われていたが最終的には自然、環境というところで落ち着いたようだ。 シュワちゃんはデザイン決定に2ヶ月かけたという話だが、本人がエンターテイメント界出身なだけに、もうちょっと遊んだデザインでなかったのはちょっと残念。

この25セント硬貨、2005年の始めに5億枚以上発行されるそうだ。 普段使っていても他の州の記念硬貨はけっこう見かけるし、友人の中には集めている人もいる。 アメリカに遊びに来た人は、このコインを探してみるのもいいかも。


デジタル放送の価値

デジタル放送の普及とともに、著作権保護の仕組みも本格導入される。録画行為そのものには不自由はないとされるが、しかしわれわれの心の中には、なぜだか釈然としないものが残る。どうやら“取りためる”という行為には、より根源的な、人間の本能と言ったらいいような部分があるようなのだ。

昨日書いたコンテンツ配信と私有の関係を、4月から行われるデジタル放送のコピープロテクト技術という視点からうまくまとめている。

コピープロテクトというのは何かイヤだ。特にテレビ放送はもともとタダで見られ、タダで好きなだけ録画ができるものだっただけにその不自由さは気になる。最初、興味のあるものを私有化したいという気持ち(収集本能?)かなと思ったけど、集めたあとより、探して手に入れるまでの方を楽しんでると思うから、やっぱり狩猟本能の方が正しいのかな。

昨日の論理と合わせると、人々はこんなデジタル放送技術にお金を払わないぞ。 オレも払いたくないぞ(アメリカに住んでるから関係ないけど…)。 どうするデジタル放送。 7年後に無理矢理アナログ放送を打ち切って、移行させるつもりか?


デジタルの価値

それは『共有できるものには金を払おうとしない』という、人の消費に対する
態度である。人が財布を開くときの動機は変化しなかった。

日刊デジタルクリエイターズ(デジクリ) というメールマガジンをかれこれ2,3年ほど講読している。 クリエイターと呼ばれる人から見た視点から現在のコンピュータテクノロジーなどが語られることが多く、コンピュータ屋のオレから見るとハッとすることや、新な発見をすることが多い。

上に紹介した記事(電子出版社は可能か)も、始めて読んだときハッとさせられた。
出てきては何度も失敗するコンテンツ配信サービス。 デジタルなデータは勝手にコピーされては困るのでプロテクトをかける = 購入者は私有できない。 という図式で考えるとうまくいかない理由もわかる。

今のところうまくいっている iTunes Music Store は、同じ曲を共有できるマシンは3台までだが、CDに焼いてしまえば自由に扱うことができるという、プロテクトと私有のしくみをバランスよく提供できたのでうまくいったのだろう。同じ曲がネットのアンダーグラウンドでは共有されているという事実もあるが、それは音楽を私有する意識がまったく無い一部の人が行っている行為ではないだろうか。 裏を返せば、最近の音楽業界がいかに音楽を濫造し、価値を落してしまったかを表していると思う。

そして、次の言葉も的を得ていると思った。

見えないものや、
手に取れないものだがお金を支払うというケースは、労働の対価であることが
ほとんどだ。デザインや情報の内容・質自体には、どんどん値段が付かなくな
っている一方、労働には確かな値付けがなされるようになってきている。

これを読んで、最近のBlogブームのことが頭に浮かんだ。

MovableType を作っている Six Apart 社が Movable Type を無料で配布しつつも、それを一括してホスティングするサービス(Typepad)を有料で提供し、いろんな会社が提携しているのは、セットアップ、運営の労働に対する対価を払っているからだろう。 そして、ユーザは無料で配布しているツールを自分で準備する労働の代わりに、各ホスティング会社のサービスを利用する。 MovableType を有料にして売っていたらここまで早い展開はできなかったのではないだろうか。 オンラインでソフトウェアを売る方法というのが確実に変わってきていると思う。

デジクリの記事は、電子出版は可能かという命題を軸にして、あと2,3回続くようなので次回以降も楽しみだ。


Warriors vs Gilbert Arenas

Gilbert Arenas returned to Oakland on Friday night, an event expected to crackle with excitement. This was Arenas, after all, the dynamic point guard whose departure last summer created such torment in Warriors land.
(ギルバート アリナスが金曜の夜にオークランドに戻ってきた。 この試合は盛り上がると期待された。 昨年の夏、Warriors に痛手を残して旅立っていった、ダイナミックなプレイのポイントガード アリナスだからだ。)

昨年の Warriors の活躍の原動力だった Gilbert Arenas (ギルバート アリナス)。 結局オフに契約を更新せずに FA でWashington Wizards へと移籍した彼が Wizards の一員として Warriors と対戦するために オークランドへ戻ってきた。

残念ながらアリナスは今年、足の故障で試合に出ないことも多く、直前にも試合を欠場していたこともあった。 この日の Warriors の試合も先発で出場したが、精彩を欠き 4Q には出場しないという状態。

この試合、オレの家ではテレビ中継されなかったので具体的な様子はわからなかったが、オークランドのファンの反応はやはり冷たかったようだ。 アリナス本人はインタビューで残りたいけど、Warriors のフロントが残って欲しいという誠意を見せなかったので出ていったと再三コメントしていたがファンにとってはやはり結果だけを見てしまうので仕方のない話だろう。

The booing became more emphatic the first time Arenas dribbled downcourt. It grew after he launched his first shot — an airball from 25 feet not even two minutes into the game.
(ブーイングはアリナスがドリブルをはじめると大きくなった。 2分後に最初のシュート(25フィートの位置からのエアーボールだったが)を打つとまた大きくなった。)

NBA でよく言われるジンクスで、高額の契約をしたその年はあまり結果を残せないというのがある。 アリナスもそのジンクスにハマってしまったようだ。 Wizards との契約は6年。 来年は元気な姿でプレイしてくれることを期待したい。