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迷走する Warriors

昨日に引き続き Warriors ネタ。

エシュメイヤ-とバンエクセル達の契約上、来シーズン終了後に大きなキャップスペースが作れる可能性があるらしい。そこでチームの柱になる大物を獲得する腹積もりだ。

前回紹介したあんどう氏の記事では最後にサラっと流してあるが、Nick Van Exel は opt out (契約を継続するか決める権利) があるらしい。 これは問題だ。 というのも、彼は昔から弱いチームが嫌いらしい。 LA Lakers からトレードで Denver へ移ったあと、弱いチームから出たいということでトレードを志願したぐらいだ。 彼が活躍しても、チームが勝てないままなら出ていってしまう可能性が高い。 トレードは悪くないと言っても勝敗数は昨年とせいぜい同じぐらいだろうと思っている。 そうなると活躍して残って欲しいと思っても残ってもらえない状況は今年と同じではないか…。

その代わりなのか、球団社長はこんなことを言ってるらしい。
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Warriors president Robert Rowell announced on Tuesday that he has intentions of pursuing Houston’s Yao Ming. Not via trade, mind you, but through free agency . . .in 2006.
(Warriors 社長 Robert Rowell は火曜日に Houston の Yao Ming(ヤオミン) 獲得を目指すと発表した。 念のため、トレードでなくフリーエージェントでだ…それも2006年の。)

確かに中国人が多いので集客は見込めるかもしれないが、あまりにも荒唐無稽の話だ。 何考えてるんだ?

もひとつ。 Warriors は FA の Calbert Cheaney というベテラン選手と契約を結んだ。

The Golden State Warriors have signed free agent guard/forward Calbert Cheaney to a contract, general manager Garry St. Jean announced today. Per team policy, terms of the deals were not announced.
(Golden State Warriors はフリーエージェント Guard/Forwad の Calbert Cheaney と契約を結んだと、GMの Garry St. Jean は本日アナウンスした。 チームのポリシーにより、具体的な契約内容は明らかにされていない)

いや、ベテランでも若手でも契約するのはいいんだけど、開幕時にベンチ入りできる選手は12人。 ただいま Warriors は 16人(実際はドラフト2巡目の選手と契約完了していないので15人)抱えている。 少なくとも3,4人は1軍で出られないわけだ。 確かに昨年もそんな選手が何人かいたわけだが、ほとんどは中堅どころの選手でいつのまにかFAで契約していて、いつのまにか消えていたという感じだった。 FAの場合は契約によってクビにすることも可能なようだが、今年はトレードできた選手が多いだけに、前の契約の関係で簡単にクビにできない可能性が高い。

噂では Dallas から獲得した Antoine Rigaudeau が来年はNBAをあきらめスペインでプレイし、Evan Eschmeyer はケガのため、今年いっぱいはプレイできないという話がある。 となると残るクビ候補は1人か2人。 FA で来たCalbert Cheaney は短い命になりそうか。 あとはチームの状況で 2対1 のトレードがおこなわれるかも。 開幕まであと2ヶ月。 もうひと波乱ありそう。


Warriors トレードその後

一方、ウォリアーズを見ると、まるで損ばかりが目立つ。ジェーミソンという平均20点以上取るチームの柱を失うことは、来シーズンは一からチームつくりを始めなくてはならないことを意味する。昨シーズンは彼を中心にアリーナス、マーフィー、リチャードソン、ダンリービーの若手にダンピアー、フォイル、ボイキンス、スーラ等の中堅ベテランがうまくミックスされ、マッセルマン・コーチの元に、来シーズン以降は期待出来るチームというイメージだった。

あんどうたかお氏の評価。 トレードはWarriorsにとってあまり良くないという見方だ。

昨年の快進撃は Arenas, Boykins によるものが多かったと思う。 彼らが出ていってしまった今、一昨年と同じことをやっていては逆戻りなので、少々リスクもあるがこのトレードを行なったことは意味があるだろう。 それでダメでもサラリーキャップの空いた分で来年補強できるし。

そうそう。BoykinsはDalas-Warriors間のトレードが発表されたのと同じ日に、Denver Nuggets と契約してしまった。やっぱりダメだったか。 痛いなぁ。

The Denver Nuggets signed free agent Earl Boykins to a five-year, $13.7 million contract on Monday.
(Denver Nuggets は月曜日にフリーエージェントの Earl Boykins と5年 1370万ドルの契約を結んだ。)


アメリカで見る火星

MarsOriginal.jpg

昨日8月27日は火星が6万年ぶりに地球に接近するということで、世の中プチ火星ブーム。会社に天体望遠鏡を持っている人がいて、火星の観測会をするということで行ってきました。 上の写真がその時の火星の写真。 他に写ってるものがないので比較しづらいが、下のPhotoshop でちょっとオーバーに補正をかけた写真をみるとほとんどゴミにしか見えない他の星にくらべてとても明るく輝いているのがわかる (どちらの写真もクリックで拡大)。

Mars.jpg

天体望遠鏡でみた火星はほのかに赤く、左下には火星の南極にある白い部分(ドライアイス)も確認できた。 上下はさかさまだったけどまさに、こんな感じ。 せっかくなので機会があったら是非この歴史的な瞬間を見ておこう。 ちなみに、アメリカでも日本でも見えかたに差はありません。

カリフォルニアではこの時期、夜10時ぐらいの時点でほぼ南の方角のそんなに高くない位置に明るい星が見えると思います。それが火星です。


iChat AV を試す

 問題は、ジーダーさんの知り合いが誰もテレビ会議に必要なシステム条件を備えていないことだ。アップル社は、現時点で最高クラスのテレビ会議用システムを開発した。設定も利用も簡単にできる。しかし、必要な機材を持っている会議相手を見つけるのは、なかなか難しいかもしれない。
 なにしろ、iChat AVソフトウェアはまだベータ版のうえ、マックでしか使えない。加えて、『マックOS X バージョン10.2.5』以降が必要とされる。さらに、最低でも600MHz以上の『パワーマックG3』か『パワーマックG4』プロセッサーを搭載したマック、ファイヤワイヤ対応カメラ、ブロードバンド接続が必要になる。

Wired にいい記事が出ていた。 以前書いた、テレビ番組の共有を実際やってる人の話も出ている。

個人的にも iChat AV のテレビ電話機能を使って日本にいる友人と試してみた。 ただし、こっちはiSight を持っていなかったので QuickCam Web という USB のカメラを使った。 フリーウェアの macam と シェアウェアの iChatUSBCam
をインストールする必要があるがUSBカメラなら初期投資額は iSight の半分以下で済む。 パソコンカメラに 15000円以上も使えないとお思いの方、おためしあれ。 もちろん、事前にmacam/iChatUSBCam 対応のカメラか確認をお忘れなく。

テレビ電話の機能は繋がるまでのルータの設定にはやっぱりハマった(UDPポート 5060 と 16384から16403の中から最低4つをiChat AV を動かす Mac へ通す)が、いったん設定が終われば全画面にしてもそこそこの画質で表示され、音もとぎれることなく快適。 サイコー。 USBカメラと iSight の画質の違いは、ネットワークに映像を流すときの圧縮のおかげだと思うが、そんなに差が無かった。 Wired の記事から行けるインタビュームービーを見ると結構キレイな画質だが、これは専用線とケーブルインターネットの違いなのか帯域をフルに使うような設定にしてたからかはわかない。

残念ながら、オレが iChat AV でテレビ電話できるのはその相手ひとりだけ。 この敷居だけは何とかしたいけどどうにもならないかなぁ。 出会い系的なサイトもできてるようだが、個人的には興味無し。 テキストメッセージができる AIM にこの機能があれば良かったんだけど無いし、AOL が Microsoft と組んでしまっため今後も無理だろう。 せっかくいいツールを用意したんだ。 Appleには今後のMacには全てiSightを付けるとか、BBユニットの付いたPS2向けに iChat AV を移植するとか、何かウルトラCを期待したい。

もし、他にiChat AVができる人がいたら連絡を。


定額のケータイは無理?

モブデムは技術的に実現性のある商品なのか? JM-NETの意図は? 下水道工事会社の大盛工業がなぜIP携帯を? その背後に見え隠れするモルガンを名乗る2つの企業の正体は? 読者各位がその答えを導き出すためのヒントをここに集めた。じっくり考えていただきたい。

IP電話のしくみをケータイにもちこみ定額料金で通話できるサービス、として注目を浴びていたジャパンメディアネットワーク社のこのサービス。 8/25 にサービスインの予定だったが、再延期のもよう。 上に紹介したサイトは理詰めでこのサービスは現実的に無理だと解き、その裏にある株価操作などの疑惑を暴こうとしている。

いかに、インチキかを書いてあるページは既存のケータイのしくみも技術的にわかりやすく書いてあるので、この件とは別の意味でためになる。 この件とは別として、元になった アペルロム ってのはうちのプリペイドのケータイでも使えるのかな? そうなら、日本で使うとき安く済んでいいんだどなぁ。
そうそう。 IP電話としては、こんなのも。

Pocket GphoneはVL社の得意分野である省スペック環境下での技術開発力を生かしたPDA環境でモバイルVoIPを可能とした製品です。
実行ファイルサイズが軽く、ワイヤレスLAN環境はもちろんのこと、定額PHSデータ通信網などワイヤレス接続環境に対応し、優秀な通話速度と品質を保ったままモバイル機器上での音声通話を可能にしました。

Palm や Pocket PC にインストールして定額制のPHP契約をすれば、通話料を気にせずどこでも会話ができる。 けど、同じサービスに加入している人どうしのみで、一般の電話番号にはかけられない。 ま、うまい話はそんなにないよな。


Trikke

このTRIKKE(トライク)は、日本でも大流行したキックボードとスケートボードを足したような乗り物で、3点が軸になっているので、スケボーより乗りやすく、後部の2つの車輪を開閉することでスピード調節ができるので、キックボードより走る機能が高い(最高時速30キロ)のがいいらしい。

ABC(アメリカン・バカコメディ)振興会 から。

他でも見たことあったんだけど、キックボードの変わったヤツとしか思ってなかった。 写真だけ見ると3輪なところが野暮ったく見えるし。 ところが、今回のをきっかけに公式サイトの動画を見てみたら考えが変わった。 コイツは足で蹴る必要がなく、乗ったまま体重移動 (サイトでRock’n’Roll と言っているのはこのこと) で前へ進めるらしい。 うまくやれば坂とかも登れちゃう (Carving 2 のビデオで坂を登ってるところがすこし見られる。 もがいてるようにも見えるけど)。 すげー。 オレも欲しいー。

いま、$149-$249 かぁ。 $100以下になってくれると買いやすいんだけどなぁ。
Trikke と書いてあるんで トリックと読むかと思ったら トライクで正しいみたい。 製品紹介のページ にも pronounced trike (trike: トライク と発音する) と書いてある。 みんなも間違えるな。


ペプシバニラ

Pepsi のバニラ フレーバーが発売。 しかも Diet Pepsi Vanilla まで既に用意済み。

Vanilla Coke はまわりで不評なんで売れてないと思ったんだけど、それでもPepsi まで出すのは CocaCola に対するただのイヤがらせですか? TV Ads (テレビ CM、 Pepsi Vanillaのサイトから見られる) でも、CocaCola よりイケてるという雰囲気だし。

売り文句は Not-So-Vanilla Vanilla (そんなにバニラじゃないバニラ) だそうで。 Vanilla Coke を飲んだときは後味が思いっきりバニラですぐ飽きたので Pepsi Vanilla がこの辺をどうしたのか気になる。 一度ぐらいは飲んでみようか。


Sura先生までトレード

The Golden State Warriors have acquired forward/center Clifford Robinson and guard Juan “Pepe” Sanchez from the Detroit Pistons in exchange for guard Bob Sura, general manager Garry St. Jean announced today.
(Golden State Warriors は forward/center の Clifford Robinson と guard の Juan “Pepe” Sanchez を guard の Bob Sura と交換でDetroit Pistons から獲得した、とGMのGarry St.Jean は今日発表した。)

驚きのニュースがとびこんできた。

ハッスルプレイと、そのハッスルプレイのからまわりぶりが絶妙だった Bob Sura 。 Sura先生の愛称で仲間うちでも注目の選手だった。 ディフェンスのうまさから昨シーズンは試合の最後を締めるのによく試合に出て活躍していたし、そのプレイぶりはファンからも愛されていた。

そんな彼がトレードとは残念。 しかし、彼は来年フリーエージェントになり、チームで3番目に給料をもらっている彼にそれ以上を払うのはチームとして無理だし、かといってFAになって、逃げられるのもマズい。 そう考えるとトレードという選択も仕方がないだろう。

代わりに獲得する Clifford Robinson はベテラン Center/Forward 。 アウトサイドが得意なようで Detroit ではスターティングメンバーで試合に出ていたようだ。 一昨年のの1試合平均得点が 14.6点、昨年が12.2点 とちょっと落ち目かな?という不安はあるが、未知数な Mike Dunleavey Jr. より計算しやすいと思う。 しばらくはSF先発。 Mike Dunleavey Jr. がイケると思えば控えになるという形で使えるのではないだろうか。

もう一人 Pepe Sanchez はアルゼンチン人初のNBAプレーヤらしいが記録がほとんど残っていない。 これまた、サラリーキャップの関係でついてきただけか?


サンノゼにんにくまつり

12万人が集まるにんにく祭り
熊:会場のギルロイまでふだんは1時間かからないのですが、この日は3時間もかかりました!
林:え、あの写真の渋滞で?
熊:これだけ広いフリーウェイが10キロ近くに渡って渋滞してるんです。
林:みんなにんにくめあて?
熊:何せ去年の参加者が12万人。今年はそれを上回ったそうです。それがみんな車で押し寄せるわけですから…

結構有名なのでそろそろかなぁ、なんてぼんやりと狙っていたら実は終わっていたギルロイ ガーリックフェスティバル。 日本語にしたらギルロイにんにくまつり。 なんかしょぼいな。 さくらまつりボンフェスティバルに続き、@nifty:デイリーポータルから、熊さんのレポートです。

ギルロイはうちのあたりから車で1時間ほどのところにある街、というか田舎で、ガーリックの生産とでっかいアウトレットモールで有名。 うちにとってはアウトレットモールの街ですが…。 それにしても12万人はすごいな。 うっかりアウトレットモールへ行った人は災難。

文中で紹介されてるガーリックフライはスポーツ観戦では有名なアイテムで、どこの会場でも売ってます。 というか、ガーリックフライを売る Gordon Biersch: ゴードンビアッシュ という地ビール屋がどこの会場でも店を出しているといった方がいいかな…。 バスケをOakland Arenaで見るときはビールとともに必須のアイテムです。 あーひさびさに食べたくなってきた。


トレード成立

本日夕方、正式にトレードが承認された。
が、ファン、評論家も含め評価はバラバラなようだ。

The deal would make more sense if it didn’t include Van Exel, allowing Avery Johnson to back up Speedy Claxton at the point and thus assuring Jason Richardson, Mike Dunleavy and Troy Murphy would actually see the ball.
(このトレードはもし、Van Exel が入らず, Avery Johnson を Point Guard の Speedy Claxton の控えにし、Jason Richardson, Mike Dunleavy そして Troy Murphy にボールが回るようになるのなら価値があるものだった。)

地元 Oakland Tribune の評価。 Nick Van Exel は自分で点を取るタイプなので、Warriorsが本当に必要としている選手じゃないと言っている。

他のNick Ven Excel 評として一昨年 Denver から、Dallas へトレードされたときの話として、こんなのがあった。

一方バンエクセルは宇宙人顔が特徴のポイントガードで、レイカーズにいた時からシュートもパスも上手うまい半面、自分で長い時間ボールを持っていたい、ちょっとわがままな誇り高いスタメンタイプだった。その彼が控えで我慢できるのか心配だった。

上のコラムでは結果的に彼はチームプレイに徹して、すばらしいという評価だ。
残念ながら Jamison と Arenas の 抜けた Warriors は明らかに得点力不足なため、少々強引でも点を稼いでくれる選手は必要だ。 その上で、中心選手がいなくなったことで、他の選手が伸びてくれるのが理想だろう。 Jamison はボールを回せば点をとってくれる選手だったが、得点を作ってくれる選手ではなかった。 これを機にオープンオフェンスではなくPG中心の戦略的バスケットを目指すと考えると、個人的にはJamisonの放出、点もとれるPGの Van Exel の獲得はそんなにダメではないと思う。

昨日の時点では4対4のトレードだと思っていたが、Dallas 側からもう一人Antoine Rigaudeau (アントワン リガデューと言っていた)という選手が増えていた。 けど、長年 ヨーロッパのリーグで活躍(All-Star出場9回) していたが NBA は昨年が始めてで大した記録が残せていない 31歳の選手。 こっちの方こそ大丈夫か?
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