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Offer が Accept されるとその後の取引は Escrow というサービスに委ねられる。Escrow は、売買するにあたって中立の第3者が間に入ることで、お金を払った、商品を渡したといった取引を保証してくれるサービス。 日本ではオークション関連でこういったサービスを聞いた人もいるかもしれない。
不動産の売買するときは、大抵は Title Company と呼ばれる家の名義を管理している会社が、買い手から売り手へのお金の支払い、そして売り手から買い手への名義の変更を確実に行うことを保証することになる。
Escrow の期間はだいたい1ヶ月から1ヶ月半ほどで、Offer を出す時点でどれくらいの長さにするか決める。(売り側からこれくらいの時期にして欲しいというリクエストが来る場合もある)。
この期間の最終日を Escrow の Closing Date といい、この日に晴れて物件が自分のモノになる。 ウチの場合も1ヶ月半ほどだった。
ただ、Escrow の山場は Closing Date のおよそ1週間ほど前に行われる Sign Off (サインオフ)という手続き。 売り側と買い側の双方が Title Company に行きさまざまな書類にサインを行う。
売り側がどんな書類にサインするかはわからないけど、ウチは1時間ほどかけて書類にサインしまくった。 そのほとんどはローン関係の書類。 ちなみに、この Escrow の担当者は Notary Public で、サインは全部担当者の目の前でおこない、最後にサイン証明した。
書類の山にサインしたあと、買う側が払わなければいけない頭金+手数料の最終金額が教えられ、そのお金の入金方法を指定される。ウチの場合、方法は Wire Transfer (銀行振込) か Cashier’s Check と呼ばれる銀行が発行する小切手を Title Company に持ちこむという方法の2つだった。
ウチは Wire Transfer を選んだんだけど、アメリカでは通常小切手を郵送する方法が一般で Wire Transfer は初めて使った。手順としては窓口へ行って、Wire Transfer したいと伝えて Escrow から指定された入金方法の紙を担当者に見せれば いいだけなんだけど。 送金金額にかかわらず手数料が $25 (約2500円) というのに驚いた。 これじゃ誰も使わないよ。(今回は金額がでかいだけに使わなかったけど、オンラインならもう少し安い。それでも $15 前後かかるみたい。)
頭金とローンのお金が Closing Date の前日までに Escrow の口座に届けば買う側の手続きは全て完了。
Closing Date の日に名義が書き変わり、物件の引き渡し前の最終チェックをし、鍵を受けとったら名実ともに物件が自分のモノになる。
ふぅ、長かった。最初は体験記風に書こうかと思ったんだけど、その前に予備知識として伝えておきたいことも混ぜていったら何だかぐちゃぐちゃになってしまった。書いてる方も途中でダレたぐらいなんで読むほうも大変だったんじゃないかな。 ここで書いた情報がどこかで役に立てば幸いです。
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