Category: 02 アメリカ生活

Heroes

世界には特殊な能力を持つ人が存在している。 その能力を欲する者、隠す者、探究する者…。 彼らの人生はいろんなところで交叉し、やがて世界を救うという一つの目的へと繋がっていく。

今年始まったアメリカのテレビドラマの中で一番人気なのが NBC が月曜日の夜9時から放送している Heroes (ヒーローズ) というドラマ。 超能力者という設定は X-Men シリーズを思いおこさせるが、Heroes はそれほど過激な設定ではなく、普段の生活の中でスパイス程度に超能力が使われている程度 (製作費の都合もあるしね)。 逆にそれが、SF感を薄めドラマとしていい緊張感を出しているように思う。

第1話を見たときに、次々と特殊能力をもった人々が紹介され、何だかあわただしい、内容の浅そうなドラマだなぁなんて思ったのだが、第1話のエンディングでいきなりショッキングな展開が。 そして、そのショッキングなシーンへ向けて、少しづつだけど登場人物が絡んでいく見事なストーリー展開にハマってしまった。 これはゼッタイ日本でも放送されると思うので、海外ドラマ好きは要チェック。

見事なストーリー展開に加えてもう一つ見どころなのは Heroes に出てくる、時間と空間をテレポートできる能力を持つ Hiro Nakamura と、その同僚 「Ando クン」 の2人の日本人。 Hiro は英語がしゃべれない設定なため、彼ら2人の会話はすべて日本語で行われている。 ところが、Ando クン役の役者がしゃべる日本語はオレでも全然聞きとれないんだよなぁ(笑)。

Hiro の日本語はちょっと怪しいところもあるけどまだOK。 というのも、この Hiro をやっている役者さん(Masi Oka)は、6歳からアメリカに移んでいる日本人。 映画の特撮ではナンバーワンと言われる、 ILM (Industrial Light and Magic) でプログラマーとして スターウォーズ (Ep I, II, III) や、パイレーツオブカリビアン のビジュアルエフェクトを担当していた(まだしている?) というちょっと変わった経歴を持っている。 Hiro もドラマの中では Yamagato Industries という会社のプログラマーという設定。 同じHiroとして何か親近感が沸くなぁ。

Hiro のブログ という、ドラマのストーリーに合わせてHiroの思いを紹介するブログもあるのだが、これが結構濃い。 フェイスマークや orz が使われていたり、日本のマンガネタなども折りまぜたりといったい何人のアメリカ人がこのネタをわかるんだろうとニヤリとすることも。

ドラマの方は昨日第11話が放送されたがまだまだ謎だらけ。 早く続きを見せてくれーと思うのだが、このあと6週間休止して来年1月22日から続きが放送されることになっている。 しかし、月曜9時は FOX が 「24 (Twenty Four) – 第6シーズン」 を放送する時間と見事に重なり、どっちを(生で)見ようか悩む人多そう。


Wii またしても買えなかった…。

先週の発売日に手に入れられなかった北米版 Wii 。買えなかったときに「来週は65台入荷予定だから」と言っていたので、それに期待して行ってみた。 先週のお祝いムードも一段落したので、今度は大丈夫だろうなんてタカをくくってオープンの30分ほど前に行ってみたら…。

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この前ほどじゃないけど、やっぱり行列。

しかも28枚の整理券をすでに配り終えてしまったのでもう並んでも買えなかった。 あーあ。 65台って言っていたのは何? 37台は2日前のアフターサンクスギビングセールの時に売ってしまったのだろうか。

まぁ、これだけではナンなので…。

Wii が発売され、いろんなところでイジリ倒されているようだ。 気になったリンクはこちら。

Wii のコントローラ (Wiimote) をPCで使えるようにする(リンク

Bluetooth で動作する Wii のコントローラを PC で使えるようにした人がいるらしい。 まだ詳しいやり方などがないので、ガセかもしれないが。 PC と Wiimote 間で認証コードを入力する部分をうまくやれば全然無理な話じゃない。

また、任天堂のページにある開発ツールを紹介するビデオでもWindows上で動く開発ツールが Wiimote のモーションを認識している様子が写っている。近いうちにプレゼンの操作を Wiimote でなんてことも可能になるかもしれない。

日本のゲームも実行可能かも? ネットワークハック(リンク, ミラー)

Wii にはWi-Fi機能が付いていて、システムアップデートやゲームの購入がオンラインでできるようになっている。 この通信を解析して公開してくれた人がいた。 それによると、Wii の通信の多くはhttp プロトコルで構成されているようだ。 極端な話を言ってしまえばWebブラウザを使っていろんな通信をしているらしい。

そこで、その通信をイジって、Google を表示させたり別のサイトをブラウズするなんてハックをしている人もいた(Youtubeへのリンク)。

以前も書いたが、Wii はリージョンコードが付いているので、アメリカ版のWiiで日本のゲームは遊べないのだが、オンラインダウンロードに関してはこの方法で日本のサイトへ誘導してあげればダウンロードできたりなんか….しないかなぁ。

Wii で SFC エミュレータを動かす(リンク)

Wii には ファミコン、スーパーファミコン のゲームをダウンロードして遊べる機能があるがまだほんの一部のゲームしか遊べない。 そこで、GameCube 用の Action Replay などのツールを利用して、Game Cube 向けのスーファミエミュレータをWii上で実行してしまった人がいた。何だか無駄にスゴイ…。

と、Wii はゲーム機そのもの機能以外にもいろいろと面白そう(笑)。 来週も売るのかなぁ。 来週には手に入れたいなぁ。 でもあんまり長く並びたくもないしなぁ。 うーん。


Wii 買えなかった…

昨日、近所の Best Buy の店員が並ばなくても買えるんじゃん? なんて言われて、発売開始の9時より少し前,8時20分ごろ向かってみたら….

やっぱすごい人だった…。

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この時点でざっと150人ぐらいいただろうか。 オレが並びはじめて少したったころに店員が整理券を配りはじめて、自分の20人~30人ぐらい前の人で配り終わってしまった。 7時30分ごろ並び始めてたら大丈夫だったかなぁ。

この店では初日120台ぐらいの在庫があったようだ。 店員は、今日買えなかった人たちに来週には65台入荷する予定だと言ってた。 次の入荷予定までちゃんとコントロールできてるとはスゴイ。

続いて、昨日だめだと言われたトイザらスへ。 NY のトイザらスは行列ができて買えたというニュースが出ていたので試しに行ってた。

こちらも Best Buy ほどじゃないが行列ができてた。

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8時40分ぐらいだったが50番目ぐらいのところに並んでみた。 しかし、トイザらスは10時開店。 あと1時間ちょっと待たないといけない。 しかも、昨日ダメだと言われているし…。 暇だったので、ケータイからコメント書きこんでみたりしたが、そうこうしているうちに足元が寒くなってきたのであきらめて帰ってしまった。

10時過ぎについでに別のトイザらスに行ってみたら、すでに売り切れで、引き換え券を配布していた。 入荷次第連絡がいくとのこと。 ただし、この引き換え券はソフト3本をバンドルしたパック販売 (ちょっとは割引がしてあって$370ぐらい) のものだったので、それももらわずそのまま帰ることに。

PS3 の販売初日は平日だったのでどんな状態だったか見ることができなかったが、Wii はものすごい人気だった。 アメリカでもみんなWiiが提供する新しいゲームの体験に興味津々のようだ。

オレもPS3は全然興味がわかなかったが、Wii の操作体系は気になってしょうがない。 これまでのボタン操作とは違うアクションによるコントロールがどれくらいイケてるのか、逆にウザかったり、すぐ飽きたりしないのか、うまく手に入れられてレポートが書ければよかったけど、残念ながら発売日入手とはならなかった。 これからも動きがあったら書いていこうかと思う。


Wii の行列ができてた

アメリカでは明日、11月19日が Wii の発売日。 このブログでもおなじみ、近所の Best Buy へ行ってみたらすでに行列(というか、テント列)ができてた! 以前の DS Lite のときは肩透かしだったが、今回はお祭にちょっと触れられた感じでなんだか感動。

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アメリカでは、この前の17日の金曜日にPS3が発売されテレビのニュースをはじめいろんなメディアで行列がすごいなんてニュースをやっていたが、その直後の Wii の行列や発売に関してはPS3と比べるとあまりニュースになっていない。

Wii は在庫が潤沢で並ぶ人が少なくニュースにならないからか、それともソニーが PS3 をメディアに取りあげてもらおうと働きかけたからだけなのか…。

Best Buy の店員に聞いたら、PS3 の時は30台ぐらいの入荷があったけど、Wii は最低でも50台、結構いっぱいあるのでわざわざ並ぶほどじゃない、なんて言ってた。 ここの Best Buy (San Carlos 店) はいつもより1時間早く、9時にオープンだそうです。

インターネット上の噂では、入荷が一番多いといわれていたトイざラスにも行ってみたら待ってる人は一人もなし、店員に話を聞いてみたら予約制になっているとのこと。 結構な台数が入るけど、予約分でもういっぱいだという話だった。 予約分以外にも発売するという噂はガセだったか…。

オレ自身は買うかどうかまだ悩んでるんだけど、Best Buy の店員が言うようにそんなに並ばなくて買えるのならオープン直前ぐらいに行ってみようかな…。


プロスポーツチーム移転ブーム

大リーグの Oakland Athletics が 2011年から、5つぐらい隣の市であるFremont(フリーモント)市へ、アメフトの San Francisco 49ers も 2012年から南へ30マイル(50km)ぐらい行った Santa Clara (サンタクララ)市への移転を決定。 Atheltics はあまり裕福でない Oakland 市からお金持ちのエリアへ移ることでの観客動員のアップを、49ers は古くなった Monster Park を見切り、新しいスタジアムを求めての移転となった。

Monster Park は元 Candlestick Park と呼ばれたスタジアムで、ビートルズファンにとっては 1965年8月にビートルズが最後のコンサートを開いたスタジアムとして有名。 オープンは 1960年とのことなので、45年以上前の建物らしい。 そりゃあそろそろ変えたくなるのもわかる。

サンフランシスコは現在、 2016年のオリンピックの候補地に立候補していて、それに合わせて建てられるメインスタジアムを49ersに使ってもらおうとしていたようだが、49ersとしてははっきりしない予定に合わせるより、Santa Clara 移転を優先したようだ。
もう一つ注目なのは NBA の Sacramento Kings。 Yahoo の記事によると Kings のオーナー Joe Maloof (ジョー マルーフ) と Gavin Maloof (ガヴィン マルーフ) の Maloof 兄弟は、他のチームのアリーナと比べて小さい現在のアリーナでは収益が上がらず、強いチームを維持できないという問題から新アリーナ建築を Sacramento 市に提案、 この前の選挙のとき、Sacramento 郡の人々は Measure Q という法案の住民投票を行っていた。

残念ながら、この法案は No: 72% Yes: 28% で棄却されアリーナ再建計画は白紙に。 市との交渉もうまくいっていなかったこともあり、他の市への移転を含め検討するとのこと。 考えられる候補地として、オーナーの Maloof 兄弟が Las Vegas のホテル王なため、 Las Vegas や、以前書いたように NBA チームの誘致を狙っている San Jose、 Kansas City などが予想されているのでここ1,2年で動きがあるかもしれない。

プレーヤーの年棒が高騰していることから、チーム運営もいろいろな工夫を強いられているのだろうか。強いチームを目指すのもいいが、ファンあってのプロスポーツチーム。できるだけチーム、ファンのどちらもが納得できるような方法で解決していってもらいたい。


Prop 87 (条例 87)

明日行われる選挙では、Proposition (略して Prop と書かれることが多い)と呼ばれる条例の住民投票が行われる。 今回の選挙では、10以上もの Prop の投票が行われるが中でも注目が高いのが、Prop 87 (プロップ 87)。

オレがはじめて知ったのは、たしか今年の5月、アメリカではいろんなテレビ番組が最終回を迎えるこの時期にいきなり流れた怪しげなCMだった。

内容はこんな感じ、

石油会社は我々にお金を払わせている。
彼らは昨年 580億ドル稼ぎ、
Exxon (エクソン、石油会社の一つ)はCEO に 400万ドル払った。
アラスカ州とテキサス州には採掘のために税金を払っているが
カリフォルニア州には払っていない。
今こそ、彼らに相応の金を払ってもらおう。
87 に 賛成票を
石油会社に払わせ、
我々に値上げを押しつけるのを違法にしよう。

ちょうど、ガソリンの値段が上がっていたころだったので、新しい法案で値上げ幅を規制したりするのかな? なんて思っていたら、こんなCMが流れだした。

同じく、内容はこんな感じ。

石油税を上げたがっている?
40億ドルの増税? ガソリンに?
痛いなぁ
で、それを納税者に何の責任もなく、何の成果も義務づけてない
代替エネルギーを研究する団体への資金にするため?
いつからそんなアイデアがいいと思われるようになったの?
87 に反対票を!
これは進歩じゃなく、無駄のためのレシピだ。

と、 87 は値上げを制限するのじゃなく、石油会社に新たなる税金をかけ、そのお金で新しい代替エネルギーの研究を促そうというものだった。 最初の Yes の CM はガソリンの値上げに怒っているだろう納税者をあおるような作りにしていたようだ。

すると Yes 陣営からは No の CM の最後に出てくる Fine Print と呼ばれるただし書きみたいなものの中に石油会社が入っている (下の写真の Chevron がソレ)。 ヤツラの言うことは信用できない。 みたいなCM (残念ながら動画は見つけられなかった) が流れ、何を信じたらいいかわからないような状態に。

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夏の間も Prop 87 に関するいろんなCMが流れたが、Yes 陣営は石油会社を追及するという論調から、ガソリンに代わるクリーンなエネルギーを探すのが重要だというような論調に変わり、No 陣営はやはり何の保証もないところに多額のお金をかけるのは危険、また石油会社に税金をかけることは結果として、ガソリン代の値上げに繋がるという点をアピール。 新聞社やいろんな団体が No という意見を表明したこともあってか、世論調査でも No 側が優勢という数字が出ていた。

最近になって、Yes 側はゴア元副大統領、そしてクリントン元大統領までCMに登場させて (ここではじめて Prop 86 は民主党が中心に動いていた条例だったことを知った….)、さらに最後の投票に向けてアピールを続けている。

先週の世論調査では Yes: 40%, No: 44% という微妙な結果。

さぁ、みなさんはどちらが勝つと思います?

明日の選挙結果は、シュワちゃん再選なるか以外にも、こんなところにも注目してみるとちょっとは選挙が楽しめるかも。

リンク:
No
http://nooiltax.com/
http://www.youtube.com/profile?user=prop87no

Yes
http://www.yeson87.com/(http://www.yeson87.org/)
http://www.youtube.com/profile?user=Prop87

どちらの陣営も1,2ヶ月前から YouTube にページを持っていて、自由にビデオが見られるようになっている。 サイトも Blog ツールで構築されてるし、日本の選挙の法律ではインターネットの使用は認められてなかったと思ったが、規制、規制で締め付けてばかりではなくこのヘンのフレキシブルさを見慣らったほうがいいのではないだろうか。


選挙の日 (Election Day)

アメリカは今度の火曜日 11/7 に中間選挙の投票を迎える。

この選挙の日、面白いことに毎年11/2-8までの火曜日に行われることが決まっている。 11/1 はハロウィーン翌日の All Saints’ Day なので、その翌日から最初の火曜日というようにも言える。

なぜ、火曜日が投票日なのかはいろいろと理由があるようだが、Wikipedia によると日曜日の教会の礼拝のあと、1日の移動日を入れて自分の選挙区へ帰ることのできるように火曜日になっているのだとか。

オレの住むカリフォルニア州は違うのだが、デラウェア、ハワイ、ケンタッキー、メリーランド、モンタナ、ニュージャージー、ニューヨーク、ウエストバージニア州では投票日は祝日として扱われる。 カリフォルニア州はオレのような選挙権を持っていない外国人が多いから休みにならないのかな?

なぜ、この日がそんなに重要なのかと言うと、アメリカでは緊急事態以外基本的には年に1回、この日にしか選挙をしないから。 そのため、いろんな投票がこの日にまとめられ、投票所ではものすごい数の投票をしなければいけないらしい。

仕組みも違うのだが、アメリカの選挙活動も日本のものと比べるとちょっと変わっている。 まず、日本のように宣伝カーは走らないし、街角に選挙ポスターが貼られることはない。 主な選挙活動は新聞やテレビといったメディア、最近ならインターネットを使って行われる。 普段の生活と選挙が切離されているので、外国人にしてみるといつの間にやら選挙が終わっていたなんてことも。

また、新聞は中立ではなく、選挙に積極的にかかわってくる。

ほとんどの新聞社は、どの政党寄りなのかを明らかにしていて、選挙に関しても我が新聞社の推す候補者はこの人ですというのを決めた上で報道をしている。 新聞を読んでいる人にとって、こういった情報は大きく左右されるだろうから、候補者にとって新聞社は重要なターゲットになるだろう。 ウチが取っている San Francisco Chronicle という新聞でも こんなページを作っている。

テレビでは主にCM枠を使って選挙活動が行われるのだが、だいたい中傷合戦(いわゆるネガティブキャンペーン)になって追っかけていると面白い。

今年はカリフォルニア州知事の選出が行われ、現職のアーノルド シュワルツェネガー と、対抗の Phil Angelides (フィル アンジェリーデス) がたくさんテレビCMを流している。 シュワルツェネガー陣営のビデオはこちらで、アンジェリーデス陣営のビデオはこちらおよび、YouTube で見られる。 早くも選挙活動に YouTube が使われているのもアメリカらしい。

あと、法案の住民投票も同じ日に行われ、TV CM で面白い展開を見せているんだけど、長くなってきたので続きは明日にでも…。


この時期はこわーい、アメリカのパーティグッズ店

アメリカは来週 10/31 がハロウィーン。

ハロウィーンと言えば仮装というのは日本でも有名になったのではないだろうか。
(以前にも書いた)が、もともとハロウィーンは日本のお盆のような日 で、死者の魂が生きていたときの家に帰ってくると言われていた。 その帰ってきたお化けに負けないように(逆に怖がらせるように)、またお化けに取り憑かれないように恐い仮装するというのがもともとの由来らしい。

仮装の定番がドラキュラやフランケンシュタインや魔女だったりするのは決してアメリカ人のセンスじゃなく、この由来のせいだったりする。じゃあ、そのグッズを売っているお店はどうなってかと言うと….

こんな感じ。

パーティグッズ屋なのに、墓場と化している。

角を曲がると、

いきなり生首(商品サンプル)とかぶらさがっていたり…
小心物のオレは知ってて入ってももうびっくり。

ハロウィーン前の1~2ヶ月ぐらいの時期だけ、仮装グッズとかを売るお店もできるんだけど、そういうところはもっとすごいんだろうな。 こわそー。 この時期、ハロウィーン用の仮装グッズを買いに行くときは心して行きましょう。


PST? PDT? – アメリカ時刻の略し方

日本は時間帯が1つしかないが、アメリカは実に6つの時間帯が存在する。

  • Eastern (イースタン・東部、ニューヨーク ボストン など)
  • Central (セントラル・中部、シカゴ、ニューオリンズなど)
  • Mountain (マウンテン・山岳部、デンバー、フェニックス )
  • Pacific (パシフィック・太平洋、ロス サンフランシスコ)
  • Alaska (アラスカ、 アンカレッジ)
  • Hawaiian(ハワイ , Hawaii-Aleutian ハワイアリューシャン と書くこともある)

時刻を表すときはこれに Standard Time (標準時) を付ける。 シリコンバレーのあたりは Pacific Standard Time (太平洋標準時) となり、 これの頭文字を取って PST というような省略形が使われる。 (アラスカ標準時間だけはちょっと特殊で AKST と略す)。 同じ論理で、日本の場合は Japan Standard Time で JST となっているのは知ってる人も多いのではないだろうか。

で、アメリカでやっかいなのは今日10月17日現在では PST という表記を使わないということ。 アメリカは10月最終週までサマータイム(夏時間)なので、この間は Standard Time ではく Daylight Time (夏時間) という言葉が使われ、 Pacific Daylight Time 略して PDT が正しい表記になる。

日本時刻との関係は次のような感じ

0:00 JST = 8:00PDT = 7:00PST

もっと、ややこしいのはハワイ州はサマータイムを採用していない。 ハワイに関しては常に HST になる。 しかし、同じ時間帯にある169° 30′より西のアリューシャン列島ではサマータイムを採用しているので HDT を使う場所も少ないがあるようだ。 また、アメリカ本土でもアリゾナ州やインディアナ州の一部でサマータイムを採用していない場所もありそこでは常に DT ではなく ST という表記になる。

と、ここまでいろいろ書いてきたけど、実は真ん中の S や D を抜いて PT (Pacific Time) といった書き方もできるので、怪しかったらそれを使うのが無難だと思う。 今の時期にうっかりPSTとか書いて現地の人とミーティングしようと思ったら時間が合わなかったなんてことにならないように注意して欲しい。 (ま、こっちの人も柔軟に対応してくれるけどね)


買収は現場じゃなく会議室で起こっている

Google による YouTube の買収。 いずれどこかが YouTube を買うのは予想できたけど、まさかGoogleが買収するとは思ってなかったのでびっくりのニュースだった。 これまで、Google は自分たちの足りないところを買い集めてきたが今回はもろにライバル企業を買収したので、 同じシリコンバレーで働いているエンジニアとしてはGoogle Video チームの行方が気になるところだ。

オレも働いている会社が別の会社を買収しその後のゴタゴタを経験したことがあるけど、買収の話は一度として一般の発表より前に聞いたことはなかった(笑)。

これまでの経験からすると、企業買収はシリコンバレーでも現場からの要望で動くことはほとんどなく、製品ポートフォリオの拡充や、敵対的買収、お手頃なオファーなどの要因から会社の経営陣が判断し、実行されることがほとんどのようだ。

そのため、企業買収が実行されると関係する現場は自分たちのポジション作りに右往左往することになる。 例えば買収した会社に同じようなテクノロジがあれば、そことミーティングをしたり情報交換してテクノロジを研究する。 そして、自分たちの方が上だと思えばいかに素晴しいかという資料を作り、負けそうだと思ったらどうやって融合させていくかといったプランを作る。

経営陣は(ある意味健全なんだろうけど)売上げや利益率といった数字でドライにどちらのテクノロジを選ぶかを判断するので、ここでいかに自分たちが会社にとって有益なのかをアピールできるかがレイオフを避ける鍵だったりする。

Google からは、「しばらくの間 YouTube と Google Video はそれぞれ別のものとしてやっていく」 といったコメントが出ているようだが、これは社交辞令的な発言なのであまり信用しない方がいい。(他に買われる前に買っちゃいました、今どうしようか考えてます。 ぐらいに読むのが正しい (笑)) 今回の買収では、 YouTube の方が知名度やトラフィックがあり有利な立場にあると思うので、今ごろ Google Video チーム はいかにして生き残りを計るかのプランニングに追われていることだろう。

18億5000万ドルという多額のお金が動いたり、こういったダイナミックな変化はシリコンバレーらしいが、現場で働いてる人たちはその度に大変。 がんばれ Google Video チーム。