PST? PDT? – アメリカ時刻の略し方

日本は時間帯が1つしかないが、アメリカは実に6つの時間帯が存在する。

  • Eastern (イースタン・東部、ニューヨーク ボストン など)
  • Central (セントラル・中部、シカゴ、ニューオリンズなど)
  • Mountain (マウンテン・山岳部、デンバー、フェニックス )
  • Pacific (パシフィック・太平洋、ロス サンフランシスコ)
  • Alaska (アラスカ、 アンカレッジ)
  • Hawaiian(ハワイ , Hawaii-Aleutian ハワイアリューシャン と書くこともある)

時刻を表すときはこれに Standard Time (標準時) を付ける。 シリコンバレーのあたりは Pacific Standard Time (太平洋標準時) となり、 これの頭文字を取って PST というような省略形が使われる。 (アラスカ標準時間だけはちょっと特殊で AKST と略す)。 同じ論理で、日本の場合は Japan Standard Time で JST となっているのは知ってる人も多いのではないだろうか。

で、アメリカでやっかいなのは今日10月17日現在では PST という表記を使わないということ。 アメリカは10月最終週までサマータイム(夏時間)なので、この間は Standard Time ではく Daylight Time (夏時間) という言葉が使われ、 Pacific Daylight Time 略して PDT が正しい表記になる。

日本時刻との関係は次のような感じ

0:00 JST = 8:00PDT = 7:00PST

もっと、ややこしいのはハワイ州はサマータイムを採用していない。 ハワイに関しては常に HST になる。 しかし、同じ時間帯にある169° 30′より西のアリューシャン列島ではサマータイムを採用しているので HDT を使う場所も少ないがあるようだ。 また、アメリカ本土でもアリゾナ州やインディアナ州の一部でサマータイムを採用していない場所もありそこでは常に DT ではなく ST という表記になる。

と、ここまでいろいろ書いてきたけど、実は真ん中の S や D を抜いて PT (Pacific Time) といった書き方もできるので、怪しかったらそれを使うのが無難だと思う。 今の時期にうっかりPSTとか書いて現地の人とミーティングしようと思ったら時間が合わなかったなんてことにならないように注意して欲しい。 (ま、こっちの人も柔軟に対応してくれるけどね)


4 Comments

  1. お久しぶりです。
    飛行機で移動するときはまだいいのかもしれませんけど、車での移動だと困るときありますよね。
    自分は車で横断する際、どこを境にタイムゾーンが変わるのかわからなくて移動中閉園時間を間違えるなどなど何度か失敗してしまいました(笑)
    アメリカでこそ電波時計が必要なのかもしれませんね~。

  2. ども。 時差をまたがった車の移動をしたことないんですが、大変そうですよね。
    ハワイへ行ったときは携帯の時計が自動で時刻を調整してくれて便利でした。 電波時計よりもお手軽かも。

  3. 前略 
     御丁寧な解説ありがとうです。 あるオンラインゲームでは米国には3個の標準時間があると聞いてたので日本より14~17時間遅れだと単純に考えてましたが、PDT,PSTの違いもよくわかりました。
          ありがとうございました。m(__)m

  4. 実際に経験してみないとなかなか実感が沸かないですよね。というか、実際住んでいても書き方や時差の計算を間違えることはよくあります。 自分が住んでいるところと違うエリアでは特に。
    そんなわけで、こういうエントリを書いてみたので助けになっのなら嬉しい限りです。
    これからもよろしくお願いします。

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