Category: 02 アメリカ生活

ウチでも使っていた Ajax

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もう結構使い古されたネタだけど、ウチでも使っていたのを偶然発見したのでやっぱりとりあげてみました。 比較するモノが無いからわかりにくいけど、コレ詰め替えボトルなんで結構でかい。 普段はキッチンの奥にしまってあるのでなかなか気付かなかった。

何のことやらわからない人のために解説すると、Web でコンテンツを表示する技術として Ajax (Asynchronous JAvaScript and XML の頭文字、 エイジャックスと読む) というのがあって、これと同じ名前の洗剤がアメリカにあるよーという話。

で、何で Ajax なんてちょっと変わった名前になったかと言うと、似たような別の技術でSOAP(ソープ、洗剤)というのがあって、洗剤つながりということで、ブランド名の一つである Ajax になったらしい。 最近は Comet というのも出てきて、これまた洗剤のブランドだったりする。

英語版の Wikipedia の記事によると、Ajax という言葉が始めて使われたのは2005年の2月に書かれた Jesse James Garrett さんの このエントリらしい。ここでは洗剤の話は一切触れられてない。

どこまで本当なのか遊んでるのかよくわからない。 まぁ、そんなこと知らなくても使えりゃいいから技術者の間では最近とってもホットなのが Ajax だったりする。


電子書籍リーダーがブレイクするか?

ITmedia News:「ながら読書」できるソニーの電子書籍リーダー、米国で発売
米国ソニーは携帯型電子書籍リーダー「Sony Reader Portable Reader System」をオンラインストアのSonyStyleで発売した。10月からは直営店のSonyStyleと空港店などを含むBordersストアで店頭販売される。

発売が遅れているソニーの書籍リーダー。 10/31 までに発売と決まり、いろんなメディアにも発表されたようだ。

Engadget に写真が載っていて、使用している写真を見るとなんとも魅力的。 (日本語版の記事もあるけど、英語版の記事の方がちょっとだけ写真が多い。)
とっても薄く、サイズも意外に小さい。 そして、画面がよく見える。

Sony Reader PRS-500 hands-on Connect Reader screenshots – Engadget

ウチでは DS Lite を買って以来、DS が大活躍。 それまでは旅行中が携帯ゲームの主な活躍の場だったが、普段も暇な時間に脳トレやちょっとしたパズルゲームなんかを遊ぶことが多くなった。

ITメディアの記事のタイトルにもあるが(本文で触れられてないのはなぜ?)、 「ながら」というのがキーなんじゃないかと思う。 ゲームのようにちょっとしたことなら、テレビを見ながら、音楽を聞きながらできるとうれしい。 それを実現できる適当なハードウェアとソフトウェアというは今の時代にヒットする要素の一つではないだろうか。

そんな観点から、 Sony の電子書籍リーダーは eInk によるディスプレイ、バッテリーの持ちのよさなどで期待できそう。

同じ時期に Panasonic が発表した ワーズギア を見ると、そういえば Panasonic って昔からやってたけどイマイチブレイクしてないなぁと不安もあるが、ながらに適したハードウェアというところでようやく人々の要求しているモノができてきたのではないかと思う。 今回のこの2社の製品の動向は要チェックだ。
ただ、

値段が ソニーのが $350、 Panasonic のが 40,000円 というのはイタイ。
アメリカでは最低グレードのものだがノートパソコンが買えてしまうような値段だ。
せめて DS Lite ($129) と同じぐらいにして欲しかった…。


lonelygirl15 騒動

この女の子、YouTube にハマってる人なら見かけたことがあるだろうか?

彼女は Bree という 学校に行かず家で勉強している (home-schooled) 16歳の女の子。
又の名を lonelygirl15 といい、親に内緒でで自身のビデオを 6月ごろから YouTube に自身の独白ビデオを投稿している人気ビデオブロガーだ。

ちょっとミステリアスな背景と、Lindsay Lohan (リンジー ローハン) を素人っぽくしたようなかわいいルックスでじわじわと人気上昇し、最近では YouTube の Most Viewed (一番見られたビデオ) の常連となっている。

これまでに投稿された映像を見てもらうとわかるが、16歳にしては意外にしっかりと話し、出来上がった映像もいくつかのシーンを繋げ、BGM まで付けてあるなど素人っぽくない。 そこで世界中の人が lonelygirl15 は誰なんだ? リアルなのか? それとも何かのプロモーションなのか? と疑問を投げかけるようになった。

この疑問の答えが思わぬところから見つかる。

先月末 lonelygirl15 がファンに送った email の 発信元を調べたら (Spammap と同じ原理ですな)、 ビバリーヒルズにある Creative Artists Agency (CAA) というタレント事務所のようなところからだとわかった。 これで、lonelygirl15 はどうやら作られたキャラクタだということがわかり、今度はその意図を探ろうとまたひと騒ぎ。

始めは ブレアウィッチプロジェクトのような自主制作映画の前フリじゃないか? 秋からの新しいテレビ番組の何かじゃないか? といった感じだったが、ハリウッドの映画会社が YouTube の視聴者を利用するための陰謀だというようなネガティブな意見も出だしたこともあり、2週間ほど経ったところでとうとう製作者たちが登場し謎明かしがされた。

lonelygirl15 は Miles Beckett (マイク ベケット)、 Mesh Flinders (メッシュ フリンダース)、Greg Goodfried (グレッグ グッドフライド) という 3人の製作者が作った架空のキャラクタで、 Bree を演じたのは Jessica Rose (ジェシカ ローズ) という19歳の女優だった。 製作は Flinders 家のベッドルームを使い、撮影は $150 で買った QuickCam 。 先のCAA というタレント事務所は、製作の支援および法務の担当をしていた。

この真実を明らかにして以来、Bree を演じる Jessica Rose はテレビに引っ張りだこ。 始めは騙しててゴメン的なコメントもあったが、肯定的な意見も多かったためだんだん演じていることを楽しむようなコメントへとシフトしているように見える。

フィクションをノンフィクションのように見せてたというより、情報を制限していたら製作者の意図しない勢いで広がっていってしまったという感じではないだろうか。 結果論になってしまうが、これが大企業の戦略ならイヤラシイという感じだが、セミプロな製作集団の作品としてなら許せるというのがオレの印象かな。

lonelygirl15 の YouTube の投稿は何事もなかったかのように行われ、人々も Bree というキャラクタの真実を知った上で楽しもうとしている。 画質は低いし、時間も短い YouTube 発のコンテンツだが、OK Go のような PV 以外にもやりかたによってはブームを巻き起せることを示した貴重な事象になると思う。 こうやって製作者も視聴者も成長し新しいメディアが育っていくのだろうなぁ。

参考:
WikiPedia: lonelygirl15
シリコンバレー101 第192回 仕掛けだったLonelygirl15、作られた情報に揺らぐネットの信頼

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アメリカのホウレンソウがヤバイ

MercuryNews.com | 09/19/2006 | Farm water is suspected in outbreak
As spinach consumers continued reporting more E. coli sickness on Monday, government investigators expanded their hunt for the cause beyond processors to Salinas Valley farms where E. coli has been found previously. Government and other experts said water on the farms could be a likely culprit, though that has not been proved.
(月曜日、消費者からの E. coli 感染のレポートが続き、政府の調査員はE.coli が以前発見されたサリナスバレー農場以外にも調査を広げた。 政府や専門家はまだ証明されていないが、農場の水が原因の可能性があると語った)

日本でも報道されていると思うけど、アメリカではホウレンソウに E. Coli (大腸菌) O-157 が発見され、今日の時点で感染者100人以上、死者も1人出る大変なことになっている。

10年ほど前の日本のカイワレの騒動に近い感じで、先週に始めて報道されたときは、何だかホウレンソウがヤバイみたいだからとにかくホウレンソウは捨てろというような警告のようなニュースも流れたりして混乱していた。 スーパーの店頭やレストランのメニューからもホウレンソウが消えているらしい。

アメリカに来てびっくりしたことの1つは、ホウレンソウは調理して食べるより生のままサラダやサンドイッチに入れて食べることの方が多いということ。 よく使われるのは Baby Spinach と呼ばれる灰汁(あく)の少なめのモノなんだけど、初めてのときはホウレンソウって生のまま食べられるんだと驚いた。

O-157 は加熱で死滅するのはご存知の通り。 日本ではホウレンソウでそんなに問題にはならなかったかもしれないけど、生食が多いアメリカでは今回のような大きな事件へと発展してしまったようだ。

今日のニュースで農場の水が感染源かもという話が出ていた、難しいとは思うが早く原因をつきとめて欲しい。 はっきりするまで、オレもサラダに気をつけないと。


Wii 発表、リージョンロックは?

Nintendo に次世代ゲーム機 Wii が発表された。 アメリカでは日本よりも半月ほど早く 11月19日発売。 値段は $250 で コントローラと Wii Sports ソフトが同梱される。

アメリカは11月~12月は消費が活発な時期。 特にアフターサンクスギビングと呼ばれるサンクスギビング (11月の第4木曜日)の翌日はアメリカ中大セールが開催され、もうそりゃ大騒ぎ(昨年の様子はコチラ)。 Nintendo もこれは逃せないということで、アメリカの発売を日本より早くしたようだ。

ちょっと変わったコントローラで新しいゲーム体験ができそうな Wii はオレも買いたいと思っているが、1つ残念な話が。 Wii はこれまでの据置き型ゲーム機と同じようにリージョンロックがかかるらしい。 つまり、アメリカで買った本体はアメリカのゲームだけ、日本で買った本体は日本のゲームだけしかプレイできない。

リージョンロックに関しては、たぶん、イギリスやヨーロッパの人たちが中心なんだと思うけど英語圏のニュースでも話題になっていて一騒動があった。

まず、Wii の発表直後の Wired の記事(Blog)で Nitendo of America (NOA) の VP (副社長) である Perrin Kaplan (ペリン カプラン)氏がリージョンロックはないと語ったという記事が書かれたことがきっかけで、Wii はリージョンフリーというニュースが各所に流れた。

Game|Life
Will the Wii be region-free? Yes. Like the Nintendo DS, the Wii will be able to play games from other regions, such as Japan, without any restriction. Kaplan implied there might be a region lock that publishers would be able to flip on, but it doesn’t sound like the first-party titles from Nintendo will be restricted.
Wii はリージョンフリーになるの? なる。 Nintendo DS のように Wii は日本のような他の地域のゲームでも何の制限もなくプレイできるようになるだろう。 Kaplan はサードパーティがリージョンロックをかけられるかもしれない可能性は暗に示したが、ファーストパーティである Nintendo のゲームが制限されるようには聞こえなかった。

ところが、追って イギリスの Nintendo の David Yarnton 氏から否定したというニュースが流れ、喜びから一転残念ムードへ。

IGN: Wii Titles Region-Encoded
Wii games will not be region-free according to Nintendo UK’s General Manager David Yarnton. Speaking exclusively with IGN at Nintendo’s European Wii press event in London, Yarnton confirmed that Wii games and online content will be region-encoded, meaning European gamers won’t be able to play titles from the US and Japan and vice-versa.
(Nintendo UK のゼネラルマネージャの David Yarnton (デイビッド ヤーントン)氏によると Wii ゲームはリージョンフリーにはならない。 ロンドンで行われた Nintendo の ヨーロッパの Wii プレスイベントにおいて、IGNの独占情報によると Yarnton 氏は Wii ゲームとオンラインコンテンツはリージョンエンコードされることを確認した。 つまりヨーロッパのゲーマーはアメリカや日本のゲームはできないし、またその逆もできない)

これまでのところ Wii はリージョンフリーではないというのが仕様のようだ。 Nintendo of America の Perrin 氏は7月のインタビューでも DS がリージョンフリーでいい感じだったので Wii もリージョンフリーにしたいと言っていた(Link)だけにほんと残念。
Wiiチャンネルやバーチャルコンソールなどの絡みもあってのことだろうか。 日本ではWii発売時にドラクエが出るんだっけ? いいなぁ。 PS2と同じように2台買おうか。 Modチップみたいなのが出るのを期待するか。 うーん。 悩む。


ヌマヌマ、ニューヌマ

1年ぐらい前に日本でも流行した「マイアヒ」。
同じような現象はアメリカも含む世界中のいろんなところで発生した。
アメリカの「マイアヒ」現象のきっかけとなったのが、New Jersey に住む Gary Brolsma (ゲイリー ブローズマ) という青年が作ったこのビデオ。

日本ではマイアヒだったこの歌の代名詞はアメリカでは Numa Numa (ヌマヌマ、なぜこの単語が歌詞からピックアップされたのかは不明) 。 ビデオもヌマヌマビデオと言われて広まっていった。

と、ここまでは前フリで、この Gary Brolsma クンが新しい Numa Numa (ヌマヌマ) なビデオを作って先ほど新しいサイトで公開し、一部で話題になっている。 そのビデオは New Numa (ニュー ヌマ) と呼ばれ サイトのURLも NewNuma.com (ストレートすぎ…)。

今度は曲はロシア語。 ビデオも Webcam を使った1発録りだった前回のものと比べると手がかかっている。 ただ、期待度も上がってしまい結果的に面白さはダウンな気が。マイアヒに比べて曲が単調だからか? 楽しみ方が日本でのマイアヒのように空耳具合を楽しむという感じではないので、オレが面白さを理解できていないだけか?。

この New Numa のサイトでは ビデオ作成コンテスト を開催。 1位 $25,000 (約 285万円) 、総額 $45,000 (約 500万円) という結構な賞金が出る。 別に実写じゃなきゃいけないとか書いてないから、日本からは Flash 職人から参戦というのもいいのではないだろうか。 (ただ、日本語以外で作らないとわかってもらえないと思うけど)
というわけで、これが New Numa 。 第2のマイアヒになるか?


勝手に思う Google Wifi の狙い

googlewifiap.jpg

Google が Mountain View 市内に無料の Wifi アクセスポイントを公開したという発表があったので、Mountain View に住む友人を頼りにどんなモノか試してみた。 アクセスポイントはたいてい上の写真のように街頭に置かれている。 そう思って Mountain View 市を車で走ってみると同じようなデバイスが結構見つかった。

肝心のシグナル強度は、アクセスポイントから道路をはさんで反対側(およそ5mぐらいの距離?)で左の写真のように 57% でおよそ40Mbps。 しかし、そこから20m離れた家の中では右の写真のようにほとんど受信できなかった(玄関の前までは繋がった)。


(写真左) 外での受信状況 (写真右) 家の中での受信状況

Google Wifi の FAQ でも、このサービスはアウトドア用で、家の中で使うためには中継器を買って設置する必要があると書いてあるので、Google 的にもこれが予定通りの動作なのだろう。 (リンク)

なんだか中途半端なことするなぁと思っていたが、別のサイトでPDA携帯を使って接続した様子が公開されていて、Google の真意はこっちにあるんじゃないかと気がついた。 日本の W-ZERO3 以上に アメリカでも Treo や Blackberry を始めとしたPDA ケータイというのが流行ってきている。 Wifi 機能はまだ一部だけだが、そのデバイスを持っている人は Mountain View にいる間は Google Wifi を使って接続、メールをチェックしたり、レストランや店などを検索してくれれば Google も広告を表示するチャンスができる。そのようなデータを取るのにいい実験になると同時に、今後の利用動向も一早く知ることができる。

たとえそれがうまくいかなくても、Mountain View 市に多く住む(と思われる)社員のために何らかの助けになればいいし、別に大化けする方法が見つかるかもしれない。 そういったいろんな意味を含んだのが Google Wifi のサービスなんじゃないだろうか。 ま、考えすぎな気もするが、今後の San Francisco のWiFi サービスと合わせて行く末が気になるサービスだ。 うちの近くでも是非やって欲しいなぁ。


緊急帰国の際の航空券

アメリカのような海外に住んでいると、日本にいる両親や兄弟が急に何かあったときに日本にどうやって帰るかというのは大きな問題。 チケットはすぐに取れるのだろうか? 取れたとしても正規料金(数千ドル)かかるのだろうか? などと心配に思っている人も多いと思う。 実は、先週妻の祖母が亡くなり(妻が)緊急帰国となりこの事態を体験した。

まず、トライしたのは格安航空券。 アメリカにある旅行代理店の電話してみたら意外にも American Airlines の翌日の成田へのフライトのチケットが 1000ドルぐらいであるとのこと。 少なくとも日本に帰ることができそうなのが確認できた。

次に、航空会社のチケット販売部門に電話。 航空会社は Bereavement Fare (遺族料金) という特別料金を用意しているところがあり、それが使えるか聞いてみた。
電話したのは実家に近いセントレア空港行きのフライトがある United Airlines 。

United Airlines には Bereavement Fare はあるが、座席に限りがあるため サンフランシスコ – セントレア 往復のチケットはもうないと言われた。 正規料金で 2500ドル以上払えば買えるとのこと。

しかし、行きは サンフランシスコ – セントレア、帰りは 関空(もしくは成田) – ホノルル – サンフランシスコ というホノルル経由で帰ってくるというフライトなら Bereavement Fare のチケットがあるとのこと。 値段は 1100ドルちょっと。 実家にできるだけ早く着きたかったことからこのチケットを購入した。

ただし、Bereavement Fare として認めてもらうためには、 以下のような情報を航空会社に伝える必要がある。

  • 故人の名前
  • 故人との続柄 (Bereavement Fare が使えるのは2等親以内のため)
  • 病院の名前
  • 担当医師名、連絡電話番号
  • 葬儀会社名
  • 葬儀情報(いつごろ、どこで)

今回電話した時は、故人の名前と続柄以外はわからなかったのでまずは仮押さえの状態にしてもらい後から、病院の情報を提供しチケットを購入した。 葬儀会社の情報も求められたが、わからないと伝えたら、帰りのフライトのチェックインカウンターで伝えて欲しいと言われた。 このあたりはフレキシブルに対応してくれるようだ。

格安航空券の方が安いため Bereavement Fare を用意していない航空会社も多いようだが、Bereavement Fare のチケットのほうがスケジュール変更に対しフレキシブルなので、あるのならこちらを使ったほうがいいと思う。 Bereavement Fare とは別に Emergency Fare (緊急事態料金) などもあるので、亡くなる前の生死にかかわるような緊急事態といった場合にも便宜を図ってもらえるので、航空会社に問い合わせてみるといいだろう。

また、 Bereavement Fare の発券はフライトの2時間前までOKだったので、ギリギリの場合でも(席さえあれば)何とかなることがわかった。 あまり頻繁に使いたくない情報だが、こういった知識があると何かと安心だ。


OK Go の YouTube 戦略がおもしろい

先日VH1を見ていたら、おっさん達がトレッドミル(室内でジョギングできるようにするヤツ) を使ってダンスをするというPV(プロモーションビデオ)に遭遇。 おやじダンサーズ風で特に上手いというわけでもないが、ハンディカムで撮った映像の素人っぽさと、ダンスがとっても工夫されていて目が離せなかった。

気になって調べてみると、このオッサンたちは OK Go というバンドで、映像は “Here It Goes Again” という曲のPVだった。 実は、このPVの前に “A Million Ways” という曲のPVでも同じようなことをやって話題になっていたらしい。 知らなかった…。

こちらも、微妙なダンスがたまらない。

すごいのは、これらの映像は OK Go 自身が YouTube にアップしたした映像だということ。 また、 YouTube を使って “A Million Ways” をみんなに踊ってもらって、その映像をアップロードしてもらうコンテストまで開いている。 (リンク)。
アップロードされた映像を見ていると “A Million Ways” のイントロのギターが耳から離れなくなり、別の曲の映像とか探してみたりといつの間にやら OK Go 漬け。 iTunes でアルバムも買ってしまった。

バンド自らがコンテンツを提供することによって、ファンや興味のありそうな人たちを YouTube に集め、コンテンツを見てもらい、ファンビデオなどでさらなるアップロードをしてもらうことでコンテンツを増やしてより多くの人に OK Go を知ってもらう。 自らがコンテンツを提供していかなくても、ユーザによりコンテンツが増えていくソーシャル的な点を突くことができれば YouTube は物凄く強力なマーケティングツールになるのではないだろうか。

音楽アーティストの主な収入源が YouTube とは直接ぶつからないCDということで成り立ったように、映像コンテンツでお金を取るものではなければ比較的簡単にできそう。 YouTube のダークサイドが目立っているのですぐには無理かもしれないが、近い将来 「続きはYouTubeで」、「YouTube で○○のある風景の映像を募集!」 と YouTube にコンテンツを集中させればリーチできるユーザの数も増えそう。 ただ、地域限定にできないから全世界を相手に権利などの話を考えないといけないのがやっかいそう。 逆に YouTube はこういったエリアにフォーカスできればもう一段階上のステップへ行けるような気がする。

上に紹介した2曲が入ったアルバムはこちら。 オレはそこそこ楽しめたけど、万人ウケするかというとちょっと微妙な感じ。 トーレ ヨハンソンのプロデュースだけあって Franz Ferdinand (フランツ・フェルディナンド) に近いので、フランツファンにはいいかも。

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高校野球は全世界で見られる!

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この時期に毎年行なわれる夏の高校野球。 日本にいたころはお盆休みに見たなぁなんて懐しんでいたら、インターネットでストリーミング中継をやっていることがわかった。 しかも、国内だけという条件が付いていないのでアメリカからでも問題なく観賞できる。 すごいぞ高校野球。 メジャーリーグのスカウトもチェックしてるかもよ高校野球。

この中継を行っているのは ABCテレビ(朝日放送) というテレ朝系の大阪のテレビ局。 関西以外の人はあまり知らないと思うが、関西では夏の高校野球は NHK と、このABCテレビの2局が中継している。 オレが関西に住んでいた時は、「なんで民放で高校野球?」ととっても違和感があったが、関西の人にしてみるとNHKより面白いのでABCテレビの中継の方がイイという話もあった。

さて、中継を見るためには http://koshien.asahi.co.jp/live/index.html のURLへ行き、”今すぐ甲子園生中継を見る” というボタンをクリックする。 Windows Media フォーマットなので、Mac な人はうまく見られないかもしれない。

攻守交代の間、音が途切れ観客席の様子が映るが、たしかテレビ中継でも同じ映像が流れていた記憶がある。 テレビ中継では Panasonic のCM (子供と犬が出てくるアニメのヤツ) が上に重ねて表示されていたのが違いだろうか。 何で普通のCMではなく、このような形になっているのかは不明。

そうそう。 朝日新聞のサイトが asahi.com なのは朝日放送が asahi.co.jp を押さえてたからだっけ。 なんかいろいろと懐しい記憶が蘇えってきた今回の発見だった。