Month: July 2007

なでしこジャパンの応援に行ってきた

昨年のサッカー男子日本代表に続いて、女子のサッカ日本代表、通称なでしこジャパンがベイエリアにやってきた。 女子サッカーは男子サッカー以上にどんな感じなのかわからないのだが、せっかくなので観に行ってみることに。

会場はサンホゼにある Spartan Stadium (スパルタンスタジアム) というグラウンド。 数年前までサンホゼにあったプロサッカーチーム San Jose Earthquakes のホームグラウンドとして使われていたが、もともとはアメフト用のコートなため、サイドラインすぐに壁があったりとサッカーグラウンドとしてはちょっとイマイチ。 でも、野球場を急遽サッカーコートにした前回よりはマシか。

今回のチケットは、試合の数日前に取ったんだけどチケットを買うときに Japan Supporter Seats という枠があったので、そのチケットを購入。 会場に行ってみたら、小さな応援団がいた。 写真いちばん左の青いのはなぜかドラえもんのコスプレ。 ハーフタイムでは何人かのアメリカ人から記念写真をねだられてた(笑)。

日本の女子サッカー事情は知らないが、アメリカでは子供たちを中心にサッカーをプレイする女の子は結構多い。 観客の中にもチームで来ましたというような団体の姿も。 そんなこともあり、当日の観客は11000人(ぐらい) という意外に多い観客数だった。

FIFAランキングによるとアメリカは1位、日本は10位と日本は完全に格下の状態。 試合が始まってみるとその順位の通り、アメリカペースで試合がすすむ。 何より体格がぜんぜん違う。 そしてデカイのに足が速かったり積極的にプレスをかけてきたりと動きがいい。


青いジャージの日本の選手はアメリカ人選手に隠れてしまう…

逆に日本は動きのいいアメリカ人選手にパスコースを早めに防がれボールがまわせず、逆にアメリカ人選手のドリブルを止めるために2人が集まることで、他の守りが手薄になるなどいいようにやられていた。

結果は 1-4 と完敗。 うち、ディフェンスの1人の選手がオウンゴールと、ハンドでペネルティキックを与えてしまったのがツライところ。 (本人はもっとツライだろうが…)

応援団席に座って面白かったのは

よく、サッカーの試合でみかけるこの国旗。 先に書いた応援団の人たちが選手入場や後半開始前に広げていた。 国旗には選手のサインなどもあり、試合ごとにいろんなところを回っているんだろうなぁとちょっと感動。

ただ、国旗の下にいる人は何も見えないので試合慣れした人じゃないとつまんないかも…。


Skype を使って日本の宴会に参加してみた

アメリカで暮らしていると、日本でおこなわれる宴会というか飲み会のようなモノがなつかしくなる。 今回、最近結婚した大学時代の友人をかこんでお祝いをしようという話になり、宴が開かれることに。 子持ちの人も考え昼間からという開始時間になった。

日本の昼は、アメリカ西海岸では夜8時。 これなら、ウチも Skype で参加できるんでは? ということで、参加してみた。 (実際には会場の関係で、宴会の始まる前にホットスポット対応のカフェでおこなわれたんだけどね。)

上の写真がその時の様子。 もちろんビデオ付き。 フルスクリーンにすると結構それっぽい。

なかなか面白い体験だったが、問題もいくつか遭遇した。

1つめはホットスポットのスピードが遅かったため接続が安定しなかったこと。 いちおう 802.11gのはずだったのだが…。 イーモバイルのモバイルブロードバンド通信でも試したがこっちの方が安定してスピードが出ていたと思う。 また、接続が安定しないと Skype や Windows がおかしなことになってしまうのもよくない。 (Skype が 3.5Beta だったのも問題だったかも。)

2つめは音量の問題。 ラップトップのスピーカーはボリュームを最大にしてもそんなに大きな音がでないため、こちらの声がまわりの音にかき消され聞こえにくかったようだ。 簡易的なモノでもいいから外付けのスピーカーを用意すればよかったかも。

結構いいところまで来ている。 あとちょっとのインフラの改善と、ちょっとした工夫で使えるものになるんじゃないかと思う。 まわりから見たら異様だろうけどね(笑)。


NBAの審判が自分の試合で賭博

先週末、FBI がNBAの審判(レフリー) Tim Donaghy (ティム ドナフィー) を取り調べていることが明るみになった。 容疑は賭博。 NBAの試合、なかには自分で審判していた試合に賭けていたらしい。

アメリカではスポーツブックという形で、スポーツの試合にお金を賭けること自体は合法なのだが、試合をコントロールできる審判が参加していたというのが不正だというわけ。 ドナフィー氏はもともと賭博癖があったようで、何らかの方法で犯罪組織に巻き込まれて利用されていたとも言われている。

この、ドナフィー氏は2004年の選手と観客を巻き込んで行われた NBA乱闘事件 の時の審判でもあった。 いま考えると、賭けに有利になるように判定をしていたことで、選手たちが判定にフラストレーションを貯め乱闘事件に繋がったと考えられなくもない。

スポーツでの不正は、試合を楽しみにしているファンへの裏切り行為だ。 NBA は全面的にFBIに強力することを声明しているが、 今後ともファンが安心してNBAバスケットボールの試合を観られるように、実際何が行われていたのかを明らかにし、今後いかにこういった不正を止めるかをはっきりしてもらいたい。


サイキック!

アメリカでたまに見かけるこんな看板。

Psychic (サイキック) なんて聞くと、オレはミスターマリックや清田青年やユリゲラー (古いか…) を思いだす。 ってことは超能力ショー?

日本だと、サイキックというと超能力というイメージが強い。 英語的にも超自然現象という意味もあったりと間違いではないのだが、 Psychic という英単語は霊能者といった意味にとられることが多い。 つまり、この看板は霊視します、霊の力で占いしますといった看板というわけ。

こういうお店は霊視だけじゃなく、タロット占いや手相占い (Palm Reading) なんかもやってくれるところが多い。 ま、どれも不思議な能力には違いないか。

映画 Ghost でウーピーゴールドバーグが演じた霊媒師はまさしく Psychic って呼ばれている人。 あと、オーラの泉の江原啓之なんかはスピリチャルカウンセラーとか横文字の肩書きだけど、英語にしたら Psychic になるんだろうな。

ちなみに、ミスターマリックはサイキックエンターテイナーらしい。


2007年の参議院議員選挙に行ってきた

この前の週末、参議院議員選挙に行ってきた。

あまり知られていないようだけど、海外に住んでいる人も在外選挙というしくみを使って国政選挙には参加することができる。 詳しくは 外務省の在外選挙のページ を見て欲しい。

在外選挙の方法は、海外に移住する直前に住んでいた市区町村に在外選挙人として登録し、選挙のたびに郵便を使って自分の票を送るというのが一般的。 オレも前回の衆議院議員選挙のときは、この方法で投票したんだけど、今回はサンフランシスコにある日本領事館に行きその場で投票するという在外公館投票をしてみた。

vote.jpg
日本領事館のあるビルにあった投票所案内

日本領事館の投票所に行ってみたら、郵便で行う投票と同じことをその場で行うという感じだった。 はじめに在外投票の申請や、投票した票を日本の市区町村の役場まで送るための封筒の宛名書きをおこない、確認してもらったあとに投票用紙を受けとる。 投票した票は封筒に入れ、封をしたあとに立会人のもと、領事館の職員の人に受けつけてもらうという感じ。 あんなにも日本語を手で書いたのは久しぶり(笑)。

投票にあたって情報を集めようとしたけどなかなか難しかった。 テレビのニュースはあたりさわりのない中立的なものしかないし、インターネットにも情報はあまり載ってない(載せられない)ため参考にならない。 名前でググって情報を集めるのが一番有効だった。

アメリカでは Webサイトはもちろん、 YouTube を使ったり、Spam メールを送ってきたりとインターネットをガンガン使っている。 参院選に立候補している某氏も言っているが、日本もインターネットを情報発信の一つの手段としてそろそろ考えて欲しいところ。


アメリカのインターネットラジオ局 続行へ

“Day of Silence” – アメリカのインターネットラジオが止まる日 というエントリで、もうすぐインターネットラジオでの著作権使用料が値上げになり多くのサービスが止まる可能性と、新しい著作権使用料に反対する SaveNetRadio.org の活動の話を書いた。

新しい著作権使用料は 7/15 に開始になるため、止めるためには今週中に何とかしなければいけなかったが、期限ギリギリの今日動きがあった。 新使用料の見直すための交渉をおこなう。 交渉が終わるまでは旧使用料のままにするという話で合意したようだ。

これでインターネットラジオのサービスはこれまでどおり続けられるようでホッと一安心。

前の使用料は権利者側からの希望を優先したもので、インターネットラジオサービス側は納得いかないという感じだったが、今後の話し合いではサービス側の要望も聞いた上で新しい使用料を設定してくれるだろう。

インターネットラジオはネットが普及すればするほどに重要な音楽配信のインフラになっていくと思う。 今回破滅的な道へ進まずほんとうによかった。


イチローが inside the parker で MVP

昨晩行われたMLB(メジャーリーグ) のオールスター。 普段あまり野球を見ないオレだけど、今年はサンフランシスコ ジャイアンツの本拠地 AT&T パークが会場ということもあり、仕事が終わった現地の7時過ぎからテレビ中継を見ていた。

見ているとある選手がホームランを打った。 そのときのアナウンサーが「イチローの inside the parker に続く本日2つめのホームラン」と言う。 おぉ、イチロー ホームラン打ったんだ。 でも inside the parker って何だ? 打ったボールが parker ってところに入ったのか?

どうやらイチローはランニングホームランを打ったらしい。 こんどはランニングホームランを調べてみたらランニングホームランは和製英語で、 inside-the-park home run というのが英語的に正しい。 しかも inside-the-park はダッシュでつなげた1単語として扱う。 ホームランはよく2ランホーマー のように homer とも書かれるので

inside-the-park home run

inside-the-park homer

inside-the-parker

と短くなってしまったものと思われる。 ちょっと短くしすぎな気も。

オールスターでは史上初の inside-the-park home run もあり イチローはMVP(Most Valuable Player)賞を獲得。 日本では放送されたかわからないけど、試合後の授賞式にスーツ姿で現れた。 ただ、通訳付きだった。

あれだけの大観衆の前のインタビューでは母国語で感想を言うのも一苦労じゃないかな。 慣れない場所で緊張するだろうし、貧弱なボキャブラリで中途半端な感想を言うぐらいなら通訳を連れていったほうがいいと思うのもわかる。

もうアメリカで6,7年もプレイしてるんだから通訳なんかいらんだろと思う人もいるかもしれないけど、実際にそういったシチュエーションを経験しない限り、住んでいるだけならなかなか延びないモンです。


Grand Central を Google が買収

数日前、地味に発表されたけど Grand Central という会社を Google が買収した。 まだベータテスト中のサービスだったけど、オレも使っていて「いいところ狙ってるなぁ」と思っていたサービスだった。

固定電話、携帯電話、会社の電話、Skype In、… などいろんな電話番号を持っている人がいると思うが、いろんな番号を教えるのは大変。 電話番号が変わったときもいちいち連絡しないといけない。

そこで Grand Central はユーザ登録するときに選べる1つの電話番号を代表番号のようにし、そこから用途に応じて自分の電話に転送したり、専用の留守電 (Voicemail) サービスに転送したりすることで電話番号をたくさん持つわずらわしさから解放しようというサービスだ。 (詳しくは TechCrunch の記事をどうぞ)

転送はかかってきた番号によって転送先を変えられたり、電話帳にない知らない番号や番号非通知な相手からの電話は留守電に直行にするなど細かく設定することができる。 たとえば、昼間は携帯に転送し、夜は携帯の通話料がもったいないから自宅の固定番号に転送するといった使い方ができる。

留守電 (Voicemail) はブラウザ上に一覧で表示されメールを読むように録音された順に関係なく聞くことができる。 ちょうど iPhone の Visual Voicemail と同じ感じ。
ちょっとサービスとして安定してないところがあったり、受けるときは1つの番号でもかけるときは、この前の JaJah のようにブラウザを使って通話を開始しない限り Grand Central の番号が使えないといった問題があるなど、もうちょっと進化して欲しいところがあったりして紹介するまで至らなかったが、Google はそこまで待たずに会社を買ったようだ(笑)。

Google が Grand Central をどういう風に使うんだろう。 Google ID と電話番号をくっつけて電話からパーソナライズされた Google サービスにアクセスできるようにするとか。 留守電が録音されると Gmail に表示されたりとかね。 そうそう、噂される Google Phone は Grand Central 対応なのかも。