Month: February 2004

アメリカでがんばりましょう の作り方

永沢:「アメリカでがんばりましょう」という blog がありまして、「Macworld Expo」のレポートが普通の雑誌社のサイトでは見られないようなアングルで書かれていたんです。ああ、これが blog の面白さだなあって思いましたね。つまり、自分で体験したこと、そのひとにしか書けないパーソナルな記事のほうが絶対に面白いんです。

せっかくアメリカに住んでいるので、自分の体験したことを文章にする。 自分が面白い、便利と思ったものを紹介する。 あれ? と思ったニュース記事に突っ込みを入れる。 そんな感じでいろいろ書いているこのサイト。 単なるリンクだけで終わることが無いようできるだけ、自分の意見や、解説などを入れようとしているが、そんな姿勢がこのような形で紹介されたと思うと素直にうれしい。

友人からは、コンピュータのエントリの次に全然関係ないバスケットボールのことが書いてあるヘンなサイトと言われたこともあるが、それも変わっていていいじゃんと思っている。 こうやって自分の書きたいことを自分のことばで書き、コメントやトラックバックで世界が広がっていく。Blog サイトにはそんな自由があると思う。

自分でも書いてみようと思った人は、余計なことは考えずにまずは書き始めてみることをおすすめする。 2つ、3つ書いていけば、その傾向からサイトの名前やページのデザインも決まってくると思う。 ココログなどのBlogサービスがあればHTMLを知らなくても始めることができるし、エントリを簡単に書くしくみも用意されている。 今、有名なサイトでもはじめは1つのエントリから始まっている。 書いてみようかと思ったその気持をぶつけてみよう。

ココログの記事を読んでこのサイトへ飛んできてくれた人へ。
Macworld Expo のエントリは以下からどうぞ。

おまけ
Macworld Expo 2003 レポート

2004年の Macworld Expo のエントリは Macworld Expo の翌日の夜にワインを飲みながらタラタラと書きあげたもの。 こんな程度の文章なら自分でも書けそうだと思いませんか?


ザ グレイ アルバム

『ザ・グレイ・アルバム』とは、ビートルズの通称『ホワイト・アルバム』[正式なアルバム名は『ザ・ビートルズ』]とラッパーのジェイ・Zの『ザ・ブラック・アルバム』それぞれの音源を合わせてリミックスした作品だ。

ホワイトアルバムとブラックアルバムを足してグレイアルバム。

著作権の問題で販売差し止め、こんどはそれに怒ったファンが抗議活動としてアルバムを mp3 にしてオンラインで公開してさぁ大変という話。

はじめは、こんなふざけた内容になんでこんな盛り上がるんだろうと思っていたが、公開されているmp3を聴いて驚いた。 バックにビートルズの楽曲のRemix、それに重なるような Jay-Z の軽快なラップがうまく重なっていてカッコイイ。 ヒップホップは苦手という人も、ビートルズの曲に合わせて外人が何かしゃべっている程度に考えて聴くと入りやすいだろう。 正直ここまでいい出来だとは思わなかった。

さて、この抗議活動はちょっと方向違いの感があるが、人々はレコード会社に対する不満の何か吐け口を見つけようとしているところに、この事件が重なったという感じなのだろうか。 みんな適度な値段で音楽を自分の物にすることを望んでいる。 それに対し、レコード会社はミュージシャンの権利を楯に尋常でない対価を求めようとする。 このズレを直していかない限り、誰もが安易な違法ダウンロードへと流れてしまい取り返しのつかないことになってしまうだろう。

以前 Rolling Stones 紙に載った Steve Jobs のインタビューにも、Apple がiTunes Music Store を始めようとしたときにぶつかったレコード会社の古い体制を指摘していた。 その中でも、実際売れるかどうかわからないアーティストに多額の契約金を払い、博打をするといった収支体制はこのズレの原因の一つではないだろうか。今回のグレイアルバムの騒動を機に レコード会社側も何か考えをあらためてくれることを期待したい。

関連リンク:
Steve Jobs: The Rolling Stone Interview (英語)


iTunes Music Store の Eminem CM

「MTV」の中で2003年夏に放送されたiTunesのテレビCMにおいて、iPodを持った少年がエミネムのヒット曲「Lose Yourself」の歌詞をくちずさむシーンがあったのだという。
 しかし、アップルコンピュータによれば、iTunesあるいはiTunes Music StoreについてはこれまでテレビCMを放映したことはなく、仮に訴訟で指摘されているのがiPodのCMのことだとしても、音楽著作権はきちんとクリアしているという。

アメリカでは Music Store オープン直後、上に書いてあるようなCMが流れてたのを憶えている。 CM ではエミネムがパフォーマンスをしているわけではないが、iTunes Music Store のCM があったという点ではアップルのコメントもしくは上の記事は明らかに間違いだろう。


問題のCMはこちら。

アーカイブをとっていた人エライ!。

この前に、同じシリーズ(確か同じ少年)で エミネムの “Slim Shady” を歌っているのもあって、こちらの方が見たときにインパクトがあったんだけど、残念ながらアーカイブが見つからなかった。 というか、誰も話題にしてなくて驚いた。 エミネムも知らないのか?

それにしても、この Different District はNewton のCM をはじめ、Apple の過去のCM等の Movie のアーカイブが充実していて結構すごい。


いいぞ! Nvu

Finally! A complete Web Authoring System for Linux Desktop users to rival programs like FrontPage and Dreamweaver.
(ついに、 FrontPage や Dreamweaver に対抗する Linux デスクトップユーザ向けのフルWebオーサリングシステムが誕生!)

以前紹介した グラフィカルHTMLエディタ Nvu のバージョン 0.1 がダウンロードできるようになっていたので使ってみた。

Lindows が作っているだけに、Linux 向けしかリリースされないかと思っていたら、このバージョン 0.1 から Linux と Windows の両プラットホーム向けにリリースされているのが嬉しい。 Windows向けのインストールはzipファイルを展開して、Nvu.exe を起動するだけになっているが、 環境によっては DLL のダウンロードが別途必要かもしれないので、ダウンロードページをよく読んでインストールして欲しい。


Nvu 編集画面 – クリックで拡大

もともと Mozilla に付いている Composer を改良して作ってあるため、バージョン 0.1 でも結構ちゃんと動いているし、使い勝手も Composer とほとんど同じになっている。 Nvuが新に追加したFTPによるファイルアップロードも動いてはいるようだが、既存のサイトに対して使おうとするとサイト全体を管理対象にしないと、CSSファイルやイメージなどの位置が変わってしまうため注意が必要だ。

Nvu が行った拡張で面白そうなのが CSS Editor 。

繁雑になりがちなCSSの設定が一覧でき、タブを使った設定ウインドウでわかりやすく設定できるようになっている。 特にテキスト、フォント関連の設定は下のエリアにプレビューが表示されるのでわかりやすい。 ただ、設定したスタイルを指定をするためには class, id といったプロパティを別ダイアログでタイプしないといけないため、少し使い勝手が悪い。 この辺は今後に期待だ。


Nvu の CSS エディタ – クリックで拡大

ブラウザ、メーラといったモジュールと比べて進歩が止まっていたコンポーザーモジュールをいい感じで進化させてきた。

MovableType などの CMS が一般的になってきたため、HTMLエディタの出番は減ってきているとは思うが、フリーということを考えると、ちょっとしたページを作成するような場合にいい選択肢になるのではないだろうか。


Songs About Jane – Maroon 5 (ソングス アバウト ジェーン – マルーン5)

cover 今年始めにリリースしたセカンドシングル “This Love” が、MTV系の番組でとりあげられて好調の Maroon 5 (マルーン ファイブと読む)。

オレもプロモーションビデオを見て、またハマってしまった。 ビートの効いたリズムに、高音系のボーカル(声がジャミロクワイのJKに似てると称した友人もいた) とリズムギターのコンビネーションが最高。

昨年にもアルバムからのファーストシングル “Harder to Breathe” がヒットしていたが、ビートが効きすぎた “Harder to Breathe” より “This Love” の方が始めての人には聴きやすく彼らの良さが出ていると思う。 でも、 “This Love” を聴いたあとに “Harder to Breathe” を聴くと、彼らのある一面を強調したいい曲だという風に思えてくるのが不思議なところだ。

プロモーションビデオはVH1のサイトで全編が見られる。

アルバム中には “She Will Be Loved”, “Must Get Out” といったメロディ重視の曲もあり、同じトーンでありながらアルバム全体でいろいろ楽しめるようになっている。 ただ、”Sweetest Goodbye” のライブ風アレンジだけはなんか浮いててヘンじゃないか?。

メロディ とビートを面白い形でまとめてきたバンド。 今後の活躍が楽しみだ。

cover cover

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NBAトレード期限と元Warrior

In a deal put together shortly before the NBA trading deadline, the Pistons sent center Zeljko Rebraca, guard Bob Sura and a first-round draft pick to the Hawks. That pick will come from Milwaukee this year if the Bucks make the playoffs.
Detroit also sent guards Lindsey Hunter, Chucky Atkins, its first round pick this year and cash to Boston, while the Celtics shipped forward Chris Mills to the Hawks and guard Mike James to the Pistons.
( NBA のトレード期限の直前に行われたトレードの内容では、ピストンズが センターの Zeljko Rebraca、ガードの Bob Sura と将来のドラフト1巡目の指名権を Atlanta へ渡すことになった。 このトレード権はミルウォーキーバックスが今年プレイオフに参加できた場合にのみ有効になる。
デトロイトは Lindsey Hunter, 今年の1巡目の指名選手 Chunky Atkins をボストンへ、一方 セルティックスはフォワードのクリスミルズをホークスへ、ガードの Mike James をピストンへ渡すことになった。)

NBAのトレードは15週目まで。 昨日が最終期限だった。

Warriors は問題児 Nick Van Exel と契約更新の年だけがんばる Eric Dampier をセットにしてトレード Portland Trailbrazers (ポートランド トレイルブレイザーズ)の Rasheed Wallace (ラシード ウォレス)とトレードするという噂が流れていたが、結局 Rasheed Wallace は Atlanta Hawks (アトランタ ホークス) へのトレードが決まり流れたようだ。 その後も、噂は続いたが結局トレードは実現しなかった。

で、Atlanta Hawks へトレードされたばかりの Rasheed Wallace (ラシード ウォレス) は再び Detroit Pistons (デトロイト ピストンズ) へトレードされるというのが駆け込みで行われた。

代わりに Atlanta へ向かうのはZeljko Rebraca (ツェリコ レブラカ?) と Bob Sura (ボブ スーラ) と来年のドラフト1巡目指名権。

え?
スーラ先生またトレード?

あらためて記録を見ると 平均出場時間 13.3分、平均得点 3.8点、平均アシスト 1.7 はどれをとっても Warriors にいたころより悪い。 ディフェンス重視のラリーブラウン監督の下で最後の一花を咲かせるかと思ったがどうやらダメだったようだ。

他にも Boston Celtics (ボストン セルティックス)から Chris Mills (クリス ミルズ) が Atlanta へトレードというまた懐しい名前も出てきた。 Washignton Wizards (ワシントン ウィザーズ)へ移籍した Gilbert Arenas(ギルバート アリナス) はケガに悩まされてるようだし、元Warriors はみんな苦労してるようだ。


はてなアンテナRSS フィード

このサービスは はてなアンテナ をRSSフォーマットで出力するサービスです。

昔から考えていたはてなアンテナとRSSの融合。
意外なところから発展して結局自分で作ってしまった。

> RSS対応してないサイトの更新情報も管理してもらえたらパーフェクト
http://myrss.jp/ で RSS 作らせて、それを参照するってのは?

コメントへの書きこみにあった http://myrss.jp/ (My RSS) はRSSに対応していない普通のサイトをRSSフォーマットで表示するサービス。 ただ、更新チェックの基準がリンクなため、ニュースサイトのようなものでは有用だが苦手なサイトもある。

例えば Fast & First というサイトは脇のニュースフィードばかり更新にひっかかり、肝心の本人の文章はまったくチェックされない。My RSSを使ってはてなアンテナをチェックさせるのも手だったが、そのためにはアンテナをパブリックにしないといけないのが何かイヤだった。

もともと はてなアンテナはページの構成がシンプルだし、それなら、ログインするところから自分で作ってしまえと思って作ったのが上のサービス。 ユーザ名、パスワードは暗号化をかけてURLの中に埋めこんであるのでサーバはリクエストがくるとダイナミックにRSSを生成するしくみになっている。

今使っている Bloglines ではRSSフィードURLを登録すると全員に対し公開されてしまうようで、結局公開アンテナにしてるのと同じというオチがついてしまったが、ローカルマシンで動くRSSリーダを使っている人には影響は少ないと思う。 気になる人は別ユーザで公開アンテナを新たに作成して使うことをおすすめする。

はてなを尊重し、RSSフィードの一番最初に広告を表示、飛び先のURLもはてなアンテナのページと同じように飛ぶようにしてある。


AT&T Wireless 買収される

米国第2位の携帯オペレータCingular Wirelessが2月17日、AT&T Wirelessの買収に合意したと発表した。買収金額は約410億ドル。これにより、Cingularは合計4600万ユーザーをかかえ、Verizon Wirelessを抜き米第1位の携帯オペレータとなる。

年明けから話題になっていた AT&T Wirelss の買収の噂。

最終的に Cingular Wirelss 社が買収することに決まった。 このニュースは NTT Docomo が AT&T Wireless へ資金を投入していたことから日本でもニュースを見た人が多いだろう。

AT&T Wireless は iモードとFOMAの採用を条件に Docomo から資金提供を受けていたという話を聞いたことがある。 実はこの条件が AT&T Wirelss の弱体化を招いていたのではないだろうか。

昨日も書いたように、アメリカではケータイでメール、Web を使う必要はほとんどない。 高速通信の利用としてテレビ電話というのはまだ弱いし、パソコンに繋げて通信するにしてもケータイを使うよりホットスポットなどのサービスの方が一般的だ。 加えて、Docomo が日本でできたような、デバイスメーカをコントロールする力がAT&T Wirelessに欠けていた。

自分が買った NEC のケータイは cHTML, DoJa という Docomo よりの仕様だが、そんなのは NEC ぐらいで、Nokia や Sony Ericsson は WAP(WML) にそれぞれ別の Java プロファイルを採用している。 NECにしても Docomo よりの仕様になったのは日本で作られているケータイをアメリカに向けて変えるのが簡単だったからと思われる。 同じようにNokia や Ericsson にしてみたらヨーロッパ向けの仕様に近い方が変更が少なくていいのでそうなっただけのようだ。

このような違いがあっては、Docomo が日本で成功したようにデバイスを定期的に更新させ、そのシリーズでの最低機能は保証しながら、各メーカ独自の機能を競わせて機能の底上げを図るなんてモデルはうまくいかない。 ここは手を引くのがいちばん正解だと思う。

話は変わるが、この買収、個人的にはうれしい。 なぜなら、うちのアパートは AT&T Wireless だと圏外だけど、 Cingular なら電波が届くから。 早く Cingular のネットワークが使えるようにならないかなー。


ケータイに欲しい機能

また、これからの携帯電話に望む機能としては、「テレビ」(43%)、「辞書」(35%)、「カギ」(29%)などが多かった。

テレビかぁ。 スポーツ観戦の補助としてあったら面白そうだなぁ。 よく言われる話だけど、アメリカは車社会なので、電車の待ち時間など何もせずにボーッとしてなきゃいけない時間が少ない。テレビはまだしも、メールは100年経ってもムリだと思うようになった。

少し古い調査になるがアメリカで望まれているケータイの機能は

調査では1300人の携帯電話ユーザーに、携帯電話において望ましい機能を10位まで挙げてもらった。PTTは、内蔵デジタルカメラに次ぐ第2位で、無線仕様の『ブルートゥース』は10位だった。

なんと トランシーバ (英語では Walkie-Talkie, ウォーキートーキー) がカメラに次いで2位になっている。

Nextel という会社の Push-to-talk (PTT) というサービスが有名だが、 トランシーバといっても半径数百メートル内というケチくさいものじゃなくて、ケータイのネットワークを使って離れたところにいる人とも通話できてしまう。 しかもローカルエリアと呼ばれる決められた地域内ならタダというもの。

使っている人に聞いてみたら、各自電話番号とは違うIDが用意されていて、そこに対し呼びだしをかける。繋ったあとは普通のトランシーバと同じようにボタンを押すとその人と話ができるようになるらしい。 常に持ち歩ける内線電話という感じで会社で一括購入、その機能があるから従業員の家族も購入というように広がっているようだ。

トランシーバなので半二重の通話になってしまうが、Nextel のCMではそれを逆手にとってトランシーバ特有の、短い言葉で素早く会話を終らせることを全面に押し出して紹介している。 アメリカではケータイが普及する前はキャンプやスキー場をはじめ、大きなショッピングモールなどでトランシーバで連絡をとるという使われかたをしていたこともあり受け入れやすかったようだ。

個人的には「あったら面白いかも」という機能な気がする。 日本では特に “通話無料” が実現されれば、メール、カメラに続いてトランシーバ機能がケータイの一時代を築くかもしれない。

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Jet が来る!

4/11/2004 Warfield San Francisco CA

Are you gonna be my girl が今もチャートインしている Jet 。
春のU.S. ツアーの中で San Francisco 公演も発表された。

ツアーは The Aussie Invasion Tour with The Vines, Jet, The Living End and Neon (The Vines, Jet, The Living End and Neon のオーストラリアバンドのアメリカ侵略ツアー)と名付けられ、同じオーストラリアのバンドである The Vines 、The Living End 、Neon (オレはどれも知らない…) と一緒にまわるようだ。

まだまだピンでやるには曲数や知名度が足りないということなんだろうか。 すでに発売されているショーのチケットの値段を見ると $20 前後と結構お買い得になっている。

会場は サンフランシスコ ダウンタウンにある Warfield というホール。 チケットは Ticketmaster.com で近日中に発売される予定だ。 絶対行くぞー。