アメリカの永住権の代名詞としてよく使われるグリーンカードという言葉を聞いたことのある人は多いのではないだろうか。
グリーンカードの正式名称は Immigrant Visa (移民ビザ) といい、いわゆるビザの一種だ。 対してオレが持っているような H-1B ビザや留学生が取得する F ビザというのは Non-immigrant Visa (非移民ビザ) と呼ばれる。 2つの違いは Non-immigrant の場合、母国に帰ることを前提としていて、ビザの有効期限が過ぎるとアメリカの滞在に制限が付く。 例えば、H-1B の場合 6年間有効だが、それを過ぎると1年以上アメリカ国外で過ごさないと再びアメリカで生活できないことになっている。(もちろん、再びビザが発給されるという保証もない)。 Immigrant Visa の場合は一定期間ごとに更新は必要だが、ずっとアメリカに住むことが可能だ。 これが永住権と言われる所以だ。 (どちらのビザの場合も、国籍は日本のままになる。)
他にも、オレの場合、勤め先がビザスポンサーとなって国にお金を払う必要があり、仕事を変わる場合手続きがメンドウになる。そして転職先も自分の特殊技能を必要としているものでないといけないため、いきなり別の業界で働くことはできない。 妻は働けない。 などいろいろと制限がある。 グリーンカードがあればこういった制限が全てなくなることもあり、ぜひ早く手にいれたいものなのだ。
通常、グリーンカードは申請し、数年かけて取得するものだが、アメリカでは人種の多様化政策の一環として DV (DIVERSITY IMMIGRANT VISA PROGRAM) というものが用意されている。 簡単に言ってしまえばまだアメリカに永住している人が少ない国の人に永住権を与えてアメリカに住んでもらおうというもの。 毎年1回行われ、高卒以上の学歴の日本人であればほとんど誰でも応募でき、年齢、性別、学歴などに関係なくコンピュータによる抽選によって結果が決められる。
昨年まで書類を郵送するという少しメンドウな手続きが必要だったが、今年からはWeb Site (www.dvlottery.state.gov) からの申込みだけになったためより応募しやすくなった。 うちはこれまで応募したことはなかったが、今年初チャレンジしてみた。 というわけで、その顛末は明日へと続く….。
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