Category: 02 アメリカ生活

DV 2005 (グリーンカード抽選)

アメリカの永住権の代名詞としてよく使われるグリーンカードという言葉を聞いたことのある人は多いのではないだろうか。

グリーンカードの正式名称は Immigrant Visa (移民ビザ) といい、いわゆるビザの一種だ。 対してオレが持っているような H-1B ビザや留学生が取得する F ビザというのは Non-immigrant Visa (非移民ビザ) と呼ばれる。 2つの違いは Non-immigrant の場合、母国に帰ることを前提としていて、ビザの有効期限が過ぎるとアメリカの滞在に制限が付く。 例えば、H-1B の場合 6年間有効だが、それを過ぎると1年以上アメリカ国外で過ごさないと再びアメリカで生活できないことになっている。(もちろん、再びビザが発給されるという保証もない)。 Immigrant Visa の場合は一定期間ごとに更新は必要だが、ずっとアメリカに住むことが可能だ。 これが永住権と言われる所以だ。 (どちらのビザの場合も、国籍は日本のままになる。)

他にも、オレの場合、勤め先がビザスポンサーとなって国にお金を払う必要があり、仕事を変わる場合手続きがメンドウになる。そして転職先も自分の特殊技能を必要としているものでないといけないため、いきなり別の業界で働くことはできない。 妻は働けない。 などいろいろと制限がある。 グリーンカードがあればこういった制限が全てなくなることもあり、ぜひ早く手にいれたいものなのだ。

通常、グリーンカードは申請し、数年かけて取得するものだが、アメリカでは人種の多様化政策の一環として DV (DIVERSITY IMMIGRANT VISA PROGRAM) というものが用意されている。 簡単に言ってしまえばまだアメリカに永住している人が少ない国の人に永住権を与えてアメリカに住んでもらおうというもの。 毎年1回行われ、高卒以上の学歴の日本人であればほとんど誰でも応募でき、年齢、性別、学歴などに関係なくコンピュータによる抽選によって結果が決められる。

昨年まで書類を郵送するという少しメンドウな手続きが必要だったが、今年からはWeb Site (www.dvlottery.state.gov) からの申込みだけになったためより応募しやすくなった。 うちはこれまで応募したことはなかったが、今年初チャレンジしてみた。 というわけで、その顛末は明日へと続く….。


サンクスギビング

Thanksgiving is a holiday celebrated in North America, originally to give thanks to God for the bounty of the autumn harvest, and often more broadly observed as an expression of gratitude.
(サンクスギビングは北アメリカ で、もともと秋の収穫を神に感謝のため、広くは感謝の意を表す祝日である。)

今日はサンクスギビング。 普段は祝日でも休みにならないうちの会社も、今日と明日は休みになるぐらいアメリカでは大事な位置付けの祝日だ。 アメリカ人は実家へ戻ったりして家族が集まるのが一般になっているため、この時期は空港とか道路がとても混雑する。

もちろん、日本育ちのオレにはいまいちピンとこない日で、毎年テキトーに過ごしている。

由来にしても知らなかったし、まわりに聞いても諸説入り交じり結構バラバラ。 ここに書くのに調べてみた。

イギリスからアメリカへ移住してきたピグリム(清教徒)が、移住後、半数の犠牲者を出しながらも Wampanoag族 (ワンパノアと読む?) というネイティブアメリカンの助けを得て翌年に無事収穫できたことを祝ったのが始まりのようだ。 そんなこともあり、サンクスギビングは北アメリカの祝日だが、 11月の第4木曜日なのはアメリカだけで、カナダでは10月の第2月曜日(アメリカのコロンブスデー)がサンクスギビングになっている。 ターキーを食べるといった、現在のサンクスギビングの食事は最初のサンクスギビングのメニューにちなんでいるらしい。

個人的にはターキーはそんなに好きじゃない。 縁起ものなのでとりあえず食べるという日本のおせち料理に似てるのかもしれない。 日本でターキーなんてボーリング場でしか見ないだろうが、こちらではこの時期のローストターキーはもちろん、普段もターキーハムやそれを使ったターキーサンドといったメニューもありそこそこ一般的な食材のようだ (Wikipedia)。
話は変わって、今回この情報を探すのに Wikipedia というみんなで作る無料の辞典サービスを利用してみた。 英語圏の情報がいい感じでまとめられていてこういう一般的なことを調べるにはとても使える。

まったく独自に編纂されているが、 日本語版のWikipedia というのもある。


アメリカでナンバーポータビリティ始まる

米国で11月24日、携帯電話の利用者がキャリアを乗り換えても従来の番号をそのまま利用できるようにする新しい制度が始動した(別記事参照)。初日の反応はまちまちで、携帯電話会社からは技術的な不具合が生じたり長蛇の列ができたといった報告も寄せられている。

ナンバーポータビリティというのはケータイの番号そのままに、ケータイキャリアを変更できるというもの。 日本ではまだまだ構想段階のようだが、 アメリカでは、昨日から実施された。 各社の競争を促すよい法律だと思う。

移行に関しては問題も発生する可能性が指摘されているらしく、様子見の人も多いらしい。 実はオレもナンバーポータビリティを待ちわびていた人の一人。 と言っても、番号を変えずにキャリア変更というわけでなくて単に今のケータイがもう2年半ほど前の機種で、そろそろ新しいヤツに換えたいなぁと思っているから。 このナンバーポータビリティの機会に各社値下げなどのプロモーションをしてくれることを期待している。

狙っているのは最近発売された AT&T Wireless というキャリアの NEC 525 という機種(ZDNet Japan の 紹介記事)。 カメラ付き(10万画素…Photolog には無理?)、Java 対応という1,2年前の日本のケータイという感じだろうか。 こちらのページに AT&T Wirelss の扱う電話機の一覧があるが、アメリカではまだフリップタイプやカメラ付きは小数派。日本のケータイに慣れた人からしてみるとヘンなデバイスに見えるものも多いのではないだろうか。

先日、友人に見せてもらった Sprint の Palm ケータイ も結構イイ。 フリップタイプのケータイとして、且つPalmデバイスとしてギリギリのサイズにまとまっている。 そして OSがPalm (Ver. 4.1)のため、J-OS で完全日本語対応になるというのはたまらない魅力だ。 ただ値段が $599 もするのが難点…。

こんな感じで、もうしばらくナンバーポータビリティの様子を見ながら情報を集めていこうと思う。


SpikeTV

Spike TV, America’s network for men, is available in 86 million homes and is a division of MTV Networks.
(アメリカの男のためのネットワークチャンネル Spike TV はMTV の一部門として、8600万世帯で視聴可能です)

数ヶ月前から、SpikeTV というチャンネルが登場した。 MTV系のこの番組は音楽とはほとんど関係なく、バカっぽい番組が多い。

MXC という番組、何かと思ったら日本で昔放送されていた「風雲たけし城」だ。 といっても30分番組のため、オリジナルの構成はまったく無視。 ゲームにチャレンジする人の映像を繋いで、派手に失敗するところを笑ってもらうような構成になっている。 一応ビートたけしや、そのまんま東も映るが、全部英語吹き替え。 表示される名前まで英語名。 この前はカラオケのゲームなのに、吹き替えの声が下手に歌いあげるという、ここまでしてこの映像を使いたいのか? と思わせるような内容。 懐しいけどバカだ…。

Slam Ball は バスケットボールコートに トランポリン をいくつか埋めこんで、誰でもダンクできるようにして派手さを強調した新しいスポーツ。 派手さが出るはずなのに、トランポリンでワンクッションおかれるため

ダダダダダダダッ

ボイーーーーーーーーン (トランポリンで跳んでる)

ダンク!

って感じで ボイーーーーーンがすごく不自然。 ディフェンスも守ろうとボイーン、ボイーンと飛んで待ってるところもNBAを見てるオレにしてみるとすごくヘン。 2年目に入って人気があるようだが、みんなきっとスポーツとしてより、お笑い的なものとして見てるんだろうなぁ。 SlamBall の Video Clips のところにある SlamBall Sizzle 2003 というビデオにルールや簡単な紹介があるので興味のある人はどうぞ。

アメリカの男はこんなので満足なのか?


中古車を個人売買で買う

もう半年ほど前になってしまったが、中古車を買った。 せっかくなので自分の備忘録も兼ねて手順等をまとめておこうと思う。 今回はカリフォルニア州での個人売買の話なので他の州ではDMVの手続きなど異なる点があると思う。 いつものことだが、もしかするともう仕組みが変わってしまっている可能性もある。 他の人は参考程度にということで。

  1. アメリカは車社会とよくいわれることもあり、中古車市場も大きい。特にクラシファイドを介した個人売買によるものが大きいようだ。 うちの家も以前紹介した ベイスポのクラシファイド を使って見つけた。 他にも craigslist なんかも有名なオンラインクラシファイドのサイトだ。

    特に日本人にとって中古車の相場はよくわからないが、アメリカではよく Kelly’s Blue Book というサイトの値段が基準価格として使われる(KBBと略して書いてあることが多い)。 中古車では2種類の値段が書かれていて、

    Retail Price: 中古車屋から買う基準値段
    Private Party: 個人取引で買う基準値段
    という感じ。 クラシファイドで参考にする価格は Private Party の方だ。

  2. いい物件を見つけたら先方に連絡をとり、試乗させてもらったり、詳しい話を聞かせてもらいに行く。 予約をとるときに、車の車体番号(VIN ナンバー)を聞いておくといいかもしれない。 というのもアメリカではこのVINナンバーから、大きな事故歴やオーナーの所有歴が確認できるようなサービス(Carfax)もある。 詳しく知るにはいくらかお金がかかるが、無料でも最低限の情報は手に入れることができる。 もちろん、実際に見にいくときには書類等(Certification of Title, Registration)も揃っているか、本当に本人の所有物なのかなどの確認もお忘れなく。
  3. 物を気にいったら、以下の内容に関して具体的に話を詰めていく。
    • 引き渡し時期、方法
    • 支払い方法

    まず、引き渡し時期に関してはお互いの都合によるところが多い。個人売買の場合実際車が自分の手に入るまで1ヶ月以上待たなければならないこともあるので、気になるなら早めに聞いておく(もしくは、クラシファイドの情報に書いてあるので見落とさない)。 逆に早ければ、その日にもって帰ることも可能だ。 書類手続きは簡単に済ませることができる。

    支払い方法は、銀行が発行するキャッシャーズチェックを使って行うことが多い。 もし、ローンで買う場合は売り手から車の情報を貰って、買う側がローンを申請し、認可が通ったところでローン会社からチェックを発行してもらうような形になる。

  4. 売り手は引き渡し前までにスモッグチェックを行い、その結果がDMVに送られるようにしておく(スモッグチェックをする工場がやってくれるはず)。 スモッグチェックを売り手が行うことに明確な規定はなかったと思うが、スモッグチェックが通らなかった場合の修理費が高くつくことからトラブルを避けるため売り手が行うことが多いようだ。

    買い手は自動車保険を確認する。 既に車を持っている人はその車の保険で一時的にカバーされることが多いようだが、契約によって違うので確認の必要がある。 車を持っていない人は新規契約をしなければならない。

    引き渡し時に 所有者証明(Certificate of Title, よくピンクスリップと呼ばれる。 ピンクじゃないんだけど。) の上部分に、売り主がこの売買の情報を書いて、買い主のサインをもらって切り離す。この上部分をDMVへ送ることで売り主は車を譲ったという証明になる。 売り主はピンクスリップの残りを書きこんだあと、買い主へ車といっしょに渡す。

    買い主は車を受けとった後、10日以内にピンクスリップを持ってDMVへ行って所有者の変更を行なう。 この時、所有者変更の費用に加え、カリフォルニアででは購入金額の消費税分(約8%)を納めなくてはならない。 ただ、この購入金額は買うときにピンクスリップに書いてある金額で決まるので…(以下省略)。

  5. 登録が終われば2週間ぐらいで新しいピンクスリップが送られてきて晴れて、自分の車となる。

以上。


プログラマとカフェイン

BAWLSは、1997年に米国マイアミで生まれた、高カフェイン炭酸飲料です。
BAWLSは、全米のナイトクラブやスポーツバーなど、人々が集う場所から販売実績を伸ばしましたが、大きくブレイクしたのは、その覚醒効果とスタイルがネットゲーマーやコンピュータプログラマー、ウェブデザイナーなど「Nerd」や「Geek」(※1)と呼ばれる人々の支持を集めてからです。

コンピュータ業界に関するコラムや著作などで有名な中村正三郎氏のサイトへ行くといつもトップに表われるBAWLS という飲みものの広告。 Nerd/Geek の御用達のようだ。 でも、残念ながらまだ飲んだことがない。 っていうか売ってるのも見たことない。 オレもまだまだだか。 一度飲んでみたいのでご存知の方は連絡を。

こちらでよく聞く話は Mountain Dew というソフトドリンクはカフェインが多いのでプログラマに愛飲されているという話。 数年前に猛威をふるった Code Red というコンピュータウイルスは Mountain Dew 系の同名ドリンクにちなんで付けられた話は有名だ(参考記事)。 うちの会社でも Mountain Dew は常備されている(笑)。

カフェインの作用によって覚醒するようだが、日本では他にもこんなのもあるらしい。

「エスタロンモカ」はエスエス製薬から発売されている、眠気と倦怠感の除去を目的とした薬。ドリンクタイプと錠剤タイプの2種類があるなりが、ドリンクタイプは一回飲みきりな上に、やや価格が高い(440円)ので、今回は錠剤(1箱24錠入りで400円)を購入することにしたなり。

サプリメント大国アメリカでも “Caffeine Supplement” とかで検索すると同じような薬がいっぱい見つかる。 で、驚いたことに検索結果の上位にくるものは覚醒作用よりダイエット効果をうたっているものが多い。 こんな作用もあるのね。 でも、Mountain Dew でダイエットは無理。

個人的に愛飲しているのは紅茶(砂糖抜き)。 紅茶を飲むとコーヒーや Mountain Dew を飲んだときよりトイレに行く頻度が増えているのでカフェインが効いてる(カフェインには離尿作用もあるので)ってことだろう と自分で納得している。


Jason Mraz Live at Stanford

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以前アルバムを紹介した Jason Mraz のライブに行ってきた。 会場は Stanford University だ。

日本でいう文化祭ライブ(アメリカは秋から新学期なので実際は 新歓ライブ)的な感じでスタッフは学生が中心、Will Call 窓口なんかもテーブルを並べて、案内も手書きの簡易的なものだった。 そのためか 学生は $17 で、それ以外でも $23 というとってもオトクな値段。 チケットは先週のうちにソールドアウトでまわりは大学生っぽい若者でいっぱい。

ライブはと言うと、客席から飛びだすリクエストやかけ声に答えながらのなごやかな雰囲気の中すすんだ。

始まってすぐ気づくのがライブで叩きあげられてきたという彼の歌のうまさと声のよさ。 前座のバンドもそこそこ良かったけど Jason Mraz は、声のとおり、発声、発音のうまさのどれもその上をいっていた。 これが格の違いか。

“Absolutely Zero” やアンコールで歌った “Rainbow Connection” なんか涙ものだった。歌でこんな感動できたのは久々。 セットリストはオープニングの”Common Pleasure”、 途中の”Unfold”, “Right Kind Of Phrase” などのアルバムに入っていなかった曲も折りまぜてのセットリストだったが、ライブバージョンがお気にいりの “No Stopping Us” が演奏されなかったのはちょっと残念。 これだけは次回に持ち越しだが、後は文句のないすばらしいステージだった。

そういえばテープに録ってた人はみかけなかったけど、ライブアーカイブにアップされないかなぁ。

10/29 の Milwaukee でのライブが録音、録画されて 2004年の早いうちに CD と DVD で発売されるというニュースもこのまえ流れていたし、来年には日本でもバンド形式でのライブをするらしい。 まだ知る人ぞ知るという感じの Jason Mraz なだけに、チケットも入手しやすいのではないだろうか。 少しでも興味のある人はこの機会に是非見ていってほしい。


アメリカから投票

↑は国内の有権者数だそうで。はて、アメリカでがんばってる人とかだめだめ生活してる人なんかはカウントされてないのか?

えー、カウントされてないと思います。

アメリカに住む人は在外選挙人登録というのを済ませれば、比例区の投票ができるんだけど、手続きするのがメンドウだったりしてうちは未だに登録してないです。 ごめんなさい。

選挙人登録に領事館まで行く必要があったり、投票用紙は各自日本の最後に住んでいた市町村へ郵便代を払って請求しなければいけないなど、投票まで各自の自主性に依存している部分が多いので、そうとう気合いの入った人しかしてないのではないだろうか。 こうやって選挙があると、登録しなきゃと思うんだけど、登録してから実際投票できるまで2ヶ月かかると聞くと「ま、今回はいいか」と思ってしまうし。

海外に永住したり長期滞在する日本人が衆参の比例代表選に投票できる「在外選挙」はこれまで、面倒な選挙人名簿登録や無関心が原因で投票数は在外有権者の4%を下回っている。

やはり、このしくみではしょうがないでしょというのがこっちに住んでいる人のいい分かと。

補足リンク:

皆様からいただいた在外選挙に関するご質問の中で特に多い事柄をQ&A方式にまとめてみましたのでご参考にしてください。


裁判所へ来い

先日、裁判所に来いという封筒が届いた。
といっても、悪いことして裁かれるわけじゃなく裁く側としての話。

アメリカの裁判は陪審員(Jury)と呼ばれる一般市民が判決を下すシステムになっている。

この辺の話は映画(十二人の怒れる男12 Angry Men陪審員THE JUROR とか )やドラマ(アリー my Love…)に多いので知ってる人も多いのではないだろうか。

この陪審員の役目は義務なため選ばれると余程の理由がない限り勤めなければならない。そのためアメリカの会社には、有休とは別に Jury Duty (陪審員の義務) という種類の休暇があり、会社はその人を休ませなければいけないようになっている。

けど、オレはアメリカ国民では無いため陪審員として裁判所に行く必要は無い。というより行ってはいけない。 なのにどうして選ばれたかというと、アメリカでは戸籍を管理しているわけじゃないので、召喚状の送り先の住所は DMV(免許)、IRS(Tax)、ソーシャルセキュリティの情報を基にしているかららしい。 なので、免許を取るなどしてDMVに住所を書くと Jury Duty の対象になってしまう。 昨年にも一度召喚状が送られてきてオレは違うって送りかえしているので、また送られてきたところをみると、過去の記録は全然参考にされてなく、ランダムに選ばれているようだ。

理由があって陪審員になれない場合は召集用紙の裏にその旨を書いて送りかえすようになっているんだけど、出席が前提のためか封筒や切手代は自腹だ。 理由の項目に、”アメリカ国民でない” というのに加えて、”アメリカ国民であるが英語が理解できない” というのがあるところがアメリカっぽい。


IP電話の方がオトクかも

VonageとCablevisionのOptimum Voiceは、標準的な家庭向けプランで月額約35ドルという平均を打ち立てた。しかし、新規顧客獲得を狙うブロードバンド提供企業は高速インターネット接続に音声通話を組み合わせることで、この価格レベルをさらに引き下げた。

アメリカでは電話会社はローカルと長距離に分かれていて、まずローカル電話会社に依頼して電話を開通し、そのときに長距離電話会社を指定して登録するのが一般的。 日本でも最近マイラインで同じような方法が導入されたと思う。

このあたりのローカル電話は SBC (旧 Pacific Bell) という会社が担当していて、うちが入っているプランで、Local Flat Rate という市内通話無料に約$10、 Caller ID (ナンバーディスプレイ) に $6、保険料に $3 (余計かもしれないが入っていた方がもしものときに安心らしい…)、その他のチャージ(Local, State and Federal Charges) として $6 かかっている。 これがいわゆる基本料として毎月固定でかかり、あとは市外通話、長距離電話(国際電話) 代が使っただけかかってくる。 この中で実際の電話サービスと関係ない $3+$6 で結構な割合を占めているの何か気にいらないといつも思っていた。

Vonage はテレビでも宣伝しているので知っていたが、それでも今の電話代(だいたい$30前後)と比べると乗りかえるほどではなかった。 けど、8×8 の月$20 ぽっきりで、国内通話も込みだとしたら金額的にはすごいアドバンテージだ。 取り付けもルータとアダプタをイーサネットケーブルで繋げて、アダプタに電話機を付けるだけでいいらしい。 電話番号が変わることだけが欠点なので次に引越すときには是非試してみたいと思う。

タイミングのいい話で、こんな話もあった。 日本でも東京ガスが移行して大幅なコストダウンに成功したという話もあったし、固定電話会社はうかうかしてられないのではないだろうか。

KAMUI曰く、”本家より。IBM が世界中の事業所の電話網をIP電話に移行する計画を発表しました。

そういえば、テレビもそうだけど電話もPCが置きかえを狙っても難しいデバイスじゃないだろうか。やっぱり話しながら歩きまわったりできないのがネックか?