Month: May 2004

今週の注目イベント

今週、

火曜日 (25日) にアメリカンアイドルの決勝。 残ったのは Diana DeGarmo (ダイアナ デガルモ) と Fantasia Barrino (ファンテイジア バリーノ) の女性2人。 個人的には先週落ちてしまった Jasmine Trias (ジャスミン トリアス) がいいなぁと思っていたのだけど、いかんせん歌唱力がどうしても他の2人より劣っていたのが明らかだったので仕方ないというところか。 決勝はスペシャルルールで放送後、3時間の電話投票の時間が設けられている(通常は2時間)。 電話投票は一人何回でもOKなことを悪用し、特殊な機械を使って何度も番号をかけなおすという仕組みも使われだしたらしい。 番組は不正電話投票をカウントしないようにすると言っているが、どうなるのだろうか。 ちなみにオレの予想ではダイアナが優勝。 結果は翌日の水曜日発表になる。

水曜日 (26日)
NBAのドラフトロッタリー。
ドラフトの指名順位を決めるクジ引きをする日。 ドラフトロッタリーに関しては昨年まとめたのでそちらを参照して欲しい。 Warriors はマッセルマン カントク解任後、スタンフォード大のモンゴメリー カントクを Warriors 新カントクに正式任命し、ジェネラルマネージャ(GM) も新しい人物に代わった。 その前に バスケットボール部門の最高責任者に Chris Mullin (クリス マリン) を任命したことで、Warriorsのフロント陣はほとんど代わったことになる。 昨年まではドラフトの人選をよく批判されていたが、そのようなことが続かないようにして欲しい。 まずはロッタリーで3位以内を目指せ!

金曜日(28日)
The Day After Tomorrow 全米で公開。
日本でもこの翌週に公開されるようだが、「インディペンデンスデイ」、「(ハリウッド版)ゴジラ」をカントクしたローランドエメリッヒのパニックムービー。 アメリカでもものすごい勢いで宣伝が行われているので気にはなるのだが、SFXが一見してそれとわかるような作りとか、マンハッタンが高波に飲まれるシーンはインディペンデンスデイのビル爆発シーンと似ていて新鮮味がないところとか、何だか大コケの予感。

今週ネタになりそうなのを一足早めに紹介してみた。

というのも、これからお休みをもらって10日ほどハワイへ行ってきます。 PCを持っていかずにのんびりしてくるのでこのサイトの更新もなしです。 メールやコメントの返信も遅れますがご了承ください。


Little Things- Toby Lightman (リトル シングズ – トビーライトマン)

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久々のCD紹介はToby Lightman (トビーライトマン)。 アメリカでも3月末にアルバムが発売されたばかりの新人シンガーソングライターだ。 残念ながら日本でのデビューが決まっていないため紹介するのは輸入版だけど、その分値段も安いし、気軽な気持ちで聞いてもらうといいようなアルバムだと思う。

アメリカでシングルカットされて現在売り出し中なのがアルバム2曲目の Devils and Angels という曲。 プロモーションビデオも面白く作られているのでぜひ見てもらいたい (VH1)
もともとギターの弾き語りで鍛えられていたようで、アルバムはギター+ボーカルを中心としたシンプルなアレンジで構成されている。 正直な感想としては爆発的なヒットが出そうというより、小粒揃いという感じではあるが、1曲1曲が丁寧にまとまっていて聞いていて心地良い作りになっていると思う。 アルバム全体を何度も繰り返し聞きたくなるようなアルバムだ。 Little Things というアルバムタイトルからもそのようなことを意図して作成されたのだと思う。

公式サイトでシェリルクロウ+ローリンヒルと例えられているように、つねに誰かに例えられそうな感じなのがちょっと残念だがヘッドライナーを目指してこれからが楽しみなアーティストだろう。

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エニーミュージックはうまくいかないと思う

なぜ、これだけ売れたかというと、“ゆるい”著作権管理というのもあるが、日本ではCDのレンタルや借りたCDからのMDへのダビングなどが多い。逆に言うとパッケージにこだわらないので、音楽配信の芽はあると思う。

売れた理由に関してイマイチわからない書きかたになっているが、”ゆるい”著作権管理による、ユーザの所有欲を満たしたことがイチバンの理由だろう。 日本のレンタルシステムも普及できたのは、コピーしたカセットテープ/MD/CD は、その後、自分のモノとしてほぼ自由に使えたから普及したと考えるのが妥当だと思う。

エニーミュージックは、すぐ海賊行為に使われる PCというプラットホームを避けた音楽配信システムを構築したい音楽業界側と、新しいデバイスを作って売りたいメーカの思わくが一致して構築されたシステムだ。 「著作権保護」と「家電だから簡単」だという売り文句のなかには、ユーザのためという気持ちは全然入っていないだろう。

MDが全盛でCD-R があまり一般的ではなかった5年以上前に立ち上げ、普及させていたらもうちょっといいシステムに見えていただろうが、CDはコピーできる(=音楽はコピーできる)という認識が一般的になった今となっては MD や メモリースティック など、対応したデバイスにしか使えないというのは、ただの制限でしかない。 最低でも、CCCD へならどれだけでもコピーできますぐらいの「ゆるさ」は欲しい。

著作権をもちだして、保護するために仕方がないというのは正しいことだとは思うが、それは業界側の論理で、ユーザにしてみたらこのシステムは単に「使えない」と判断され支持されないだけだ。 業界は早くそれに気づいて、「ゆるい著作権管理」を提供できるように変更しないと、すぐに失敗すると思う。 ま、その方が iTunes Music Store の日本版が早く提供できるようになっていいのかもしれないが。


Musselman カントク 解雇

Eric Musselman was fired Wednesday after just two seasons as coach of the Golden State Warriors. He will be replaced by Stanford’s Mike Montgomery, a source told The Associated Press.
(エリック マッセルマン は Golden State Warriors をたった2シーズン勤めたあと、水曜日に解雇された。 後任はスタンフォード大の Mike Montgomery (マイク モンゴメリー) になるだろうと情報筋は Associated Press に語った)

久々に Warriors のニュースが流れたが、この2年 Warriors を率い、10年間で最高の成績を残した Eric Musselman カントクがクビになったというパッとしないモノだった。

この2年間を見るとWarriorsにしてはよい成績を残したが、結果として 10年連続してプレイオフ出場できなかった。 個人的には昨シーズンのチームはプレイオフに出場できるだけのポテンシャルを持っていたにもかかわらず、シーズン中盤にカントクと選手の不仲からチームがヘンな雰囲気になって失速してしまったためにこの解雇は妥当だと思う。

もともと、このカントクは選手のいいところをのばして戦略を練るというタイプじゃなく、自分の理想に向けて選手たちを変えていこうとするタイプのようだ。 その途中で自分の構想と合わないとプレイ時間が減らされるような極端な仕打ちや、起用や戦略について選手たちと直接衝突したりしたことが何度もあった。 理想を追うのは間違いではないが、選手たちにヘソを曲げられては元も子もない。 このヘンのかけひきと、もう少しいい戦略を出せればいいカントクになれると思う。

後任はスタンフォード大学のバスケチームのカントクで、今年の大学バスケリーグで 29勝1敗、NCAAトーナメントで第一シードを獲得するというすばらしい結果を残したカントクだ。 しかし、NBAでのカントク経験はなく、 Musselman カントクも同じように初のNBAカントクで選手たちと衝突したことを考えると不安な点は残るが、Warriors の経済力では有名カントクを連れてこられるわけがないのもわかるので、そこそこいいセンいってる選択ではないだろうか。

プレイオフで出番がなかった Warriors だが、カントクも変わって心機一転。 まもなく、NBA ドラフトロッタリーだ。 確率がなんだ! ぜひ3位までの指名順位を引いてくれ!


アメリカの会社はこんなところが違う

アメリカの会社で働き始めて随分たった。 オレは日本の会社で働いたあとの転職だったこともあり、日本の会社との違いなど結構あったりして驚いた。 今や慣れてしまったこともあるが、挙げてみたら結構驚かれたりするのでまとめてみようと思う。

  • 給料は半月に1度。 つまり、1ヶ月に2回もらえる。
    給料は年俸で決められているし、月収いくらと聞かれるとよくわからないこともある。 (アパートの入居申請の書類とか書くときとかに困る。)

  • 祝日が少ない。
    うちの会社は1年で7日(ニューイヤーデー、メモリアルデー、独立記念日、レイバーデー、サンクスギビングデー(2日), クリスマス)。 アメリカの国民の祝日(National Holiday) は他にもいっぱいあるのに、休みになるのは公共施設や銀行、郵便局といったところばかりで一般の会社は上で挙げた重要な休み以外は普通に仕事をするところが多い。 その分、各自が好きなときに有休を続けて1週間とか2週間とか休みをとるんだけどね。

  • 有休は少しずつ増える
    その有休は、日本のように年に1回 20日もらえるというようなことはなく、給料がもらえる度に○時間というように少しずつもらえる。 もちろん、最大で○○時間という限界はある。

  • 病欠用に別の休みがある
    日本でも有休休暇に加え、出産休暇といった特別なお休みもあると思うが、アメリカの会社には Sick Leave (病欠) というものが有休とは別に用意してある。 こういった休みのおかげで入社直後の有休が少ないときに風邪をひいても休むことができるのだが、抱えている仕事があるとそうそう休めるもんじゃないと思うのは日本で働いてたころの感覚が残っているのだろうか?

もちろん、アメリカの会社でも違うところもあると思う。

基本的なことばかり書いたつもりだが、日本とはけっこう違っているところがあるのはわかってもらえたのではないだろうか。 アメリカ以外の国で働いている人は、また違った習慣に驚いているんだろうな。 もし、一風変わった仕組みや規則があったらコメントやトラックバックどうぞ。


そりゃないぜ!? NBC

今週は Frasier (邦題 そりゃないぜ!? フレイジャー) の最終回。

日本では知名度は低いと思うけど、アメリカではフレンズと同じ NBC で放送されている数々の賞をとった11年続いたドラマ。 これまたフレンズと同じように8時からの特番のあとに最終回というスペシャル構成だった。

そして TiVo にはまたメッセージが。

もし、フレイジャーを観るのなら TiVo に両方の話が録画されているか確認してください。 NBCが特別な開始時間と終了時間にしたこともあり、最終回の最後の数分を逃さないために終了時間の調整が必要になるかもしれません。 終了時間を伸ばすためには…

と少し言いまわしを変えて、ちゃんと最後まで録画されることを確認しておいて欲しいというメッセージになっていた(笑)。 ちなみに、番組表の放送時間は 8:54 – 9:59 。 そして、丁寧なことに

もし、その後のERも観る予定ならフレイジャーの最終回を延長せずに、ERを延長して録画するように設定してください。

とまで付け加え、万全の体制になっている。

で、フレイジャーの最終回の放送時間は結局
8:54 – 9:58

ばっちし、予定通り。 TiVo が頑張ったのを見透かしたかのようなこの仕打ち。

そりゃないぜ NBC。


ラスト数秒の攻防

めずらしい1日2ポストになってしまうが、この話題は触れないわけにはいかない。
昨日行われた San Antonio Spurs vs Los Angeles Lakers のカンファレンスセミファイナル 第5戦。 San Antonio Spurs のホームゲームで行われたが 3rd Quarter までは Los Angeles Lakers がリード10点以上のリード。 ところが、これがホームゲームの強さなのか最後に San Anotonio Spurs が猛ラッシュをかけて逆転する。 そして、歴史的なラスト数秒の攻防を迎える。

ラスト11秒前、 Kobe Bryant (L.A. Lakers) がミドルジャンパーを決め、再度 72-71 で L.A. Lakers リード。

次の Spurs の攻撃で、スローインの後 Lakers のしつこいディフェンスの中苦しまぎれに放ったダンカンの シュートだったが、奇跡的に決まり Spurs 72-73 で逆転。 この時点で残り時間 0.4秒。 誰もが Spurs の勝利を確信していた。

迎えたラストプレイ。 タイムアウトを何度もとり、綿密に戦略を詰めた Lakers のスローインのボールを Derek Fisher が見事にフェイドアウェイへもっていってシュート。 そのボールが決まりなんと 74-73 で Lakers が勝利を決めた。 最後はリプレイによる判定になったが、正式に 0.4 秒以内の試合終了前にシュートを打ったことが認められた。

奇跡的なゴールが2度も続いた、ものすごい見応えのある試合だった。

この最後の攻防は 今日のNBA のオフィシャルサイト でストリーミングのビデオで観ることができる。 最後の方でアナウンサーが “Oh! my god” というところでも、このすごさを知ることができるだろう。
(ビデオの直接リンクは

URLをコピーして、RealPlayerで直接開いて欲しい。)


さらば MovableType 3.0

Not willing to pay for Movable Type yet? This fully-functional version of the application is available free of charge.
(まだ Movable Type にお金を払いたくない? すべて同じように機能する無料のバージョンもあります。)

MovableType 3.0 がリリースされたと同時に、ライセンス体系が変わった。 MovableType は 3.0 から基本的に有料となる。 無料版も用意されるが

  • No more than one author and three weblogs
    (1人までの作者と3つまでのweblog)

この制限がネックになってしまい現在と同じだけの使い方ができない。

お世話になっている MovableType ではあるが残念ながらこのサイトのBlog は 3.0 にバージョンアップできそうにない。 これまで MovableType をいっぱい使っていたサイトほどこの問題に当たるため、ネット上では批判的な意見も結構見られる。

ケチと言われても仕方ないが、以前のエントリにMovableType の開発元である Six Apart社は MovableType ではなく、 TypePad のホスティングの方で金を稼ぐようにしたから、ここまでの Blog ブームが起こったのでは? と書いたように、MovableType というツールは無料であることに意味があると思っている。 それだけに、素直にお金を払おうと思うより何だか裏切られたような気がしてならない。 3.0はベータプログラムにも参加し、日本語版のおかしいところも原因をつきとめようといろいろ調べていたのだが急速に熱が冷めてしまった。

ま、イヤだと思ったらそのツールを使わず、他のいいツールを探して見つけるまでさ。

さらば、MovableType 3.0。

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Google Groups のアップデート

Google Groupsは、Usenetやメーリングリストのニュースグループを閲覧ができるサービス。公開されたベータ版では、グループの作成や参加、メーリングリストの検索が用意になったという。

Google のサービスの中で、比較的縁がなかった Google Groups。機能が ネットニュースの閲覧、投稿というモノだったため、Web 全盛の今となっては時代遅れな感が否めなかった。 その割には Google Netnews とかって名前じゃなく、 Groups という名前を付けていたのが気にはなっていたが、今回のアップデートで納得。

新しい Google Groups 2 では、email アドレスを登録し、アカウントを作る必要があるが、登録制にすることで自分のグループを作成することができるようになった。 ぶっちゃけ、無料のメーリングリストとそのアーカイブ閲覧機能が付いたというわけ。 Yahoo! Groups と似た機能が提供されるようになったと言ってもいいだろう。 もちろん作成した グループは公開にも、非公開にもできるので仲間うちだけでの利用も可能だ。

Gmail といい、Google Groups 2 といい、検索エンジンを武器に、既存の情報だけでなく新たに検索するための情報を自分たちの手元に集約しようとしている Google 。 パーソナルな情報を扱っている分、既存のポータル以上に人々はサイトを利用すると思うが、これでコンスタントに儲けることができるのか? 注目したいところだ。 広告をベタベタ貼るのはやめてね。


NBA プレイオフが面白くなってきた

NBA はしばらく前から NBA プレイオフをやっている。 プレイオフというのはシーズンの成績上位半分のチームがその年の一番を決めるためにトーナメントで戦うというモノ。 先に4勝した方が上に勝ち抜けることができ、ファーストラウンド、セカンドラウンド(カンファレンスセミファイナル)、カンファレンスファイナル、NBA ファイナル と16試合に勝たなければならない。

オレ的には Warriors がプレイオフに出られずシーズンが終わったところで興味が薄れていた。 それでも、たまにテレビで試合を見ることもあったけどファーストラウンドはスイープ(4連勝)のところも多く、見ていて「やっぱり」と思うような試合が多くつまらなかった。

ところが今行われているセカンドラウンドは戦っているチームの力が拮抗して、どこもいい試合を見せてくれる。 特に昨日行われた Detroit Pistons (デトロイト ピストンズ) vs New Jersey Nets (ニュージャージー ネッツ) 、 Los Angeles Lakers (ロサンジェルス レイカーズ) vs San Antonio Spurs (サン アントニオ スパーズ) の試合は、今後の行方が楽しみな結果となった。

どちらの試合も、まずはシーズン順位の上だった Detroit Pistons, San Antonio Spurs がそれぞれのホームコートで2勝、しかもこのままいってしまうのではないかというような圧勝だった。 しかし、New Jersey Nets, L.A. Lakers も黙っていない。 New Jersey, L.A. へ舞台を移しての2試合は Nets, Lakers が勝ち、対戦成績を2勝2敗のタイに戻した。

ホームコートアドバンテージという言葉の意味を再確認するかのようなこの展開。 もちろん、戦略といったモノも重要だとは思うが、それ以上に活躍すべき人が本来の力を発揮できるようにすること、それを後押しする観客の応援が重要なのだとあらためて知らされた。これぞスポーツ観戦の醍醐味。 日本でテレビ中継を観られる人はホームチームを応援する観客の様子も見て欲しい。

この2つの対戦は Lakers vs Spurs が木曜日、 Nets vs Pistons が金曜日に行われる。