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レイカーズ破れる

ピストンズが14シーズンぶり3度目のファイナル制覇を果たした。レーカーズに100-87で圧勝し、通算成績4勝1敗。ホームで3連勝し、悲願の本拠地での優勝もかなえた。戦前の予想ではレイカーズ有利と見られていたが、ファイナル史上に残る番狂わせを演出。

あっけなくDetroit Pistons (デトロイト ピストンズ)が逃げきって優勝を決めた。

L.A. Lakers (ロサンジェルス レイカーズ) はピストンズのディフェンス対策をまったくせず、シャック、コービーの個人技に頼って、ピストンズのディフェンスを崩し、ペースをつかもうという作戦を貫いていたようだったが、逆に返り討ちにあったという感じだ。

レイカーズと対戦するチームは、レイカーズの攻撃力を警戒し、常に「追いつかれるかも」といった恐怖を感じながら試合をする。 時にはそれで自滅することもある。 今回、ピストンズがとったスタイルは、極端なシフトを行うことなくディフェンスを徹底的に行い、ディフェンスリバウンドをとったら速攻をかけて点を稼ぐ、速攻ができなかったら時間を使ってでもピックアンドロールという基本中の基本の作戦でディフェンスを崩し、確率の高いシュートを打つというモノだった。

たしかにこの方法なら相手の調子を気にすることなく試合を運べる。 ピストンズがアウェイのL.A. でも強かったのはこの方法が徹底されていたからだろう。 もちろん、Warriors が同じ戦略をとってもきっとうまくいかない。 ピストンズのディフェンス能力が高かったからできた戦略だ。

Chauncey Billups (チャウンシー ビラップス) のMVP は納得の選出。 速攻のコントロール、相手ディフェンスの切り崩しと指令塔として完璧な活躍をしていた。 意外だったのが、ピストンズの速攻のスピードにレイカーズのバックコート陣が全然ついてこられなかったこと。 Gary Payton (ゲイリー ペイトン) はもう少しできるヤツだと思っていたがこんなもんだったのだろうか。

ピストンズが常勝レイカーズを破って優勝したことは喜びたいのだが、個人的にはオフェンスの多彩な戦略を見たいと思うので、ピストンズのような試合をするチームが増えるとバスケの試合がつまらなくなりそうな気がする。 これからは打倒ピストンズということで、ピストンズディフェンスを崩すようなオフェンス戦略が出てくるのだろうと期待したい。


ベータバージョンの変化

「ベータ」といえば、かつては一時的で一般には非公開で、開発の最終段階に達しているソフトウェア試用版を指す言葉だった。だが最近では、誰でも入手可能なウェブベースのサービスで、今後も機能の追加や変更がありうるもののほとんどはベータと呼ばれるようになってきているようだ。

最近はベータバージョンのサービスがいっぱい出てきて、正式になるのはそれから1年以上あとということがいっぱいある。 たしかに、ベータという言葉が免罪符のようになって少々のバグや問題は許してもらえるということがあるが、それ以上に最近のソフトウェア開発のスタイルの変化の方が大きいような気がする。

ドッグイヤーと例えられるように、コンピュータ業界は物事がものすごい勢いで進んでいく。 1年前に最新だと言われたネタも1年経ったらどこでも使われるような一般的なネタになることもある。 そんな状態では、完全なソフトウェアを作るのにこだわって発表するのに1年も2年もかかっていたら、ライバル会社に出しぬかれてしまう。 それなら、少し途中でもいいから発表し、フィードバックを得ながら改良していく方が開発側にとっては嬉しい。

あと、開発の始めかたにも原因はあると思う。 シリコンの谷はいま。 にも書いてあったようなことはうちの会社でもよくある話だ。

「アイデアを形にするためには、
自分のアイデアを人に見せられる形にすることが必要」
(中略)
実際に動くものにするといっても、最終形とは
程遠くても構いません。不完全でも、欠点があっても、
もしそのアイデアを実現するものが存在したら、
こんな風なんだということを、
まわりの人が体験できれば良いのです。

いいのか悪いのかはわからないけど、うちの会社でもアイデアをどれだけ語ってもなかなかわかってもらえない。 実際に動いているものを見て、始めて納得してもらえるという感じだ。

提案書を書いて、ナントカ会議にまわして承認とってという形でスタートしないので、結構いい加減な形で最初のバージョンができあがる。そして、それに肉付けする形でソフトウェアができあがっていくのだが、 時には最初のバージョンとは全然違ったものになったりもする。 なので、できあがったソフトウェアには何となく不安が残る部分もでてきたりする。 そんなときはベータ期間で実際に使用してもらって問題がなかったという事実をもって、正式版にしようと思ってしまうこともよくある。

メーカの人にしてみたらうらやましいと思う開発スタイルだとは思うが、今こういったサービスに期待されていることは品質より、新しいエクスペリエンスだと業界が考えているためこういったスタイルに落ちついているのだと思う。 そういう意味ではまだまだ成熟していないのだろう。 きっと「ベータ」に代わる新しい言葉も産まれたりして、まだしばらく続くのだろうな。


大事なシーンを見逃さないビデオカメラ

Deja View’s Model 100 has two main components. The camera part is small enough to clip to a cap or a pair of eyeglasses and connects to a recording and storage unit that can be worn on a belt or in a fanny pack.
(Deja View社のモデル 100 は2つのコンポーネントから構成される。 カメラ部分は、メガネや帽子にクリップで取り付けられるほど小さく、ベルトやウエストポーチにとりつけられるレコーダーと保存ユニットに繋っている。)

これまた翻訳記事の出ていないアメリカのCNetの記事から。

自分の見たものを記録に残しておきたいと思うという要求はずっとあると思う。 そのため、デジカメは少しでも小さく、ちょっとでもキレイになるように進化をしてきた。 そして、その流れがとうとうビデオカメラまでやってきたようだ。

シンガポールにある Deja View という会社が開発した製品は、カメラとレコーダを切り離し、カメラをメガネや帽子にとりつけておくことで、自分の視点に近い映像を記録できるようにする。

すごいのは、あっと思って録画ボタンを押すと30秒前の映像から録画されていくという機能。 「今のスゲー」 というシーンを目撃した場合、30秒以内なら録画ボタンを押せば、そのシーンを記録できちゃう。

スポーツ観戦では決定的瞬間を写真におさめるのは大変だけど、これで見ていればサッカーのゴールシーンも決まった瞬間に録画ボタンを押せば記録に残せるわけ。 別のところを向いて見てなかったという場合には対応できないけど(笑)。 活躍できる場所は選ぶけど面白い使い方ができそう。

最初の製品ではモニタが付いていないので、すぐ再生というわけにはいかないが、今後よりいっそうの小型化とともに、モニタも付いた製品も期待したい。 現在、予約受け付け中で値段は $399.99 からとのこと。

リンク:
Deja View – このページの動画を見るともっとわかりやすいと思う


ウルトラパーソナルコンピュータの使いかた

A 14-ounce notebook replacement that runs XP and offers full computer functionality is the promise of OQO’s Ultra Personal Computer.
(XPが動き、完全な機能を提供する14オンスのノートブックの代わりになるデバイスが OQO のウルトラパーソナルコンピュータの将来だ)

しばらく前からアメリカのCNetのサイトに表示されていた小さなデバイス。 さっき、ようやく見てみたらものすごくコンパクトでクールなデバイスだった。

1GHz のプロセッサ、20GB のHD, 256MBのメモリ, USB, Firewire, 802.11b, Bluetooth, 800×480のディスプレイ が手の平サイズの箱に納まっている。OS は Windows XPが動いて、バッテリーも3時間ほどもつという話で、ほんとうにノートブックの代わりになりそうな感じ。

それどころか、インタビュー中では、デスクトップとしても使って欲しいということで、クレードルに載せて、外部ディスプレイとフルキーボードを繋げることでデスクトップPCとしても使えることをアピールしていた。

アメリカでは会社で支給されるノートPCは、家や外出先ではノートPCとして使い、会社ではドッキングステーションみたいなものを付け、デスクトップPCのように使うという方法をよく見かける。 それをもっとすすめて、歩きながらでも使えるようにしたという感じだ。

デバイスメーカが想定しているわけではないが、オレがこのデバイスを見て思ったのは、こういったフルセットの機能をコンパクトなデバイスにまとめ、それに少しだけカスタマイズしたソフトウェアをのせるというアプローチがこれからのPDAとして有効なんではないかということ。

パソコン環境がリッチになってきたことで、PDAのようなサブセットのデバイスが機能的に見劣りしたり、データの連携が大変だったりしてあまり持っていてうれしくないとユーザに思われはじめたのが最近のPDAの停滞の原因の1つだと思う。

そのため、ソフトハウス、周辺機器メーカも専用のデバイス向けに特化したモノはコストがかかるので作りたくないと思うため、面白い使い方もなかなか出てこない。

ここまでデバイスが小さくできるのであれば、プラットホームはWindows(やLinux)のような汎用なOSにしてやることで、ずっといろいろなモノが作りやすくなる。 開発してくれるところが増えれば面白いソフトや使い方も提供され、自然とユーザも増えていくのではないだろうか。 まだ、値段やバッテリー時間など問題はあるが、これからのPDAは携帯電話にくっつくか、こういったアプローチになっていくと思う。

このデバイス、7月に$2000以下で発売したいとのこと。 PDAとしては高いけど、ノートPCの代わりに使うならそんなに高いわけではない。 特に日本のように電車での移動時間が多いような場合、結構面白い選択肢になると思うのですがどうでしょうか?

リンク:
OQO


Tivo がビデオプレーヤになる

The San Jose, Calif.-based digital video recorder maker said this week that it is working on a service to allow its subscribers to download content, such as music and movies, from the Internet directly to their digital video recorders.
(カリフォルニア州、サンホゼに本社のあるデジタルビデオレコーダのメーカは今週、ユーザに音楽やムービーといったコンテンツをインターネットから直接自分のデジタルビデオレコーダにダウンロードできるようにするサービスを開発中だと語った)

日本では、各社がしのぎを削って販売しているDVDレコーダやハードディスクレコーダ。 アメリカではDVDレコーダは最近出始めたばかりで、ハードディスクレコーダのほうが一般的。 ハードディスクレコーダには、ケーブルテレビはサテライトTVの会社が出しているものなど、いろいろあるがオレも使っている TiVo がトップシェアとして独走している。

そんなTiVoから新たな発表があった。

まず、値下げ。 TiVo はまず、本体を$150~$300ぐらいで購入して、そのあと番組表の配信のために、月々$12.95、もしくは一括で$299 というお金を払わなければいけない。 このうち、月払いの場合2台目以降を$6.95に値引きするというもの。 そして、今まで$99もした、ネットワーク機能のオプションが無料で全ユーザに開放された。 嬉しいニュースなんだけど、オレは1年と少し前に$99出して買っていたので、ちょっと悲しい。

もうひとつは、TiVo がインターネットからファイルをダウンロードして再生するサービスを開発中とのこと。 今まではローカルネットワーク内の音楽と写真だけだったが、今度は音楽に加え、ムービーデータもというからわくわくしてくる。
以前”パソコンで動画を見たいですか?“のエントリ書いたように、個人的には映像(特に映画のような長いモノ)をパソコンで見るのはどうも疲れて好きじゃないので、もしTiVoに直接ダウンロードしてテレビで見られるようになるのなら面白い使い方ができるかもしれない。 アメリカでは既に MovieLink のように、PCに映画データをダウンロードして一定期間だけ見られるようにするサービスが始まっている。 これがTiVoでできると、ものすごく便利なオンデマンドムービーサービスになると思う。

詳細がわからなくてひとつ気がかりなのは、サーバの仕様が公開されるかどうか。 公開されれば自分でどうとでもできるので、例えば 録画ネット日本語.tvのような番組録画サービスと合わせて(もちろん、自前の録画PCを持っている人はそこから)、日本のテレビを見ることも可能になるかもしれない。 どうなるか楽しみだ。


Jスポーツ創刊

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先週の金曜日、このサンフランシスコ近郊に日本人向けに新しいフリーペーパーが創刊された。

その名は Jスポーツ(ジャパンスポーツの略らしい)で、隔週金曜日発行になるとのこと。 以前、ベイスポのことを紹介したが、あれと同じ感じのモノだと思ってもらったらいい。 ベイスポは日本のサンケイスポーツと提携して記事を載せているが、Jスポーツはニッカンスポーツと提携している。

Jスポーツが力を入れていると思ったのはテレビ欄。

いわゆる4大ネットワーク(ABC, CBS, NBC, FOX) に、アメリカのNHK教育テレビという感じのPBS、そしてローカル局が1局という限られたものだが、全部タイトルが「日本語」に訳され、番組紹介まで日本語て提供されている。 しかも、アメリカはテレビ局が多いのでテレビ欄は時間軸が横なのに対し、Jスポーツでは日本と同じ縦で書かれている。 (ただし、紙面の都合で平日は夕方6時から、週末は午前10時からの番組しか載っていない)

見慣れた日本語と日本と同じレイアウトで見るアメリカの番組表はとても親しみがわく。 それに番組紹介があることで、普段は番組宣伝CMか、番組を見ないとわからなかったのがどんな番組か再発見できるのもうれしい。

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本日(6/10)のテレビ欄, 夕方から7チャンネルでNBAファイナルだ!

すごいなぁと感心していたら、このJスポーツ。 発行元がこちらで日本語放送をやっているTokyo TV (TTV)という放送局と同じ住所だった。 テレビ番組表に対するこのこだわりになんだか納得。 これからもがんばって欲しい。


ビートルズの曲がデジタルデータで買えるようになる?

If the Beatles songs were to appear in Microsoft’s format, they would not be directly playable on Apple’s iPod, which does not support Windows Media. If the tunes were to appear in Apple’s copy-protected format, they couldn’t be played directly on any digital music device other than the iPod, since Apple has not licensed use of its FairPlay digital rights management (DRM) tools to rivals.
(もし、ビートルズの曲が Microsoft のフォーマットで買えるようになったら、Windows Media を再生できない Apple の iPod では再生できない。 もし、Apple のコピー保護フォーマットで公開されたら、Apple が FairPlay デジタル著作権管理(DRM)ツールをライバルに公開してないことから、iPod以外の音楽デバイスで再生できなくなる。)

ビートルズの楽曲を管理する弁護士たちが、オンライン音楽ストア各社と話合いをはじめたらしい。 まだ、どこになるかはぜんぜん決まってないようだが、誰もが認める有名アーチストがこうした話合いを始めたことはオンラインミュージックストアの普及に大きな助けとなるだろう。

採用するところは1社のみで、ビデオの配信(販売?)も含め独占契約になる。

そこでどこを選ぶかによって、iTunes, iPod, それ以外の間で上で紹介した記事にあるようなジレンマが産まれる。(この部分なぜか、日本語版の記事ではカットされている。 訂正: 記事が更新されてこの翻訳も追加されてました。でも、最後の1パラグラフの訳がまだ抜けているのはなぜ?) でも、このように比較されていることからも iTunes, iPod の存在というのはオンラインミュージックストア業界で重要な位置を占めていると言えるだろう。

個人的には iTunes Music Store を推したいところだが、残念ながら Apple Computer はビートルズの Apple Corps. から訴えられていることもあり不利な状況だろう。 ただ、いまのところ ビートルズのオフィシャルサイトでは 一部 Quicktime も使われていたりもする (Beatles 1 のコンテンツ)。 製作を依頼されたWebデベロッパーが勝手な判断で採用しただけなのかも知れないが、Apple Corps が問題を切り分けて考えてくれたら iTunes Music Store にも可能性はあるかもしれない。

Apple Computer が一発逆転で契約までこぎつけるか? 新サービスの目玉としてマイクロソフトが契約できるか? はたまたダークホースでNapsterあたりと契約するか? ビートルズを獲得できたところへは大幅な売り上げアップと今後の音楽業界への影響力が考えられる。 ファンならずとも行方の気になる話題だ。


ネットでデジカメの写真を共有したい

先日のハワイでの写真、とくに結婚式のときの写真は自分たちでは撮ってなかったので参加していた友人が撮影したものを簡単に集め、共有する方法はないかといろいろ調べてみた。
求める機能としては

  1. 特定の人だけがアクセスできるような共有機能
  2. できるだけ簡単にしたい。 ファイルを1つ1つアップロードするようなのはイヤ。
  3. ファイアウォールを越えられる
  4. いい写真はプリントしたいので、.Mac(iPhoto)の写真公開機能のように、写真が自動で縮小されない
  5. 複数のユーザがアップロードできるようにしたい

1~3番目の要望は大抵のサービスでカバーされる。 特に驚いたのは、Windows と IE ならActiveXプラグインを使ってたくさんのファイルを簡単にファイルをアップロードできるようになっているサービスが多かったこと (MSNコミュニティ, Yahoo! Photos, Snapfish)。 これは大変便利。

しかし、4番目からが難しい。 写真を縮小したりしないということはファイルサイズ容量が大きくなるわけで、 日本で行われている無料のサービスではあっという間にディスク容量を越してしまう。 自分が持っているファイルだけでも 25MB ほどあったので同じくらいの量を5,6人ぐらいからもらうことと考えると 200MB ぐらいは欲しい。

アメリカで行われているサービスは、プリントのオーダーを受けつけることと連携して、条件は付くがファイルサイズを無制限にくれるところもあった。

  • Yahoo! Photos (アップロードしたファイルは縮小されたイメージしか再ダウンロードできない)
  • Snapfish (アップロードしたファイルは縮小されたイメージしか再ダウンロードできない)

そして、最後の複数ユーザがアップロードできるようなしくみは、MSNコミュニティ, Yahoo! グループといった機能しかなく、こういったサービスは写真共有はおまけ的な扱いでしか提供されないので機能的に満足できない。 一人の写真のアルバムを共有するのではなく、ひとつのアルバムにいろんな人がファイルを追加するようなしくみがあるといいと思うのだが…。

というわけで、残念ながら今回の要求はすべてを満たしてくれるサービスは見つけられなかった。

Snapfish が落としどころかとも思ったが、アメリカのサービスなのでインタフェースが英語だったり、日本からプリントのオーダーが出せないことから断念。 結局のところ自分で WebDAV サーバを設置して、ファイルをコピーしてもらうようにした。 なんじゃソレって突っ込まれそうな結果ですみません。

でも、これなら、Mac OS X でも Windows でも簡単にマウントできて、パスワードによる制限もできて、ファイルのコピーも簡単、自分の好きな画像ツールを使って見られるし、欲しいものだけ別途プリントサービスにコピーすればOKなので意外によいのではないだろうか。 WebDAVで1GBぐらいディスクをくれるなんてサービスなんか、Groups 系のサービスの切札としてどうでしょうか? > Google Groups あたり。

でも、この WebDAV、思わぬところに落し穴が…。

WebDAV の URL が http(s):// で始まるため、ブラウザで普通に開こうとして失敗する人が続出。 webdav:// とか dav:// といったプロトコル名で書けると区別しやすいんだろうけど、まだまだ知名度が低すぎると痛感。

ちなみに、Windows でのWebDAVディスクのマウントのしかたは IE の開く… メニューを選んだあとに、「Web フォルダとして開く」チェックボックスをオンにしてURLを開くのが一番簡単な説明かと思う。

というわけで、写真ひとつ、みんなで共有するにもまだまだややこしいなぁと痛感した1件だった。

オレのやりたいことがもっと簡単にできる方法があったら教えてください。


NBA Finals 2004

1ヶ月以上続いたプレイオフがとうとうNBA ファイナルまで辿りついた。

イースタンカンファレンスからは Detroit Pistons、ウエスタンカンファレンスからは L.A. Lakers が出場を決めた。

Lakers は今年、Warriorsではありえない反則的な補強をしていたこともあり、個人的には途中で負けて「ざまーみろ」と言いたかったが、残念ながら Houston Rockets, San Antonio Spurs, Minesota Timberwolves という強豪を倒してのファイナル出場。 さすがというところか。

Pistons もシーズン途中で Rasheed Wallace (ラシード ウォレス)を獲得したりと、ファイナルを目指してのチーム作りがうまくいったようだ。 彼の獲得はオフェンス面よりディフェンス面でさらなる強化をもたらし、プレイオフでも相手チームの平均得点、シュート率ともに最低に抑えるというLakersとは対称的なチームになった。

というわけで、試合の見所はPistonsのディフェンスがLakersのオフェンスを止められるか? という点だろう。

個人的には、Lakers にはこれまでどのチームも止められなかった、困ったときにシャック頼み(と、オレが勝手に命名している)、センターへのローポストプレイがあり、Lakers有利なんじゃないかと思っていたが、昨日の試合は驚くほどにPistonsのディフェンスが有効だった。 早い戻り、各選手への早めのプレッシャー、絶妙なタイミングで行われるダブルチーム。 NBAナンバーワンのディフェンスというのは伊達じゃない。 シャック、コービーに 59点とられたが、残りの選手合わせて16点に抑えられたというのは見事だ。

そして、オフェンス面でも負けていない。 試合後のインタビューでも言っていたが、ひたすらピックアンドロールでディフェンスを崩し、確実に決める。 Lakers の派手なオフェンスに惑わされずに、こういったシンプルなプレイに徹し、こっちも得点を重ねるのがLakers対策としては有効だと実感。

ただ、Lakers もこれで黙ってはいないだろう。 相手のディフェンスが揃う前にシュートが打てるような速いテンポの試合運び、及びディフェンスをかきまわすようなボール回しといった戦略の変更をしてくることは用意に考えられる。 それを読んだ上での Pistons の対応はどうなるか。 残りの試合も楽しみだ。

今後のスケジュール (後のチームのホームゲーム)

Game 2 – 6/ 8(火) 17:30 (PST) Detroit vs LA Lakers
Game 3 – 6/10(木) 17:30(PST) LA Lakers vs Detroit
Game 4 – 6/13(日) 17:30(PST) LA Lakers vs Detroit
Game 5 – 6/15(火) 17:30(PST) LA Lakers vs Detroit
Game 6 – 6/17(木) 17:30(PST) Detroit vs LA Lakers
Game 7 – 6/20(日) 17:30(PST) Detroit vs LA Lakers


オスカーデラホーヤ 6階級制覇

挑戦者オスカー・デラホーヤ(米国)が王者フェリックス・シュトルム(ドイツ)に3-0の判定で勝ち、史上初の6階級制覇を達成した。

オスカー・デラホーヤというボクサーは日本ではそんなに有名ではないと思うが、アメリカではボクサーでありながらイケメンなことからメキシコからの移民(の女性)を中心に人気で、なんとCDまで出している。 個人的にもその試合っぷりが気に入っていて追いかけているボクサーだ。

まだ、日本にいた1998年6月13日、対パトリック シャルパンティエ戦をWOWOWの中継で見たのが初めての試合だったが、左ジャブから射程距離を詰めていき、相手を捉えたときに放たれるパンチの連打にド肝を抜かれた。 現在は階級を上げたこともあってスタイルが変わってしまったが、この時の印象が強くて、いつも期待しながら観ていた。

アメリカに来てからは彼の試合はHBOという有料チャンネルでの放送になり、試合の生中継は PPV(ペイパービュー)という、別途お金を払わないと見られないというしくみになってしまい残念ながら中継を観ることから遠ざかってしまい、試合結果だけを追うようになってしまった。 余談だがアメリカでは PRIDE の試合や最近では K-1 も PPV で中継されることもある。

苦手な相手に負けることもあったが、負けても復活して戦い続け、これで以前から彼が目指していた6階級制覇を達成できたことになる。 (ほんとは負けなしで、6階級制覇をし、すぐ引退すると言っていたのだが…)。 ひとまずはおめでとうと言いたいが、ここで引退ではなく、負けたままのシェーンモズリーへのリベンジなど、まだまだ頑張ってもらいたい。 できれば再びスピードをつけて以前のようなスタイルの復活も。

というわけで、今でもWOWOWが放送権を持っているようだが、日本で彼の試合を観られる機会があったらぜひどうぞ。

リンク:
公式サイト
ほぼ日刊イトイ新聞 – 私をリングサイドに連れてって。 2年ほど前の記事だけど、試合の様子をうまく伝えている。