ウルトラパーソナルコンピュータの使いかた

A 14-ounce notebook replacement that runs XP and offers full computer functionality is the promise of OQO’s Ultra Personal Computer.
(XPが動き、完全な機能を提供する14オンスのノートブックの代わりになるデバイスが OQO のウルトラパーソナルコンピュータの将来だ)

しばらく前からアメリカのCNetのサイトに表示されていた小さなデバイス。 さっき、ようやく見てみたらものすごくコンパクトでクールなデバイスだった。

1GHz のプロセッサ、20GB のHD, 256MBのメモリ, USB, Firewire, 802.11b, Bluetooth, 800×480のディスプレイ が手の平サイズの箱に納まっている。OS は Windows XPが動いて、バッテリーも3時間ほどもつという話で、ほんとうにノートブックの代わりになりそうな感じ。

それどころか、インタビュー中では、デスクトップとしても使って欲しいということで、クレードルに載せて、外部ディスプレイとフルキーボードを繋げることでデスクトップPCとしても使えることをアピールしていた。

アメリカでは会社で支給されるノートPCは、家や外出先ではノートPCとして使い、会社ではドッキングステーションみたいなものを付け、デスクトップPCのように使うという方法をよく見かける。 それをもっとすすめて、歩きながらでも使えるようにしたという感じだ。

デバイスメーカが想定しているわけではないが、オレがこのデバイスを見て思ったのは、こういったフルセットの機能をコンパクトなデバイスにまとめ、それに少しだけカスタマイズしたソフトウェアをのせるというアプローチがこれからのPDAとして有効なんではないかということ。

パソコン環境がリッチになってきたことで、PDAのようなサブセットのデバイスが機能的に見劣りしたり、データの連携が大変だったりしてあまり持っていてうれしくないとユーザに思われはじめたのが最近のPDAの停滞の原因の1つだと思う。

そのため、ソフトハウス、周辺機器メーカも専用のデバイス向けに特化したモノはコストがかかるので作りたくないと思うため、面白い使い方もなかなか出てこない。

ここまでデバイスが小さくできるのであれば、プラットホームはWindows(やLinux)のような汎用なOSにしてやることで、ずっといろいろなモノが作りやすくなる。 開発してくれるところが増えれば面白いソフトや使い方も提供され、自然とユーザも増えていくのではないだろうか。 まだ、値段やバッテリー時間など問題はあるが、これからのPDAは携帯電話にくっつくか、こういったアプローチになっていくと思う。

このデバイス、7月に$2000以下で発売したいとのこと。 PDAとしては高いけど、ノートPCの代わりに使うならそんなに高いわけではない。 特に日本のように電車での移動時間が多いような場合、結構面白い選択肢になると思うのですがどうでしょうか?

リンク:
OQO


3 Comments

  1. 日本にはとっても高機能な携帯電話や携帯ゲーム機があるから、20万もするWindowsPCは持ち歩く選択肢にもならないでしょ。
    ただ、ビジネスマンが持ち歩くとしたら電池の寿命、無線の有無、値段、あとはディスプレイとのインターフェースがポイントになるかと思います。

  2. 実際見てみた? このデバイスのコンパクトながらリッチな機能はいろんな可能性を秘めていると感じたんだけど、ダメかな。
    もちろん、携帯でもメールやWebといった基本的なコミュニケーションはとれると思うけど、それ以上のことをしようとした場合には展開が難しいと思うんだよね。
    そういったところではこれまでPDAだったけど、今後はこの後数年でこういった小さなPCという座に奪われていく可能性は十分あると思う。 ま、全体で見てみると小さな市場ではあるけどね。

  3. OQO、最初のプロトタイプに比べてかなりカッコいい製品に仕上がりましたね。スライドしてキーボードが出てくるところなんかは、ガジェット好きには堪らんです。
    昔は僕は常時持ち歩くコンピューターの信奉者だったのだけど、最近は違うなと思うようになってきた。その理由はネットだ。
    昔ならネットにつながっていない状態のコンピューターでも退屈しなかったし役にも立った。しかし、今、自分のPCの使い方を見てみると、ネットにつながってないと何にも出来ないに等しい。
    で、メールボックスをIMAPに、必要な情報はアクセス制限のかけられるWikiに置くようにしたら、コンピューター自体はほとんどどうでもよくなってしまった。(ほぼ昔の端末化している)
    今日、1台PCのリインストールをしたのだけれど、バックアップの必要だったファイルはたったの1個。でも、そのコンピューターを使って不便したということもなかった。(メーラーのフィルタ設定とか、消えちゃったのもあるけれど)
    つまり、どこにあるPCでも、一定の環境(前書いていた必ずインストールする定番ソフト)を揃えさえすれば、結局何でもいいんだなーと思うわけです。
    もう1つの脅威はフラッシュメモリ。環境さえ同じならば、常にご本尊が必要なのはデータのみ。データをネット上に置くのはセキュリティー的に怖いとか、容量が、というのならローカルに持ち歩く必要があるけれど、すでに1GBが製品化に漕ぎ着けているところを考えると、そのうち、ほぼ全ての自分のデータを持ち歩けるようになりそうだ。
    OQOのサイトを読んだら2000ドル弱を狙うということなんだけど、デスクトップが$500ぐらい、ノートでも$1000前後になっていると、どちらも高速・大容量なわけで、それを買って必要なところに置いちゃえばいいのかなーと。

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