Category: 03 コンピュータ

これって何のファイル?

PCにソフトをインストールしていくといつの間にやらいろんなファイルが増える。特にタスクマネージャ (Task Manager) に表示される実行可能なファイルは、「何でこの exe が走ってるんだろう?」 と気になりだすと止まらない。

whatisthatfile.com というのは、そんな気になったファイル名を入力すると、何のファイルかを教えてくれるサイト。 残念ながらメッセージは英語だが、問題ないファイルなら緑色で、怪しいファイルは別の色(薄茶色?) で表示されるのでそのプロセスが本当に必要なものか、そうじゃないかぐらいはわかるだろう。

サイトは、Web 2.0 を唱っていて、AJAX を使った検索インタフェースが心地よい。 また、簡単な API (REST) も提供されていて、他のサイトから検索機能を呼びだすこともできるようになっている。 せっかくだから、このサイトでも…といきたいところだけど、ちょっと DHTML でモノを作るのに食傷ぎみなので、紹介だけでカンベン。

whatisthatfile.jpg

なぜかトップに余白がある。 少し下にスクロールすると入力フィールドが見つかるのでそこにファイル名を入力する。

数独を解くプログラム

もしかしたら、日本よりアメリカやイギリスなどのほうが有名かもしれないパズルゲーム数独(Sudoku)。

新聞にはクロスワードに並んで掲載され、Web サイトでもいろんなところに載るなど認知度も高い。 そんな数独を解くプログラムが digg.com で紹介されていた。

C言語で書かれたプログラムだが、コメントや入出力処理などを除くと、実際のアルゴリズムは1500行ぐらいで構成されている。 かるく見てみたが、データ構造も比較的簡単で、人が数独を解く考え方をプログラムでうまく表現したような作りになっている。

使われているアルゴリズムをまとめると、空いている(まだ埋まっていない)マスは 1-9 全てが入る可能性があるものだと考え、既に埋まっている数字を元に可能性を減らしていき、1つに絞れたらマスが埋まったと判断するようになっているようだ。

もう少し具体的に書くと

  • 各マスに入れられそうな数字の候補リストから、縦、横、3×3 エリア(region) で既に使われている数字を除く。
  • 縦、横、3×3エリア のそれぞれで、そのマスに入る可能性の数字のコンビネーションと、空いているマスの数が同じなものがあったら、他の空いているマスの候補から除く。
  • 3×3エリアを調べ、入る可能性のマスが1つの行、もしくは列に狭められたら、その数字を同じ行(もくは列の)他の空いていマスの候補から除く。
  • それでも埋まらないマスは試行錯誤でマスを埋めていく

といったステップ。 最後は、やはり試行錯誤になってしまうが、いくらか試してみたがちゃんと解いてくれるし、Webサイトによるとそれでも1秒で 10,000 以上のパズルを解いてしまうほどの速さだというのでなかなかのモノのようだ。 オレは 3つめのヤツをよく忘れてハマるんだよなぁ。

みなさんも、このアルゴリズムを頭にいれてトライしたら早く解けるようになるかも。

そうそう。 オレが数独で遊ぶときはいつも Life.com の Sudoku (Flash版) を使っている。システムはうまくできているし、Easy でも結構手応えのあるパズルが出てくる。 おためしあれ。


Intel Mac で Windows XP が起動!

数日前からスクリーンショットだけが公開されて、フェイクじゃないかと言われていた Intel iMac で動く Windows XP。 今度は動画が公開されたのだが、画質の悪い映像、イマイチ肝心のところが写っていないその編集がさらなる謎を呼んでいる。
YouTube に公開されている映像がコチラ。

ビデオを見て気がつくのが、Windows のブートするタイミングに現れる Windows ロゴ。 普通なら黒地のもっとしょぼい絵に、プログレスバーが付いてるような絵が表示されると思うのだが、やけにきれいなWindowsロゴが長い間表示される。 ここがEFI からブートさせる Narf2006 氏の修正なんじゃないかという噂。

Intel Mac で Windows XP を起動させる方法を見つけるコンテストは、寄付ような形で、$12000 (約130万円) を越える賞金が集まっている。 今回のが有力だと言われているが、真実なのか手のこんだフェイクなのか、ここ数日以内に明らかになるだろう。

3/16 追記: narf2006氏の方法が確認され、コンテストの勝者が決まった。 インストールに必要なファイルは既にコンテストサイトからダウンロードできるようなっている。 ちょっと見てみたが、オリジナルの XP にパッチを当てて、ブートプロセスを変えるという方法のようだ。


壊れたハーディスクからデータが救出できた

先日書いた、停電のあとカコンカコンと音を出して動かなくなったと書いたハードディスク。 ムチャクチャ不器用なオレだが、もともと動かないので、動けばラッキーという気持ちで、コメントにて頂いたこちらの情報をもとにやってみることに。

まずは外付けケースからハードディスクを取りだし分解を試みる。 すると T8 というサイズのトルクスドライバー (Torx Driver)が必要だったが手持ちの工具セットになかったので、一旦断念。 この週末に買ってきた。

で分解してみたんだけど….

ヘッドをつなぐケーブル を探して四苦八苦。 ディスクの裏にあったリボンを外してみたら円盤も回転しなくなり、外せそうなネジをどんどん外してそれっぽいのを探したが結局どこだかわからず最初の段階でいきなりつまづいた。 で、 まぁいいや、この状態で電源入れてみようと、ディスク(円盤)のカバーを外した状態で電源を入れてみると、1,2度カコンと音をさせたあと正常に動きはじめ、ディスクがマウントされた。 うれしーーーー。

カバーを外したところで動きだしたハードディスク。 7200rpm で回転してるので風がすごい。 この風ってケース内の冷却用に使えないのかしら?

ここぞとばかりに、

昨年 iTunes Music Store で買ったファイルをコピーし、完了。

次に思いつく限り、昨年リッピングしたファイルをコピーし、これも完了。

最低限のファイルをコピーしたあと、ダメもとでディスクの内容全部を別のディスクへコピーすると、これまた完了してしまった。

ハードディスクのカバーを戻し、再度組みたてて接続してみるともう普通に動いている。

うーん。 何だったんだろう?

もうちょっと、ハードディスク救出の様子を書ければよかったんだけど意外にも簡単に救出できてしまった。オレはハードウェアまわりの詳しいことは全然わからないが、ドライバー買ってきて蓋あけるだけで直った例もあるってことで書いておきます。

普通なら泣き寝入りな状況だったのに、エントリにしたことでコメントで情報が得られ、幸運にもデータを復活できたのは感激です。 情報ありがとうございました。 ハードディスクに詳しい方、フォローがあればコメントにどんどん書いてください。


Origami はまだ “待ち” かな

PCメーカー各社が「Ultra Mobile PC」第一弾を発表 – CNET Japan
ハノーバー(ドイツ)発–Intelは現地時間9日、当地で開催中の「CeBIT」トレードショーで「Ultra Mobile PC(UMPC)」3機種を公開し、Microsoftの「Origami」プロジェクトの内容を明らかにした。

しばらくの間、話題だった Origami プロジェクト。 Ultra Mobile PC (UMPC) という名前で、昨日正式に発表されたわけだが、Microsoft は企画とコンセプトを紹介するだけ、これをどう料理するかはデバイスメーカー次第、しかしデバイスメーカはまだ準備不足という肩透かしのような発表だった。

自前でハードウェアを作らない Microsoft ではあるが、発表までこれだけうまく話題作りをしてきたんだから、ハードメーカと密に作業してもっとはっきりしたモノを発表して欲しかったところ。 このヘンが Apple との違いだろうか。

さて、Origami デバイスに共通なのは

  • Windows XP Tablet PC Edition 2005 + Touch Pack というソフトウェア
  • 7インチ以下の画面
  • 800×480 以上の解像度
  • 2パウンド (1kg) 程度の重さ
  • タッッチパネルを備える
  • Wifi (無線LAN) と Bluetooth を備える

といった仕様。 これに GPS が付いたり、Webcam が付いたりといった工夫をハードウェアメーカがしてくることに期待してるらしい。 互換性の高い Windows XP を使ってくるのは間違いじゃないと思うが、 Microsoft がやったのは Touch Pack という追加の機能だけジャン。

スケールダウンされたUMPC向けに、PCと同じソフトウェアを載せても非力さが目立つだけでメリットはない。 バッテリーは 2~3時間、 値段も $1190 (13万円, Samsung の Q1) というように、 発表されたデバイスを見てもとりあえずラップトップPCを小さくしてキーボード取ってみましたといった感じのものばかり。 これなら、多くの人がラップトップPCでいいやと思ったことだろう。

Microsoft がやるべきだったことは、小さいことをウリにできるようなソフト(ソリューション)の開発だったと思う。 マーケティング用の映像にはいろいろアイデアがあったのに、今のところ1つも実現されてなさそうなのがとても残念。

Microsoft もアイデアはあるわけだからこれからバージョンアップをしてくるだろう(MS のモノはバージョン3まで使いものにならないとよく言われるし…)。 久々に出てきた、ペンベースのプラットホームなだけに、今後の進化にマジで期待したい。


amazon.com の商品で仮想株取引

smarkets.jpg

Smarkets は Amazon の API を使った面白いサービス。 普通のサイトとちょっと違うのは、Amazon で扱われている商品を株に見立てて、参加者が最初に貰える $10,000 をどれだけ増やすか競うというゲームになっている。

大まかなルールは

  1. 各商品は Smarkets に登録された時点で $10.00 という株価をつける
  2. セールスランキング(売上順位)が10%上がると株価もだいたい10%あがる(詳しくはココ)
  3. 参加者は Buy(買い), Sell(売り), Sell Short(空売り), Cover Short(買い戻し) のオーダーを出すことができる
  4. 売買には手数料はかからず、需要と供給に関係なく成立する (株数は無限)

というモノ。 これから売り上げ順位が上がりそうな商品を一早く見つけて買い、順位が上がったところで売るというのが基本になる。

かれこれ1,2ヶ月ほど Smarkets で遊んでいるが、音楽CDやDVDといったモノが投資対象になるのでなんか身近に感じる。 テレビで DVD 新発売! なんて見かけると Smarkets をチェックしちゃったりとか。 じゃあ、会社がもっと身近に感じたら普通の株も買うのかなぁ。 そう考えると、ライブドアのようにメディアをうまく使って露出を上げることや、IR部門の充実は株式会社としておかしなことではないのかも。

アメリカの商品売上ランキングなので日本の人が参加するのはちょっと不利かもしれないが、ちょっとしたゲームで遊びながら、アメリカではどんな商品が売れてるのかとか、この映画はアメリカではもうDVDで発売されてるんだといった動向を掴めるという感じで考えるといいかもしれない。

おまけ:
そうそう、このシステム Rails で作られてるっぽいです。 負荷がかかってエラーが出てたときにそれらしいメッセージが出てた(笑)。


Windows の検索で java ファイルの中身を検索する

Windows XP に付いている検索機能は、ファイル名だけじゃなくファイルの中身も検索してくれる機能も付いている。 ただ、この検索機能は java ファイルを始め、いくつかのファイルの中身をうまく検索してくれないことがあり、オレ的にはちょっと信用できない機能だった。

ところが、レジストリの設定をちょっと変えるだけでうまく動くことを会社の同僚に教えてもらった。 Microsoft の Knowledge Base にもまとめられているので、そこの情報を引用すると…

“ファイルに含まれる単語または句” 検索条件が機能しない
他のファイルの種類について、この問題を解決するには、検索するファイルの種類に対応したフィルタを登録するプログラムをインストールします。フィルタを提供するプログラムがない場合は、代わりにプレーン テキスト フィルタを使用できます。これを行うには、HKEY_CLASSES_ROOT キーにあるファイルの種類のキーの下に PersistentHandler キーを追加し、その (既定) 文字列の値に次の値を設定します。

{5e941d80-bf96-11cd-b579-08002b30bfeb}

警告 : レジストリ エディタまたは別の方法を使用してレジストリを誤って変更すると、深刻な問題が発生することがあります。最悪の場合、オペレーティング システムの再インストールが必要になることがあります。マイクロソフトは、レジストリの変更により発生した問題に関しては、一切責任を負わないものとします。レジストリの変更は、自己の責任において行ってください。

たとえば、.zzz ファイルに対してテキスト フィルタ プロバイダを使用する場合は、次のレジストリ設定が必要です。

HKEY_CLASSES_ROOT.zzzPersistentHandler(Default) = {5e941d80-bf96-11cd-b579-08002b30bfeb}

この値をレジストリに追加した後、いったんログオフしてログオンし直します。これで変更が有効になります。

フィルタという名前なのでエンジンというよりもっとシンプルなモノだとは思うが、Windows XP の検索機能も Mac OS X の Spotlight のように、ファイルタイプに応じて検索方法を切り替えていたと知ってびっくり。 単純にファイル内のテキストを検索する grep のようなモノだと思っていた。

Windows のファイルタイプは拡張子で决まるので、検索がうまくいかない場合は、その拡張子のレジストリのところに検索エンジンとして暗号のようなテキスト検索エンジンのIDを指定すればいいというわけだ。

普段は Eclipse の Search 機能を使っているんだけど、Eclipse を起動してないときや、起動するほどでもないちょっとした検索などに使えそう。 本来は Java のインストーラーが検索ハンドラをセットしてくれればいいんだけど、まぁ仕方がないか。

他にも .pl, .pm や .php なんかもこの設定がされてない可能性が高い。 そんなときはレジストリの設定を見てみたらうまく検索できるようになるかも。


What is Origami Project?

最近、一部のガジェット好きの中で注目の origami project (オリガミ プロジェクト) 。 Microsoft が所有している origamiproject.com というドメインで見られる意味深なフラッシュが唯一の公式の情報で、これによると 3月2日 に何らかの発表があるらしい。

ネットではこんな噂が挙がっている。

  • 新しいハードウェアらしい (Scobleizer )
  • Ultra Mobile PCs (極小のモバイルPC) (Neowin)
  • WinHEC2005 で出てた小さなタブレットPCが商品化されるのではないか、しかも$500かそれ以下の値段らしい(Longhorn BLOG)
  • 商品のプロモーションムービーらしいものが見られる(Flash) (d-kitchen, その後 CLICK HERE TO ENTER THE MAIN SITE -> Enter (筆記体の画像) ->Work -> Brandtheatre -> Microsoft Origami というリンクを辿ると見られる)

とくに、最後の Flash ムービーが本物っぽく、また手がけた会社が他にも Microsoft の仕事をしているという事実からも、ここに写っているタッチパネル付きの小さなモバイルPC がどうやら origami project の実態のようだ。

このムービーを見るとオレは Newton MessagePad を思いだしてワクワクしてくる。

MessagePad 誰が見ても「デカっ」という印象だったが、オレは電子ノート というジャンルだと思っていたので、あれでも小さいと思ったぐらい。 かといって Tablet PC はデカすぎる感じだったので、この origami project のデバイスがちょうどよさそう。 普通の PC としても使え、その形からノートや PDA の代わりとしても使えそうなそのポテンシャル。 こいつは期待できそう。

上のFlashムービーは宣伝ムービーというより、コンセプトムービーという感じでデバイスの細かいところがシーンによってコロコロ変わっているので、製品が発売されるのはまだ先になりそうだが、 Longhorn Blogs にあるように $500 ぐらいだとしたらすぐにでも欲しいところ。 正式な発表が楽しみだ。


開発者が明かす Firefox 1.5 のメモリ使用量改善方法

Inside Firefox – The Inside Track on Firefox Development
A lot of people complain about the Firefox “memory leak(s)”. All versions of Firefox no doubt leak memory – it is a common problem with software this complicated. We look to fix the issues where we can. David Baron and others have done a huge amount of excellent work in this area.
What I think many people are talking about however with Firefox 1.5 is not really a memory leak at all. It is in fact a feature.
(多くの人々から Firefox の “メモリリーク” についての不満をよく聞く。 こういった複雑なソフトウェアでは一般的な話だが、きっと全てのバージョンの Firefox にメモリリークは存在する。 David Baron や多くの人たちがこの分野に関して素晴らしい仕事をたくさんしてくれている。
しかしながら、多くの人が Firefox 1.5 のメモリリークだと言っていることは実際はメモリリークではなく仕様だと思う。)

昨年の9月に Firefox 1.0系はメモリを解放しない? というエントリを書いてメモリ使用量に関する情報を書いたが、 その後 Firefox のバージョン 1.5 がリリースされてもあまり変わってないといった不満があるようだ。

しかし、上に引用した Firefox のリードエンジニアで・る Ben Goodger のエントリでは、メモリリークの問題がまだあることを認めつつも、メモリの使用が増えていく現象のいくつかは快適なブラウズを実現するための機能(仕様)だと言っている。
また、Memory Usage and Thread FAQ (えむもじらさんが日本語訳を用意してくれている、このページにはメモリリーク情報がまとめられていてとても役立つ) にあるように、 OSのメモリ表示は実際のアプリケーションの使用量と一致していない場合がある。 なので、その数字を見て Firefox がメモリ喰いだと思うのは間違いとのこと。 (じゃあ解放されてるけど、Firefoxからは使ってない、OSや他のアプリケーションからも使えない中途半端なメモリ領域があるってことだろうか? それも問題な気がするが…。 メモリ管理の詳しい人がいたら教えてください。)

さて、今回紹介されていたのは、過去に移動したページに素早く戻るためにページをキャッシュするという機能。 大きなサイズのページを読みこんだあとや、画像などをたくさん埋めこんだページを読みこんだあとに、メモリの消費サイズが急に増えたように見える場合はこの現象に遭遇しているかもしれない。

Firefox がオープンソースらしいのはこういった機能が、設定によってコントロールが可能になっていること。 以下のようにすることで設定が可能になっている。

1) about:config というURLをロケーションバーに入力
2) browser.sessionhistory.max_total_viewers という設定項目をダブルクリックする (フィルタを使うと見つけやすい)
3) 表示されるダイアログにページ数を入力する
初期値では -1 という値になっていて、 256MBのRAMを積んだマシンで3ページ、 512MB で 5ページ、1GB以上で 8ページ というように、搭載メモリに応じて自動的に決めるような設定になっている。 入力した数が戻るようにキャッシュされるページ数になり、0にしたらこの機能がオフになる。

ただし、Firefox 1.5 のこの仕様は全ページのナビゲーションの実に 39% が戻る(Back)ボタンを押したりした、10 ページ以内の過去のページへの移動だという調査結果に基づいて決められたとのこと。

この設定を変更すると、メモリの使用量は少なくなるが、その分ページのロードに時間がかかったりと、人によっては使い勝手が悪くなると感じるかもしれない。 たとえば、メモリは1GB以上と多く積んでいるが8ページも戻ったりしないというような人にはいいかもしれない。


デジタルメディアファイルの共有は Orb で

Orb Networks | What is orb
Orb takes the home out of home entertainment! Orb gives you secure access to your digital media from your home computer through a simple Web interface. Stream your live TV, photos, music and videos to any Web-enabled device.
(Orb は ホームエンターテイメント から ホーム を取りのぞきます。 Orb はシンプルな Web インタフェースを介して、あなたの家のコンピュータに保存されているデジタルメディアへのセキュアなアクセスを提供します。 ライブTV, 写真、音楽、ビデオを Web に対応したデバイスにストリーミングしよう)

orb.com 友人から教えてもらったスゴいサービス。

先日紹介した FolderShare はちょっとしたファイルの共有には便利だが、P2Pでファイルを配布するためビデオデータなどサイズが大きいデジタルデータの配布には時間がかかりあまり向かない。

Orb はストリーミングを使ってデジタルデータを共有するための方法を提供してくれるサービスだ。

Orb を使ってファイルを共有するには、まず公開したいファイルのあるPCに専用のソフトをインストールする。 (残念ながら Windows 版しか用意されていない。)

共有しているファイルにアクセスするには Web ブラウザを使って特定のURLにアクセスする。 ファイルをアクセスするのは Mac でも構わないし、ブラウザと動画に対応したPDA や 携帯電話でもいいようだ。 (残念ながらブラウザからアクセスできる画面は英語のみ)

Orb がスゴいのは Web ブラウザを使ってログインするタイミングで、使っているOSの種類やネットワークの回線速度を調べ、それに応じてストリーミングするフォーマットを調整するというところ。

たとえば、共有しているファイルが MPEG2 のファイルでも、 Windows で見るときは Windows Media のストリーミングフォーマットに、 Mac OS X で見るときは Quicktime のストリーミングフォーマットに自動的に変換し、ビットレートの調整もしてくれる。 (ただし、サーバとなるPCに共有しているファイルを再生するための codec がインストールされている必要アリ (詳しくはコチラ))

最近はテレビパソコンも一般的になってきているが、録画したテレビ番組を Orb で共有すれば、出張先のホテルやホットスポットでも録画した番組をストリーミングで見ることができるし、うまくいけば携帯電話でも見ることができる。 アメリカから日本の番組を見る場合でも全部ダウンロードするまで待つ必要もなく、すぐに見られるなど、これまで以上にお手軽になるだろう。

また、対応したテレビチューナーカード(ボックス) が必要だが、Orb TV と言う機能を使えばテレビのライブ放送をストリーミングしたり、Orb のWebサイトから録画予約ができるといったことも可能らしい。 日本のテレビ番組表に対応しているかは不明だが、これも注目の機能だ。

Orb は以前は有料サービスだったが、現在は無料で公開されている。 Sling Boxロケーションフリー のハードウェアがなくても同じようなことが可能なのは貴重だ。 ぜひ今後も続けてもらいたい。