Origami はまだ “待ち” かな

PCメーカー各社が「Ultra Mobile PC」第一弾を発表 – CNET Japan
ハノーバー(ドイツ)発–Intelは現地時間9日、当地で開催中の「CeBIT」トレードショーで「Ultra Mobile PC(UMPC)」3機種を公開し、Microsoftの「Origami」プロジェクトの内容を明らかにした。

しばらくの間、話題だった Origami プロジェクト。 Ultra Mobile PC (UMPC) という名前で、昨日正式に発表されたわけだが、Microsoft は企画とコンセプトを紹介するだけ、これをどう料理するかはデバイスメーカー次第、しかしデバイスメーカはまだ準備不足という肩透かしのような発表だった。

自前でハードウェアを作らない Microsoft ではあるが、発表までこれだけうまく話題作りをしてきたんだから、ハードメーカと密に作業してもっとはっきりしたモノを発表して欲しかったところ。 このヘンが Apple との違いだろうか。

さて、Origami デバイスに共通なのは

  • Windows XP Tablet PC Edition 2005 + Touch Pack というソフトウェア
  • 7インチ以下の画面
  • 800×480 以上の解像度
  • 2パウンド (1kg) 程度の重さ
  • タッッチパネルを備える
  • Wifi (無線LAN) と Bluetooth を備える

といった仕様。 これに GPS が付いたり、Webcam が付いたりといった工夫をハードウェアメーカがしてくることに期待してるらしい。 互換性の高い Windows XP を使ってくるのは間違いじゃないと思うが、 Microsoft がやったのは Touch Pack という追加の機能だけジャン。

スケールダウンされたUMPC向けに、PCと同じソフトウェアを載せても非力さが目立つだけでメリットはない。 バッテリーは 2~3時間、 値段も $1190 (13万円, Samsung の Q1) というように、 発表されたデバイスを見てもとりあえずラップトップPCを小さくしてキーボード取ってみましたといった感じのものばかり。 これなら、多くの人がラップトップPCでいいやと思ったことだろう。

Microsoft がやるべきだったことは、小さいことをウリにできるようなソフト(ソリューション)の開発だったと思う。 マーケティング用の映像にはいろいろアイデアがあったのに、今のところ1つも実現されてなさそうなのがとても残念。

Microsoft もアイデアはあるわけだからこれからバージョンアップをしてくるだろう(MS のモノはバージョン3まで使いものにならないとよく言われるし…)。 久々に出てきた、ペンベースのプラットホームなだけに、今後の進化にマジで期待したい。


3 Comments

  1. Origamiは日本メーカーが参入してから?

    「Origami」プロジェクトは結局「Ultra Mobile PC(UMPC)」だったのですが、どうにもまだまだな感じが否めません。PCメーカー各社が「Ultra Mobile PC」第一弾を発表 – CNET Japan引用:インテルは、開催中の「CeBIT」で「Ultra Mobile PC(UMPC)」3機種を公開し、マイ…

  2. origami project

    以前記事を書いたらいくつかTBが入ってきたので所見を書いてみるテスト。 うん、重さ900gちょっとで解像度800×480。 これって。。。 PDAと何が違うの?(いや、それ以下??) とっても話題性はあるけどこれに10万もはらえないっての。 シャーポンでおなかいっぱ…

  3. Ultra Mobile PC

    最近Ultra Mobile PCについてよく記事を見るのでとりあえず書いてみましょうか。 まぁいわゆるOrigamiといわれているものなんですよね。 Ultra-Mobile PCは「新しい種類のコンピュータ」で、Windows XPと、外出先でのアクセスやソフト利用を容易にする各種のモバイル対応…

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