Category: 03 コンピュータ

Pano Logic で Windows 端末

XenSource元CEO率いるPano Logic、仮想デスクトップ技術を発表:ニュース – CNET Japan

 Pano Logicでは、サーバを複数のパティションに分割するため、VMware製ソフトウェアを利用する。そして、Pano Logicのハードウェアを使い、モニタ、キーボート、マウス、USB機器、オーディオシステムなどをEthernet経由でサーバと安全に接続する。ソフトウェアとしては、無料の「VMware Server」か、より高機能な「VMware ESX Server」が使われる。

これ、すごく面白そう。

仮想化技術と呼ばれる技術を使っていくつものWindows を1台のサーバ上で実行し、キーボードやマウスなどの入力と、画面や音などの出力のみをネットワーク越しにやりとりする。 大変なことはみんなサーバで行うのでユーザの目の前にあるのは


こんな小さなデバイスだけになる。 (注: このデバイスにモニタやキーボードやマウスなどを接続する)

1つの画面でいくつものマシンを切り替えて使えたり、データそのものはサーバにあるのでマシンを盗まれても情報漏洩の危険もない。 VMWare を使っているならバックアップもラクだし、トラブルがあったときの復旧も早そう。

原理は違うけど同じようなことは Unix 系のシステムでは比較的簡単にできるため、 X 端末とかシンクライアントとか言う商品で既に一般的だった。 オレも日本の会社にいたころ使っていたなぁ。  Windows でも同じようなことができるようになると用途は一気に広がるんじゃないだろうか。

これと同じ仕組みで、モニタとキーボードとトラックパッドとかを内蔵させたラップトップ型なんてのを用意してくれるともっといいかも。 でもって、VPN もサポートしてどこからでも専用のネットワークにアクセスできる仕組みもあれば、バッテリーは長持ち、発熱も少ない、そしてきっと軽いラップトップができるからいいと思うんだけどなぁ。


MT 4.0 にアップグレード

このブログを書くのに使っているツール Movable Type を 4.0 (以降 MT 4.0) にバージョンアップした。 新しいバージョンはいろんなところが変わっているようなので、 MT 2.0 時代に作ったこのサイトのテンプレートやスタイルもリセットし、以下のような新しい試みもトライして心機一転という感じ。

  • 標準テンプレートの Cityscape SF (San Francisco) というのを選んでみた。 Vox で有名なテンプレートらしいが、Vox を使ったサイトを見たことなかったので新鮮でいい感じ。
  • 過去のログを見直してタグを付けてみた。 以前のレイアウトの関係で5つしかカテゴリを作ってなかったので、カテゴリ増やすよりタグ付けしたほうがそれっぽいかなぁと。 新しい見方ができることによって、これまで埋もれたエントリも見てもらえたら嬉しいなぁ。タグ付けに際し、過去のエントリを見返したがなんか懐かしい。 いろいろ書いたなぁ。 昔は1エントリも短かったなぁ。 最近はなんか無理して書いていたような気がした。 もうちょっと気軽に書かないと続かないね。
  • Feed を Feedburner 経由に変更。 ま、読者の方は特になにも変更はないはず。 デフォルトでは概要のみの配信だけど、全文配信の フィードも用意した。 全文配信好きの人は手動で登録してください。

Movable Type 4.0 の進化としては悪くないと思う。今回もWordPressと比較してみたんだけど、WordPress は相変わらず管理画面が好きになれない。 慣れなのかもしれないが Movable Type の画面の方が好きなので、このサイトではもう少し Movable Type を使っていこうと思う。

さ、ツールも新しくなったことだし、またがんばっていきましょう。

Continue reading


バナナや歯みがき粉で CD/DVD ディスクの傷を取る!?

LifeHacker の記事によると、バナナを使ってCDやDVDのディスクに付いた傷が取れるらしい。 英語だけどビデオをどうぞ、


How To Remove CD Scratches With A Banana – video powered by Metacafe

これまで気づかなかったけど LifeHacker では別のモノを使ったCD/DVD の傷の取り方というのもやっていた。 代表的なのが歯みがき粉らしい。


Remove Scratches From Anything Using Toothpaste – video powered by Metacafe

もうちょっと現実的なモノでは Pledge という家具磨き用の液を使ったり(リンク)、Brasso という金属磨き用の液を使うというのもあった。


Remove Scratches From ANYTHING! – video powered by Metacafe

こちらのページ に実際にいろいろ試した結果が載っているが、食べ物系は細かな傷ならオッケー。 ただしチューイングガムを使って傷を取るというビデモも紹介されているが、これは効果がなかったらしい。

Brasso は結構効くという結果が出ていた。 Brasso について調べてみたらを iPod Nano の表面に付いた傷を取るというエントリ も発見。 これも写真を見ると傷が取れているようで結構効果があるように見える。

Brasso はもともと磨くための液なわけでCDやDVDのポリカーボネートを磨くのにも向いてるんだろうか。 手元に傷が付いたディスクがないので試せていないが、傷でダメになったCDやDVDが出てきたらダメもとで試してみたい。 みなさんも自己責任でどうぞ。


アメリカのインターネットラジオ局 続行へ

“Day of Silence” – アメリカのインターネットラジオが止まる日 というエントリで、もうすぐインターネットラジオでの著作権使用料が値上げになり多くのサービスが止まる可能性と、新しい著作権使用料に反対する SaveNetRadio.org の活動の話を書いた。

新しい著作権使用料は 7/15 に開始になるため、止めるためには今週中に何とかしなければいけなかったが、期限ギリギリの今日動きがあった。 新使用料の見直すための交渉をおこなう。 交渉が終わるまでは旧使用料のままにするという話で合意したようだ。

これでインターネットラジオのサービスはこれまでどおり続けられるようでホッと一安心。

前の使用料は権利者側からの希望を優先したもので、インターネットラジオサービス側は納得いかないという感じだったが、今後の話し合いではサービス側の要望も聞いた上で新しい使用料を設定してくれるだろう。

インターネットラジオはネットが普及すればするほどに重要な音楽配信のインフラになっていくと思う。 今回破滅的な道へ進まずほんとうによかった。


Grand Central を Google が買収

数日前、地味に発表されたけど Grand Central という会社を Google が買収した。 まだベータテスト中のサービスだったけど、オレも使っていて「いいところ狙ってるなぁ」と思っていたサービスだった。

固定電話、携帯電話、会社の電話、Skype In、… などいろんな電話番号を持っている人がいると思うが、いろんな番号を教えるのは大変。 電話番号が変わったときもいちいち連絡しないといけない。

そこで Grand Central はユーザ登録するときに選べる1つの電話番号を代表番号のようにし、そこから用途に応じて自分の電話に転送したり、専用の留守電 (Voicemail) サービスに転送したりすることで電話番号をたくさん持つわずらわしさから解放しようというサービスだ。 (詳しくは TechCrunch の記事をどうぞ)

転送はかかってきた番号によって転送先を変えられたり、電話帳にない知らない番号や番号非通知な相手からの電話は留守電に直行にするなど細かく設定することができる。 たとえば、昼間は携帯に転送し、夜は携帯の通話料がもったいないから自宅の固定番号に転送するといった使い方ができる。

留守電 (Voicemail) はブラウザ上に一覧で表示されメールを読むように録音された順に関係なく聞くことができる。 ちょうど iPhone の Visual Voicemail と同じ感じ。
ちょっとサービスとして安定してないところがあったり、受けるときは1つの番号でもかけるときは、この前の JaJah のようにブラウザを使って通話を開始しない限り Grand Central の番号が使えないといった問題があるなど、もうちょっと進化して欲しいところがあったりして紹介するまで至らなかったが、Google はそこまで待たずに会社を買ったようだ(笑)。

Google が Grand Central をどういう風に使うんだろう。 Google ID と電話番号をくっつけて電話からパーソナライズされた Google サービスにアクセスできるようにするとか。 留守電が録音されると Gmail に表示されたりとかね。 そうそう、噂される Google Phone は Grand Central 対応なのかも。


iPhone もうすぐ発売でアメリカは大騒ぎ

iPhone は今週の金曜日 6/29 の午後6時から発売。 発売まで1週間をきったアメリカでは、一般のニュースやブログなどいろんなところで大騒ぎがおこっている。
日曜日に訪れた San Francisco の Apple Store でも巨大な iPhone が店頭に飾られていた。

iPhoneDisplay.jpg

そして、New York の Apple Store の前には早くも行列ができているらしい。

iPhoneを買うために、もう列に並ぶ人が現れる : Gizmodo Japan(ギズモード・ジャパン)
iPhone発売(米時間29日18時)まであと100時間以上あるってのに、もう列に並んでいる男どもがいるそうです。
ニューヨークのアップルストアで発見しました。こんなに早く列に並ぶ人が現れたのは、PS2、PS3、Wiiでの記録を抜いて、ナンバーワンです。

そんな熱狂的な人を見越してか、Apple Store の前でキャンプする人向けのガイド記事なんてのも作られてるからすごい。
Apple も発売の1週間ほど前から、iPhone の紹介ビデオを次々と公開。 中でも20分にわたるガイドビデオ は、これまで以上に具体的な使い方を紹介していて気になるものとなっている。

また、昨日公開された Sync & Activation のムービーも興味深い。 iPhone は携帯電話ショップではない Apple Store のことを考慮してか、自分のPCと初めてSyncするときに iTunes を使って電話番号などを登録し、使えるようにするらしい。

じゃあ iPhone だけ買って、携帯電話として使わなければタッチスクリーンの iPod として使えるかと思ったら、一回は携帯電話の登録手続きをしないと iPod としても使えないらしい。ちゃんと考えられてる。

でも、この方法だと手に入れてそのままeBay などのオークションサイトで横流しというパターンが結構ありそう。

このように発売前からいろんな情報が飛びかって話題の iPhone だけど、オレはイマイチ夢中になれない。 タッチパネルは指紋で汚れそうとか、キー入力とかタッチパネルの感触だけで大丈夫なんだろうかといったハードウェア的な疑問と、やっぱWebアプリケーションじゃなく専用のソフトが開発できない、追加できないというのが夢中になれない理由だろうか。

アメリカの一部のメディアでもiPhoneの期待が高すぎるだけに、出来が予想を下まわったら Apple は危機に陥るかもというコメントをしているところもあった。 オレもこっちの方が心配。

少なくともオレは初日に買うことはなさそう。 触ってみていきなり衝動買いなんてことがなければだけど…。


“Day of Silence” – アメリカのインターネットラジオが止まる日

今年(2007年)の3月に発表されたインターネットラジオの新しい著作権使用料を決める法案にインターネットラジオ業界が震撼した。新しい法律では、これまで 1曲ストリーミングするごとに 7/100 セントだった使用料が、段階的に増えていき2010年には 19/100セントと現在の3倍近い値上げとなる。

19/100セントという値段は大したことないように思えるが、1ストリーミングごとなのでリスナーが1000人いれば1曲でもその1000倍の値段がかかることになる。 ずっと音楽をかけているインターネットラジオでは1時間で10曲以上、1日だと240曲以上とものすごい勢いで増えるため、大手になればなるほど負担額は大きくなるし、小さなラジオ局でも元のコストより倍かかるとなるとやっていけないところも出てくるだろう。

この新しい著作権使用料は裁判所に無効の訴えをし受けいれられないと7/15に有効になってしまう。 そこでこの事実を知ってもらい、議員たちに反対に動いてもらおうということで、SaveNetRadio.org という団体がたちあがり。 今日 6/26 を “Day of Silence” (沈黙の日) とし、大手インターネットラジオ局を中心にインターネットラジオの放送を中止することになった。

このサイトでもオススメした Pandora も現在は “SaveNetRadio” および “Day of Silence” を説明する文章が表示され音楽を聞くことができない。 (その前にアメリカ以外の人からアクセスできなくなってしまったが…)

pandora.jpg

Pandora だけでなく、Yahoo! LaunchCast, Live 365, Rhapsody なども今日はインターネットラジオを放送をしていない。 (なぜか Last.fm だけはこの抗議イベントに参加しなかった。)
いろんなサービスが提供され、利用者が増えているインターネットラジオ業界からお金を取りたいという著作権者の気持ちもわかる。 ただ、圧力をかけすぎて業界そのものを潰してしまっては元も子もないだろう。

このイベントによって、インターネットラジオの著作権料をめぐる動きは少なからず人々に知られることになると思う。 このまま無理に話をすすめて遺恨を残すより、新たな話し合いをもって妥当な使用料を決めてくれることを1インターネットラジオユーザとして心からのぞんでいる。


ちょっとややこしいけど使えそうな JaJah

調べてみたらいろんなサイトですでに触れられて今さら感が高いのだ、 JaJah.com というサービスを使ってみた。

JaJah.com は Skype のような VoIP サービスを提供するサイトなのだが、ソフトのインストールが必要ない。 ユーザはサインアップするときに自分の電話番号 (携帯でも固定でも可) を登録し、電話をかけるときはブラウザから相手の電話番号を入力する。

すると登録した自分の電話と、入力した相手の電話それぞれにJaJah.comから電話がかかってきて、3者通話のような感じで通話が可能になるという仕組みだ。 つまり、番号の入力はブラウザ上でおこない、通話は電話機同士で行うというわけ。 また、どちらの電話機も発信ではなく受信になるというのがポイント高い。

気になる料金はアメリカ国内なら、固定でも携帯でも 2.9セント(3.28円)/min、 アメリカから日本なら固定電話へが 4.7セント(5.59円)/min、 携帯へは 15.4セント(18.64円)/min。 となっている。 Skype よりちょっと高いぐらい。また、JaJah.com のユーザとして登録されている電話番号同士(日本の携帯番号は除く) なら無料で通話ができる。 (ただし、無料通話は1日何分といった制限がある)

とまぁ、理解するにはちょっとややこしいサービスなのだが一旦わかってしまえば、アメリカ国内で長距離電話をかけるときや、国際電話をかけるのによさそう。 とくに、日本にいる人に JaJah.com のユーザになって、固定電話番号を登録してもらえれば無料で通話ができるのはいい。

ただ、テスト通話した限りでは声はクリアに聞こえるが、ちょっと遅れて届くかなぁという印象があった。 (国際通話ぐらい?) とくにアメリカのブロードバンドは未だにスピードも品質もそんなによくないので、Skype も安定しないときがある。 2つのサービスを適宜使いわけるといいかも。


なんだか尻すぼみだった今年の WWDC キーノート

Apple が毎年おこなっている開発者向けのカンファレンス (World Wide Developer Conference、略して WWDC)。 Apple の CEO であるスティーブジョブズが基調講演をするというので、面白い新機能や、新製品が発表されるのかと期待が高まっていたが、残念ながら期待に応えるほどの発表はなかった。

秋に発売が予定されている Mac OS X 10.5 Leopard のデモでは、前半に新デスクトップや新Finderなどを紹介し、コンピュータでの新しいファイル管理を提案。 ただ見た目だけの変更ではないことをアピールし会場を盛り上げた。

その後、1年前の WWDC で発表された機能などを再びデモをしたところで、11個目の新機能として Safari 3 を発表。 まだベータだが、Windows 版 もダウンロードできるようになった。 これが最大のサプライズだったろうか…。

そして、今話題の iPhone 。 当初は否定していた、3rd パーティによる iPhone 用アプリケーション開発を認めるという噂があったが、開発を認めはしたが、通常のアプリケーションではなく、Ajax を使ったブラウザ上で動くWeb アプリケーションを開発できるという発表だった。 この発表内容なら iPhone に Safari がインストールされると発表した半年前にみんな気付いてたよ orz.。

こんな感じで、どうも尻すぼみ感が高かった今年の WWDC 。 ま、WWDCの目的としては新しいことを発表すること以上に開発者に情報を提供し今後の開発に役立ててもらうことなので、期待していたオレがわるいのか。

Continue reading


Google Maps の Street View がスゴイ

オンラインの地図サービスの中でオレがイチバンよく使っている Google Maps 。 この Google Maps のアメリカ版に Street View という道路の景色を重ねて表示する面白い機能がついた。

百聞は一見にしかず、こんな感じの画面が見られる。

maps.jpg
streetview.jpg
(左)通常の地図         (右)Street View

表示される写真はパノラマ写真になっているのでマウスを使って360度回転させることができる。 写真に重ねて道路の進行方向や交差点の様子が表示されるので、簡単にアメリカの街のドライブ体験できるのが面白い。 写真のロードに時間がかかって、レスポンスがちょっと悪いのが難かな。

Google Maps が最初に出たときにも書いたが、アメリカではまだ Google Map などの地図をナビ代わりに使うことが多い。 あらかじめ、だいたいのルートを調べておいて、ルートを紙に印刷して車に持ちこむのが普通だが、混み入ったところなどでは、いちいち曲がる道をチェックしては間に合わないことも多い。

そんなときに、この Street View で交差点の様子を確認し、例えばナントカBankのある角を曲がるという風に覚えたりメモったりしておけば覚えやすいだろう。 また、道幅など地図からはわかりにくいところも確認できるのもよさそう。 Street View の機能はドライブ体験というより、こういう風に使って欲しいと思って付けたんじゃないかな。

技術的にも Street View の部分は Flash を使っている。 Google Finance でもチャートの部分でさりげなく Flash を使っているが、今回もユーザ体験としては Ajax 部分と Flash 部分の違いを感じることなく、スムーズに繋げている。 このヘンを間違いなく作ってくるところは、Google やるなぁと思ってしまう。

今のところ、サンフランシスコ、ラスベガス、デンバー、マイアミ、ニューヨークの5都市しかないが、これまでのGoogleの開発パターンからすると今後対応する都市は増えていくと思われる。 Google Mapsは日本びいきなところもあるから、きっと日本でもすぐサービスが始まるだろう。