Google Maps の価値

Google が Google Maps にて地図検索サービスを開始した。 試しに、Googleの本社 でも検索してもらったらわかると思うが、地図はとても見易く、地図をマウスでドラッグすると動かせたり、ダブルクリックした場所が真ん中に移動するところなど、素晴しいインタフェースになっている。 Google がまたこういったサービスのレベルを上げてしまったようだ。

GoogleMaps.jpg

アメリカでは Yahoo! MapsMap Quest といったサービスが既に提供され人気を博している。 Google Maps はそれに真っ向から勝負を挑んだ形になるが、何で Google が地図検索? と思う人もいるのではないだろうか?

アメリカでは、全ての道には名前がついていて、Street Number と呼ばれる番号が順番に振られているので、住所から比較的簡単に地図上で場所を見つけることができる。

例えば Google 本社の住所

1600 Amphitheatre Parkway
Mountain View, CA 94043

は、 Amphitheatre Parkway(アンフィシアター パークウェイ) という名前の道の 1600 番という意味になり、Amphitheatre Parkway という道をみつけられれば、自然と Google 本社まで辿りつける。 (現在 何番なのかは道を走っていると建物の前や標識などいろんなところに書いてある) もちろん、会社やお店の場所だけでなく自宅の住所でも同じよう場所を見つけることができる。

これに加え、オンライン検索サイトでは Direction というカーナビのルート検索と同じことをしてくれる機能もあるため、Direction の結果をプリントアウトしておけばカーナビ代わりに使うことができる。そんなこともあって、アメリカでは現在でもカーナビは高級車のオプションといった感じでまだまだ一般的なものではなく、多くの人オンラインの地図検索サービス(をプリントしたもの)や、紙の地図を使っているのが実状だ。

こんなわけで、アメリカでは地図検索サイトは日本の人が思う以上にアメリカ人の生活に密着していて、とても多くの人が集まる。

そして、ユーザがある住所を入力するということは、その辺りに興味があるということで、近辺の情報を提供することでより意味のある検索結果 (および広告) が提供できることから将来が注目されている分野だ。 なので Google が参入したくなるのも自然なことだろう。

現在 Google Maps は Google Local の情報をオーバーラップで提供しているだけ(これはこれで便利)だが、Yahoo! Maps は Yahoo! Local の情報に加え、渋滞情報もリアルタイムで表示する機能ももっている。 この分野に Google がどういった付加価値を加えていってくれるのだろうか楽しみだ。


11 Comments

  1. Google Mapsいい感じですね。
    Webでもこれだけの操作性が実現できるとは、ちょっと驚きです。
    地図も見やすいですし、レスポンスもいいし、手持ちの地図ソフトよりある意味使いやすいかも、などと思ってしまいました^^;

  2. そう。 地図が見易いという印象なのが驚きです。
    もちろん、地図データはGoogleが用意しているわけではないのですが、ここを選んだということもポイント高いですね。

  3. 多分、地図の使い方なら日本の方が進んでるよ。

  4. アメリカで道順を探す

    Google Mapsを試しに使ってみた。いくつか読ませてもらっているブログで絶

  5. Google Map の方が進んでいる進んでいないということが言いたかったわけじゃなくて、今あえて Google が 地図サービスを提供しはじめたウラにはこんな背景があるんだというところが一番言いたかったことです。
    ただ、日本のオンライン地図サービスの使われ方としては目的地の大半がズバリ検索できないところで損しているんじゃないかと思う。
    たとえば、目的地への行き方は、オンライン地図サービスの情報より、○○駅南口から、△△通りを西に向かって5分ほど歩いたところにある××ビル(スタバの隣のビル)の3階とかって書いてある別のウェブサイトの情報の方が重宝していた。 (最近はどうなんでしょう?)
    機能面では、マピオンラボ ( http://lab.mapicon.co.jp/ ) の「フリースクロール機能」という地図がドラッグできる機能や、近くの店の情報がオーバーレイされる機能が既に行われていると聞いて驚いたけど、逆にこういう機能的にリッチなものが用意されていても、それが生活に密着していないため有効に使いきれていないのが残念という気がします。 アメリカと日本の地図サービスに対する温度差はこのあたりにあるのではないでしょうか?

  6. [日米対決] 株価が下がっているのはどうしてか二十世紀の終わりごろにアメリカで生活を始めた時、地図サイトの存在とその便利さに言葉を失った。どこかに行く時、そこへの行きかたではなく住所を正確に聞きさえすれば、あとは地図サイトで検索して印刷すればいいのだか…

    [日米対決] 株価が下がっているのはどうしてか二十世紀の終わりごろにアメリカで生活を始めた時、地図サイトの存在とその便利さに言葉を失った。どこかに行く時、そこへの行きかたではなく住所を正確に聞きさえすれば、あとは地図サイトで検索して印刷すればいいのだか…

  7. Google ついに始めたか。

    地図サービス「Google Maps」のベータ版
    手始めは2Dマップサービスだった。Keyholeとはまったく別のサービスになるのか、今後このサービスがKeyholeに集約されていくのかは不明だけど。。まだベータ版なので、消えるかもしれないし。ただ、検索サービス業界の動向はおもし

  8. > ただ、日本のオンライン地図サービスの使われ方としては目的地の大半がズバリ検索できないところで損しているんじゃないかと思う。
    そういわれれば、確かにって感じです。今の地図サービスで満足はしてたけど。確かに「目的地への行き方は、○○駅南口から、△△通りを西に向かって。。。」はその通りかと。世の中には図形的な地図を読めない人がたくさんいるわけだし。

  9. えぇ。 その分日本はGPSが発達してるんでしょうね。
    オンライン地図サービスもあり、不動産検索などの特定用途のサービスもあり、ケータイやカーナビもあるというように、それぞれの用途に応じて独自に発展しているので、アメリカのようにポータルのようなモノとはまた違う進化をとげていきそうです。
    ポータルにしたろころで便利になるか、また儲けられるかというのはまた別の問題ですが…。

  10. グーグルマップ

    ■Google MapsGoogleが地図サービスを始めている。まだBETA版で、地域もアメリカ限定だが、コイツがすごい。どういう仕組みになっているのかわからないが、これまでの日本の地図サービスとは比…

  11. ネバーランドはレゴランドか?!

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