Category: 02 アメリカ生活

大丈夫か? 民主党

それが、1月19日にアイオワ州で行われた04年大統領候補を決める最初の民主党党員集会。下馬評では、ダントツ人気で1位当確といわれていたハワード・ディーン元バーモンド州知事がまさかの3位。その残念な結果をうけて、クレバー(少なくともダブヤよりは)で質実剛健で”いいお父さん”イメージのディーン候補が、ふがいない結果をものともせずスピーチしたはいいものの、… (中略) …全然キャラにないはしゃぎようで、最後のイエェェ†!は声裏返りで、アメリカ国民2億4千万人が椅子から落ちた瞬間でした。

オレもこのスピーチ見て驚いた。 テレビでも州名を連呼して最後に裏返った声でのイエェ! という叫び。 まさにネタにしてくれと言っているかのよう。 マイクロソフトのスティーブ バルマー社長のスピーチもノッてくるとこんな感じになるのを思いだしたさ。 ある意味トップに立つ人はこれぐらのなりふり構わなさが必要なのかしら。

このリミックスでも使われている、”take back the white house (ホワイトハウスをとりかえす)” という言葉で思いだした. 以前、こんなスパムメールが届いたのでネタにしようととっておいたのだった。

Subject: Help take back the White House
From: “Democratic Party” <[email protected]>
Date: Fri, 16 Jan 2004 06:34:33 -0800 (CST)
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(Spam に荷担しないために、身元がわかるような情報、リンクは消してある)

差し出し人の Democratic Party は民主党、Democratic National Committee
(略語 DNC) は 民主党全国委員会 のことらしい。マジかよこの人たち。Spam 禁止法案も通ったというぐらい、人々がこういうのを嫌ってるのを知らないのか? (ちなみに、ほんとに効くかわからないがリストから削除する方法を用意してあるので、このSpamを送ること自体は違法ではない。) 一応メールの下には関連会社のシステムにサインアップしたときに Opt-In されたと書いてあるが、もちろん身に憶えはないし、そういったチェックボックスはいつも外しているつもりだ。

これまでは、すぐ戦争をふっかけたり、挑発的なことをする共和党に対し、経済政策を中心に地道に自分の力を蓄える思慮深い民主党。 というイメージがあったが民主党も短絡的に何でもやっちゃうという感じか。ちょっとは期待してたのに情けない。 大丈夫なのか? 民主党。


カラオケボックス禁止!

Sex, drugs and karaoke are stirring up a volatile cocktail in this Silicon Valley suburb, where police are concerned that karaoke clubs are increasingly used as fronts for prostitution, drug use, alcohol consumption among minors and gambling.
(警察がカラオケクラブが売春、ドラッグ、未成年の飲酒、ギャンブルの温床になりつつあると考えているシリコンバレー郊外でSex、 ドラッグ そしてカラオケのカクテルが混ぜ合わされている。 )

日本でZAKZAKCNN Japan のメディアもとりあげているように、うち(San Carlos)の隣の隣の市 San Mateo 市でカラオケボックスが禁止になった。

このあたりはアジア人の人口が多いため、カラオケボックスというのも昔からけっこうあった。 主に中国人や韓国人が経営しているところが多いため、中国語、韓国語、そして英語のうたが中心だ。 引用した記事のリンク先にはビデオ映像もあって、そこではブリトニー スピアーズを歌っている中国人(っぽい人)が映っている。 日本の人にはなんか違和感があるかもしれない。

そんなアジアカラオケでも、場所によっては日本の歌も置いてあるところもあってこちらに来たころはちょくちょくでかけたこともあった。 通信カラオケを見かけて感動したことも。

そんな中、San Mateo市はカラオケボックスの密室性を利用しての犯罪に注目しているらしい。正直、このあたりだけでなく日本も含めてカラオケボックスでは多かれ少なかれ何らかの犯罪行為は行なわれていると思うが、禁止したところで目に見えないところへ行くだけで大して変わらないのでないだろうか。 45日間の禁止期間中にどういった数字が出てくるか注目していきたい。


リターンの文化

実はアメリカでは、この返品制度が実にいい加減だったりします。個人経営のお店では返品不可な事もあるのですが、大体全国規模のお店であれば、食料品、DVD、パソコンソフトなどを除き殆ど返品できます。しかもそれが不良品でなく、開封して使用した後でも。

そう。アメリカでは return/refund のすごさには驚く。 どのお店も多くの人がリターンカウンターに並び、返品、返金をもとめる。 開けた商品を持ってお店をうろうろされても困るので、たいていのリターンカウンターは店の入口近くにあるところが多い。 そのせいで店が賑わっていると錯覚することも…。

オレも二重オーダーで同じものをオーダーしてしまったときとか、サイズを間違えたのでリターンとか普通に利用させてもらっている。 今も先日買ったDVDプレーヤがロードできないDVDがあったりといまいち調子良くないのでリターンしようとしているところ。

そういえばメーカに働いていたときに、アメリカで製品を出したときは売り上げがあっても30日はカウントできない。 という話を聞いたことがあった。 リターンされた製品のなかで、商品の値段が安く、お店のチェックを通り(客が壊れたと苦情を言わず)、程度のいいものは、Open Box (開封品) として割引きされて再び店で発売されるが、そうでないものはメーカに送り返される。 その分はメーカが払い戻すことになるので売り上げとしてカウントできないそうだ。 ちなみに返ってきた商品は機会があれば Refurbished (再調整品) としてふたたび世にでることもある。

古い話だが、 Newton MessagePad が最初に出たとき、その先進的なアイデアと技術に飛びついた人は多かったが、実際に手にしてみるとイマイチだったことからリターンが殺到して人々は Newton とは使えないデバイスの代名詞だと思い、Apple は大損失だったいうのがその業界では有名な話だった。


Keen Eddie on Bravo

この夏、Foxネットワークが放送し、最終的に打ち切りに終わったKeed Eddie の放送が来年から復活することになった。

先日書いたように今晩から American Idol の新シリーズが放送される。 そして、明日 1/20 からいよいよ Keen Eddie が Bravo チャンネルで復活だ!
Keen Eddie はこのサイトで昨年のオリジナル放送時から注目してきたドラマ。NYからやってきた刑事が ひとクセありそうなイギリス人キャラクタに囲まれカルチャーギャップに悩まされながら、これまたひとクセありそうな事件を解決していく。 そのバランスが絶妙でオレやTV批評家からは高い評価を受けていた。 しかし、肝心の視聴率が伸びずFoxで放送された最初の放送は13話中、6話放送したところで打ち切りになってしまった。
そのときは6-7月のオフシーズンと呼ばれるあまり視聴率が伸びない時期ということで仕方なかったという見方が高く、今回の放送に期待されている。 公式サイトもBravoチャンネル内に新に開設され再出発を待っている。 今度は盛り上がるぞ。 きっと。


飲酒運転は犯罪

San Francisco 49ers quarterback Jeff Garcia said this afternoon that he was “extremely embarrassed” about his early-morning arrest in downtown San Jose for allegedly driving under the influence.
(San Francisco 49ers のクォーターバック Jeff Garcia (ジェフ ガルシア) は 本日未明の San Jose での飲酒運転による逮捕に関して”とても恥ずかしい”と語った)

昨晩のトップニュースは地元のアメフトチーム San Francisco 49ers の有名選手の飲酒運転が逮捕されたという話。 知った顔に DUI Arrest とキャプションが表示されたときに思ったのが 「DUI って何?」

DUI は Driving Under the Influence の略で、日本語に訳せば飲酒運転のことらしい。 アメリカでは飲酒運転は違反ではなく犯罪とされ、見つかると即手錠をかけられ逮捕。 留置場へ連れていかれる。 その後も保釈金を支払うことで留置場の外へ出られるが、その後裁判も行われ罪が確定すれば数千ドルの罰金、もありうるという話だ。 そうでなくても、有名人ならこうやってトップニュースとして扱われてしまうというのは日本では考えられないことだろう。

記事にもあるように、こちらの飲酒運転の基準はアルコールの血中濃度が 0.08% 以上となっている。 日本のように息でチェックする方法はとってなく、逮捕前には簡易的にでも血液検査が行われるらしい(実際体験したことはないので詳しくはわからない)。 ちなみに0.08%という数字はカリフォルニアの運転免許試験で必ず出題される。


American Idol みたび

年が明けてから Fox チャンネルは American Idol の新シーズンのCMを流しまくっている。

American Idol の 3シーズンめは 1/19(月) から放送され、最初は3夜連続で放送される。 この3回分で各地でおこなわれたオーディションの様子を放送するのだろう。 昨年の夏に San Francisco でも SF Giants の本拠地である Pac Bell Park という野球場で オーディションが行われたので、そのときの様子も放送されると思う。 はじめのうちはトンデもな応募者が審査員にメッタメッタにけなされるところが痛快だ。

昨年の American Idol チャンピオン Ruben Studdard (ルーベン スタッダード)は先月 12/8 にソロアルバム “Soulful” を発表。 しかし、このアルバムは現在病床に伏している Luther Vandross に敬意を表して彼のカバー曲や R&B のスタンダード、それにオリジナル数曲という構成のため、全米1位になったもののファンには物足りないものになっている。 一方、準優勝者である Clay Aiken (クレイ エイキン)は Ruben よりも早く、アルバム “Measure of a Man” を発表。 ポップアイドル路線をうまくまとめた感じのアルバムで全米1位を獲得。セカンドシングルである “Invisible” も最近ラジオでかかりまくっている。 メディアでの露出度も合わせるとプロとしての活躍は今のところ Clay の方が一歩リードという感じか。

番組が有名になっていく分、参加者も増えているようで、今年はどんな戦いが繰り広げられるか楽しみだ。 アメリカに住んでいる人はぜひご覧あれ。


Fastrak (カリフォルニア州 ETC システム)

新年明けて2日。 Fastrak というこのあたりで使えるETCシステム用のトランスポンダー(発信器)が届いた。先月申し込みをしていたのでおよそ1ヶ月ほどで届いたことになる。

左の写真が受けとったトランスポンダー(発信機、クリックで拡大)。 手の平に乗る大きさで、両面テープ付き。 1台1台 IDが付いているので、それを電話を使ってアクティベートした後、自分で車のフロントガラスにくっつける。 (けど、うちではそんなに使わないので、使うときに窓の近くにもっていくことにした)

これを使う場所は、ゴールデンゲートブリッジといった橋の料金所。 うちの住んでいるあたりにはゴールデンゲートブリッジを含め4つほど大きな橋がある。 こちらの特徴としては、橋の料金所は1つの橋につき1つしかなく、行き、もしくは帰りに1回払えば、もう一方は無料という形になっている。 ま、1回で往復分払っているとも言えるが…。料金はゴールデンゲートブリッジで$5。他の橋は$2となっていて毎年のように値上げが噂される。 ちなみにこのあたりでは高速道路は無料なのでETCシステムは必要ない。

で、この橋の料金所。やっぱり交通が集中する朝晩に渋滞が発生する。 昔からあるのがカープールレーンと呼ばれるもので、車に2人以上乗っている場合は専用の車線を通ることができる。 夫婦で同じ会社に勤めてるとか、近所に同じ会社に勤めている人がいるような場合は、1台の車に乗り合って来ると早く行けるよというもの。そして混雑時はカープールレーンの車は橋の通行量が無料になるというおまけまで付いている。

それに加えて2年ほど前に登場したのが、この Fastrak というシステム。カリフォルニア州の交通省であるCalTransが主体となって提供しているが結構よくできている。利用したい人は申請書をWebサイトからダウンロードして郵送するだけでOK。 送信機はなんと無料レンタル。 ただし、通行料の支払いはクレジットカードや小切手を使った前払い方式(今のところ通行量割引きはない)のため、申請書にクレジットカード番号を書いたりする必要がある。

こんなに便利なのにもかかわらず、普及度はイマイチのようだ。朝のニュースで中継される交通情報ではカープールレーンやETCレーンだけガラガラな様子がいつも映される。 ウチの場合は週末やバスケを観に行くときぐらいにしか使わないので、何となく付けてみようかと思って申し込んでみたという感じだが通勤の場合は必須ではないのだろうか? 日本のETCシステムは決済額が大きいためお金をかけて安全にしているというが、通信機代が無料のFastrak ですらこんな普及率では、高額な日本のETCシステムが普及するのにはまだまだ時間がかかるのではないだろうか。


アメリカで見る紅白歌合戦

明けましておめでとうございます。

昨日は友人夫妻をうちに招き、味噌煮込みを食べながら紅白歌合戦を見て、年越しそばを食べながらゆく年くる年を見て、年が明けたらサンフランシスコで上げられた花火を(テレビで)見て過ごすという年越し。

そう。 このあたりではKTSFというサンフランシスコエリアのローカル放送局が毎年年末にNHKの紅白歌合戦とゆく年くる年を放送する。 よく紅白の放送の中でアナウンサーが「世界XXヶ国の人に御覧いただいています」と言っていたのを聞いたことがないだろうか? 子供のころアメリカ人も紅白見るんだろうか? スゲー。などと思っていたが、こうやってアメリカに住む日本人向けに放送されていたというわけだった。

このKTSF というチャンネルは日本、中国、韓国、インドといったアジア各国の放送を適当な時間に分けて放送している。 日本語放送は平日は朝6:30 – 7:30 (フジテレビニュース、クローズアップ現代)、 23:30 – 0:00 (NHKニュース)、土、日はそれぞれ 20:00 ぐらいから 0:00 まで、プロジェクトX, 大河ドラマ、HEY! HEY! HEY! といった歌番組等、いろいろ放送される。 もともと日本の番組に飢えていることもあり、番組のラインナップに不満をいいながらも噛りついて見ることが多い。

KTSF は今日も特別番組として日本の放送が行われていて、今週末にはレコード大賞も放送される。 少しズレてる気がしなくもないがのんびりした正月っぽい雰囲気を楽しもうかと思う。


ハードディスクレコーダーの問題点

先々週の日曜日、突然TiVo(1年ほど前からうちで使っているハードディスクレコーダー)から異音が発生した。

カチッ、カチッというコンピュータがらみの仕事をしてる人なら一度は聞いたことがあるであろうハードディスクが壊れかけてる音だ。 最初は一瞬だったが、次第に頻度は増えていき、最後はTiVoそのものがフリーズ。リブートをしてもやはりダメ。

とりあえずメーカのサポートに電話して症状を説明するも結果はやはりハードディスクの交換。 録画されている物は全部消えますというそっけない回答。 (しかもこのサポート番号はフリーダイヤルじゃなかったし、クリスマス近くで人がいないせいか20分ほど電話口で待たされたりと踏んだり蹴ったり。) メーカが用意している手順はトップページからはリンクが貼ってないが、TiVoの修理案内ページというのが存在していて、この指示に従ってTiVoをメーカへ送り返して交換してもらうという感じになる。

購入して1年以上経った場合、保証外ということで修理にかかる費用は $139 + Tax。 (うちの場合、1年とちょっとしか経ってないことから電話で話したサポートの人は $99 + Tax だけでいいよと言ってくれた。)

このことで、いままで TiVo は家電だと思っていたが、やっぱりPCに近いものだということを知らされた。 ハードディスクなので今後も壊れる可能性は高く、その度に $150 程度の出費はビデオの代わりとして考えると結構ツラいのではないだろうか。

ネットを調べてみたら、同じようにハードディスクが壊れた人や、容量が足りなくなった人向けのアップグレードとしてTiVoのハードディスクを換装する方法というのが出ていた。

原理としては TiVo は Linux で動いているためOS の中身をオリジナルのハードディスクから、別のハードディスクへコピーすることで可能になるというものだ。 PCさえあれば自分でもできそうだが、今回はオリジナルのハードディスクがいつ壊れてもおかしくなかったので、weaKnees という会社から既にOSをコピー済みのハードディスクを購入し交換をした。

値段は $139 + Tax。 サポートの人がオファーしてくれた $99 + Tax には及ばないが、容量がこれまでの倍(40G から 80G)になる、TiVo を修理に送り返す必要がなくすぐ使える、交換のノウハウが残るのでまた同じようなことがあっても自分で安いハードディスクを買ってきて交換ができるという将来性を考慮して、この方法を試した。

ハードディスクの交換はドキドキだったがうまくいき、ダメもとで試してみたら古いハードディスクからOSのイメージが抜き出せたのでこれで次回からは安心だ。

TiVo は既に世に出て5年近く経つため、解析も進みこういったソリューションも出ているが、日本で最近ブームのPSXを始めとした、ハードディスクレコーダー、ハイブリッドレコーダーも1年ぐらい経ったら、ハードディスクがすぐダメになった、修理に2万円もかかった、といった悲鳴があちこちで聞こえるかもしれない。

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ツリーを車にくくって運ぶ

林:ツリーって家の中に飾るの?そと?
熊:中に飾る人が多いですね。結構みんなツリーの形には気を遣うみたいです。形が悪いツリーはディスカウントされて売られます。
林:2メートルもあるツリー、家の中に入る?天井が高いのか。
熊:家の中には入るのですか、もって帰るのが大変です。みんな車の屋根にくくりつけています。

まもなくクリスマス。 おなじみ熊さんのサンノゼ便りもクリスマス編。 自分も一度まとめようかと思っていたら同じ切り口でオレより全然うまくまとめてあるので、こっちではちょっと補足を。

こちらでは普段空き地の場所に10月ぐらいから、ハロウィーン向けのかぼちゃ屋、ハロウィーンが終わるとクリスマスツリー屋さんができて賑わう。 でもって、デイリーポータルにもあるようにこっちのツリーはでかいのがいっぱい。もって帰るときはトラックなら荷台に、乗用車では車にくくります。でもって、トロトロ走るかと思ったら高速とかもおかまいなしに走っちゃう。 こんな感じ。

始めて見たときは結構おどろいた。

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