先々週の日曜日、突然TiVo(1年ほど前からうちで使っているハードディスクレコーダー)から異音が発生した。

カチッ、カチッというコンピュータがらみの仕事をしてる人なら一度は聞いたことがあるであろうハードディスクが壊れかけてる音だ。 最初は一瞬だったが、次第に頻度は増えていき、最後はTiVoそのものがフリーズ。リブートをしてもやはりダメ。

とりあえずメーカのサポートに電話して症状を説明するも結果はやはりハードディスクの交換。 録画されている物は全部消えますというそっけない回答。 (しかもこのサポート番号はフリーダイヤルじゃなかったし、クリスマス近くで人がいないせいか20分ほど電話口で待たされたりと踏んだり蹴ったり。) メーカが用意している手順はトップページからはリンクが貼ってないが、TiVoの修理案内ページというのが存在していて、この指示に従ってTiVoをメーカへ送り返して交換してもらうという感じになる。

購入して1年以上経った場合、保証外ということで修理にかかる費用は $139 + Tax。 (うちの場合、1年とちょっとしか経ってないことから電話で話したサポートの人は $99 + Tax だけでいいよと言ってくれた。)

このことで、いままで TiVo は家電だと思っていたが、やっぱりPCに近いものだということを知らされた。 ハードディスクなので今後も壊れる可能性は高く、その度に $150 程度の出費はビデオの代わりとして考えると結構ツラいのではないだろうか。

ネットを調べてみたら、同じようにハードディスクが壊れた人や、容量が足りなくなった人向けのアップグレードとしてTiVoのハードディスクを換装する方法というのが出ていた。

原理としては TiVo は Linux で動いているためOS の中身をオリジナルのハードディスクから、別のハードディスクへコピーすることで可能になるというものだ。 PCさえあれば自分でもできそうだが、今回はオリジナルのハードディスクがいつ壊れてもおかしくなかったので、weaKnees という会社から既にOSをコピー済みのハードディスクを購入し交換をした。

値段は $139 + Tax。 サポートの人がオファーしてくれた $99 + Tax には及ばないが、容量がこれまでの倍(40G から 80G)になる、TiVo を修理に送り返す必要がなくすぐ使える、交換のノウハウが残るのでまた同じようなことがあっても自分で安いハードディスクを買ってきて交換ができるという将来性を考慮して、この方法を試した。

ハードディスクの交換はドキドキだったがうまくいき、ダメもとで試してみたら古いハードディスクからOSのイメージが抜き出せたのでこれで次回からは安心だ。

TiVo は既に世に出て5年近く経つため、解析も進みこういったソリューションも出ているが、日本で最近ブームのPSXを始めとした、ハードディスクレコーダー、ハイブリッドレコーダーも1年ぐらい経ったら、ハードディスクがすぐダメになった、修理に2万円もかかった、といった悲鳴があちこちで聞こえるかもしれない。


送られてきたハードディスク。 Samsung製なんて始めて見た。

TiVoの蓋を外したところ。 オリジナルのハードディスクはMaxtar製(中身は Quantum製)。