Month: January 2008

Warriors、 Chris Webber と契約

全国数百人ぐらいのWarriorsファンの皆さんお待たせ、久々の Warriors ネタ。
いやー Warriors 順調すぎて書く機会を逸してしまっていた。

ひどい怪我人が出ることもなく、チームも1/29 現在で27勝18敗 とこれまで初めて見るくらいの好成績。 問題なのは、この成績でもウエスタンカンファレンス7位とプレイオフ進出ギリギリということだろうか。 ウエスタンのチーム強すぎ。

そんな Warriors はさらなるチーム強化のため…

 

なんと、Chris Webber (クリス ウェバー) と契約した

 

Chris Webber は現在34歳で、フリーエージェントの状態。 Lakers からもオファーが来ていたとも噂されているが 最終的に Warriors と契約することになったらしい。 年棒はこの年齢の選手の最低となる $1.2 mil (シーズン途中からなので最低年棒より少し少ない)。

Webber の NBAデビューは 1993年、なんと Warriors から。 デビューシーズンにルーキーオブザイヤーを獲得するなど、前途有望だったのだがカントクと衝突しトレードで1シーズンでWarriorsから離脱。 その後、 いくつかのチームを渡り歩いていたが高額な年棒と34歳という年齢が災いして今シーズンはフリーエージェントとなっていた。

この Webber が Warriors 在籍時に衝突したカントク というのが現在 Warriors のカントク Don Nelson (ドン ネルソン) だった。

 

この背景を知る古くからの Warriors ファンの反応は、せっかくうまくいっているのがブチ壊しになる可能性が高いといった感じで心配するものが多い。 当人同士はお互い14年分成長しているので、わだかまりがないことを強調しているが不安は拭えない。

おどろくことに、この契約は Don Nelson 主導で行われたらしい。 選手層を厚くし、プレイオフを勝ち残るためには必要な選手なのだとか。

確かに Warriors の弱点はインサイドにあると思う。 昨シーズンでも平均 11.3 点、6.7 リバウンドという数字を残し、外からでも中からでも得点できる Webber は現在獲得可能な選手としてはいい部類に入ると思う。

ただ、34歳の体(しかもヒザの古傷もある)が Don Nelson の走るバスケについていけるか、ここ数シーズン、いろんなチームでプレイしたが、どうもうまく合わずテンションの低いプレイが続いていただけに、若い選手が多く、ある意味勢いが大事な Warriors に合うかどうかやはり心配だ。

2,3 試合中には Warriors の Webber が見られることになると思う。 不安は残るが、この選択がうまくいくことを期待したい。


脚本家ストライキで新作ドラマが放送されない!

クリスマスや正月気分も抜けたこの時期、例年ならドラマ 「24」 の放送が始まり、「Heroes」などの他のドラマの放送も再開されるはずなんだけど…今年はどちらも放送されていない。

この原因は昨年の11月から始まっているハリウッドの脚本家組合のストライキ。 このストライキにより新しい脚本が書かれないため、多くの製作現場で製作が中断になっている。

脚本のストックがなくなったドラマはこれまでの再放送や、脚本のいらないサバイバーやアメリカンアイドルのようなリアリティショーに置き換わっているが、視聴者は満足しているとは言えない状況だ。

映画に関しても同じで、現在はすでに撮影の終わった作品が公開されているが、製作は一部を除き止まっているため、数ヶ月後には新作の公開が減ることが予想される。

オレのような視聴者は娯楽のひとつが無くなるだけで全然大したことはないのだが、深刻なのはハリウッド周辺の映画・テレビ業界。 製作会社はもちろん、小道具やケータリングなどの関連会社は仕事がなくなり大赤字に。 レイオフなどをしてストが早く終了するのを待っているのだとか。 ストによる経済への影響は一説には1億ドル (1000億円) 以上とも言われている。

 

このストの争点は主に脚本家たちに渡るロイヤリティ(印税)について。

1985年に結ばれた現在の契約では製作された番組がビデオやDVDなどに二次利用された場合、収入の 0.3% (収入が100万ドルを越えたら 0.36%) が脚本家たちに渡るようになっている。 アメリカでのDVDは1枚 $15-$20 が一般的だが、そのうち5セント以下のお金しか脚本家は受けとれないということになる。

1985年当時はビデオカセットの製造や流通コストが高く(そういえば当時は映画1本 20,000円ぐらいしていたねぇ)、まだ映画・テレビ業界もビデオ販売がビジネスモデルとして確立されるかどうかわからないという主張を受けて低く押さえた。 どちらもすでに解決しているので 0.3% を 0.6% に、 0.36% を 0.72% にして欲しいという要求をしている。

そしてもう一つ、こちらのほうが重要視されているようだが、脚本家組合は今後のことを見据え、Non-Traditional Media と呼ばれるストリーミングやダウンロード販売に対するロイヤリティをこれまでとは別に、売上げの 2.5% でと提案している。

一時期、DVDの方を取り下げるので、オンラインの2.5%を認めるというところで落ち着きそうだったが、製作者サイドは1985年のときと同じく、ビジネスモデルとしてどうなるか不明なためこの数字には合意できないと決裂。 現在でも、交渉は平行線をたどっているらしい。

 

日本でもおなじみ iTunes Store をはじめ、Amazon Unbox などのオンラインの動画販売、レンタルサービスは成長してきているし、最近のアメリカではテレビ局のサイトへ行くと過去のドラマがストリーミングで見られるようになってきている。

iTunes Store のように作品ごとの売り上げがある場合はロイヤリティも計算しやすいが、ストリーミングに関しては、広告収入によるモデルが中心になり、作品ごとの売り上げは計算しにくいため脚本家へのロイヤリティも払われない。

2.5% という数字はともかく、今後ビジネスの中心になっていくと予想されるオンライン配信に関して今以上の契約が結ばれない限り脚本家たちはうかばれないだろう。

アメリカの人々も脚本家側に好意的で、特に俳優たちは先日のゴールデングローブ賞の授賞式はストが解決しない限りボイコットすると発表する人たちが続出し、毎年数時間かけて行われる授賞式は、1時間の簡易的な発表会だけとなってしまった。

2月にはアカデミー賞の授賞式が行われるが、それまでにストが解決しないとアカデミー賞の授賞式もキャンセルということになるかもしれない。

どういった形で決着が付くかはまだ全然わからないが、1ドラマファンとしてはできるだけ早くまた面白いドラマを見られるようにして欲しい。

 

今、観てる番組があとどれだけあるのか、今後どういったスケジュールになっているのかは こちらのサイトに情報がまとめられている。


バレンタインギフトに ピンクの iPod nano の謎

ピンクのiPod nano、発売される : Gizmodo Japan(ギズモード・ジャパン)

バレンタイン用というより、むしろホワイトデー用ですかね。
アップルから、ピンクのiPod nanoの発表がありました。

「バレンタインギフトに」っておかしくないか?と思ったiPod nano ピンク – [モ]Modern Syntax

まあ、「きゃー、ピンクかわいい!」っていう男性もいるんだろうけど、マジョリティは「えー、男なのにピンクって変じゃね?」だと思うのでピンクのiPod nanoをバレンタインのプレゼントにもらっても困っちゃうと思うんだけど、

日本では一部の人に誤解を与えてしまっている バレンタインギフトにピンクの iPod nano。 おれもアメリカに来て初めて知ったんだけどバレンタインデーは世界のほとんどの国では男女お互いがプレゼントを交換する(どちらかと言えば、男性が女性にプレゼントをするっぽい) という日だったりする。 告白っていうよりカップルの日と言ったほうがいいかもしれない。

アメリカでは、プレゼントの内容もチョコ一色ではなく、薔薇の花だったり、下着だったりといろいろ。 バレンタインデー直前にはハートやらピンクやらをモチーフにした「プレゼントに○○を」的なキャンペーンが見られたりする。

そんなアメリカの本社が発表した Apple のプレスリリース をそのまま日本語に訳してしまったのでバレンタインギフトにピンクの iPod nano 。 という話になってしまったんだろう。

翻訳するときはそういったことも気をつけなきゃいけないんだけど…この場合どうしたらいいんだろう。 日本のマーケティング部門が発売を1ヶ月ぐらい遅らせてホワイトデー向けにとかって発表をした方が効果的なのかな? ま、今回のような些細な誤解は無視して、全世界で同じ発表するというのがラクでいいのか? 世界的に展開している企業は本来はこういった面もフォローしなきゃいけないなんて大変だ。


光ディスクは消える運命なんじゃないだろうか?

Apple が MacBook Air を発表し、光ディスクドライブをオプションにしたのを見て一つ思いだしたことがある。 それは約10年前の初代 iMac でフロッピードライブを無くしてしまったことだ。 当時はユーザから反感をかったものだったが、今となってはどれもほとんど使わなくなってしまった。

MacBook Air ではオプションでスーパードライブが発売されたり、 Remote Disc 機能のおかげで反対の声は少ないようだが、どうもオレの中では、今回の光ディスクと10年前のフロッピーが重なって見える。

余談だが、オレの今使っているラップトップPCもCD/DVDドライブには、しばらくはインストールの時に入れた Windows XP のインストールメディアが入っていた。 それだけディスクを交換して使ってないんだなぁと思った瞬間だった。

4reasons.jpg

ジョブズも基調講演で光ディスクの4つの使い道を挙げ、その代替手段の方が優れているのをアピールしていたが、オレも、理由は完全に同じとは言えないが光ディスクドライブはいらないに賛同できてしまう。

まず、バックアップメディアとしては容量が追いつかなくて不満、メンドウ。 もうハードディスクにコピーするのでいいんじゃないかと。

DVD も PC/Mac では見ないので問題なし。どうしてもというなら iTunes Store か Amazon の Movie Rental で十分でしょう。

音楽CD は iPod 持ってても焼いたりリッピングしたいときがあるかなぁ。 まぁ、それもアメリカでは iTunes Store に限らず、音楽のダウンロード販売の流れが加速しているので時間の問題だろうか。

ソフトはもはやCD/DVD 買ってきてインストールなんてほとんどしなくなった。 Firefox も Thunderbird も iTunes も、たいていはWebサイトからダウンロードしてインストールしてしまう。 製品版のソフトにしても iso ファイルをダウンロードさせてくれるのならオンラインで買ってもいいぐらい。

ただ、OSのインストールだけは光ディスクドライブがいるか? と思っていたのだが、Remote Disc はこれもサポートしてしまうらしい。 Remote Disc は別のマシンに光ディスクドライブが必要なので、光ディスクドライブが 「完全にいらない」、と言えるわけではないが、今後 Remote Disc が進化したり、そのPC版みたいなものができて、例えばFirmware だけで特定のサイトに行き iso ファイルをダウンロードし RAM disk や USB ディスクに書き込みブートなんてことができたら、インストールメディアとしての光ディスクはもう完全におしまいだろう。 これって海賊版対策にもなりそうだし、本気で考えたら面白そうじゃない?

まだまだ、実際無くなってみて不便さを感じることもあるだろうが、ちょっと考えるだけでこれだけ「いらない論」が書けてしまう。 そう考えると、光ディスクって消える運命にあるような気がする。 HD-DVD だ Blue-ray だなんて言ってる場合じゃなかもよ。


Macworld Expo 2008 観覧記 その4 – 一方、Moscone South 会場では

south1.jpg毎年メインの会場となるのはコチラのサウスホール。 サウスホールには Apple ブースをはじめ、Office for Mac 2008 を発売した Microsoft, Photoshop Element 6 for Mac を発売した Adobe など、いわゆる大企業のブースが目立つ。 そういったブースの内容はニュースサイトにおまかせして、ここではそんな大企業のブースに隠れてながらも目に止まったブースを紹介。

south2.jpg入口付近には Company Store が。 ITMedia の記事を読んで Apple の Company Store が出展かと思ったら、実は Macworld (雑誌?) の Company Store だった…orz。 確かに Macworld のお店は毎年あった。 (ITMedia の記事も現在は修正されている)

south3.jpgAdobe ブースの近くにあった lynda.com。 チュートリアルムービーをオンラインで見て、ソフトの使い方などを学習できるというサイトのブース。 でも、このキャラクターデザインはどうかと…。 ここ数年出展していた企業で気になってはいたんだが(キャラクターが)、やっと紹介できた。

south4.jpgその近くにあったのが modbook。 MacBook を改造しタブレットやらGPSやらを一体化させたものになっている。 昨年も参考出展されていたのだが、最近ようやく出荷されたらしい。 Apple がタブレットMacを発表しなかったのでほっとしていることだろう。 現在はアメリカとカナダで発売されていて、値段は ベースとなる MacBook の違いに合わせて、$2,279 と $2,479 からとなっている。

south5.jpg Mac OS Xの標準機能なんだけど、Newton のメモ帳のような懐しいUIも出てくるとそれだけでもう感動。 さすがにテキスト入力は快適とは言えないが、 タブレットを使って画面に直接絵を描けるのはすごくラク。

MacBook Air が出る前はタブレットMacか? という噂に懐疑的だったオレだが、例えばこれに Bluetooth のマウスやキーボードを付けてデスクでは普通のコンピュータとして使用。 持ち運び時はタブレットを使ってメモを取ったりちょっとした操作をするなんて使い方ができると何かスゴくないかと思ってしまった。

さて、最後は iPod 。 iPod のアクセサリメーカは相変わらず数多く出展されていたが、中でも大事な iPod を守る保護フィルムはいろんな種類があった。 でも、これって貼り付けるのがなかなか難しいんだよねぇ。

south6.jpgそんな人のために、会場で購入したらその場であなたの iPod, iPhone に装着をしてくれるサービスをやっていたところがあった。 1つめは保護フィルムにいろんな絵柄を付けてカッコよくしてくれる GelaskinsSteampunk モデルとかムチャクチャいい。

south7.jpg そして、もう一つがクギでも傷つかない保護フィルムをウリにしている Invisible Shield。 ベンダーにとってもExpoはユーザを増やすいいチャンスなので、こういったサービスは来年以降もっと増えそう。

こんな感じで今年の Expo レポートもおしまい。 今年のMacworld Expo は会場は大きくなったのに、例年以上の人の入りがあったように感じた。 iPod だけでもなく、Mac だけでもない。 順調な今のAppleを象徴するかのような Expo だと思う。 この調子なら来年はまた大きくなりそうだけど、1日で回るのがキツくなりそうなのが心配だなぁ。


Macworld Expo 2008 観覧記 その3 – Moscone West 会場 初登場

west1.jpg これまで Moscone Center (モスコーニ センター) の サウスホール と ノースホールを使って行われていた Macworld Expo だが、今年はサウスホールと数年前に完成したウエストホールを使って行われることになった。 そんなわけで ウエストホールはオレも初体験。

west2.jpgウエストホールに入って目に入ってきたのがヘンなカプセル。 予約を入れるとカプセルの中で20分の昼寝をさせてくれるらしい。 光を遮るカプセルに入り、睡眠を誘発するような曲を流してくれるソフト pzizz を使って快適な昼寝ができるのだとか。 残念ながら時間がなくて体験はできなかった。

昨年までのノースホール同様、ウエストホールは中小規模のブースが多く出展内容も多彩。 中には直接 Mac や iPod と関係ないものもあったりするんだけどまぁそのヘンはご愛嬌。 Macworld Expo がにぎやかになるのはうれしいもんです。

west3.jpgそんな関係ないもの第1段。 Dream CheekyUSB ミサイルランチャー。 ニュース記事などで読んでたけど実際に見たのは始めて。 発射する前に警報のような音がする演出などバカバカしさに笑った。

west4.jpgそして、第2段、Yifang DigitalMobile Note Taker。 クリップみたいなデバイスを紙の丈夫に付け、専用のペンで紙にメモするとその内容がデジタルで記録されるというモノ。 この小さなデバイスに約100ページ分の情報を記録できるらしい。

実際に試してみると思った以上の精度で記録されて驚いた。 絵を描くためというより、メモを取りこむためならアリかも。 これからアメリカで売ろうとしていて$90ぐらいになりそうだとか。 動作環境は今のところ Windows のみ。

west5.jpgMacworld が始まる前に地元のテレビ局でよく紹介されていたのがコレ。 iLidz というもう見たまんまの製品。 iPhone を帽子にとりつけ、レンズを通して映画を大画面で見ようというモノ。 実際に動いている様子はTUAW のページで見られる。 映像見ててもハッカーが楽しんでソフト作ってます感があって結構好き。

このブースの Ecamm Network って聞いたことある名前だなぁと思ったら USB カメラを iChat で使えるようにするドライバを提供しているとこだった。

west6.jpg そういえばこれまであまり見なかったなぁと思ったのがこの製品。 AM Denmarkキーボードのクリーニングキット。 ハケみたいなのでほこりを掃き出すのじゃなく、キートップの汚れを取るといった感じで使う。 キートップって意外に汚れているのでこういった製品っていいかも。

west7.jpgiPod のスピーカなど相変わらずいっぱい出展されていたけど、ふと目が止まったのが VestaLife Ladybug (てんとう虫) スピーカー。 道ゆく人もみんな “Cute” と言いながら通りすぎていた。 この Ladybug、 裏側にウーハーも用意されていて何と 2.1 Ch になっているのがすごい。 実はかわいいだけじゃなくかなりの実力派。

こんな感じでいろんなブースが参加していてほんと楽しかった。 こういったのも Macworld Expo のひとつの楽しみ方なんじゃないかな?


Macworld Expo 2008 観覧記 その2 – いつもと違った Apple ブース

MacBook Air が目立つ Apple ブースだが、例年とはちょっと違った感じ。 それは Apple のブースは基調講演で発表された新製品ばかりが展示されていた。

入口近くのテーブルに MacBook Air

apple1.jpg

ステージの両側に iPhone と iPod touch (ともに最新 Firmware) の展示テーブル、

apple2.jpg

ステージに沿ってそのまま左に行くと Apple TV (Take 2) の展示、

apple3.jpg

右に行くと先週発表された Mac Pro、これだけが唯一の例外だった。

apple4.jpg

例年なら、OS X やら iLife やら、MacBook Pro やら iMacやらと Apple のショールームのような感じでいろんな商品が紹介されていたのだが、今回は既存の製品に関するコーナーは一切なし。 今年の Apple のブースは少数精鋭という感じ。

MacBook Air に注目を集めたかったからか、製品群が増えただけに中途半端にコーナーを作っても意味がないと判断されたのかはわからないが、MacBook Air と MacBook や MacBook Pro との比較ができなくて残念だった。

apple5.jpg

Apple TV は Movie 関連の機能を強化したとのことだけど、まだまだ一般の人向けに浸透するにはどうかなぁと疑問。 UIの素晴しさはうらやましいけど、テレビっ子なオレはTiVoの方が使い出があるかな。 テレビに接続して使うだけにテレビ放送+αなのがこの道のアプローチなんじゃないかと思うんだけどどうだろうか。

ウチで買った Wii にしてもいろんなチャンネルがあって楽しめるという触れ込みだったが、ゲームをプレイしたついでにいろんなチャンネルをチェックすることがほとんどで、プレイしたいゲームもなくなった最近は電源を入れる機会が減ってきている。

Apple TV にとって Wii の”ゲーム”に相当するような “何か” を用意しないと、電源を入れる理由や、購入を決めてくれる理由にならないんじゃないかと思う。 今回のアップデートで映画好きな人は Take 2 で気持ちが揺らいだかもしれないが、もう一声欲しいところ。

apple6.jpg

iPhone, iPod touch のコーナーは人の入りもボチボチ。 もうアメリカ人の中では浸透してきて目新しさがないのかな。 本筋からは外れてしまうけど、上の展示台が気に入った。 メタルの質感もよく、このまま Apple マーク付けて売ってくれないかなぁと思ってしまった。

apple7.jpg

iPod touch を上に乗せるとこんな感じ。 結構良くない?


Macworld Expo 2008 観覧記 その1 – MacBook Air 触ってきた

Macworld Expo に今年も行ってきた。 まずは、MacBook Air の話をまとめてみようと思う。 写真はクリックすると大きな画像がポップアップするので気になったら見て欲しい。

Apple ブースに行ってみると、通常はちょっとした壁が置かれているところにでかいテーブルが置かれ、そのまわりにものすごい人だかりが。 まさに人で壁を作ってしまった形だ。

air1.jpg

そのテーブルの上にはもちろん MacBook Air。 この薄さにはやはり目がいってしまう。

air2.jpg

持ってみるとムチャクチャ軽いというより、意外にがっちり、しっかりしているという印象。 ディスプレイはとても明るく、 斜めからも十分見られる。 あまり気付かなかったがテカテカ液晶だったと思う。

air3.jpgair4.jpg

キーボードはこれまでとあまり変わらず、普通な打ちごこち。 薄いからショボイということはなかった。

air5.jpg

MacBook Air はパームレスト部分が熱くなることがなく快適。 小さなCPUファンが内蔵されているだけだが、アルミの底面全体で熱をうまく逃がすことで効率良く放熱を行っているらしい。

実際、下の写真に写っている裏面の電源部近くを除きをほとんど熱さを感じなかった。 そこでもちょっと暖かいという程度。

air6.jpg

期待のマルチタッチはOSレベルでサポートしているので、アプリケーションが特別な作りをしていない限り動くようになっているらしい。 コントロールパネルではどんな動きなのかを紹介するムービーも表示されるのでわかりやすい。 個人的には二本指タップでコンテキストメニューというジェスチャーが便利そう。

air7.jpg

Preview アプリケーションがデモとしていい感じで動いていた。 しかし、iPhoto は画像の回転が 90度ごとにしか動かないなど一部動きが異ることも。 このヘンの動きは早めに統一しないとユーザに「動きがどうなるかわからなくて使えない機能」という烙印を押されてしまうかも。

別売りの 外付けCD/DVDドライブはこんな感じ。 ほとんどディスクと同じサイズで小さなサイズになっているんだけど、やっぱりこういうのが付くと MacBook Air の良さが一気に損われる気がする。 デモ中も接続せず、横に置いてあるだけの状態がほとんどだった。(みんながMacBook Airを持ちあげたがるからというのもあるが) ちなみに、Eject ボタンらしきものが存在せず、「詰まったりしたらどうするの?」と説明員に聞いたときは「わからない」と答えが返ってきた(笑)。

air8.jpg

前のエントリで疑問だった Remote Disk 、なんとOSじゃなく ファームウェアレベルで対応しているらしい。 説明員も実際に見たわけではないと断りをいれていたが、起動時に Remote Disk からのブートが選べてそこから起動できるはずと言っていた。 また別に書こうと思っているけど、本当ならこれってスゴい話だよ。

ちょっとボケてるんだけど、下の写真は Remote Disk で他のPC越しに Mac の Disc を入れたところ。 あと、iSight の右にあるのがマイク、左にあるのがキーボードのバックライトを On/Off する明かるさセンサーも見ることができる。

air9.jpg

残念ながらSSD モデルの展示はなかったが、 説明員の話では、速い、電池が長持ち、回転する部分がないので壊れにくい、といいことづくめらしい。 (値段が$1000増しになることは除く)

ACアダプタはテーブルの中にしまわれてて見えなかったけど、新型 MacBook Pro と同じで、コネクタ部が新しくなっているだけらしい。

気になったところとして、画像の拡大縮小や、キーボードによるテキスト入力時にちょっとひっかかるような遅さを感じた。 スピードに妥協はしていないと言ってはいるが、CPU は MacBook の 2.0GHz, 2.2GHz よりもちょっと遅い 1.6GHz, 1.8GHz だし、ハードディスクも 4200rpm と最近のモデルにしては遅いものになっている。

メインマシンとして考えるとこういったところで、ジワジワとストレスを感じるかもしれない。 そしてセカンドマシンとしては値段の高さが気になってしまう。 マシンは工業的にも芸術的にも素晴しい出来なのは同意できるが、製品として考えるとターゲットとなる層はどこになるんだろう、誰になら勧めてもいいんだろうとちょっと疑問を感じてしまった。


Steve Jobs の基調講演を1分で振り返る

昨日行われた Steve Jobs の基調講演(キーノート)。 Apple のサイトでその内容がストリーミングで見ることができるが、全部でおよそ90分の映像なため時間に余裕がないと見るのも大変。

そんなあなたのために、ビデオブログ Mahalo Daily が90分の映像を1分にまとめてくれた。

いやー、なかなかうまくまとまってる(笑)。
たしかに、言ってることはこんなモンなんだよなぁ。
おまけ映像として、Job がよく使う

extraordinary, incredible, tremendously, amazing, unprecedented, great, revolutionary, unbelievable… (どの単語も「ものすごぃ」って感じの意味)

というような、誇張表現が最後にまとめられてこれも面白い。

よく使う表現と言えば、おきまりの boom (ブーン, すごい画面が出てくるときにジョブズが口にする効果音) が今回は1回だけだったとか。


なつかしの Boom 映像

Macworld Expo 2008開幕, MacBook Air 発表

例年以上に噂話で盛り上がった感のある Steve Jobs のキーノート(基調講演)が終わった。 昨日書いた、リーク情報はいくつか当たっていたけど構成も全然違うし、iPhone の日本展開の話も触れられずじまいだったね。 やっぱりガセだったか。

さて、今回のイチバンの目玉はやはり MacBook Air

air.jpg

最も薄いところで 4mm, 厚いところでも 2cm 以下、重さは約1.3kg と薄型、軽量と突き詰めたような作りになっている。 いやーほんと薄い。 ここまで薄いと逆に普段の使用で壊れないか心配してしまう。

薄さを追及した分、いくらか拡張性が犠牲になっているようだ。 対応しているポートは USBx1 と Micro DVIx1 とアナログのオーディオ出力のみ。 これだと、会社で使おうとしても Ethernet が使えなかったり、プロジェクタに繋げられなかったりと何かとメンドウ。 どちらもアダプタを購入すれば可能だけど、せっかく薄いMacBook Air でも使うのにアダプタをジャラジャラ付けなきゃいけないのもねー。

ま、そういった人には MacBook Pro (か MacBook) を使ってもらって、Apple が想定したワイヤレスインターネットのみでオッケー、USB周辺機器や外部モニターもあまり使用しない、とにかく軽量、薄型がいいという人に MacBook Air を使ってもらうという分け方になるのかな。

気になったのは、OSの再インストールやアップグレードの方法。 再インストールはHDのOSパーティションから起動すれば何とかなるかもしれないけど、Leopard の次バージョンのOSをインストールするときには Remote Disk じゃブートできないから無理そう。 OSのアップグレードには別売りの Super Drive が必須になってしまうんだろうか。

そうそう。 マルチタッチはなんか未来を感じるね。 Mac OS 上でサポートされたのなら、サードパーティとかがいろんなジェスチャーを開発するなんてこともできそう。 これで操作が一気にラクになったら Mac OS そのものの魅力も増すだろうし。

懸念事項としては、普段はマウス繋げるから使わないユーザが多いかもしれないぐらいかな。 はっ、Apple の次のターゲットはデスクトップユーザ向けの マルチタッチ+マウス なインプットデバイスかも。

自分の中でも大絶賛というわけでもなく、ダメダメというわけでもない MacBook Air 。 今年は木曜日に会場で見てくる予定。