Macworld Expo に今年も行ってきた。 まずは、MacBook Air の話をまとめてみようと思う。 写真はクリックすると大きな画像がポップアップするので気になったら見て欲しい。

Apple ブースに行ってみると、通常はちょっとした壁が置かれているところにでかいテーブルが置かれ、そのまわりにものすごい人だかりが。 まさに人で壁を作ってしまった形だ。

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そのテーブルの上にはもちろん MacBook Air。 この薄さにはやはり目がいってしまう。

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持ってみるとムチャクチャ軽いというより、意外にがっちり、しっかりしているという印象。 ディスプレイはとても明るく、 斜めからも十分見られる。 あまり気付かなかったがテカテカ液晶だったと思う。

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キーボードはこれまでとあまり変わらず、普通な打ちごこち。 薄いからショボイということはなかった。

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MacBook Air はパームレスト部分が熱くなることがなく快適。 小さなCPUファンが内蔵されているだけだが、アルミの底面全体で熱をうまく逃がすことで効率良く放熱を行っているらしい。

実際、下の写真に写っている裏面の電源部近くを除きをほとんど熱さを感じなかった。 そこでもちょっと暖かいという程度。

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期待のマルチタッチはOSレベルでサポートしているので、アプリケーションが特別な作りをしていない限り動くようになっているらしい。 コントロールパネルではどんな動きなのかを紹介するムービーも表示されるのでわかりやすい。 個人的には二本指タップでコンテキストメニューというジェスチャーが便利そう。

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Preview アプリケーションがデモとしていい感じで動いていた。 しかし、iPhoto は画像の回転が 90度ごとにしか動かないなど一部動きが異ることも。 このヘンの動きは早めに統一しないとユーザに「動きがどうなるかわからなくて使えない機能」という烙印を押されてしまうかも。

別売りの 外付けCD/DVDドライブはこんな感じ。 ほとんどディスクと同じサイズで小さなサイズになっているんだけど、やっぱりこういうのが付くと MacBook Air の良さが一気に損われる気がする。 デモ中も接続せず、横に置いてあるだけの状態がほとんどだった。(みんながMacBook Airを持ちあげたがるからというのもあるが) ちなみに、Eject ボタンらしきものが存在せず、「詰まったりしたらどうするの?」と説明員に聞いたときは「わからない」と答えが返ってきた(笑)。

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前のエントリで疑問だった Remote Disk 、なんとOSじゃなく ファームウェアレベルで対応しているらしい。 説明員も実際に見たわけではないと断りをいれていたが、起動時に Remote Disk からのブートが選べてそこから起動できるはずと言っていた。 また別に書こうと思っているけど、本当ならこれってスゴい話だよ。

ちょっとボケてるんだけど、下の写真は Remote Disk で他のPC越しに Mac の Disc を入れたところ。 あと、iSight の右にあるのがマイク、左にあるのがキーボードのバックライトを On/Off する明かるさセンサーも見ることができる。

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残念ながらSSD モデルの展示はなかったが、 説明員の話では、速い、電池が長持ち、回転する部分がないので壊れにくい、といいことづくめらしい。 (値段が$1000増しになることは除く)

ACアダプタはテーブルの中にしまわれてて見えなかったけど、新型 MacBook Pro と同じで、コネクタ部が新しくなっているだけらしい。

気になったところとして、画像の拡大縮小や、キーボードによるテキスト入力時にちょっとひっかかるような遅さを感じた。 スピードに妥協はしていないと言ってはいるが、CPU は MacBook の 2.0GHz, 2.2GHz よりもちょっと遅い 1.6GHz, 1.8GHz だし、ハードディスクも 4200rpm と最近のモデルにしては遅いものになっている。

メインマシンとして考えるとこういったところで、ジワジワとストレスを感じるかもしれない。 そしてセカンドマシンとしては値段の高さが気になってしまう。 マシンは工業的にも芸術的にも素晴しい出来なのは同意できるが、製品として考えるとターゲットとなる層はどこになるんだろう、誰になら勧めてもいいんだろうとちょっと疑問を感じてしまった。