Month: February 2005

ペーパーケースで日本語検索サポート

ペーパーケースのエンジンをアップデート。

やはり、日本語でCDの検索ができないのは不便ということで FreeDB をもっと調べてみたり、同じくフリーのCDデータベースで、APIも公開されているMusicBrainz という別のエンジンを調べてみたりしたんですが、やはり日本のCDに関してはどうしても扱いが小さかったりしてイマイチ。

何かないかと思っていたら、Amazon.co.jp のWebサービスがアルバムの収録曲情報も提供していることを発見。 組み込んでみた。 Amazon.co.jp なので、廃盤になったCDの検索ができないというような問題はあるが、大半のCDはこれで検索できると思う。 今流行りの Ajax なんかも取り込んだりして少しヘンなインタフェースだったりしますが、このヘンは追々直していこうかと思ってます。

もう一つのアップデートは、イメージを埋めこめるようにしたこと。 できあがったイメージは小さく表示されてしまいますが、いちおう3MBまでのイメージ (jpeg/png/gif) がアップロード可能になってます。 Amazon.co.jp の検索結果から選んだ場合は、下のイメージのようにアルバムジャケットがそのまま使われます。 (アップロードしたイメージがある場合はそちらが使われます)

shot.JPG

こうなってくると、ケースのデザインにもっと自由度が欲しいところ。 次のアップデートではそういった方法を何とか提供できたらと思ってます。

感想、バグレポートなどはこのエントリのコメント欄、もしくは右のコンタクトフォームをご利用ください。


Warriors、 Baron Davis を獲得

2/24 は今シーズンのトレードの最終期限。

今まで、いろいろと検討してきた各チーム間のトレードが滑りこみで実行に移された。 話がまとまらず今回は流れたモノもあるが、我らが Warriors は思った以上に大胆なトレードを実行してきた。

まずは、先週のClifford Robinson と同じく、今シーズンで期限が切れる年配の選手 Dale Davis と、現在 Warriors の先発PG である Speedy Claxton を組み合わせて、New Orleans Hornets の先発PG で、オールスターにも2度出場したことのある Baron Davis との2対1のトレードとなった。

各選手の記録だけを比べれば Warriors 有利なトレードかと思うが、 Baron Davis は最近、怪我が多いのが不安だ。 昨年の Nick Van Exel のように、文句だけ言ってケガでプレイはしないなんていうことだけは避けてもらいたいなぁ。 あと、個人的にはこの1年 Speedy Claxton の成長を見てきて、もうあと 1,2年で大化けしそうな予感がしていただけに、「あのとき手離さなければ…」 といつもの話になってしまう予感もする。

トレードはもう一つあった。 Rodney White (ロドニー ホワイト) と Nikoloz Tskitishvili (ニコラス スキティシュビリ) を Denver から獲得。 代わりに メキシコ人 NBAプレーヤ Eduardo Najera (エデュラド ナハラ) と、今年の新人PG Luis Flores (ルイス フロレス) そして、2007年のドラフト1巡目指名権 を失なった。 Dale Davis のトレードによって欠けたフロントコートの穴を埋めるためのトレードだろうが、2人ともフォワードポジションの選手というのが微妙だ。 センターは Adonal Foyle (アドナル フォイル) および、Troy Murphy (トロイ マーフィー) のセンターへのコンバート、うまくいけば今年ドラフト1巡目に獲得した18歳、Andris Biedrins (アンドリス ビドリンス) の成長に期待ようというところだろうか。

今回のトレードによって、チームはセンターのフロントコートの補強よりバックコートをより確実なものにする方法を選んだようだ。 オールスター前からうまくいっているガード3人、フォワード1人、センター1人、およびガード3人、フォワード2人という少し変則的な布陣を今後も使ってきそうだ。 ただ、このフォーメーションの肝は Speedy にあったと思うので、これまでどおりうまくいくか心配な点もある。

次の試合は、今度の日曜日。 Baron Davis がこのシステムにマッチするか。 カントクはいいPGを得たことで、少し前のフォーメーション重視のシステムに戻すのか、まずは見極めたい。


Apple が TiVo を買収?

ITmediaニュース:「AppleがTiVo買収」の憶測浮上
デジタルビデオレコーダー(DVR)メーカーTiVoの株価が2月23日、17%以上値上がりした。アナリストによると、Apple Computerが同社の買収に乗り出す可能性があるとの憶測が上げ材料になったという。

オレは TiVoToGo の Mac 版の話で Apple と TiVo がミーティングをしたら、話におひれが付いて買収話になった。 と見るがどうなんだろう。

先日も、TiVoは終わってしまうのか? のエントリで、Steve Jobs のコメントを紹介したが、彼はTiVoの目指す分野が前途多難なことはよく知っているはず。 彼が CEO にいる間は、Apple が映像コンテンツがらみの事業に積極的に進出するとは思えないのだが…。

ま、少し前に Mac mini は出ないと断言して、ハズした過去があるので、もしかしたら iTunes w/ iTunes Music Store for TiVo とか、ウルトラCの大技が用意されているのかもしれない。

ただ、総額300億ドルという規模では、それこそケーブル会社が買収するとか、Apple でなくても他の企業が買収するという可能性はあると思う。 もちろん、今のままではただの赤字企業なので何らかの利益が出そうな方法を見つける必要はあるだろうが。

今後の TiVo が向かう方向として、Slashdotでも意見を出しあっているエントリがあった。 その中で紹介されているコンテンツアグリゲータという方向は面白いかもしれない。

はじめ、「動画のコンテンツを集めて提供するなんて可能か?」 と思ったが、実はAkimbo という会社が商品化していて、この商品のFlashデモを見ると「あ、結構おもしろいかも」と意見が変わりつつある。 Akimbo はデバイスも高いし、ラインナップの割にサービス料金が高いように思えるが、TiVo がこれまでと同じハードウェアを使い、無料、もしくは安いサービス料金で提供すればその魅力は一気に増しそうだ。

はっ、Quicktime Movie Store か?

P.S.
またまた、TiVoの話ばかりで申し訳ないが、自分が気になっているだけについつい注目してしまう。

ここ数ヶ月でTiVoは大きく変わるかもしれないので、もう少し付き合ってほしい。


DQ8 と Wiki

DQ8 やっと終わりました。

熱しやすく冷めやすい性格なので、ムラのあるプレイでしたが、最初から最後まで、すべてをあの3D映像で表現してしまった技術のすごさには脱帽です。
で、これだけの大作ゲームだとプレイしてどうしてよいかわからなくなることもしばしば。

そんなヘタレなオレがお世話になったのが ドラゴンクエスト8 攻略 というサイト。 見る人が見ればわかると思うが、Wiki で構築されている。

始めてみたときに、「へぇー Wiki かぁ」ぐらいにしか思わなかったが、使ってみると他のサイト以上に使いやすい。 他の攻略情報サイトは武器リスト、街リスト、モンスターリストとそれぞれ独立したリストになっているものが多いが、Wikiで書かれたこのサイトは情報が意味のある形で繋がっていることで、とても探しやすくなっているのだ。 例えば、あるアイテムのページを見たときに、それを売っている街の名前、宝箱を落とすモンスターの名前が書いてあれば、そのリンクを飛ぶことで直接詳しい情報を見ることができる。

こういったサイトを作るためには、

  1. 情報を効率良く集める
  2. 系統立てて並べる
  3. 繋がりのある情報をリンクする

といったことが必要になると思うが、Wiki なら複数の人間で更新でき、ページの作成が簡単、キーワードに対しリンクを貼るのも簡単 とメリットが多い。 思わぬところから、Wiki のメリットを発見できた。


微妙な TiVo HME

このブログでもたびたび登場しているアメリカのハードディスクレコーダ TiVo 。
先日、このTiVoで動くアプリケーションを開発するための開発キット TiVo HMEがオープンソースで公開された。 この開発キットはJavaで書かれていて、アプリケーションもJavaで書くことになる。 そう聞くと、Applet のようにサンドボックス内で動くようなものを作るように思えるが、実際はそうではなかった。

作成するアプリケーションは通常の Java アプリケーションとしてPC上で動作する、TiVo は独自のプロトコルでLAN内にある現在利用可能なアプリケーションを知り、実行するときやキーイベントが発生したときなどにPC上で実行しているアプリケーションに対し通信を行なう。 TiVo は描画、およびユーザのイベントを受けつけ、アプリケーションに対し送信することに徹しているわけだ。 例えるなら、Webサーバとブラウザのような関係 (X Window サーバとクライアントと言ったほうがわかりやすいだろうか?)。

全てのことをTiVoデバイスでやった場合は負荷がかかって他の動作に影響がでるかもしれないし、開発するための機能やライブラリなどはPCの方が充実している。

開発者でないただのユーザにしてみると、TiVoのアプリケーションをPCで実行するというのを理解してもらえなかったり、配布方法がまだはっきり决まっていなかったりと問題もないわけではないが、仕組みとしては、オレはフレキシブルで安全な面白いシステムだと思う。

さて、このHME を使ったアプリケーションはさっそくいろんなモノが公開されている。 HME Apps というサイトにまとめられているので、このサイトを見てもらえばどんなアプリケーションがあるかよくわかる。 たとえば、

Google Map
おなじみ Google Map を TiVo で表示するデモ。 緯度、経度などをもとに Google Map にダイレクトにリクエストを投げて地図画像をとってきて表示している。 リモコンの十字キーを押すと画像も更新されていくのはブラウザと同じ感覚。 Google Map が公開されて、1,2日でこのアプリケーションが公開されたというのもすごい。

eBay ブラウザ
アメリカの最大オークションサイト eBay は、eBayのSDKと組み合わせてeBayの内容を表示するためのアプリケーションをサンプルとして公開。

Remote Control
VNC, pcAnyware のようにPCの画面をTiVoに表示し、少しだけTiVoからPCを操作することができるソフト。

….
…..
…….
うーん、パッと見面白そうなんだけど、実際どうだろう?

実はオレも何か作ってからこのエントリを書こうと思ってたんだけど、いつまでたっても自分が使いたくなるようなアプリケーションのアイデアが浮かばない。 今のところアプリケーションはテレビの画像に重ねて表示することができない。 つまり、テレビ画面を使っているがテレビ映像とは関係ないモノとしての使い方を提供できないといけないと思うのだが…。 ハテ? みなさんならテレビを使って見たいコンテンツ、やりたいことって何かありますか?


NCD は次世代ディスプレイになるか?

白黒はっきりさせる新型ディスプレイ技術登場 – CNET Japan
Nteraは、当地で開催中のDemoカンファレンスでこの技術のデモを行った。このデモでは、標準的なモノクロディスプレイと、Nteraの開発したNanoChromics技術を使ったディスプレイを並べ、両方にiPodの画像を映し出した。

先日行われていた、DEMO@15
その中でも、個人的に気になったのはアイルランドの Ntera という企業が発表した NCD (NanoChromics Display)というディスプレイ技術。 残念なことにCNet Japan のニュースでは引用した記事のように文字で書かれているため、いまいちピンと来なかった人も多いのではないだろうか。

アメリカのガジェット系各サイトでは写真付きで紹介されていて盛り上がった。 これがその iPod の映像 (ExtremeTech より)だ。


クリックするとExtremeTechの記事へ飛びます。

後ろが NCD を使ったものなんだけど、iPod Photo でもないのにほんとに 画面が白い! 。 白いのが iPod とマッチして馴染んでしまうぐらい(笑)。 こういう技術は電子ブックのデモとしてよく紹介されるが、まだ誰も触ったことのないようなデバイスより、みんなが知ってるデバイスを使って表示するとインパクトがある。

疑問なのはこれが、表示している絵が動くのか、ただの静止画像を表示するデモなのかわからないところ。DEMO@15の Ntera のサイト には Video of Demonstration Coming Soon と書いてあるので公開されればもう少し詳しいことがわかるだろう。 ただ、他にも設備投資が少なくてすむ、Σブックのように一度表示してしまうと電力を供給しなくても絵が消えない、反応速度も速い、カラー化も可能、今年末には最初の生産を開始したいと語っているなど、期待できそうな機能が並べられている。

電子ペーパーという点では、他にもブリジストンが発表した QR-LPDというのも、今年の春を目処に量産化を予定しているらしい。 最初は価格表示やお店のディスプレイなど、目立たないところから始まるようだが、昔、青かった液晶が今のような灰色の液晶になったように、白いディスプレイへと進化を研げるの日は確実にやってくるだろう。


Cliff Robinson トレード

WARRIORS: Warriors Trade Clifford Robinson To New Jersey Nets
The Golden State Warriors have traded forward Clifford Robinson to the New Jersey Nets in exchange for two future second round draft picks (2005 & 2007) and a trade exception from New Jersey equal to the amount of Robinson’s salary,
(ゴールデンステートウォリアーズは フォワード クリフォードロビンソンを将来のドラフト(2005年と2007年)の2巡目の指名権、およびロビンソンのサラリーと同額のトレードエクセプションと引き換えにニュージャージーネッツへトレードした)

Uncle Cliff (クリフおじさん) こと、クリフォードロビンソン。

昨年のシーズン前にスーラ先生こと Bobby Sura とのトレードで デトロイト ピストンズ からウォーリアーズにやってきた。 ディフェンスの要になるような厳しいマーク、大きな体から放つ3ポイントシュートが素晴しく、オレとしては昨年の Warriors チーム内での MVP にしてあげたいぐらい活躍してくれた選手だ。 昨年は Eric Dampier とのおそろいのヘッドバンドも印象に残っているなぁ。

残念ながら今年は同じポジションを争う若手 トロイ マーフィーのケガからの復帰、3ポイントが活かせなく、そんなに得意でもないセンターというポジションをこなしていたため、昨年ほどは活躍できなくなっていた。 加えて、もうすぐ39歳になるという高齢+今年のシーズンを最後に契約が終了する(FAになってしまう) ことから、結局トレードとなったようだ。

しかし、

見返りが2巡目のドラフト指名権+お金(Trade Exception はチームに対して1年間有効なサラリーキャップになる)なんてどういうこと? もっと価値のある選手だと思うのはオレだけなんだろうか?

ただ、Nets には金額的にロビンソンとつりあい、Warriors が欲しいと思う選手がいないのも事実だ。 ここでクレジットだけいただいて、トレードの期限の 2/24 までに別のトレードで使おうとしている…なんてことは Warriors なだけにないだろうなぁ。

今後は、クリフおじさん抜きで残りシーズンを戦わなければいけない Warriors 。

戦略としては、最近起用している Speedy/Fisher/Richardson のガード3人制(とオレが勝手に呼んでいる)の外からのシュートを中心に、センターはリバウンドに専任させるという極端なシフトを進めていくのことになるだろう。 残念なことに、ここ数試合は接戦に競り負けるという悔しい試合が続いているが、内容としては悪くない。 クサらずに自信を持ってプレイしてもらいたい。


Mini-DVD

minidvd.JPG 先日、BestBuy というアメリカの大きな電器店へ行ってみると入口に 映画の DVD のケースと形は同じだが、ジャケットが少し違った不思議な商品が目に入ってきた。 よく見ると、Mini-DVD と書いてあり、同じ棚には専用のプレーヤも売られている。

そのプレーヤの箱を手にとってみると何なのかはっきりした。

Mini-DVD というのは、いわゆるシングルCDと同じ 直径8cmサイズのDVDに映像と音声を収納しているモノだった。 プレーヤはMini-DVD 専用 のため、ゲームボーイより少し大きくなったぐらいのサイズになっている。 全体が小さくなっているため、画面も2.5インチと小さく(笑)、いわゆるポータブルDVDの小型版(子供版?) という感じだ。

昨年のクリスマスシーズンに、アメリカではポータブル型のDVDプレーヤが売れているという話を書いたが、Mini-DVD は小さくすることで携帯性をよくし、かつ普通のDVDプレーヤより安い値段で売ることでメリットを出そうとしている商品のようだ。 プレーヤは $120 で売られていたので、確かに標準的なポータブルDVDプレーヤシステムより安くなっている。

このシステムは映画でも有名な Warner (ワーナー) と Cyberhome というプレーヤメーカーとの共同で展開していて (ウェブサイトはこちら)、 Mini-DVDディスクはこれまでのDVDプレーヤでも再生できるという互換性は持っている。

とりあえず目新しさはあるが、果たして売れるのだろうか?

現時点でソフトを出しているのは Warner だけ。 ラインナップを見ると子供向けのタイトルが多いので、やはり子供がターゲットだとは思うが、そのために新たにソフトを買わなければいけないのは抵抗がある。 Mini-DVDがこれまでのDVDプレーヤと互換性があるのなら、今後 Warner の子供向けタイトルは全て Mini-DVD ディスクで提供する、というぐらいの意気込みを見せてくれないと買う側としては Mini-DVD の将来に不安を感じてしまいそうだ。

プレーヤのサイトはCyberhome のサイト内にある。 ありきたりな情報しか載っていないが、どうせならプレーヤ側でもう少し頑張ってもらって自分で焼いた各種映像フォーマット (MPEG1/2/4, WMVなど)のCDやDVD も再生できるようになれば、一部のアレゲな人たちにウケそうなんだけど、この値段ではムリか?


Star Wars Episode III のオープニング

Star Wars: Episode III | Episode III: How It Begins
For completists and chroniclers of Star Wars history, here is the title crawl text for the entire Star Wars saga, including Episode III.
(完璧主義者および、スターウォーズヒストリーの歴史編集者のために、エピソード3を含むスターウォーズサガ全てのタイトルテキストを用意した)

アメリカでは2005年5月に公開されるスターウォーズのエピソード3。 現時点では、シリーズの最終作となっているこの作品の情報が、公開に向けて少しずつ公開されはじめている。 上のページには少し前に発表されたエピソード3のオープニングテキスト (Star Wars の開始直後に画面の手前下から奥へ流れるテキスト) が公開されている。

エピソード3のオープニングはコルサント上空での宇宙戦のシーン(それも、これまでで一番規模の大きいモノらしい)から始まることはしばらく前から発表されていたが、その背景がこれで少し明らかにされた感じだ。

エピソード2の時は撮影中の様子などいろいろな情報が無料で公開されていたが、エピソード3では有料会員制度がとられて無料で手に入れられなくなってしまった。 それでも Web Documentaries ではQuicktimeによる動画なども公開されていて(肝心なところは見られなくてもどかしいが…)、エピソード3 の様子を垣間見ることができる。
11月に公開されたティーザー予告編に続き、予定では3-4月に次の予告編も公開編も公開されるらしい。 気になる人は、そろそろこういった情報を集めて盛り上がってみてはいかがだろうか?

オープニングテキストはこんな感じになる。

見たくない人はここでさようなら。

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Google Maps の価値

Google が Google Maps にて地図検索サービスを開始した。 試しに、Googleの本社 でも検索してもらったらわかると思うが、地図はとても見易く、地図をマウスでドラッグすると動かせたり、ダブルクリックした場所が真ん中に移動するところなど、素晴しいインタフェースになっている。 Google がまたこういったサービスのレベルを上げてしまったようだ。

GoogleMaps.jpg

アメリカでは Yahoo! MapsMap Quest といったサービスが既に提供され人気を博している。 Google Maps はそれに真っ向から勝負を挑んだ形になるが、何で Google が地図検索? と思う人もいるのではないだろうか?

アメリカでは、全ての道には名前がついていて、Street Number と呼ばれる番号が順番に振られているので、住所から比較的簡単に地図上で場所を見つけることができる。

例えば Google 本社の住所

1600 Amphitheatre Parkway
Mountain View, CA 94043

は、 Amphitheatre Parkway(アンフィシアター パークウェイ) という名前の道の 1600 番という意味になり、Amphitheatre Parkway という道をみつけられれば、自然と Google 本社まで辿りつける。 (現在 何番なのかは道を走っていると建物の前や標識などいろんなところに書いてある) もちろん、会社やお店の場所だけでなく自宅の住所でも同じよう場所を見つけることができる。

これに加え、オンライン検索サイトでは Direction というカーナビのルート検索と同じことをしてくれる機能もあるため、Direction の結果をプリントアウトしておけばカーナビ代わりに使うことができる。そんなこともあって、アメリカでは現在でもカーナビは高級車のオプションといった感じでまだまだ一般的なものではなく、多くの人オンラインの地図検索サービス(をプリントしたもの)や、紙の地図を使っているのが実状だ。

こんなわけで、アメリカでは地図検索サイトは日本の人が思う以上にアメリカ人の生活に密着していて、とても多くの人が集まる。

そして、ユーザがある住所を入力するということは、その辺りに興味があるということで、近辺の情報を提供することでより意味のある検索結果 (および広告) が提供できることから将来が注目されている分野だ。 なので Google が参入したくなるのも自然なことだろう。

現在 Google Maps は Google Local の情報をオーバーラップで提供しているだけ(これはこれで便利)だが、Yahoo! Maps は Yahoo! Local の情報に加え、渋滞情報もリアルタイムで表示する機能ももっている。 この分野に Google がどういった付加価値を加えていってくれるのだろうか楽しみだ。