NCD は次世代ディスプレイになるか?

白黒はっきりさせる新型ディスプレイ技術登場 – CNET Japan
Nteraは、当地で開催中のDemoカンファレンスでこの技術のデモを行った。このデモでは、標準的なモノクロディスプレイと、Nteraの開発したNanoChromics技術を使ったディスプレイを並べ、両方にiPodの画像を映し出した。

先日行われていた、DEMO@15
その中でも、個人的に気になったのはアイルランドの Ntera という企業が発表した NCD (NanoChromics Display)というディスプレイ技術。 残念なことにCNet Japan のニュースでは引用した記事のように文字で書かれているため、いまいちピンと来なかった人も多いのではないだろうか。

アメリカのガジェット系各サイトでは写真付きで紹介されていて盛り上がった。 これがその iPod の映像 (ExtremeTech より)だ。


クリックするとExtremeTechの記事へ飛びます。

後ろが NCD を使ったものなんだけど、iPod Photo でもないのにほんとに 画面が白い! 。 白いのが iPod とマッチして馴染んでしまうぐらい(笑)。 こういう技術は電子ブックのデモとしてよく紹介されるが、まだ誰も触ったことのないようなデバイスより、みんなが知ってるデバイスを使って表示するとインパクトがある。

疑問なのはこれが、表示している絵が動くのか、ただの静止画像を表示するデモなのかわからないところ。DEMO@15の Ntera のサイト には Video of Demonstration Coming Soon と書いてあるので公開されればもう少し詳しいことがわかるだろう。 ただ、他にも設備投資が少なくてすむ、Σブックのように一度表示してしまうと電力を供給しなくても絵が消えない、反応速度も速い、カラー化も可能、今年末には最初の生産を開始したいと語っているなど、期待できそうな機能が並べられている。

電子ペーパーという点では、他にもブリジストンが発表した QR-LPDというのも、今年の春を目処に量産化を予定しているらしい。 最初は価格表示やお店のディスプレイなど、目立たないところから始まるようだが、昔、青かった液晶が今のような灰色の液晶になったように、白いディスプレイへと進化を研げるの日は確実にやってくるだろう。


2 Comments

  1.  私もこの手の新しいディスプレーに期待しています。特に(1)電気を切っても消えない、(2)コントラストが紙に印刷された文字なみに高い、というディスプレーを安価に製造することができれば、色々な応用が考えられます。私は凸版印刷が投資した、eink (http://www.eink.com/ )に注目していましたが、このNtera の名前も覚えておこうと思います。

  2. たしかに eink は昔から曲げられるディスプレイの開発で有名でしたね。本格的に製品が展開できないのはまだ技術的にもこなれてないんでしょうか。
    Ntera もまだデモ程度なので、どれくらいちゃんと動いているか、コスト的にもNteraが言うように少ない設備投資で生産可能なものなのか、もう少し情報が欲しいものです。
    ただ、こういった方向への流れは整いつつあるように感じます。どこが抜けだしてくるか楽しみですね。

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