Month: November 2004

活字を再認識

休みの間は基本的にネットワークなしの生活なので、主な情報源はテレビのニュースと部屋に配達される USA Today (新聞)だった。 毎朝、食事をしながら眺める新聞は思わぬ発見もあり結構面白いと感じた。

そして、飛行機に乗る前にいつも空港で買うのが Business 2.0 という雑誌。 普段は雑誌も本も滅多に読まないのでこの雑誌がどんな位置付けなのかイマイチわからないが、いわゆるIT系の雑誌で堅苦しくない記事が多いので読みやすい。 数年前に日本に行くときに買って以来、オレの旅の友となっている。

普段は、すぐWebを見てしまうため活字を読むことが本当に少なくなったが、この旅で新聞や雑誌というのは記事を読むことに専念でき、また理解に時間をかけられるなぁということに気付いた。

雑誌のレイアウトとWebのレイアウトは違うとよく言われるが、Web はハイパーリンクや小さなエリアに多くの情報を押し込もうとするため文章のまわりにいろんな誘惑がいっぱい出てくるので文章に集中できないのだろう。

あと、コンピュータではスクロールにも問題があると思う。 特に英語の文章に多いのだけどオレはページのこのあたりにこんなことが書いてあったとぼんやりと記憶し、読み返したりすることが多い。スクロールだと内容そのものが移動してしまうため同じことができない。 ページ内検索が代わりの手段になるのだろうが、それも読むということとは別のプロセスが間に入ってしまい読むことが中断されるような気がしてしまう。

Web によって結構似たような体験がきるようになったが、文書を活字で読むという行為には、まだまだ優れている点があるのだと再認識させられた。


初オーランド

Orlando.jpg 無事帰ってきました。

今回行ってきたのはフロリダ州のオーランド (Orlando)。 そう、ディズニーワールドのあるところです。 もう30過ぎだし、ノンビリ大人のパーク巡りと決めていたのに、パークに着いたら子供顔負けの遊びっぷり。 結果的に7日間の滞在中にディズニー系のパーク4箇所、ユニバーサルスタジオ系のパーク2箇所、そして念願だったケネディ宇宙センターに行き、おまけに Orlando Magic のNBAの試合まで見てくるというものすごい旅行となってしまった。 歩きすぎで足腰ヘロヘロ。 このヘンの話は追々書いていこうかと思っています。

ただいま、古いニュースやメールやブログを見ながら現実に戻ろうとしているところだけど少し…

ホテルでもらえた新聞を見てヤキモキしてたけど、Warriors の開幕6連敗は何ごと? 今日対戦予定の既に1勝している新規参入チーム Charlotte Bobcats (シャーロット ボブキャッツ) にも負けたらそうとう重症だ。 何よりもシュート率の悪さ(=得点の少なさ)が問題なんだけど、その前に敵のディフェンスを止められないことで気が焦りシュートを外してる感があるので、ゾーンディフェンスをもっと多用するとかでこの流れを断ち切れないだろうか。

で、田臥も Bo Outlaw (ボー アウトロー)の加入によりインジャリーリスト(故障者リスト)入りしてしまい残念ながらベンチに入れなくなった。 サンズのリリースには太股のケガとあるがちょっと怪しい。 彼の起用方法が、試合の消化時間ばかりなのも気になっていたが、サンズ的には田臥にはさらなるレベルアップを期待しているのだろうか。 チームが彼に期待しているもの、レベルなどがイマイチわからない。

おまけ:
普段のこのブログに出てくるのはオークランド (Oakland) で名称は似てるけどまったく別の場所。 オークランドは比較的日本語の発音と似てるけど、オーランドは日本語とはまったく発音が違って、「オゥンドー」 (ラにアクセント)と言うので注意。


お知らせ

仕事が一段落ついて(ほんとか?)、休みがとれました。

アメリカなのでお盆も関係なく働き続けていたので、ここらで旅行へ行ってまたノンビリしてきます。

帰ってくるのは11/12なので、その間の更新はお休みです。

田臥の次の活躍は?
Warriors の初勝利は?
大統領選挙の大ドンデン返しはもう期待できないのか?
Firefox の 1.0 はそろそろリリースか?
アメリカで放送されるトリビアの泉は原形をとどめているのだろうか?
TiVo To Go もそろそろリリースか?
アルキカタ ブログ コンテスト、なかなか投票入らないなー(泣)

など気になることはいっぱいあるけど、この辺の話はまた1週間後。


エピソード3 予告編解禁

Yahoo!ニュース – エンターテインメント – サンケイスポーツ
解禁される予告編は、1分45秒。宇宙の平和を守るジェダイの騎士から暗黒面へ堕ちダース・ベーダーとなる主人公のアナキン・スカイウォーカー(ヘイデン・クリステンセン)が、トレードマークの黒スーツに身を包んでいく様が少しずつ挿入された内容。今作のため約12キロ増量したというヘイデンが不気味な存在感を醸し出している。

アメリカでは一早くテレビで見ることができた。

エピソード4 のオビワンケノービがルークにジェダイの活躍や、ダースベーダの存在を語るシーンにオーバーラップするようにしてスタートするその映像はこちらの予想をいい意味で裏切ってくれた。

現在は、starwars.com または AOL の会員向けにしかダウンロード版が用意されていないが、アメリカ時間の 11/8(月) に starwars.com で一般公開されるとのこと。 日本の人はもう少し待とう!

以下、ちょっとした感想を。

まったく知りたくない人はここでさようなら。

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田臥、公式戦初出場、初得点

スポニチアネックス
ついに待ちに待ったその時がやってきた。NBAのコートに初めて日本人が足を踏み入れた。11月3日(現地時間)フェニックスのアメリカウエスト・アリーナでのサンズの開幕戦、4Q残り10分00秒、93―55とサンズリードの場面だった。日本時間で1時ちょうど、日本人・田臥勇太がNBAのコートに入った。まさか日本人がこれほど早くNBAのコートに立つなんて、涙がこぼれそうになった。

怒濤の4日連続NBA関連のエントリですみません。

でも、田臥がやってくれた。 初出場に加え、初得点までも記録、これで以前よりはリラックスしてプレイできるのではないだろうか。 試合展開などは上にリンクしたあんどうたかお氏のコラムに書いてあるのでそちらを見て欲しい。 現場で見た彼の活躍と、それを見守る日本人の興奮が伝わってくる、とてもいい文章だと思う。

実はアメリカに住んでいても、地元チーム以外の試合はなかなか中継されない。 先日のイチローのシーズン最多安打の試合もアメリカではチームの地元以外では放送なし。 ESPNで通常の番組を中断してイチローの打席が中継されたらしいが結局生で見ることができなかった。

というわけで、昨日の田臥の試合も Warriors の試合が終わった後、 Suns vs Hawks の Box Score と Play-by-Play を見て「お、田臥出てる。 得点もしてる、なんと3ポイントも決めてるー」と一人で喜んでいるという感じだった。 日本で中継されるのを見るときは4Qにも注目だが、点差が圧倒的だったので Suns の試合運びを見るのも楽しいかもしれない。

一方、Warriors は残念ながら負けてしまった。 オフェンスの完成度も低いのに加え、ディフェンスがもっとヤバい。 特にインサイドのディフェンスがボロボロだ。 やはり序盤の勝利はあまり期待できなさそうだ。


NBA 2004-05 シーズン開幕

長かったオフシーズンも終わって、NBA シーズンが始まった。
昨日の試合はイベントの意味もあって、一部のチームしか試合は行われなかったが、今日にも全部のチームが開幕を迎える。
オレが勝手に思う今年の見所は…

  1. Pistons は連覇できるか
    昨シーズン優勝した Detorit Pistons (デトロイト ピストンズ)、再契約や補強もうまくいき、今年も大本命といったところ。 日本人には馴染みの薄いチームだが、このチームは強い。

  2. Shaq の移籍はどう影響する?
    L.A. Lakers (ロスアンジェルス レイカーズ) の不動のセンターだった Shaquille O’Neal (シャキール オニール, 通称シャック)。 オフに Miami Heat へ移籍したことによって、Heat が優勝候補の一角になってきた。 逆に、抜けた L.A. Lakers は Kobe Bryant (コービーブライアント)だけでその穴を埋めることができるのか。それぞれの選手の真価が問われる1年になりそうだ。

  3. 中堅チームの逆襲
    中堅チームも負けてはいない。 オフに補強したことでこれまでの上位チームとの差も縮まりつつある。 中でも Denver Nuggets (デンバー ナゲッツ)、 Memphis Grizzlies (メンフィス グリズリーズ)、 Houston Rockets(ヒューストン ロケッツ)、 Phoenix Suns (フェニックス サンズ) といったチームがどこまでやれるかは注目だ。

  4. スモールサイズプレイヤは大成するか?
    身長165cm の Earl Boykins (アール ボイキンス) に加えて、身長175cm の田臥勇太 も NBA に参加。 高さ、パワー重視と言われる最近の NBA のプレイスタイルに新風を吹きこみつつある。 日本人初のNBAプレーヤとなる田臥の活躍はそのまま身長の低いプレーヤは大成できるのかという疑問の回答にもなるだろう。 がんばれ、田臥。

  5. ワースト記録更新なるか? Warriors
    我らが Warriors 、 昨年、10年連続してプレイオフに出場できないというNBAワースト記録を更新したが、今年はプレイオフに出られるのか? 補強がうまくいって、知名度や実力が目立った選手はいないが、中堅選手で作られた厚い選手層には期待が持てる。 あとは新カントクがどこまでまとめられるかだろう。 プレシーズン途中でもオフェンスの戦略がまだまだ完成してないことが露呈し、カントクもまだまだ練習中と認めているだけに、前半は苦戦が予想される。 今ここで少し我慢して、シーズン中盤、後半のブレイクに期待だ。


新球団の苦悩

日本では楽天がプロ野球参入を認められたようで、これからチーム作り、球場の改修などたくさんのことを来年のシーズン開始までにおこなわなければならない。 一番の課題は選手を集めるところだと思うが、球団参入の判断に並行して考えられていたのだろうか?

NBA でも今年、Charlotte Bobcats (シャーロット ボブキャッツ) というチームが新たに参入する。 チームの参入さ、昨シーズン開始前に決定し、1年かけて準備をし、今年の4月にエクスパンションドラフト という制度によって、他のチームから1人づつ選手を集め、ドラフトで将来が期待される選手を得て、トレードや FA選手との契約でようやくチームを作りあげてきた。 それでも、正直なところ現在の選手層では勝ち続けるのは Warriors 以上にとても難しいと思われる。

Bobcats の前に新規参入を果たした Vancouver Grizzlies (バンクーバー グリズリーズ) はやはり選手層の薄さと、それを改善しようとした球団フロントの迷走により、5年以上低迷し、ついには Memphis (メンフィス) へ移転という結果に終わってしまった。 (Memphis へ移転後、強くなったというのは皮肉な話だが…)

今は参入が決定して盛り上がっているようだが、楽天も少なくとも2,3年はあまり勝てない厳しいシーズンが続くと思われる。 地元ファンもせっかくできた新チームを暖い目で見守ってもらいたい。 そして、楽天も新興の企業らしい、これまでの枠にとらわれないようなことを仕掛けていって日本のプロスポーツを盛り上げてもらいたい。


田臥勇太、日本人初のNBAプレーヤに

THE OFFICIAL SITE OF THE PHOENIX SUNS
Yuta Tabuse will officially become the first Japanese-born player in the history of the NBA on Wednesday when the Suns open the 2004-05 season by hosting the Atlanta Hawks at America West Arena.
(ユータ タブセ は水曜日のアトランタホークスを アメリカウエストアリーナに迎えてのサンズ 2004-05 年シーズンの開幕戦で、正式に NBA初の日本人プレーヤになる。)

キター。

もうちょっと情報が入ってから更新しようと思ったけど、いつまでたっても情報がアップデートされないので痺れを切らして更新。

11/1 のロスター(登録選手)締切りによって、田臥勇太が日本人で初めて NBA の選手として開幕を迎えることが決定した。 各チーム 12人しか登録されない厳しい競争に勝ち残ったことはファンにも、そして田臥自身にも素晴しいニュースだ。 ぜひ、次は初出場、初アシスト、初シュート、初得点 と、どんどん歴史を作っていって欲しい。

まずは Atlanta Hawks (アトランタ ホークス) を迎えての開幕戦に出場するか楽しみだ。 この試合は日本でもテレビ東京で1日遅れで放送するとのことなので歴史的瞬間を見逃がしたくない人は注目だ。

そして、我らが Golden State Warriors とは同じディビジョンに所属するため、1シーズンでホーム、アウェイ2回づつ、計4回対戦する。 今日見てみたら、Warriors のホームである Oakland Arena で行われる vs Phoenix Suns の試合は2試合(2/13, 4/8)とも、特別割引のあるゲームになっていた。 (リンク)

オレのおすすめする $55 の席が4枚で $120 (1枚あたり $30)。 しかも、これにホットドック、ソーダ、チップス まで付いてくるというすごい割引だ。 残念ながらこの割引チケットの発売は試合の1ヶ月ぐらい前になりそうなので、それまでに売り切れてしまうという心配もあるが、そこはWarriors。 たぶん売れ残ってるはず(笑)。 サンフランシスコ、シリコンバレー周辺の方、もしくは観光旅行がてら田臥の試合を観ようと思ったこの割引チケットを買ってNBAの試合を観に行ってみよう!

リンク:
アメリカでがんばりましょう: プロスポーツを見にいこう
アメリカでがんばりましょう: どの席で見る? Oakland Arena 攻略法