TiVo to Go

今年の最注目は、「TiVo to Go」という機能だ。今までは、TiVoで録画した番組は、同一LAN上にある別のTiVoに転送して視聴する、というところまでは可能だった。これはTiVoがコンテンツを暗号化して記録するという、セキュアなシステムだからである。
 だが今度のTiVo to Goでは、コンテンツをPCにも転送できるようになった。ただしコピープロテクションを破るわけではなく、そのPCに対して認証を与えるため、TiVoコンテントセキュリティキーと呼ばれるUSBの暗号解読キー(ドングルのようなもの)を取り付ける。ノートPCなどにコンテンツを転送して、このキーをさしていれば、どこでも再生することができる。

CESで発表されたTiVoの戦略。 とくに TiVo to Go というシステムは録画データのデバイスからPCへのコピーという皆が望んでいた仕組みなだけにうれしい。 この発表はCESの始めにTiVoから発表されていたがContent Security Key というのが実際どんなものかピンとこなかった。 上の記事を見ると文字通りキーのようにUSBポートに挿し込むものが提供(販売?)されるらしい。 これで、残しておきたいものをDVDに記録することが可能になり、昨日の2層式の記録型DVDと合わせて、使い方が広がりそうだ。

話は変わって、記事中ではTiVoの簡単な説明も紹介していてアメリカに住んでいてTiVoに興味のある人はTiVoがどういったもので、どういうタイプのデバイスがあるのかを知ることができる。

ただ、値段が安いという部分は間違い。 TiVo は本体のお金を安くし、サブスクリプションと呼ばれる使用料で稼ぐという方法をとっている。 サブスクリプションは毎月$12.95 もしくは ライフタイム(デバイスが壊れるまで、買い換えても引き継がせられない) $299 という2種類が基本だ。 というわけで、日本で売られているものと同じように使おうと思ったら値段は$199+$299 = $500 (5.5万円)ほどかかることになるのでそんなに安いわけではない。

しかし TiVo は Linux で動作されているシステムなので Hack も進んでいる。 先日オレもやったハードディスク交換をはじめ、ハードディスク内の情報を書き換えることでTiVo に telnet でログインできたり、TiVo でWebサーバを起動してTiVo内の情報を見ることができるようになるといったこと日本の家電製品ではなかなかできないことだろう。 TiVo は技術と使い勝手がうまく融合されたシステムだと思う。


1 Comment

  1. Web feeds for TV:情報家電とRSS

    [Via Biz Stone, Genius] ネットワークに繋がるTVとかをぼんやり考えていたら…こんな記事を見つけた…。TiVoでのお話。http://www.bizstone.com Biz Stone, GeniusGenius Labs would like to see web feeds for TiVo. During it’s daily call-in, my TiVo could grab…

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