来シーズン、Charlotte Bobcats (シャーロット ボブキャッツ) という新チームができることによって、Expansion Draft (エクスパンション ドラフト) という珍しいイベントが行われた。 1995年の Vancouver Grizzlies (現 Memphis Grizzlies) 以来のできごとだ。
Expansion Draft は、新チームにはまだ選手がいないので、既存のチームから選手を選べるようにして人を集めようというものだ。 ただし、新しいチームにいろんなチームのスター選手ばかりを取られても意味がないので、以下のようなルールが用意されている。
NBA.com: Summary of Expansion Draft Rules
Each team will be allowed to protect up to eight players from its active, injured and suspended lists as of the last day of the season; provided that, each team must leave at least one player unprotected.
(どのチームも、シーズン最終日の登録選手(故障者リスト、サスペンドリストも含む)のうち最大8人の選手をエクスパンジョンドラフト対象から外すことができる。 ただし、どのチームも最低一人の選手は対象選手に入れなければならない)Unrestricted free agents and unsigned draft picks will not be eligible to be selected in the expansion draft. Restricted free agents are eligible to be selected.
(制限のないフリーエージェントとドラフト指名順位はエクスパンションドラフトの対象にはならない。 制限付きのフリーエージェントはエクスパンションドラフトの対象になる。)If a restricted free agent is selected, he will become an unrestricted free agent, eligible to be signed by any team (including the expansion team) other than his prior team.
(もし、制限付きフリーエージェントがエクスパンションドラフトで選択された場合、制限なしのフリーエージェントになり、現在所属している選手以外のどのチームとも契約できるようになる。)Charlotte has the option to select one (and only one) player from each of the 29 current teams. Charlotte must select one player from at least 14 teams.
(シャーロットボブキャッツは 現在の29チームから1チームにつき、1人だけを選択することができる。シャーロットボブキャッツは最低でも14のチームから1人づつを選択しなければならない。)
と、各チームは現在の選手のおよそ半分をExpansion Draft の対象から外すことができ、制限なしフリーエージェントとなる選手は対象外になるので、残った選手からしか選べないのは新チームに不利なようになっている。
上のルールに加えて、Expansion Draft 前に、ある選手はトレードしていいとかダメとかいった打ち合わせもすることが許されていて、今回は L.A. Clippers や Jazz, Cavs とやりとりがあったようだ。
で、結果 Bobcats は19人の選手を選択。 Warriors からなんか誰も取らないだろうなんて思っていたら、昨シーズンの最後、故障者の多かった Golden State Warriors と10日間契約によってチームに参加していた J.R. Bremer が選択されていた。
これからはGM の手腕によって、ドラフト選択選手との契約、トレード、FA選手との契約をすすめていくことになると思うが、少しでもいい選手を集めて初年度からいい記録を残せるよう頑張れ!
2004年9月14日 at 8:56 PM
1軍選手を奪われる球団が反対する?でも共存共栄のためには出さなきゃ
牛込惟浩(大リーグアナリスト・元ベイスターズ顧問/東京新聞朝刊9月14日)
『(エクスパンション・ドラフト)は、新規参入が1つとすれば、既存の球団が、1球団あたり2-3人ずつを供出すれば十分。1軍選手を奪われる既存球団が反対する? でも共存共栄のためには出