活字を再認識

休みの間は基本的にネットワークなしの生活なので、主な情報源はテレビのニュースと部屋に配達される USA Today (新聞)だった。 毎朝、食事をしながら眺める新聞は思わぬ発見もあり結構面白いと感じた。

そして、飛行機に乗る前にいつも空港で買うのが Business 2.0 という雑誌。 普段は雑誌も本も滅多に読まないのでこの雑誌がどんな位置付けなのかイマイチわからないが、いわゆるIT系の雑誌で堅苦しくない記事が多いので読みやすい。 数年前に日本に行くときに買って以来、オレの旅の友となっている。

普段は、すぐWebを見てしまうため活字を読むことが本当に少なくなったが、この旅で新聞や雑誌というのは記事を読むことに専念でき、また理解に時間をかけられるなぁということに気付いた。

雑誌のレイアウトとWebのレイアウトは違うとよく言われるが、Web はハイパーリンクや小さなエリアに多くの情報を押し込もうとするため文章のまわりにいろんな誘惑がいっぱい出てくるので文章に集中できないのだろう。

あと、コンピュータではスクロールにも問題があると思う。 特に英語の文章に多いのだけどオレはページのこのあたりにこんなことが書いてあったとぼんやりと記憶し、読み返したりすることが多い。スクロールだと内容そのものが移動してしまうため同じことができない。 ページ内検索が代わりの手段になるのだろうが、それも読むということとは別のプロセスが間に入ってしまい読むことが中断されるような気がしてしまう。

Web によって結構似たような体験がきるようになったが、文書を活字で読むという行為には、まだまだ優れている点があるのだと再認識させられた。


4 Comments

  1. 僕も同じ意見ですが、紙が良いのは段組のせいもあるだろうと思います。普通の雑誌でページいっぱいに文章が書いてあることはなく、2段組または3段組が普通ですよね。こうすると、目の動きが小さくなって、次の行に行くときに行を見失ったりすることが少なくて、読みやすいのです。
    じゃあ、なぜ段組をしないのかといえば、それはWebページにはページの概念がない(というか高さが読む人の環境によってばらばらな)のが原因で、段組を読むときに必要な「となりのカラムに移動する」というのがとても難しい(スクロールして戻すとか)しないといけないからです。
    僕も最近少しずつ雑誌を買って読むようになりました。
    ガク

  2. 新聞社において、レイアウトを決める人っていうのはすごくえらい人で、とても重要な仕事だと聞いたことがあります。(商業的な意味でのレイアウトではなく、記事の重要度を伝えたり、記事の印象を変えたりという意味)
    だから、通勤電車の中で小さくたたんで読むのではなく、机の上で広げて読んだ方が何倍も有意義に新聞を読むことができるのだ、とその人は言ってました。

  3. そう。USA Today を読んでいて家でとってる San Francisco Chronicle に比べてとても読み易くて、何が違うんだろうと結構考えた。具体的にどうとまではわかないけど、記事のレイアウトや余白、写真の挿入位置などがうまくレイアウトされてて記事が見付けやすく、読み易くなってるんだなぁと思ったんだけど。やはり力を入れてる部分なんだ。
    ほんと活字の威力を再認識してます。Business 2.0は2年で$10という破格の購読費だし、これを機にオレも定期購読してみようかなぁ。
    そして、何とかこのエッセンスをコンピュータの世界に持ちこめないかなぁ。 これができれば電子書籍の分野も開けるだろうに…。

  4. 電子媒体がトイレで読めれば・・・ってかメルマガも長いのだとプリントアウトして読むもんね。ジョブスが言っている様にオンとオフの違いもあるかも。
    ちなみに、USA Todayは、歴史そんなにないし、平易な言い回しでなおかつ簡潔に文章完了してるから読みやすいんじゃない?文体そのものがまわりくどくないというか。簡単に言うと英語が簡単。確かにレイアウトはすっきりしてるし、コンテンツも制限してるよね。

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