もう半年ほど前になってしまったが、中古車を買った。 せっかくなので自分の備忘録も兼ねて手順等をまとめておこうと思う。 今回はカリフォルニア州での個人売買の話なので他の州ではDMVの手続きなど異なる点があると思う。 いつものことだが、もしかするともう仕組みが変わってしまっている可能性もある。 他の人は参考程度にということで。
- アメリカは車社会とよくいわれることもあり、中古車市場も大きい。特にクラシファイドを介した個人売買によるものが大きいようだ。 うちの家も以前紹介した ベイスポのクラシファイド を使って見つけた。 他にも craigslist なんかも有名なオンラインクラシファイドのサイトだ。
特に日本人にとって中古車の相場はよくわからないが、アメリカではよく Kelly’s Blue Book というサイトの値段が基準価格として使われる(KBBと略して書いてあることが多い)。 中古車では2種類の値段が書かれていて、
Retail Price: 中古車屋から買う基準値段
Private Party: 個人取引で買う基準値段
という感じ。 クラシファイドで参考にする価格は Private Party の方だ。 - いい物件を見つけたら先方に連絡をとり、試乗させてもらったり、詳しい話を聞かせてもらいに行く。 予約をとるときに、車の車体番号(VIN ナンバー)を聞いておくといいかもしれない。 というのもアメリカではこのVINナンバーから、大きな事故歴やオーナーの所有歴が確認できるようなサービス(Carfax)もある。 詳しく知るにはいくらかお金がかかるが、無料でも最低限の情報は手に入れることができる。 もちろん、実際に見にいくときには書類等(Certification of Title, Registration)も揃っているか、本当に本人の所有物なのかなどの確認もお忘れなく。
- 物を気にいったら、以下の内容に関して具体的に話を詰めていく。
- 引き渡し時期、方法
- 支払い方法
まず、引き渡し時期に関してはお互いの都合によるところが多い。個人売買の場合実際車が自分の手に入るまで1ヶ月以上待たなければならないこともあるので、気になるなら早めに聞いておく(もしくは、クラシファイドの情報に書いてあるので見落とさない)。 逆に早ければ、その日にもって帰ることも可能だ。 書類手続きは簡単に済ませることができる。
支払い方法は、銀行が発行するキャッシャーズチェックを使って行うことが多い。 もし、ローンで買う場合は売り手から車の情報を貰って、買う側がローンを申請し、認可が通ったところでローン会社からチェックを発行してもらうような形になる。
- 売り手は引き渡し前までにスモッグチェックを行い、その結果がDMVに送られるようにしておく(スモッグチェックをする工場がやってくれるはず)。 スモッグチェックを売り手が行うことに明確な規定はなかったと思うが、スモッグチェックが通らなかった場合の修理費が高くつくことからトラブルを避けるため売り手が行うことが多いようだ。
買い手は自動車保険を確認する。 既に車を持っている人はその車の保険で一時的にカバーされることが多いようだが、契約によって違うので確認の必要がある。 車を持っていない人は新規契約をしなければならない。
引き渡し時に 所有者証明(Certificate of Title, よくピンクスリップと呼ばれる。 ピンクじゃないんだけど。) の上部分に、売り主がこの売買の情報を書いて、買い主のサインをもらって切り離す。この上部分をDMVへ送ることで売り主は車を譲ったという証明になる。 売り主はピンクスリップの残りを書きこんだあと、買い主へ車といっしょに渡す。
買い主は車を受けとった後、10日以内にピンクスリップを持ってDMVへ行って所有者の変更を行なう。 この時、所有者変更の費用に加え、カリフォルニアででは購入金額の消費税分(約8%)を納めなくてはならない。 ただ、この購入金額は買うときにピンクスリップに書いてある金額で決まるので…(以下省略)。
- 登録が終われば2週間ぐらいで新しいピンクスリップが送られてきて晴れて、自分の車となる。
以上。
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