Category: 04 NBA Basketball

なぜか Mavs には強い Warriors

マーベリックス連勝ストップ/NBA – 米スポーツニュース : nikkansports.com
17連勝中だったマーベリックスが、ウォリアーズに100-117で完敗した。西カンファレンス太平洋岸地区最下位脱出に必死の相手に自慢の攻撃陣が封じ込まれ、今季10敗目を喫した。

久々に Warriors のいいニュース。 17連勝中の Dallas Mavericks を撃破。

それにしても、「最下位脱出に必死」って…まぁ間違っちゃいないけど、昨日のWarriorsは別チームのようにディフェンスに気合いが入っていて、スチールやブロックショットからの速攻で攻撃も快調と申し分のない試合だった。

Mavericks の今季10敗中 2敗がWarriors、ホームでは今季3敗のうち1敗がWarriorsという、なぜか Warriors は Mavs に相性がいい。 今季は、Warriors のカントク (Don Nelson)が元 Mavs のカントク、Mavs のカントク (Avery Johnson)が4シーズン前に Warriors でプレイしていたというのもあるのかもしれないが、不思議な話だ。

Warriors は現在 Pacific Division 最下位の5位だが、4位 Sacramento Kings とはゲーム差なし、プレイオフへは1ゲーム差とまだ終わったわけではない。 Mavs はプレイオフ出場を決め現在カンファレンス1位。 この調子なら Warriors がプレイオフに出られれば、第1ラウンドは Mavs – Warriors という組み合わせになる可能性が高い。 そうなると相性の良さから Warriors が番狂わせを….なんてこともあったらいいなぁと思うのだが現実のところ Warriors のプレイオフは限りなく赤に近い黄信号だ。

オールスター明け、3連勝のあとに6連敗という何だかな成績。やはりアウェイで弱い。 これからシーズン終盤に向けアウェイが多く、また Spurs や Suns などの相性のよくない強豪との試合も多いため、どうしても負けが多くなることが予想される。 もう多くは望まない。 1試合でも多く勝って、その結果気づいたらプレイオフ出場なんて状態になって欲しい。


モン太くん、NBA オールスターで活躍

日本ではあんまり注目されてないだろうが、この週末 NBAのオールスターが開催された。

年に1度のお祭イベントだが、我らが Warriors は (弱小なため ) 残念ながらここ数年、オールスターゲームはもとより、関連イベントにも参加者なしの悲しい状況が続いていた。

今年は2年目の Monta Ellis (モンテイ エリス、このサイトでの通称がモン太クン) が金曜日 の ルーキー vs 2年目選手 対決のイベントに参加。 28得点、しかも小さな体からアリウープダンクシュートを5,6回ぐらい見せてくれるというちょっとした活躍を見せた。 残念ながら MVP は30得点した New York Knicks の David Lee (デイビッドリー) に譲ってしまったが、モン太くんの姿は人々の印象に残っただろう。


白いユニホームを着て、ダンクを何度もきめてるのがモン太くん。

今年のオールスターゲームでは元 Warriors、現 Washington Wizards (ワシントン ウィザーズ) の Gilbert Arenas (ギルバートアリナス) がスターティングメンバーで出場というすばらしい成長を見せてくれた。

Arenas も世間に広く知られたのは、オールスターの ルーキー vs 2年目選手 対決イベントで MVP を取ったあたりからだった。 今年のモン太くんを見ているとあのころを思いおこさせる。

でも、その前に今年のオフに契約更新が待っている。 アリナスの時はチームが年棒を払えないというバカげた理由で手放してしまったが、そのおかげで通称アリナス特例と呼ばれるルールが制定された。 Warriors も今度はモン太クンを手放さないで欲しい。

さて、Warriors。 現在 25勝 29敗、プレイオフまでは1.5ゲーム差の10位 となんともピリッとしない。 怪我人が相変わらず多いというのもあるが、それにしても アウェイで 6勝20敗 とひどすぎる成績を残しているのが問題だろう。 観ていて思うのは、カントクの速いペースの試合展開に選手たちがバテてついていけてない気がする。 後半失速する試合が多いのはこのせいではないだろうか。

オールスター明けには手を骨折していた昨シーズンのチーム得点王 Jason Richardson も帰ってくるし、予定では3月頭には Warriors の中で唯一 オールスターゲームに出場した Baron Davis も膝の手術からから回復してくるはず。 何とか、ここでふんばってくれ、Warriors!


Warriors 4選手をトレードで入れかえ

最近書いていなかった Warriors。 新監督 Don Nelson (ドン ネルソン) の元で、連勝することもなく、かといって(そんなに)連敗も続けることなくぼちぼちやっていた。 今年は、怪我人が多くそれによる負けもいくつかあったが、まだプレイオフが狙えるような位置(現在 19勝20敗)にいたのだった。

しかし、シーズンオフにそんな大きな補強ができなかったこともあり、開幕当初からトレードの噂は絶えなかった。ちょうど旅行中だったので書けなかったが、たとえば Allen Iverson (アレン アイバーソン) のトレード騒動のときも積極的に動いていたが、結果はうまくまとまらなかったようだ。

とくに、ベテランとしても扱われるようになってきた選手たちが Don Nelson カントクの元でうまく仕事ができていなかったこともあり、年を明けてからは噂がどんどん加速していった。 そんな中、結着かと思えるような発表がされた。

ESPN.com – NBA – Warriors, Pacers join forces for eight-player trade
The Indiana Pacers traded Al Harrington and Stephen Jackson to the Golden State Warriors on Wednesday for forwards Troy Murphy and Mike Dunleavy as part of an eight-player deal designed to shake up two struggling teams.
(インディアナ ペーサーズは低迷している2チームを活性化させるため、 Al Harrington (アル ハリントン) と Stephen Jackson (スティーブン ジャクソン) を Golden State Warriors の Troy Murphy と Mike Dunleavey を含む 8選手がからんだにトレードに出すと水曜日に発表した。)

このトレード、Warriors 中心にまとめると

Warriors から放出
Troy Murphy
Mike Dunleavey
Ike Diogu
Keith McLeod

Indiana Pacers から獲得
Al Harrington
Stephen Jackson
Sarunas Jasikevicius
Josh Powell

ということになる。 Troy Murphy は長身フォワードながら 3pt が決められる選手でリバウンドも強い、ただインサイドでのオフェンスに難ありというところで現在のWarriorsのオフェンスにはまらない選手だった。

Mike Dunleavey はフォワードからポイントガードまでこなす万能プレーヤーだが、コレといった強みが見られなかった。 また、出来不出来の差が激しく期待に応えられないところも多かったので、今年はスーパーサブ的に使っていたようだが、やはり構想外としてトレードに組みこまれてしまったようだ。

どちらの選手も、今の Warriors では居場所がなかったが、うまく起用できれば活躍できる選手だと思う。 Pacers でハマってくれることを期待したい。

対して、Al Harrington はシーズンオフに Atlanta Hawks から Indiana Pacers にトレードで移籍したばかりだったが、この時 Warriors も狙っていた選手だった。 今回、悲願かなってという感じだろうか。 Murphy の代わりに 3pt も期待できるし、インサイドも強い選手。 Warriors が今、欲しいと思う選手だろう。 Stephan Jackson は10-20点を期待できるガードの選手でこちらも期待できそう

また,Warriors は同時に田臥も所属する NBADL から Renaldo Major (レナルド メジャー) というガード フォワードの選手と契約。 怪我人で不足している現在の選手層の補強もしたよう。 NBADL からは彼の前に NBADL の得点王だった Kelenna Azubuike (ケレナ アズブキ) と契約したこともあり、NBADL からも積極的に契約しようとしているようだ。近いうちに田臥も…なんてことがあったらいいなぁ。

今年は本格的にプレイオフを狙っている感のある Warriors 、このトレードをカンフル剤に連勝街道を走れるか?


Warriors 強豪2チームを撃破!

うおー、うれしいぞー。 Warriors 今年はやってくれそうな気がしてきた。

この前のWarriors関連のエントリで、

アメリカでがんばりましょう: Warriors vs Nuggets (Nov. 22, 2006)
明日は同じ Nuggets とアウェイで、土曜日はホームで Jazz (現在、11勝1敗), そして来週月曜日は Spurs (10勝2敗)と強いチームとの対戦が続く。 ここで負け続けると、昨年のようにズルズルといってしまうかもしれない。 まだシーズン始まったばかりだけど、Warriors は早くも正念場を迎えている。 今年は、何とか踏みとどまってくれ。

なんて書いたのだが、内心はもう5連敗決定だと思っていた。 ところが、アウェイの Nuggets 戦で大敗した後、Warriors戦まで8連勝中だった Jazz に 91-78 と相手攻撃を押さえての勝利、そしてアウェイでは昨シーズンの後半から12連勝(今シーズンは7連勝)中だった Spurs にも 111-102 と攻め勝った。

試合中継を見てるとこの快進撃のカギは アンドリス ビードリンチ (Andris Biedrins) というセンターの選手。 これまでファウルトラブルで出場時間が短かったのだが、昨シーズン後半からボディコントロールがうまくなりそれとともに活躍も増えていた。 うまくインサイドにもぐりこみ、レイアップやダンクを決めるこの攻撃力と、長身を生かしたブロックなどのディフェンスは派手さはないけどいい仕事をしてくれる。

ケガ人も多くまだまだ安定しないが、今年の形が見えてきた Warriors。 長かったホームコートでの連戦が終わり12月の試合の多くはアウェイで戦うことになる。 次のポイントは12月をいかに好成績で終えられるかだろう。 ここを5割以上で終えられば、プレイオフがグンと近づくぞ。 がんばれ、Warriors。


Warriors vs Nuggets (Nov. 22, 2006)

NBA が開幕して早3週間。 Warriors は何と勝ち越している。 先発隊がしっかりしていない中、モン太くん(Monta Ellis)、 アンドリス ビードリンチ(Andris Biedrins) といった成長著しい2年目、3年目の若手のがんばりで勝ちを重ねている感じだ。 そんな中、今シーズン初観戦に行ってみた。

会場に行ってまず気づくのは、アリーナの命名権を買った Oracle のロゴ。

arena320.jpg

試合は、ラスト1分で10点差を3点差まで縮め最後の1プレイで同点に追い付くかという状態だったが、3ポイントシュートが決まらず 112-115 で負けてしまった。 しかし、試合内容からすると3点差という結果は出来すぎ。

オフェンスでは、ナゲッツが固めてきたインサイドを最後まで破れず、インサイドは競り負ける、ドライブは決まらない、外から打ったシュートのリバウンドも取れないという、まさにいいとこなしの状態。

ディフェンスでも、今年から導入した3-2ゾーン (トライアングルツー に近い?)の連携がイマイチで、Nuggets に簡単に点を許してしまった。 特に、1ゲーム平均31点で NBAの得点王である Nuggets の カーメロアンソニー (Carmelo Anthony) の安定した得点力にはオレもびっくり。

freethrow320.jpg
アンソニーのフリースロー。 久々に1階席での観戦だった。

そして、極めつけはフリースロー。29本中18本(62.1%)しか決まらなかった。 しかも、前半だけなら 50%以下という悲惨な状態。

Warriorsはいまだ歯ぐるまが合っていない感じで、日によって出来が大きく違っているのが不安なところ。 昨日の試合も、調子のいいときに見られる足でディフェンスを撹乱するような動きが全然見られなかった。 足がなくなったWarriors は昨年と同じで、1 on 1 に持ちこんで個人技に頼るようなプレイが多くなり、攻撃力が不安定になり負けパターンになってしまう。 これだけは避けなければいけない。

明日は同じ Nuggets とアウェイで、土曜日はホームで Jazz (現在、11勝1敗), そして来週月曜日は Spurs (10勝2敗)と強いチームとの対戦が続く。 ここで負け続けると、昨年のようにズルズルといってしまうかもしれない。 まだシーズン始まったばかりだけど、Warriors は早くも正念場を迎えている。 今年は、何とか踏みとどまってくれ。

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田臥勇太、2006年はマイナーリーグの Bakersfield Jam から NBA 挑戦

Message from Yuta: November 2006
NBDLのチームBakersfield Jamでプレーすることになりました。
例年より1ヶ月遅れてのシーズンインですが、
これでようやく今シーズンのスタートが切れます!!

NBAチャレンジを続けている田臥。 好調だったサマーリーグの結果も繋がらず今年はNBAのキャンプに呼ばれなかったが、昨日 NBADL の新チーム Bakersfield Jam (ベーカーズフィールド ジャム) にドラフトされ、昨年と同様にマイナーリーグスタートとなったようだ。

Bakersfield Jam は 今年から NBA の公式マイナーリーグである NBADL に参加することになった新チーム。 うれしいのはこのチームは 我らが Warriors と Sacrament Kings (サクラメント キングス) と関係が深いということ。 昨シーズン、Warriors は NBADL にいた Will Bynum (ウィル バイナム) と契約した実績もあるように、スカウト陣の目に止まれば Warriors 入りもあるかもしれない。

昨年はドラフト10巡目中、9巡目という最後の方での指名だったが、今回は3巡目 (35番目) での指名。 まだまだ上はいるが評価は確実に上がっているようだ。 何か特徴を出して、それがチームの要望に合えば NBA に上がれる可能性は高くなると思う。 ぜひ、NBADL でスカウト陣にアピールして NBA 入りして欲しい。

NBADL の ドラフト結果
http://www.nba.com/dleague/news/draft_board.html
Bakersfield Jam ホームページ
http://www.nba.com/dleague/bakersfield/


NBA 2006-07 シーズンが今日開幕!

夏の間のシーズンオフも終わり、今日から NBA の新しいシーズンが始まる。

今日は、まず
Chicago Bulls @ Miami Heat
Phoenix Suns @ L.A. Lakers

の2戦(全国放送のTNTで中継)。 明日11/1 に我らが Warriors を含む全チームが開幕を迎える。

残念ながら、噂されたビッグトレードが実現せず開幕を迎えた Warriors だが、地味ながらも控え層の補強によって底力が上がったように思える。

注目の一人目は Dajuan Wagner (デュアン ワグナー)、ポジションはガード。 ドラフトでNBAに入りながらも2年ほど前に潰瘍性大腸炎をわずらい試合から遠ざかっていた選手。 治療のため大腸を摘出するという大手術を経験したが、見事カムバック。 オープン戦では膝の手術のために出られなかったJason Richardson の代わりに出場し、1試合平均 13.4 点という記録を残した。 背番号は 0 。

そして、 Anthony Roberson (アンソニー ロバーソン) と Matt Barnes (マットバーンズ)。 どちらの選手もこれまでいい成績が残せずFAになっていたところをキャンプ前にWarriors に呼ばれた選手。 ところが、オープン戦ではAnthony Roberson が Dajuan Wagner 以上の1試合平均 15.3点を記録、Matt Barnes も 10.4点、4.6リバウンドというそこそこの記録を残し、開幕に生き残った。 キャンプ招待選手が開幕に残れるのは珍しいパターンで、オフにものすごい成長をしたのか、今年のWarriorsのスタイルが彼らに合ったのかわからないが、この数字は期待できそう。

このあおりを受けるような形で、昨年ドラフト2巡目に指名した Chris Taft (クリス タフト)がクビになってしまった。 昨シーズン開幕当時はいい動きをしていたので結構期待していたのだが、その後ケガが長引いてしまいずっと試合に出られなかったのが残念。 Warriors にとっても苦渋の決断だったのだろう。 Dajuan Wagner のように復帰して、またどこかのチームでプレイしてくれることを期待している。

そんなわけで、今年の Warriors は昨年までの戦力に加え、新加入の控え戦力に期待したい。 プロスポーツでは怪我人はどうしても避けられない。 昨年はそこでガクッと戦力が落ちてしまったが、今年の控え陣がその戦力ダウンを少しでも押さえてくれれば、昨年以上の勝率5割も夢じゃない。 うまくいって 8位ギリギリでプレイオフ進出というのがオレの予想(期待)だけどどうだろうか?


Oracle 、Warriors のホームコートの命名権を買う

New name for Oakland Arena — the Oracle
Oracle Corp. and the Warriors have signed a 10-year deal to rename the Arena in Oakland as Oracle, the two companies said Friday. The deal is worth approximately $30 million.
(Oracle Corp. と Warriors は Arena in Oakland の名前を Oracle に変える10年契約を結んだと金曜日に発表した。 この契約は 約3000万ドル (36億円) に相当する)

Golden State Warriors がホームコートとしているのが Oakland にある The Arena in Oakland というアリーナ。 日本語にすると 「Oakland にあるアリーナ」 というありふれた名前しか付いていなかった。

アメリカでは多くのスポーツ会場の名前が売りに出されて、その名前がそれぞれの会場の特徴を表している。 このあたりでも以下のように、Warriors の本拠地以外は全部スポンサーが付いていた。 そんなこともあり、Warriors (The Arena in Oakland) はもう3、4年前からずっと会場の命名権を買ってくれる企業を探していたのだった。

  • San Francisco Giants – AT&T Park (AT&T という電話会社)
  • Oakland Athletics, Oakland Raiders – McAfee Coliseum (マカフィー、アンチウイルスソフトで有名なソフトウェアベンダ)
  • 49ers(アメフト) – Monster Park (Monster という AVアクセサリメーカ)
  • San Jose Sharks (アイスホッケー) – HP Pavillion (HP、パソコンやプリンタのメーカ)

会場に名前を付けて、会場の内装を少し変えるだけで年間 約3億円のお金が入ってくるのだから今回のニュースは Warriors にとっても嬉しい限りだろう。 新しい会場の名前はまだ正式には発表されていないが、 The Oracle (ジ オラクル、でも昨日のニュースではアナウンサーが ザ オラクルと言っていた) が有力らしい。

では、Oracle にとって意味があるのかというところだが、10年もの長い期間なのが気になるがまぁ広告費と考えればそんなに悪くないんじゃないかなぁと。 これで、いきなりプレイオフでも進出したら Warriors ファンからはマトリックスのオラクルみたいにあがめられるかも。

あと、一度は Warriors を買おうとして断わられたオラクルの CEO ラリーエリソン (リンク) がこれをきっかけにもう一度 Warriors を買うんじゃないかという噂もあり、単なる広告以上の何かを期待しているのかもしれない。

今回、命名権の契約はWarriors が中心に行っていたが、アリーナの所有者はOakland市(Alameda郡) が持っている。 そのため、この提案は最終的に 11/10 に会場のある Oakland市 – Alameda郡 の委員会の承認をもって決まるらしい。 NBA は10月末に開幕するので、開幕直後はまだ Arena in Oakland のままのようだ。


そういえば、Warriors

そうそう。 カントクが交代して以来しばらく触れてなかったけど、Warriors を含む NBA の各チームは10月の頭からキャンプを開始、1ヶ月後のシーズン開幕に向けて準備を始めている。

昨年の残念なシーズンを改善するために、今年は大きな動きがあるのではないかと言われた Warriors 。 Kevin Garnett (ケヴィン ガーネット)のトレードが決まったとか、 Allen Iverson (アレン アイバーソン) 獲得のオファーを出したなど派手な噂は絶えなかったが、全てが実現しなかった。

結果として今オフシーズンの補強結果は、

  • ドラフトによる新人 Patrick O’Bryant (パトリック オブライエント) を獲得。(ドラフト2巡目の Kosta Perovic は入団を拒否し交渉決裂)
  • Derek Fisher を Utah Jazz の Keith McLeod(キースマクロード、ガード)、Andre Owens(アンドレ オウエンス、ガード) とトレード。 (もう一人、Devin Brown がいたがキャンプ初日にクビになった)
  • これまで怪我や病気に悩んでいた Dajuan Wagner (デジュアン ワグナー) と FA で契約
  • キャンプに Matt Barnes(マットバーンズ、フォワード)、Dijon Thompson (ディジョン トンプソン、フォワード)、Anthony Roberson(アンソニー ロバーソン、ガード)を招へい。このあたりのメンバーが開幕まで残る可能性は非常に低い。

なんだかガードの選手が多いロスターになっている。大きなトレードに向けてトレード要員を集めていたが、トレードがなくなったのでどうしようと悩んでるのだろうか。 これを見る限りは昨シーズンより戦力ダウンになっている。

個々の選手の成長、カントクが変わったことによる変化、まだトレードがまとまる可能性もあるのでそれに期待というところか。 うーん。 ちょっと期待薄だなぁ。 そんな気持ちが、アメがんにおける最近の Warriors エントリの減少にも繋っているのだった…。

話は変わって、Warriors は10/9 の午後6時から Oakland Arena で公開練習試合を開く (リンク)。 オレはちょっと行けそうにないが、無料で選手たちを間近で見られるチャンス(オレは4年前に行ったときに、Gilbert Arenas と握手した) なので興味のある方はどうぞ。


2006 FIBA 世界選手権 – USAチームは銅メダル

決勝トーナメントに進んだUSAチームは、オーストラリア戦に完勝。 続くドイツ戦は後半ふりきって勝利と勝ち進んでいたが、その後の準決勝 ギリシャ戦で敗退してしまった。

ドイツ戦で、アウトサイドのシュートが全然入らなくなり苦戦したのはわかったのだが、その時は以前に書いたスチールからの速攻でリズムを作り何とか勝利できた。 ギリシャ戦でも外からのシュートが入らない。 おまけにフリースローまでも入らなくなるというより悪い状態へ。

そしてギリシャオフェンスはハイポストからの Pick and Roll で簡単に点を重ねてディフェンスがズタズタになってしまった。 アメリカ相手に余計なパスまわしはいらず、スペースのあるところからの Pick and Roll でミスマッチを作ったりフリーを作ることで簡単にディフェンスが崩せることに気付いたギリシャのカントクはすごい。 やはり国際ルールではゾーンディフェンスも使わないと止められないか…。

決勝はアメリカを破ったギリシャと一昨年のオリンピックの覇者アルゼンチンを破ったスペインの対決(前年ながら3位決定戦は見られれなかった)。 スペインは NBA で活躍する Pau Gasol が骨折により欠場ということもあり、下馬評ではギリシャ優勢だったが、試合が始まってみるとそのギリシャを圧倒するスペインがいた。

ディフェンス面ではゾーンディフェンスを中心に、アメリカ以上にアグレッシブ、しかし穴が見えないぐらい上手いディフェンスを見せ、、身長差を生かしたインサイドはブロック、リバウンドに大活躍。そして、速いドリブルペネトレイトで相手を崩しそこから自在にパスを繰り出し、外から中から决めてくるオフェンス。 世界一にふさわしいチームだった。 もし、USAがギリシャを破っていたとしても、スペインには絶対勝てなかったと思う。

ESPN の中継でも言っていたが、アメリカはもっと世界バスケに注目してもいいと思う。 ルールが違うとはいえ、アメリカが弱くなったんじゃなくて世界のバスケレベルが確実に上がっている。 バスケそのものの繁栄のためには、サッカーのワールドカップと同じように、世界選手権をターゲットにアメリカが一番だと言えるようなチーム作りが必要なんじゃないだろうか。