Category: 03 コンピュータ

Ubiquityでリンクのサムネールを表示

Ubiquity使ってますか? まだの人は、IT Media を始め、いろんなところで紹介されてるのでそちらも見てもらって是非試してみて欲しい。

Ubiquity は JavaScript が開発言語で、ビルトインでコマンドを開発するエディタが付いてきたりと、開発者心をくすぐる準備がしてある。

そんなわけで、何かできないかなーと思って thumbnail-these というコマンドを作ってみた。

このコマンドはページ中のテキストを選択して呼びだすタイプのもので、選択したテキストの中にハイパーリンクが含まれているとそのサムネールを表示するというもの。サムネールをクリックするとそのページを開くという機能もある。

shot.jpg

ウェブサイトによってはリンクの上にカーソルをもっていくとサムネールが表示されるという機能を導入しているところもあるが、このコマンドは未対応のサイトでも似たようなことができるというわけ。

サムネールのサービスは SimpleAPI を使っている。 特に使用上の制限とか見つけられなかったので問題ないと思うんだけど、まずいようなら指摘ください。

また、SimpleAPI の仕様で一部サイトが表示されなかったり、違うページが表示されたり、時間がかかることがある。

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Ubiquity でウェブをコントロール

この前の Aurora (オーロラ) に続いて、 Mozilla Labs から面白いコンセプトのツールが発表された。

そのツールの名は Ubiquity (ユビキティー)。 ウェブページをマッシュアップするツールだとか、新時代のラウンチャーとか言われてるけど、もう百聞は一見にしかず。 デモムービーが公開されているのでまずは見て欲しい。(これまた Vimeo だ)


Ubiquity for Firefox from Aza Raskin on Vimeo.

「何だかわからないがすげぇ」って思わない?

Ubiquity は、情報 = ウェブページ(サイト) というこれまでの考え方を改め、自由に組み合わせられるようにしよう、そしてその操作をできるだけ普通の言葉(自然言語)でできるようにしようという考えが元になっている。

残念ながら、現時点ではこの操作する言葉は英語しかないんだけど、まだ初期ということもあり、”translate this” や “google アメがん” という感じで動詞+目的語 という感じのシンプルなものになっているので日本の人でも何とかついていけると思う。

googleamegan.jpg

まだまだ荒削りな Ubiquity だけど、上のビデオでは 3′ 20″ぐらいから始まる翻訳のところなんか現時点でも十分役にたちそう。

ちなみに、日本語に翻訳するにはページ中の翻訳したい文字を選択したあと、 “translate this to Japanese” と入力すればOK。他のコマンドでも this というキーワードが選択された文字に置き換わるようになっている。

選択されている文字列からアクションを指定できたり、情報を自然言語であやつるところなんか見ていると Newton を思いだすのはオレだけだろうか。そういえば10年ぐらい前に、こんなのを作ったなぁ。 オレの作ったツールも含めNewton はプラットホームが消えてしまったが、このDNAはubiquity に受けつがれているような気がする。

人によってはこの機能使えねと思う人もいると思う (Newton もそうだった…)。一部の人の技術になるかもしれないが、オレはこの Ubiquity をサポートしていきたい。

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“ちらかし” のサポートこそが未来のUI

英語の情報ということもあり、日本ではあまり話題になってないみたいだけど Mozilla と Adaptive Path が協力してできた Aurora (オーロラ) という新しいブラウザのコンセプトが興味深い。

4回に分けて発表されたコンセプト映像のうちドラマ部分をまとめたのがこちら


Aurora (complete video without commentary) from Adaptive Path on Vimeo.

まず、このビデオの中では OS の存在はまったく見えず、常にブラウザ(といっても、今使っているものから格段に進歩したシステム) が中心にいることに気付く。 このブラウザが扱うのはもはやファイルではなく、人、Webページ、データを同じレベルのもの(オブジェクト)として集約されている。

Aurora ではそのオブジェクトをこんな画面で管理している。

aurora.jpg

中央の一番大きなエリアには過去に見たオブジェクト全てが表示されている。 一番手前が現在見ているデータで、ブラウザがそれに関連した過去のデータをその周辺に配置するようになっている。 そして、奥にいくにつれて古いデータという風になっている。

現在でも Web ブラウズするときは、あるWebページを開き、そのページからリンクがはってあるページをタブや別ウインドウで開いて見ていったりする。 その考えと、履歴(ヒストリ)のブラウズを混ぜたような感じだ。 加えてこの見た目や動きがイイ。

どうやって関連データを見つけるかとか、そもそもデータの配置のロジックはどうなるんだ? など突っ込みどころはいっぱいあるのだが、データをフォルダなどを使って整理するのではなく、全部をフラットな状態でちらかしっぱなしにし、それをオーガナイズする方法を提供するというアプローチがすごく気にいった。

考えてみると、大量データの中から目的のデータをいかにして見つけるかというのは最近のUI (ユーザインタフェース)の1つの重要なテーマになってる気がする。

ファイル管理なんかはその際たる例で、これまでのフォルダを開きながらファイルを探して見つけるという考え方に限界が見えはじめ、Mac OS X の Spotlight や Windows Vista のクイック検索といったUI で直接目的のファイルにアクセスするといった方法が提供されはじめている。 これらはまだ完璧とは言えないが、この方法ではファイルがどこにあるかというのはあまり重要にはならない。

検索といえば Google を使ったサイト検索もキーワードにヒットしたページがリストされ、それを開くというUIで、そこにURL(アドレス)という概念はなくなっている。 また、Yahoo! がもともと行っていたディレクトリ検索が破綻したのもファイル管理の行く末を見ているかのようだ。

このように、モノが大量にある、言ってしまえばちらかってしまった状態では、どこにあるのかはあまり重要ではなく、そこに辿りつく方法こそが重要になってきているんじゃないだろうか。

そんな点から見ると Aurora のコンセプトは、これまでの3Dブラウザとは一味違った感じで期待できる。このコンセプトを直接製品化することはないらしいが、これをたたき台に面白い製品やUIが実現されるのではないだろうか。オレもいい刺激になった。


YouTube 以上の画質で HD 動画も共有できる Vimeo

YouTube で一気に一気に広まった動画共有サービス。 知名度、利用者数の点では今でも YouTube がナンバーワンだと思うけど、慣れてくると YouTube の画質の悪さが目につく。一時期よりは良くなったとはいえ、客観的にはキレイというにはまだまだ遠い。

そんななか、アメリカのガジェット系のニュースサイトなどが最近よく使っているのが Vimeo (ヴィメオ) の動画共有サービス。画質がキレイなのがウリで、720p (1280×720) というサイズの HD 画質の動画ファイルまで公開できる


HD v.s. SD from alexVfilms on Vimeo.

HD と SD 動画の比較している上の動画を見てもらうだけでも分かってもらえると思うが、もうYouTube なんておもちゃ? ってなぐらい画質がキレイ。特にプレーヤーの ボタンをクリックしてフルスクリーンにした時の映像がすばらしい。

Vimeo のユーザ登録は簡単。 トップページの一番上にあるフォームに名前とメールアドレス、パスワードを入力して Join Now ボタンをクリック、送られてきたメールにあるURLをクリックすればユーザ登録が完了する。

RegisterForm.jpg

Vimeo のユーザは毎週500MBのアップロード容量がもらえる。これは、公開用に変換されたあとのファイルのサイズが 500MB という意味らしく、だいたい 720p の映像で約10分ぶんになる。

オンラインで見るクリップ的なものなら十分で、ウチでも子どものビデオを日本にいる両親に見せるのに使っている。本格的にビデオブログ的に使うにはちょっと足りないかな? ちなみに、アップロード容量は最大500MBのため、2週間放っておいても1GBにはならないのであしからず。

また、本来の使い方じゃないんだけどオレはビデオカメラの機種を選びの参考にした。

公開されている映像には機種名がタイトルやタグに付いているものが多いので、気になるビデオカメラの機種名を検索するとそのビデオカメラで撮影した映像を見つけることができる。 買う前にどれくらいの画質で撮影ができるのか、ライバル製品の画質とはどうかなど事前に調べることができるのは Vimeo のキレイな映像ならではだろう。

ユーザインタフェース、ヘルプとも英語しかないため、日本の人にはちょっと敷居が高いかもしれないけど、スタッフが操作方法を説明したビデオ、これまた英語なんだけど、がたくさん用意してあるので、そちらを見てもらえばある程度のことはできるんじゃないかな。

画質がキレイな分、データ量が増えるだけにちょっと再生に時間がかかったり、途中でつまったりすることもあるけど、YouTube 以上の画質を必要としている人は Vimeo オススメです。


11万5000円の iPhone アプリケーション

Digg.com 経由で見つけたネタ。

iamrich.jpg

その名も I Am Rich (私は金持ち) というこのアプリケーション。 アメリカでは $999.99 、日本ではなんと11万5000円で売られている!(上の写真はクリックで拡大)

何をするアプリケーションかと言うと、この赤いアイコンを iPhone/iPod touch に持ってることで自分が金持ちであることを実感させてくれるというもの。いちおう、i ボタンを押すことで金持ちであり続けるためのマントラ(秘訣でいいのかな?)を教えてくれるという機能はあるが、基本はそれ以上何の隠し機能のない “アート” らしい。

個人で買う人は本当の金持ちぐらいだろうけど、ネタにするために世界中のメディアやニュースサイトのいくつかが買うだけでもこの開発者はウハウハ。

開発者のはしくれからすると何か納得いかないものはあるけど、今のところは認められている範囲でやっているだけに、アイデアの勝利としか言えない…。

間違って買ってしまわないように、ここからはリンクを貼らないけど iTunes Store でI Am Rich と検索すれば出てくるはずなので、実際に見てみたい人はどうぞ。 くれぐれも手違いで BUY ボタンを押さないようにね。


日本のストリートビューはノスタルジーの香り

日本でも Google Maps の Street View (ストリートビュー)が始まったようで。

このブログでもアメリカでサービスが始まったときに以前紹介したが、主な使い方としては自分の生活圏の様子が表示されるのを見て満足するか、これから出かける場所の周辺をチェックするという感じだった。

たぶん、それが本来の使い方なんだろうが、日本のストリートビューを見た時は違った印象を受けた。

というのも日本でストリートビューを見るとしたらかつて自分が住んでいたところ。 それも、8年近く前のことなので周辺が自分の記憶とけっこう違っていることに驚くという感じだった。

昔働いていた会社も写っていて、よく世話になった職場の前のローソンが潰れてたり、天下一品が別のラーメン屋になってそれも潰れてたり(笑)、でもびっくりドンキーや会社近くの源氏 (居酒屋) はちゃんと残っていたりと、いやー、懐しい。

こういう感覚は現在住んでるアメリカのストリートビューでは得られなかった。もちろん、アメリカで育った人たちはこうやって見てたんだろうけど、こんな使い方もあったんだなぁ。


myxer.com で iPhone 用の着信音をダウンロード

iPhone 争奪戦も一段落?。 手に入れた人は楽しんでるでしょうか? iPhone を買ったあと、ちょっと気になるのが最初に用意されている着信音の貧弱さ。 最初にセットされてる marimba は以前にも紹介したようにいい感じなのだが、それ以外は正直微妙…。

Apple が公式にサポートしているリングトーンは iTunes Music Store で購入したものだけなのもちょっと気に入らないところ。

抜け道としては、拡張子が m4a で30秒以内の aac ファイルを作成し拡張子を m4r に変換すれば着信音として使えるのだけど、aac ファイルを編集できるソフトは少ないし、30秒にカットするのは結構大変。

で、オレを含め海外の人たちが使っているのが myxer.com というサイト。ユーザが作った着信音(英語では Ringtone という)がダウンロードできる。

これまでに作成された着信音のダウンロードは、上のスクリーンショットのようにトップページの右上にある検索ボックスにキーワードを入力。

myxer.jpg

すると検索結果が表示されるので、適当なひとつを選ぶと

myxer2.jpg

試聴ができるので、気にいれば “Download for iPhone” というリンクをクリック。

myxer3.jpg

最後に、Download Ringtone をリンクをクリックして m4r ファイルをダウンロード。

myxer4.jpg

ダウンロードのリンクの前に書いてある英語は、ダウンロードが終わったら iTunes を起動し、そこにドロップすればリングトーンとして登録されるので、あとは iPhone と同期すればオッケーという説明で、その通りにすれば着信音が iPhone に表示される。

photo.jpg

無料の会員になれば自分の音楽データをアップロードし、 iTunes Music Store と同じ感じに着信音を編集し公開することができる。 公開せずにダウンロードリンクを自分だけにSMS(テキストメッセージ)で送る機能もあるけど、日本では使えないかな? 友人に試してもらったらテキストメッセージが送られてきたらしい (もしかすると有料になるかも) 。iPhone の場合はこのURLを PC/Mac のブラウザで入力し、m4a ファイルをダウンロード。 そのファイルの拡張子を m4r にすれば着信音として使うことができるようになる。

海外のサイトなだけに日本人好みの着信音は少ないかもしれないが、貧弱な iPhone の着信音を少しでも充実してもらえたらうれしい。


iPhone 3G でスクリーンショットを撮るには

iPhone 3G 、日本ではもう発売されたようで海の向こうのアメリカでもバカ騒ぎっぷりが伝わってきてます。 アメリカ西海岸での発売はあと11時間後。 なぜか今回は夕方6時じゃなく朝8時なんだよねぇ。 買った人仕事になるのかな?

iPhone 3G の発売はまだでも、これまでの iPhone 2G 向けのファームウェア 2.0 がダウンロード可能な状態に、 iTunes 7.7 や App Store も利用できるようになったことから、アメリカでも前祝い的ににぎやかになった。

そんな中、オレ的におっと思ったのが下の情報。

Macworld | iPhone Central | Taking screen shots with iPhone 2.0

To take a screen shot, hold down the home button and then push the top button. The screen will flash and the resulting image will be placed on your camera roll. From there, you can sync it back to your computer, e-mail it to friends, or do anything else you can do with any other photo in your camera roll.

(スクリーンショットを撮るには、ホームボタンを押しっぱなしにして、トップボタン(ロックボタン)を押す。 スクリーンがフラッシュして、スクリーンショットの画像がカメラロールの中に作られる。 そこからは Sync してコンピュータに上げてもいいし、メールで友達に送ったりと通常のカメラロールでできることと同じことが可能になる)

スクリーンショット機能が標準で付くようになった。ブログのネタにするときとかいいね(笑)。

さっそくバージョンアップをしてみたが、このスクリーンショット機能のように派手なバージョンアップという感はないけど、より洗練された感じでいい。気持ち速くなったと思うのは気のせい?

日本語キーボードはインラインで変換とかできるようになり、窮屈な感じがなくなったのがいいね。いろんな国の入力が可能になったのがうれしいというのは職場のみんなの評価。 移民の多いシリコンバレーらしい反応。

そして、App Store はみんな気合い入っててすごい。 とりあえずこんだけダウンロードした。

photo.jpg

無料のものばっか…(笑)。

無料のものは気楽に試せるからいいけど、有料のものは App Store の情報だけでポチッと行けるかどうかは結構疑問。 音楽なら試聴みたいなのもできるけど、アプリケーションもそれに近い仕組みか、App Store 以外でもマーケティングをしっかりやらないとなかなか買ってもらえないんじゃないかなぁ。


ナイトライダーの声でナビゲーション

Engadget(アメリカ版)経由

アメリカでは最近、車に搭載する “ポータブル GPS” と呼ばれる製品の市場が賑やかだ。200ドル前後から購入が可能、コンパクト、ダッシュボードやフロントガラスに貼りつけるだけでオッケーという手軽なインストーレションといった要素がウケていて、ここ1,2年でGPSがグッと身近なものになってきている。

その種類はものすごく(Amazon.com での検索結果)、オレなんかもどれがいいのか把握できない。

そんな中面白い製品が発表された。80年代のドラマ、ナイトライダーに登場した K.I.T.T. の声でナビゲーションしてくれるというGPSだ。画面の左右に赤いランプが光るギミックも用意されているなど、往年のファンにはたまらないものになっている。

販売するのは Mio Technology という台湾の会社。 老舗の Garmin、iPhone版の開発も噂されるオランダの TomTom と並んでよく見かける GPS デバイスのメーカー。

まぁ、商品説明の映像を見てみて。

起動中に赤いランプが左右に揺れるところなんかうまく考えられてるなぁ。”マイケル” の代わりに自分の名前を呼んでくれるのもイイ。(自分の名前が、プリセットされてる中にないとだめだけど)。

K.I.T.T. の声はコンピュータっぽさを出すために単調なんだけど、その分飽きがこなくて実はベストマッチなんじゃないかと。日本語地図が載った日本語吹替え版作ったら、日本の人も欲しくならない?

そうそう。 気になる値段は $270 (約3万円)だそうな。最近はどれを買っていいかよくわからないポータブルGPSだけど、こういったところを突いてくると買いたくなってくるなぁ。 ネットでの評判もいいみたい。


Google Map Street View のカバーリングがスゴイことになっている

アメリカ Google Map (の一部のエリア) で提供されている Street View というモード。 Google Maps の Street View がスゴイで紹介したときは幹線道路ぐらいしかカバーしていなかったのだが、今日そのカバーリングがものすごく広がっていることに気付いた。

StreetViewSanCarlos.jpg

上に貼ったスクリーンショットの青くなっている道路が Street View で見られるのだが、うちの市周辺はほとんどの道路がカバーされている。

この Street View はカメラを車の上に乗せて走りまわることで素材を集めている。ということはこれらの道を走りまわったというわけで、相当な手間だったんじゃないだろうか。

Street View はもちろんウチのアパートにも及び、駐車場に停めていたウチの車まで写っていることに気付いた。ただ、車のナンバーはうまく見えなくなるような仕組みを入れているみたい。

最近、Street View をめぐって削除依頼が出たといったことがニュースになっているが、こうやって当事者になってみるとダメではないけど、何かいやだなぁと思うのが正直なところ。まぁ、消せるんなら消しちゃってと言いたくなる気もわかる。

Street View はなかなか面白い機能だし、便利なんだけどこれからも情報を集めるにあたっての障害はあると思う。 でも、こういった問題をひとつづつクリアしていくことで情報のデジタル化のスタンダードというのもできあがっていくんじゃないだろうか。 こういった考え方は日本の会社にはできないだろうなぁ。 まぁシリコンバレーでもこんな手間暇のかかることできるのは Google ぐらいしかないだろうけど。