Category: 02 アメリカ生活

アメリカのガソリンはエタノール入り?

先日、いつものガソリンスタンドでガソリンを入れていたら、見慣れないステッカーに目がいった。

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この製品は、容量にして最大10%のエタノールを含んでいます。 エタノールブレンドのガソリンに関する情報はお店の中で見ることができます。

え? Ethanol (エタノール)? 化学の研究者とかが酒代わりに飲むアレ? ガソリンに混ぜていいのか? というか、ガソリンを90%に薄めてるってこと? と気になって調べてみた。 使っているガソリンスタンドは 日本にもある Shell 。 というわけで Shell のサイトへ行ってみたらこんなことが書いてあった。

Shell in the US – Shell Oxygenate Policy
Do you always replace MtBE with ethanol?
(Shell はいつも MtBE に替えてエタノールを使っているの?)

No. If MtBE is banned or otherwise unavailable in an area, or if that area does not require the use of oxygenated fuel, then Shell Oil Products US/Motiva can produce fuel with other blend stocks.
(いいえ。 もし、MtBE が禁止されていたり、そのエリアで手に入らない場合や、そのエリアが oxygenated fuel (酸素化燃料?) の使用が必要でなかった場合は Shell/Motiva は燃料を他の材料とブレンドして精製します。)

どうやら エタノールは MtBE という物質の代替品のようだ。 そういえば MtBE は昨年からニュースで度々話題になっていた。 MtBEは添加剤のような形で使われているが、発ガン性物質であり、しかもガソリンスタンドの貯蔵タンクなどから漏れて、地下水に入りこむことで問題になっているとのこと。 そして、カリフォルニア州では2004年からMtBEの利用が禁止になった。

この辺の経緯に関してはこちらのサイト に詳しく書いてある。

エタノールそのものは危険な MtBE に代わって、ガソリンの添加剤として使われているようだ。 しかもエタノールはトウモロコシなどの農産物から作られるというクリーンな燃料。 というわけで、エタノールが入っていても問題はなかった。


サイン証明 (Notary)

日本では大事な書類にハンコを押すときは、一緒に印鑑証明を求められ、押したハンコが本当に本人のモノなのか証明をする。 アメリカはご存知のようにハンコの代わりにサインをするサイン社会。 大事な書類のサインはどうするのか。

アメリカは住民登録のような戸籍管理のしくみがないので、役所にサインを届けでるしくみもないしサイン証明なんてモノも発行してくれない。

第一サインなんてその日の調子によって微妙に変わってくるし(オレだけ?) 、その気になればパッと見て似てるものぐらい作れてしまう。

そこで登場するのが、Notary Public (ノータリー パブリック)という人。 日本語では公証人というように訳されるようだが、Notary Publicはその名のとおり州からライセンスを受けた公(おおやけ)の証人になってくれるという人たちだ。

アメリカでは重要な書類 (must be notarized などと書いてある書類) にサインするときは、Notary Public のところへ行き、Notary Public の目の前でサインして、その人が証人として、私が本人だと確認しましたということで書類にサイン&スタンプを押してサインの証明とする。

サインする前には本人確認ということで免許証などの身分証明書の提示、別紙にサイン&拇印をするなどちゃんとチェックする仕組みが用意されている。

他にも、コピー証明というのも行なっている。 例えばパスポートのコピーを提出するような場合、スキャナでスキャンしてフォトショップで加工してからプリントするようなことも考えられるので、そういうのを防ぐための証明というわけだ。

この場合も、パスポートを Notary Public のところへもっていき、Notary Public がコピーをとって、これはオリジナルからコピーしたものですと証明してもらう。 (この場合はそのコピーに Notary Public がサインするわけにはいかないので、エンボススタンプを押された)

とまぁ、アメリカに住んでいるとたまーに必要になる Notary Public 。 通常は、会社の法務部や、銀行、郵便局にいるらしい。 けど、昔自分の使っていた銀行の支店で聞いたときはいないと言われたのでいないところもあるようだ。

で、そのときに紹介されたのが UPS Store (旧 Mailbox ETC.) 。ここは 小包などを送ったりするお店なのだが、このお店には結構な確率で Notary Public がいる。

下の写真のように店の前に Notary Service と書いてあるのでそれを探してみてもいいだろう。 Notary Public による証明にかかる費用は1件につき $10 ぐらい。 コピーをいっぱい証明してもらうと1枚につき$10とられるので結構ツラい…。

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グリーンカードが当たりましたニセメールに注意

Warning Re DV Lottery Scam
AILA members report that an email is being sent to some people purporting to be from “dvlottery.state.gov”, telling people that are “one of the lucky winners” of the DV2004 visa lottery, and requesting that they send $349.67 in “clearance/acceptance fees”. These emails are fakes, and should be ignored.
(“dvlottery.state.gov” というところから、 DV2004 グリーンカードロッタリー の”ラッキーな当選者の一人” という人たち宛に、”clearance/acceptance fee (決裁費/承諾費)” として $349.67 を送るようにという e-mail が届いたとAILAのメンバから報告があった。 この内容はニセモノなので無視すること)

先日、グリーンカードが抽選で当たる DV-2005 の結果が発表されたという話を書いたが、外れて落ちこんでいる人が多いなか、グリーンカード抽選が当選したかのようなメールを送りつけてお金を払わせるような詐欺メールが出ているそうだ。

巧妙だなぁ。 DV-2005 の受付はインターネットだけになったように、アメリカは公共機関もオンライン化されていきているし、その分あまり知識のない人でも弁護士を通さずに自分で応募できるようになっていきている。 それに、発表されているとおりいかない(予想外のことがおこる)のがビザやグリーンカードの申請というモノ。 こういうメールを受けとったらマジ? 追加当選? と勘違いしてしまいそう。

上で警告を発しているように、こういったメールは全て詐欺とのこと。 残念ですが、うかつにお金を払ったりせず、無視しましょう。 もし、こういったメールを受けとった人はこのエントリのコメントにコピー&ペーストして注意をうながしてください。 (コメントスパムと間違えないようにいちおう一言付け加えてくれると助かります)。


ブレイクするか? McCafe

McCafe.jpg 少し前、サンフランシスコ・シリコンバレー近辺は高気圧に覆われとても暑くなり、うちのアパートは室内が40℃近くまで上がるというすごい状態。うちのアパートにはエアコンが付いていない。 このあたりは湿気が少なく、陽が沈むと涼しい風が吹くこともあって普段はなんとかなるが、さすがにこの暑さでは部屋にいられないのでエアコンが効いてそうなところを探して西へ東へ。

すると Palo Alto のあたりで、少し見慣れない看板を発見! (左の写真)。

おなじみの McDonald’s (マクドナルド) の M マークの下に読みにくい McCafe の文字。 たぶんマックカフェと読むんだと思う。 マッカフェかも。 車を止めて入ってみると、普通のマクドナルドのレジカウンターとは別にスターバックスのようなカフェができていた。

ラテ、カプチーノといったおなじみの飲みものや、あまり見なかったけどサンドイッチやスコーンのような食べ物も売っていたと思う。 試しに、Frappe (フラッペ, スターバックスのフラペチーノのようにラテと氷をまぜて砕いたもの) を頼んだら、できあがったら席まで届けてくれるという感じで、スターバックスのような立ち寄ってコーヒーを買っていくコーヒースタンドではなく、喫茶店のような感じを目指しているようだ。

この、McCafe 1993年にオーストラリアで始まって以来、世界で300店舗ほどあるらしい。 アメリカでは 2001年から展開しているらしいが、Webサイトにも全然情報がなく、宣伝をしているわけでもないので全然知らなかった。 健康問題やローカーブダイエットのおかげでハンバーガー以外にも、売りになるものを探しているというかんじなんだろうか。 しかし、ハンバーガー食べたついでにラテを買うなんてことは考えられないので、直接カフェへ客を呼びこむための努力をもっとしないと無駄なんじゃないかと思ってしまうのは素人考えか?

Frappe では味はよくわからないかもしれないが特に不満はなかった。 いまのところ客は少なくゆったり座れたし、エアコン効いて涼しかったし、オレ的には意外な穴場って感じで結構気にいった。 この McCafe は Palo Alto の Page Mill と El Camino Real の交差点をもう少し南へ行ったところ(Fry’s への入り口の手前) にあるので、近くに行った際には是非どうぞ。

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なぜ日本風? JET の Roll Over D.J. PV

今朝VH1を見てたらJET の3枚目のシングル Roll Over D.J. のPV(プロモーションビデオ) が流れたんだけど、いきなり日本語で始まる映像にびっくりした。

オープニングは意味不明なベビーモップのCM、沖本テレビってなに?(司会者の中途半端にハキハキした発音がまた気になる)、映像はわざわざ色褪せた感じにしながらも観客のファッションはパンクだったりコスプレ(ゴスロリ?)風だったりと。 なんか違和感ありまくりだ。

どうしたJET。 日本へ行ったときに中途半端に感化されてしまったのか? 未だに日本のイメージはこんなもんなのか?

とりあえず話のネタにもPVは必見 VH1のJetページ のVideoのコーナーにある “Roll Over D.J.” をクリック! (要 Windows Media Player)


アメリカでコンタクトレンズを作る (後編)

さて、コンタクトだが、オレは乱視がひどかったこともあり酸素透過性のハードレンズを10年以上使ってきた。 アメリカでは酸素透過性ハードレンズのことを Rigid Gas Permeable lens (直訳すると 硬いガス透過レンズ) といい、通常は RGP Lens と略される。

しかし、アメリカではとってもマイナーで、保存液とかを探そうとしてもとても見つけるのが大変。 最近はソフトレンズや使い捨てレンズでも乱視が矯正できるものが増えてきているので2週間有効な使い捨てレンズを選んでみた。

そうそう。 乱視は英語で astigma/astigmatism と言う。 最初のa の発音があまりないので始めて聞いたときはスティグマって感じで聞こえた。

すると、Optometrist はRGP Lens からソフトレンズへ切りかえると目玉が少し変形して、より乱視が出る傾向があるから、しばらくはテストレンズで様子を見ようということに。

テストレンズは日本でもあるのかな? コ ンタクトレンズも薄い(けど、高い)、厚い(けど、安い) といろいろあるようなので、一度試してから本格的にオーダーできるというしくみ。

きっと使い捨てレンズじゃないとできないと思うけど、レンズはメーカがサンプルとして提供してくれるので無料。 ただし、Optometrist に装着具合など再び検査をしてもらうのにお金がかかる。(お金がかかるのは乱視がある場合だけっぽい)

オレの場合、予想どおり乱視が増えていき、1,2週間おきにテストレンズを切りかえて、トータルで3回、1ヶ月以上テストしてからオーダーをした。 何かトクした気分と思いきや、 乱視の場合は、Optomometrist の追加検査代も通常より高くなったので実はそうでもなかった。

コンタクトレンズのオーダーはテストレンズと合わせて、Optometrist のところでもできるし、処方箋があって、自分の好きなブランドが既にわかっていれば別の店舗やオンラインでもオーダーできる。(Google で Contact Lenses とキーワードを入れるとスポンサーリンクがいっぱい表示される)。 乱視の場合は Toric Lens というのがそのレンズになり、これまた通常のレンズより高い。 けど、ハードレンズと違って目の中でズレることもないし、ゴミが入っても痛くないのはやっぱりイイ。

まもなく、永続的に使用できるコンタクトレンズ(WIRED 永続的に使用できる移植型コンタクトレンズ、FDAが承認へ)ってのもできて、レーザー手術(レーシック)より術後の心配が少ないらしい。 アメリカにいるうちにこういうのを使ってみてもいいかもしれない。

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アメリカでコンタクトレンズを作る (前編)

昔から目が悪かったこともあって、コンタクトレンズをずっと使っている。

日本に住んでいたころに酸素透過性ハードレンズを2セット作って(1セット作るともう1セット無料で貰えるというヤツだった)、2年ずつ使ってきてそろそろ寿命なこともあり、新しいコンタクトレンズを作ることにした。 これがアメリカではじめてのコンタクトレンズ作り。

アメリカでは眼鏡やコンタクトレンズを作るためには、Optometrist (オプトメトリスト, 検眼医)という人に検査をしてもらい、処方箋を発行してもらわないと作ることができない。 これを Eye Exam といって、コンタクトレンズ用の場合は 80ドル前後のお金がかかる(眼鏡用の場合はもう少し安い)。 人によっては年に1回の Eye Exam は加入している健康保険(Vision Insurance) によってカバーされるので自分の保険プランを確認するといいと思う。

そんなこともあって、アメリカではメガネ屋というのはマイナーで、大抵は Optometrist の一角にメガネフレームが置いてあるというのが一般だ。 フレームの種類も少なく、もちろんデザインもあまり望めず、そして高い。 アメリカではメガネをかけているとダサイと思われたりするのは、こういった背景があるのかもしれない。

最近、日本では激安メガネ屋も増えているようなので、眼鏡を作るなら日本人は日本に帰ったときに何個か作ってくる方がいいのではないだろうか?

少し脱線してしまった。 後半へ続く…。


うちの近くにいるあの人

master は暑かったから涼しいところに行きたかったから Point Reyes に行ってみたかった?

master はどうせならその近くにあるというジョージと仲間たちがえぴそーどなんとかを作ってるところに行ってみた?

master は、

見物客が集まらないように会社のWebサイトにも住所が載っていないココ。 看板すら無いし道路からはほとんど何も見えないから、これだけを楽しみに行くと失敗するかも。

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といってました。

*このエントリは、こうさぎの「amegan」のふりしてmasterが書きました。


2004年 秋の新番組ラッシュ!

オリンピックも終わり、そろそろ学校も始まる。 この時期から年に1度、アメリカの新番組が一気に放送される。

オリンピック中にNBCが自分のところの番組を宣伝して感化されたのでNBCの番組が中心になってしまうが(笑)、オレが注目している秋の新番組を紹介。

Joey (NBC, 9/9(木)スタート)
今年5月に終了した人気番組 Friends の後番組。 Friends にも出演していた Joey が役者を目指しロスアンジェルスへ移り、妹の Gina と 甥の Michael との生活のコメディ。 Friends の影を壊さない程度に払拭できるかが見ものだ。 個人的には年内で打ち切りになりそうな気がして心配 (見てもいないのに余計なお世話だけど…)。

LAX (NBC, 9/13(月) スタート)
ロスアンジェルス国際空港(LAX)を舞台にそこで起こる事件と人間模様を描くドラマ。 主演男優の Blair Underwood はもう10年以上も前 L.A. Law に出演していたのを見ていたので久々に見てちょっと感激。 昨年ラスベガスのホテルを舞台に描かれたドラマ Las Vegas と同じような匂いのする(笑)ドラマだ。 Las Vegas が結構面白かっただけに結構期待している。 同じく 9/13(月) からLas Vegas もシーズン2 を放送。

Lost (ABC, 9/22(水)スタート)
飛行機の不時着により無人島で生き残った48人の乗客の人間ドラマ。 人気リアリティ Survivor (サバイバー) を意識したような構成だが、ドラマである分リアリティショーとは違った思いきった演出を期待したい。

The Benefactor (ABC, 9/13(月)スタート)
NBAバスケットボールの Dallas MavericsのオーナーでIT長者の Mark Cuban が100万ドル(約1億円)を与えるにふさわしい人物を16人の中から選んでいくというショー。 昨シーズン、ドナルドトランプの “You are fired (おまえはクビだ)” のキメ言葉で話題になったNBC の The Apprentice のパクりだが、いつもバスケを見に来て子供のようにハシャいでいるオッサンが、どれくらいするどいのか期待。 The Apprentice もシーズン2が 9/9(木) から、FOX は Vergin の Richard Branson (リチャード ブランソン)を担ぎだして同様の番組を展開予定。 どこが生き残るか?

番外: Boston Legal (ABC, 10/3(日)スタート)
人気だった The Practise をテコ入れして新に始まる David E Kelly (デイビッド E ケリー, Ally McBeal の製作者)お得意の法廷ドラマ。 法廷モノは英語が飛びかって見ていてもちんぷんかんぷんになりがちだが、この出演者の一人に Keen Eddie の Mark Valley が! とりあえず、これだけ紹介したかった。

アメリカのテレビ番組は面白くないとよく聞くが、結構面白いのもあると思う。 特に8時~11時ぐらいはどの局も結構気合い入れて番組を作ってくるのでこれを機に見てみたらどうでしょうか?


アメリカのカルピスは…

@nifty:デイリーポータルZ:チューチューを飲みくらべてみた
カルピス味って実は日本にしかない味なんじゃないか? と、時々思うんですけど、海外にはあるんでしょうか? 

いつも、すばらしいネタを提供してくれるデイリーポータルZ。 今回も懐しのチューチューの食べ比べというありそうで無かった企画を実現してくれていて楽しい。 でも、オレが記憶のあるパッケージが全然ないのは…時代の変化か、場所が違うからか…。

で、この記事でかるーく流してあるカルピス味が海外にあるかという話。

アメリカではカルピスを売っている。 ただし名前が違う。

最初、日本と同じカルピスという名前で販売したら発音が カウピス(牛のションベン) という風に聞こえるということで大クレームがついたからというのが理由で、 現在アメリカでは Calpico (カルピコ) という名前で売られている。 アメリカに来たばかりの日本人が Calpico を見かけると

「あ、なつかしー。 カルピ……コ???」

とびっくりするのはもうお約束。

Calpico.jpg
うちにあった濃縮タイプのカルピコ。 カルピコウォーターもある。

が、もともとコーラの国。 日本食スーパーやアジア系スーパー以外ではなかなか売っているのを見かけないことからも結論としてはカルピス味というのはほとんどのアメリカ人の感覚に無いだろう。

あと日本で売られているジュース類で、英語的にヘンなので有名なのが ポカリスエット (Pocari Sweat)。 ポカリは造語なのでそのままにしても Sweat は 汗。 つまり、”ポカリ汗” となって、何かの汗が入ってるの? っていうイメージになってしまう。 アメリカ進出時には気をつけて > 大塚製薬。

話はカルピスに戻って、ちょっと調べてみたらドイツのWikipediaに Calpis というエントリ (Google による英語翻訳ページ)があったのでドイツ人には認識されているのかも。 (英語版 Wikipedia にはCalpis/Calpico ともにエントリがなかった)

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