Category: 02 アメリカ生活

脚本家ストライキが終了、混乱は続く…

少し前に書いたアメリカのテレビ、映画脚本家組合のストライキが今週に入ってようやく決着がついた。 ハリウッド関係者たちは待っていましたどばかりに、仕事に戻る光景がニュースに流れていたのが印象深い。

争点だった、インターネット上で公開されたコンテンツの印税については

AFP: End to writers strike near as union leaders endorse deal

For content streamed free over the web, writers will get a fixed payment of 1,200 dollars per year for one-hour webcasts for the first two years, followed by two percent of any revenues earned by the distributor in the third year.
ウェブ上で無料でストリーミングされるコンテンツに関しては、脚本家は1時間の番組で最初の2年間は $1,200 /年 、その後は配信によるさまざまな収入の2%を受けとる。

一番稼げると思える最初の2年間の収入が $2,400 、 $120,000 の2%と見ると とちょっと少ない気もするが、ヒットしてもしなくてもこの数字が保証される感じなのと、3年め以降でも 2% (要求では 2.5%) をキープできたという意味では脚本家組合の勝利と言えるかもしれない。

これにより、今月の24日に行われる予定だったアカデミー賞の授賞式は予定どおり行われることが早速決定となり、関係者たちはほっと一息となった。

ほっと一息つけないのはテレビドラマの関係者。 アメリカのテレビ業界は6月以降に夏休みが始まることで家を空ける人が増え、視聴率が落ちるという事実があり、ほとんどの番組は5月中に一区切り付けるようになっている。 (第Xシーズンなどと言われるシーズンの区切りが5月ということ)

今から脚本を書き(まぁ、スト中にいくらか書き貯めていたとは思うが)、製作を再開させても放送できるのは4-8話ぐらいが限界になってしまう。 1話完結のコメディものは比較的再開も早いが、ストーリーものは中途半端にできないから、再開は秋から、来年から、やっぱり打ち切り、といった発表がされている

日本でも人気の「24」は今年は放送されないことが決定。 日本でも今年は新作(シーズン7)がレンタルされたりしないですよ! ただ、この時期に続きは来年と言われたところでそこまでブームが続くかどうかは疑問じゃないかな。

ストは終わり、得るものもあったけど失なったものも多い。 まだまだこれまで通りの状態に戻るには時間がかかりそう。


Ron Paul (ロンポール)という泡沫候補がインターネットで大人気

オレが今年の大統領選挙に興味を持ったひとつのきっかけが Ron Paul (ロン ポール) という共和党 (Republican) 推薦の大統領候補。 日本ではもちろん、アメリカの大手メディアでもあまりとりあげられることはないのだが、DiggYouTube をはじめとしたインターネット上ではものすごい人気なのだ。

ronpaul.jpg Ron Paul 候補は現在 72 歳。 右の写真のように、見た目も普通のお爺さん。 ところがインターネットを利用した献金運動で1日に600万ドル集めるという記録を立てたり、オンラインアンケートでは1位になったりとインターネット上では圧倒的な指示を受けている。

予算がたくさんあるとは言えないい Ron Paul 陣営は Web 2.0 と呼ばれるようなネットサービスを積極的に利用して人気を広げたというのもあるが、この活動の原動力になっているのはどうも彼の政策にあるような気がする。

Ron Paul の主張を端的にまとめると、

  • 「税金をなくす」
  • 「政府に余計な金を使わせない」
  • 「戦争しない」

というもの。 これって、誰もが実現して欲しいと思うことじゃない? 普段はなぜか語られないこういった真っ当な主張を指示する、そしてそれを無視しようとするテレビや新聞などのオールドメディアに反抗するといった状況がインターネットの住民たちにウケているようなのだ。

Ron Paul は Libertarian (リバタリアン – 自由論者) と呼ばれ、個人の自由を重視し、政府の役割を少なくするという考えが根底にある。 その流れで政府の縮小、外交も他国に不干渉 といった政策をもう30年近く一貫して掲げているらしい。 このことからも彼の主張は人気取りというわけではなく、(正しいかどうかは別として) 本気でそう考えていることがわかる。

残念ながら現実の結果は Ron Paul が獲得した代議員数が 16 。 (1位の John McCain は 812) まだリタイアしていないようだが、大統領候補になるのはまず無理だろう。 しかし、今回の選挙運動の様子は次回以降に大きな影響を与えると思う。

その昔、テレビ討論が始まったときに、政策とは直接関係ない「テレビ映り」が大統領選挙に影響を与えたように、今後選挙にインターネットが積極的に使われ、また利用者も増えてくると、Ron Paul のように 「真っ当でわかりやすいキーワード」、「実直であること」 といったこれまでとはまた違ったポイントが大きな鍵になってくるんじゃないだろうか。

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スーパーチューズデーが終わるも、どちらも候補者内定まではいかず

ちょっと遅れたけど、この前のスーパーチューズデーの結果について少し。

前回のエントリでは、これで両党とも候補者が内定するだろうなんて書いてたけど、結果としては民主党は Clinton (クリントン) が 1033 と Obama (オバマ) が 937 で、その差 100 程度の接戦、共和党が McCain (マケイン) が714 で 2位の Romney に 400 以上の差を付けるも過半数には至らずという結果になった。 (その後、Romney はリタイア。 3位の Hackabee 211 との戦いとなった)

共和党の McCain はもう99%決まりなんだろうが、逆に報道が民主党の候補者争いに集中してしまい、注目されにくくなってしまうのが皮肉なところだろうか。

民主党は Clinton がたくさんの代議員数を持つカリフォルニア州、ニューヨーク州やニュージャージー州 で勝利。 代議員数では勝ったが、州の勝利数では Obama に負けている。 この結果について、Clinton は今後もっと苦戦すると予想する人もいる。

日々の報道から受ける印象としては、勢いに乗る Obama と必死に逃げ切ろうとする Clinton という感じ。

候補者指名をめぐる争いはこのあと、明日9日の土曜日から再開される。 民主党の次の山場は 2/19 に行われる 228代議員数を持つテキサス州とのこと。 この戦いは最後までもつれるのだろうか。


スーパーチューズデー

2008年も、あっと言う間に1月が過ぎ2月に。 おっと、今年の2月は29日まである。 うるう年か。 ということはオリンピックがあって…大統領選挙が行われる年だ。

オレがアメリカに来たのが2000年の11月。 ブッシュとゴアの大統領選挙の投票が終われた直後で、結果が僅差だったフロリダ州で再集計 (Recount) についてのニュースがしばらく流れていたのは今でも記憶に残っている。

この時当選したブッシュは、2004年にも再選を果たし現在も大統領の座にいる。 しかし、アメリカ大統領は最大2期、8年までしかできないのでブッシュ大統領はこれでおしまい。 今年の大統領選挙に出馬することはできない。

現在は新しい候補者たちが大統領の椅子をめぐりしのぎを削っている状況。 選挙権は持ってないけどアメリカの選挙の感じもちょっとはわかってきたのでメモがてらちょっとまとめてみようと思う。

 

アメリカは共和党(Republican Party)と民主党(Democratic Party)の二党が中心となって政治を動かしている二大政党制。 大統領選挙に勝つためにはこの二党の公認を得るのが最低条件となっている。

各党の公認候補のを決めるのは7月(もしくは8月)の党大会だが、この党大会で大統領候補の選出のための投票に参加できるのが各州の代議員(Delegates) と呼ばれる人たちだけ。

その代議員も自分の好きな候補に投票できるわけではなく、予備選挙と呼ばれる各州ごとにおこなわれる選挙の結果(と、その州内で決められたルール)に従って投票する。

 

ここ数週間の間に、日本でも、マサチューセッツ州でヒラリーが勝った、フロリダ州でマケインが勝ったといったニュースが流れていると思うが、これはこの州ごとに行われる予備選挙の結果で、マサチューセッツ州の代議員は7月の党大会でヒラリーに投票することを決めたといった意味になる。

予備選挙のスケジュールは州によって自由に決められるが、選挙の重要性を高めるためにいろんな州がほとんど同時に予備選挙を行うようになっていった。 それがスーパーチューズデーと呼ばれる日で、今回は明日2/5 となっている。

ふぅ、やっとスーパーチューズデーにたどりついた…。

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脚本家ストライキで新作ドラマが放送されない!

クリスマスや正月気分も抜けたこの時期、例年ならドラマ 「24」 の放送が始まり、「Heroes」などの他のドラマの放送も再開されるはずなんだけど…今年はどちらも放送されていない。

この原因は昨年の11月から始まっているハリウッドの脚本家組合のストライキ。 このストライキにより新しい脚本が書かれないため、多くの製作現場で製作が中断になっている。

脚本のストックがなくなったドラマはこれまでの再放送や、脚本のいらないサバイバーやアメリカンアイドルのようなリアリティショーに置き換わっているが、視聴者は満足しているとは言えない状況だ。

映画に関しても同じで、現在はすでに撮影の終わった作品が公開されているが、製作は一部を除き止まっているため、数ヶ月後には新作の公開が減ることが予想される。

オレのような視聴者は娯楽のひとつが無くなるだけで全然大したことはないのだが、深刻なのはハリウッド周辺の映画・テレビ業界。 製作会社はもちろん、小道具やケータリングなどの関連会社は仕事がなくなり大赤字に。 レイオフなどをしてストが早く終了するのを待っているのだとか。 ストによる経済への影響は一説には1億ドル (1000億円) 以上とも言われている。

 

このストの争点は主に脚本家たちに渡るロイヤリティ(印税)について。

1985年に結ばれた現在の契約では製作された番組がビデオやDVDなどに二次利用された場合、収入の 0.3% (収入が100万ドルを越えたら 0.36%) が脚本家たちに渡るようになっている。 アメリカでのDVDは1枚 $15-$20 が一般的だが、そのうち5セント以下のお金しか脚本家は受けとれないということになる。

1985年当時はビデオカセットの製造や流通コストが高く(そういえば当時は映画1本 20,000円ぐらいしていたねぇ)、まだ映画・テレビ業界もビデオ販売がビジネスモデルとして確立されるかどうかわからないという主張を受けて低く押さえた。 どちらもすでに解決しているので 0.3% を 0.6% に、 0.36% を 0.72% にして欲しいという要求をしている。

そしてもう一つ、こちらのほうが重要視されているようだが、脚本家組合は今後のことを見据え、Non-Traditional Media と呼ばれるストリーミングやダウンロード販売に対するロイヤリティをこれまでとは別に、売上げの 2.5% でと提案している。

一時期、DVDの方を取り下げるので、オンラインの2.5%を認めるというところで落ち着きそうだったが、製作者サイドは1985年のときと同じく、ビジネスモデルとしてどうなるか不明なためこの数字には合意できないと決裂。 現在でも、交渉は平行線をたどっているらしい。

 

日本でもおなじみ iTunes Store をはじめ、Amazon Unbox などのオンラインの動画販売、レンタルサービスは成長してきているし、最近のアメリカではテレビ局のサイトへ行くと過去のドラマがストリーミングで見られるようになってきている。

iTunes Store のように作品ごとの売り上げがある場合はロイヤリティも計算しやすいが、ストリーミングに関しては、広告収入によるモデルが中心になり、作品ごとの売り上げは計算しにくいため脚本家へのロイヤリティも払われない。

2.5% という数字はともかく、今後ビジネスの中心になっていくと予想されるオンライン配信に関して今以上の契約が結ばれない限り脚本家たちはうかばれないだろう。

アメリカの人々も脚本家側に好意的で、特に俳優たちは先日のゴールデングローブ賞の授賞式はストが解決しない限りボイコットすると発表する人たちが続出し、毎年数時間かけて行われる授賞式は、1時間の簡易的な発表会だけとなってしまった。

2月にはアカデミー賞の授賞式が行われるが、それまでにストが解決しないとアカデミー賞の授賞式もキャンセルということになるかもしれない。

どういった形で決着が付くかはまだ全然わからないが、1ドラマファンとしてはできるだけ早くまた面白いドラマを見られるようにして欲しい。

 

今、観てる番組があとどれだけあるのか、今後どういったスケジュールになっているのかは こちらのサイトに情報がまとめられている。


バレンタインギフトに ピンクの iPod nano の謎

ピンクのiPod nano、発売される : Gizmodo Japan(ギズモード・ジャパン)

バレンタイン用というより、むしろホワイトデー用ですかね。
アップルから、ピンクのiPod nanoの発表がありました。

「バレンタインギフトに」っておかしくないか?と思ったiPod nano ピンク – [モ]Modern Syntax

まあ、「きゃー、ピンクかわいい!」っていう男性もいるんだろうけど、マジョリティは「えー、男なのにピンクって変じゃね?」だと思うのでピンクのiPod nanoをバレンタインのプレゼントにもらっても困っちゃうと思うんだけど、

日本では一部の人に誤解を与えてしまっている バレンタインギフトにピンクの iPod nano。 おれもアメリカに来て初めて知ったんだけどバレンタインデーは世界のほとんどの国では男女お互いがプレゼントを交換する(どちらかと言えば、男性が女性にプレゼントをするっぽい) という日だったりする。 告白っていうよりカップルの日と言ったほうがいいかもしれない。

アメリカでは、プレゼントの内容もチョコ一色ではなく、薔薇の花だったり、下着だったりといろいろ。 バレンタインデー直前にはハートやらピンクやらをモチーフにした「プレゼントに○○を」的なキャンペーンが見られたりする。

そんなアメリカの本社が発表した Apple のプレスリリース をそのまま日本語に訳してしまったのでバレンタインギフトにピンクの iPod nano 。 という話になってしまったんだろう。

翻訳するときはそういったことも気をつけなきゃいけないんだけど…この場合どうしたらいいんだろう。 日本のマーケティング部門が発売を1ヶ月ぐらい遅らせてホワイトデー向けにとかって発表をした方が効果的なのかな? ま、今回のような些細な誤解は無視して、全世界で同じ発表するというのがラクでいいのか? 世界的に展開している企業は本来はこういった面もフォローしなきゃいけないなんて大変だ。


明日からの Macworld Expo 2008 基調講演の草稿が Wikipedia に流出?

Announcements: Do You Really Think the Macworld Keynote’s Leaked on Wikipedia?

Seriously? We weren’t going to post anything on this, but lots of sites seem to be picking it up. Do you really think that Steve Jobs would let his keynote be leaked, and on Wikipedia of all places?

(マジ? こういった情報は掲載しないようにしていたけど、他のサイトが取りあげてるようなので。 Steve Jobs が基調講演の情報を よりによって Wikipedia に リークさせるようなことすると思う?)

CESも終わり、今度は Macworld Expo 。 サンフランシスコの明日の午前中に Steve Jobs の基調講演(キーノート) が行われる予定だが、なんと、Wikipedia にその基調講演で話す内容の大まかなリスト(草稿)と名乗る情報が書きこまれた。

もちろん、信憑性に問題があるため現在は削除されているが、書かれている内容は意外に細かなところまで触れられていて、そのまま見過ごすにはちょっと惜しい。 例えば

  • iPhone の日本展開について
  • iPhone/iPod touch の公開方法
  • 新型 Mac について
  • One More Thing…

なんて話が結構細かく触れられている。 もしものことを考えて、ここでは詳しく触れないが読みたい人は、上の Gizmodo へのリンクか、Wikipedia のヒストリで全文を読むことができる。

まぁ 99.9% ガセなのだが、読みすすめていくと本物っぽい気がしてくるから不思議だ。

既に会場に公開されている “There’s something in the air” バナーに関する内容が一切ないことと、確実視されてる Movie Rental に関する項目がないのがガセ度をアップさせている。 いつごろの草稿(ドラフト)なのかわからないので、不確定なことは触れていないだけなのかな。

何が発表されるのかはもちろん、このリーク情報がどれだけ正しかったかチェックするのも楽しみだ。


Panasonic の白物家電

松下電器がPanasonicに社名変更、”ナショナル” ブランドも廃止というニュースを聞いて、家電、特に白物家電が Panasonic って違和感あるなぁ。
なんて思ったんだけど、ウチの電子レンジは
panasonic.jpg
もう7年も前からPanasonic 製だった…。
同時期に買った 掃除器も Panasonic製だった。
ま、多少名前が変わってもすぐ慣れちゃうもんですよ(笑)。
おまけ:
白物家電という言葉ってあんまり馴染みない? (もしかして業界用語?) 炊事、掃除、洗濯に使う家電の総称みたいなモンです。 昔は冷蔵庫とか白色が一般だったのでこんな通り名が付いたのだった。


SlingCatcher 発表

年明け早々にラスベガスで開かれる CES (Consumer Electronics Show)が今年もはじまった。 いろんな新製品の発表がされたが、オレが気になったのは SlingCatcher というデバイス。 日本にも進出した SlingMedia 社の製品だ。

slingcatcher.jpg
Webサイトにも専用のページができた。

SlingMedia 社の主力製品は SlingBox という自宅のテレビの映像と音声をインターネットを介して、好きな場所で見られるようにする製品。 SONYのロケフリと同じようなモノと言ったほうがわかりやすいかも。 このブログでも発売時に取りあげた

日本に SlingBox を置いておけば、アメリカからでも日本のテレビ番組が見られる。 もちろん逆のことも可。 そんなシステムを作ってみたいなぁなんて思っているのだけど、ネックだったのが SlingBox の映像を見るにはPCか3Gケータイが必要だったこと。 テレビの映像はテレビで見たい!

SlingCatcher はそんな要望に応える製品。 SlingCatcher はコンセプトモデルが昨年のCESでも公開され、製品の発売が待たれていたのだけど、発売延期が続き1年が過ぎてしまっていた。

その分、製品版 SlingCather にはPCの映像をプロジェクタのようにテレビに写したり、PC内の動画ファイルを SlingCatcher にコピーして再生するといった Apple TV に近い機能も追加されることになった。

SONYもロケフリのラインナップに同じようなデバイスを追加していたが販売終了になっている。 SlingBox の映像を再生するだけでは活躍する場が限られるので、メディアプレーヤーとしての使えるようにするのはいいアイデアじゃないかな。

気になる値段は $250 (約27,000円)。 2008年のQ2 (4月-6月) に発売らしい。 今度はウェブサイトも用意されているのでそんなに遅れることはないだろう。

SlingBox は $150 ぐらいなので送信、受信合わせて $400 。 あ、あと日本にハードディスクレコーダーを買ったら全部で10万円ぐらいはかかるか…。 う、価格面からすれば、こっちで日本のビデオ借りたほうが圧倒的に安上がりだな。 マイナーな番組を観たいとか、リアルタイム性を重視するかというところが決め手になるかな。

オレの野望はさておき、既に SlingBox をお使いの皆さんにはいい製品だと思う。


明けましておめでとうの音楽は 「蛍の光」

明けましておめでとうございます。 毎年、毎年もうネタ切れだと思いながらもダラダラ続くアメがんを今年もよろしくお願いします。

書いてる本人も、新しくアメリカに来た人が書くフレッシュな内容はもう書けないなぁなんていつも思うのですが、逆にそういったブログでは取りあげられないような一味違った情報を提供していけたらと割り切っていこうかと思ってます。

さて、今回は明けましておめでとう (Happy New Year) の音楽。

新年をそんなに祝うわけではないアメリカでも、12/31から1/1に変わるタイミングでのカウントダウンイベントはいろんなところで行われる。 イベントではカウントダウンがゼロになって1/1を迎えると Happy New Year という声とともによく歌われるのがなんと…

蛍の光

日本でも紅白歌合戦の最後に蛍の光が歌われるけど、どちらかというと「新年おめでとう」というより去りゆく年を惜しむといった感じで歌われているが、アメリカをはじめ英語圏の国では、明けたあとに「新年おめでとう」という感じで歌われるのだった。

そもそも蛍の光はもともとスコットランドの民謡で、 世界的にはスコットランド語の “Auld Lang Syne” という名前で知られている。 この曲名を直訳すると “Old Long Since” という意味で、 旧友との再会を祝すといった歌詞になっている。 蛍の光の歌詞は、後に日本で勝手に付けられたらしい。 新年が明けたところで歌うのもスコットランドの伝統から来ているらしい。

「おめでとー、ワァー」という中、おとなしめの蛍の光のメロディーが流れるのは日本育ちのオレにはやっぱ違和感を感じるんだけど、これがアメリカというか世界のある種の伝統らしい。

YouTube にはカウントダウン用の映像がアップされていて、Auld Lang Syne が入っているのも結構ある。 たとえばこんな感じ。


めんどくさい人は1:00ぐらいのところから再生してみて