Month: March 2004

検索・情報配信のローカル化

「ユーザーが何かを探しているとき、たいていは、ローカルレベルのことが多い…こうした情報は、検索サービスの核となるものだ」と、Googleのコンシューマーウェブ製品ディレクターMarissa Mayerは述べている。

Google が地域の店などを検索できるサービスを始めた。 地図と連携していて見やすくなっているが、今のままでは電話帳の代わり程度にしか使えないのが残念。 例えばいきなり行った街でレストランでも探すときには、これにプラス、どのくらいオススメかといった情報が欲しいけど今の Related Web Pages ではちょっと物足りない。

地域情報としては、Topix.netが面白いまとめかたをしている。

このサイトは記事のトピックスばかりをアメリカ中のオンラインサイトから集めてきてそれっぽく表示しているサイトで、その中の Local News では市名やZipコードを入れることで、その地域に関するニュースや情報だけを表示することができる。 少し情報の更新が遅いところもあるが、他のサイトが配信している情報や、リンクをこうやってまとめ直すことで新な価値がでてくることに感動した。 ローカル情報の検索は、過去記事の検索と外部の専門サイト(例えばレストラン検索では restrauntnow.com) へのリンク貼って対応している。

Google の担当者も書いているように、ローカル情報の検索需要というのは結構あると思うが、せっかくなので電話帳以上のものを期待してしまう。 なので、実装する形としては検索エンジンからというより、Topix.net のように、ポータル化して付随する情報とともに提供する方が、地元に住んでいる人にも、そして旅行者にも便利なものになるのではないだろうか。


プロボクサー, トーニャ ハーディング

The Bay Area will find out Saturday night, when Harding (3-2, with two broken noses) faces Pacifica stock trader and former kickboxer Blanca Hilder, who is making her professional debut in a four-round, 126-pound bout at the Arena in Oakland.
(土曜日の夜、ハーディング (3勝2敗, 鼻骨折2回) はパシフィカの元キックボクサーで株投資家のBlanca Hilder(ブランカ ヒルダー)のプロデビューとなる 126パウンド級 4回戦を Arena in Oakland で戦う)

10年ほど前のオリンピックフィギュアスケートで名を馳せたトーニャハーディング。この週末、 何とボクサーとしてうちの近くで試合をする。 もちろんメインイベントなんかではなく、前座の前座的な位置付けだけど。

そうえいば、1,2年前にテレビ番組の企画で芸能人ボクシング対決みたいなのがあって、トーニャハーディングと誰かが戦うというイベントがあった記憶がある (ここに書いてあった)。 そのときはただの殴りあいのケンカだったけど、思いがけず人気が出たから本格的に始めたという感じなんだろうか。 最初に引用したサイトに出ている写真を見ると、体や腕がけっこうごつくなってて鍛えてきたというあとが見られる。

でもって、やっぱり知名度はすごいためか、メインイベントを食ってしまっているらしい。 正直、ラスベガスではなく、このあたりでボクシングの試合をしてもそんなに人が入らないことはわかるので、トーニャハーディングをもってくることで話題性を出そうとするアメリカのイベント業界のしたたかさに脱帽というところだろうか。

チケットは tickets.com で買える。 (リングサイド3列目までのは売り切れのようだが、$50ぐらいの1階席なら席は十分余っているようだ)


フランスのジョーダン、Warriorsに文句

Pietrus revealed the depth of his disenchantment in an interview with the French sports newspaper L’Equipe.
“It would not displease me to get out of here,” Pietrus said. “The guys on my team have not understood that basketball is a team sport.”
(ピトルスはフランスのスポーツ紙 ルエキプのインタビューで深い落胆ぶりを明らかにした。
“チームを去ることは全然つらくない’ とピトルスは語った。 “うちのチームの連中はバスケットボールがチームスポーツだということをまったく理解していない。)

フランスのジョーダンこと、Mickael Pietrus (ミカエル ピトルス)。 注目していると紹介したとたん、先発メンバーから外れ、プレイ時間も減らされてしまった。 昨日の試合では再び先発に戻ったが、オフェンス面ではやはり活躍できず。 同じフランス代表のTony Parker(トニー パーカー)のディフェンスでひとり気を吐いていた。

その一因としては見ていてもわかったチーム内でのポジション。 以前のエントリで、いいボールがこないと書いたように、試合に出ていても攻撃中はボールが彼のところまで全然回ってこない。 今はいいポイントガードがいないため、試合がうまく組み立てられていないということもあるが、彼もその事実には気付いていて、不満を持っていたようだ。

このチーム。 毎年シーズン後半になってくるとこんな感じでチーム内の不和、選手と監督との不和が語られる。 シーズン当初は、怪我人も多く、主力の選手がいなかったこともあり、一体となって一つ一つの試合を大切にプレイしたが、プレイオフの出場もなくなった今、チームはもうどうでもよくなって、自分が目立てばそれでよいという状態になっているように思える。 コーチ陣はこんな時だからこそ、各自に具体的な目標を出してチームをまとめないと…と思うのは素人考えだろうか。
それにしても、こんな記事載っちゃったら、チームメイトに生意気だともっと嫌われたりしないか心配だ。 がんばれミカエル。

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なぜ日本で Paypal が流行らない?

 逆に日本で1000円の買い物でクレジットカードを出すことはまれだが、米国では5ドルのものでもカードで支払う人も少なくない。つまり、多額の現金を持ち歩くかどうかという習慣自体が異なっているのだ。

Paypal (ペイパル) というのはオンライン決済システム。 Paypal にメールアドレスと、お金のソースとして銀行口座かクレジットカードを登録しておくと e-mail を使ってお金の送金、受けとりができる(クレジットカードを使うと手数料がかかるが、銀行口座を使った場合は手数料無料)。 この簡単さがウケてeBay オークションでのお金の支払いのデファクトスタンダードを確立し、eBay は Paypal社 を買収した。

オレは eBay で競り落した商品の支払いに使ってみて、”こいつは便利だ” と躊躇なく使いはじめ、昼ご飯のときに小銭が無かったりすると、「ごめん立て替えといて。 あとで Paypal で送る」 というぐらい普通に使っている。 しかし、友人に勧めたときの対応は、「へぇー便利そう」という反応と「えー、そういうのでお金送るのって心配じゃない?」 という反応に別れた。

このコラムではその理由にキャシュ文化とクレジットカード文化(もしくは小切手文化)の違いを挙げてうまく説明している。

アメリカでは小切手で家賃や電話代、電気料金などを支払うのが一般だし、クレジットカードがあれば、マクドナルドなどのファストフード店でも支払いができる(たまにできないところもあるが…)。

しかも、アメリカ人はクレジットカードは借金をするための手段という認識があり、銀行にお金が無くてもそのカードで支払いをしてしまう。 このように現金にこだわりの少ないアメリカ人にとってみると、その手段がe-mail や Webサイトに変わっても違和感なく入っていけるのだろう。

対して日本ではお金を扱っているという感覚がないと抵抗があるように思える。 銀行振込みも口座間のお金の移動という直接的な意味合いを持っているし、Suica などのプリペイドカードや商品券やギフト券のようなものも、お金を先に払って形を変えたモノという認識があるから使える。 しかし、クレジットカードとなると、お金と直結してない感じがして、まだまだ使うことに抵抗がある人が多いのだと思う。 そんな人は、オンライン決済なんてと思っても不思議ではない。

残念ながら、日本とアメリカのお金に対する見方の違いはなかなか埋まらないと思う。 小規模でもいいので、既存の銀行振込のような手段より手軽に安く使えるしくみを長く続けられるような仕組みによって、徐々に浸透させていくことが Paypal のようなサービスを日本で普及させる鍵になるのではないだろうか。


フランスのマイケルジョーダン

Player to Watch
Mickael Pietrus, GF, Golden State Warriors: “The French Jordan,” as he’s known in Europe, has seen limited playing time in his rookie season, but with the Warriors virtually eliminated from playoff contention and losers of their last five games, expect them to start working him into the rotation. Keep your eye on this guy; he’s got the skills to be a special player in this league.
(注目のプレーヤー
ミカエル ピトルス, ガードフォワード, Golden State Warriors: ヨーロッパでは “フランスのジョーダン” として知られる彼のNBAでのルーキーシーズンはこれまで少ししか出場できなかったが、Warriors がプレイオフ出場争いから事実上脱落し、5連敗中のチームは彼をローテーションに加えるために鍛え始めた。 この選手から目を離すな。 彼はリーグでも特別なプレーヤになる才能を持っている。)

Warriors はポイントガード2人の怪我による離脱により、チーム内の士気も下がりもうボロボロの状態。

現在は本来フォワードの Mike Dunleavey Jr. を先発ポイントガードへ、39歳のベテランポイントガード Avery Johnson をバックアップとして使っている。 Nick Van Exel が故障者リスト入りした後に契約した Rusty Larue とは期限が切れた 10日後に再契約せず、3月に Cleveland をクビになった J.R. Bremer とサインしたが… どうなるか。

そんな中、 Mike Dunleavey Jr. のPGコンバートにともなって空いた SF のポジションについたのが今年のルーキーの Mickael Pietrus (ミカエル ピトルス)。 フランスのジョーダンはちょっといい過ぎな感はあるが、一時潜めていた積極的なプレイが再び見られ、マイケルジョーダンやルブロン ジェームズのような人を魅きつけるものがある。 残念なことにあまりいいボールが回ってこないせいもあって、シュートセレクションの甘さが目立ち、結果得点を入れられないという状態だが、あと少しがんばればきっと結果が残せる選手だと思う。 唯一心配なのがそれまでWarriors のカントクが彼を使い続けてくれるかどうかだ。

というわけで、見所の少なくなってしまった今年の Warriors 。 しかし、Mickael Pietrus は注目だ!


ベイジアンアルゴリズムは効くのか?

Bayesian アルゴリズムをつかって、RSS フィードの新着記事がユーザにとって面白いかどうかを判定するアプリ、があったらおもしろいなあ、とおもい (ReadOne に似てますがあれは Bayesian じゃなかったとおもいます)
書籍の記事向けに quick hack でつくってみました。いまいちわかりにくいですが右下の % が、面白い率を表してます。同じ記事何度も interesting とかするとおかしなことになるプリミティブ実装なんで、あんま実用性はないんですけどね。

ベイジアンアルゴリズムと言うとメールソフトのスパム対策などで有名だが、個人的にはスパム対策としては信頼できるものなのかよくわからない。というか、統計学や確率論というのがどうも信頼できない。 サイコロふって1が出る確率は1/6だが、次に6回ふったところで1が確実に出るかどうかは結局わからないわけで、それってなんか意味ないじゃんと思ってしまう。

なので、ベイジアンアルゴリズムをスパム対策に使った場合も、1000通試したときは5通ぐらい間違えるかもしれないと言われるとほんとに有効か? と思ってしまう。

実際、オレが Thunderbird でスパムフィルタを使っているときは全然うまくいっていない。 1日10通ぐらい届くスパムの半分ぐらいはすりぬけてしまうし、日に1通ぐらい誤検知して普通のメールがスパムになっている。 そしてちっとも賢くなっていかない。 他に導入している人のところではちゃんと効いているのだろうか?

と、ベイジアンアルゴリズムをスパムフィルタとして使うとよくないということに結構費してしまったが、RSSフィードに参考情報として付ける、というのはいいかもしれない。 何より、今まで悪を見つけるために使っていたものを、善を見つけるために使うという視点の変更が面白い。 これなら、Spamの場合と違って 少々ミスしても許せそうな気がする。

今回の実装はほんとに初期段階のようだが、いずれどこかが本格的に実装してくるのではないだろうか、そのときにまた本格的に調べてみよう。 ベイジアンアルゴリズムに関しても興味がでてきたので、こちらももうちょっと追っていこうかと思っている。

今回のエントリ、一部に間違っているであろう自分の主観が入ってるので、おかしなところもいっぱいあると思う。 確率・統計とはこういうものだとか、ベイジアンの実力はこんなもんじゃないというのがあれば、コメントやトラックバックを使ってどんどん教えて欲しい。

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カフェインは健康にいいのか?

コーヒーはタンニンと抗酸化物質を含み、これらは心臓や動脈関係の病気を防ぎます。また、頭痛を和らげます。そして肝臓にも良い効果があり、肝硬変や胆石が出来るのを予防します。そして、コーヒーに含まれるカフェインは、喘息の発作を防ぎ、心臓の血流の流れを良くします。

ヘビーコーヒードリンカーの自分としてはうれしい話だがちょっと褒めすぎな気がする。

具体的に実験結果として何か数値が出ているわけでもないので、コーヒー内の成分の中に体に良いと言われている物が含まれているというぐらいに思っていた方がいいと思う。

上の記事ではカフェインが体に良いようなこと書いてあるし、以前、自分もいかにカフェインを摂取するかという話を書いたが、アメリカでは逆にカフェインをとらないことに神経を使っている人もいる。 高血圧などに影響するという話や、子供にカフェインを取らせると良くないというところから来ていると思うが、いつのまにかアメリカでの定番健康法として信奉者も多いらしい。

そのため、コーヒーを買うときには、大抵のお店で Decaf (ディキャフ) というカフェインを抜いたコーヒーが用意してある。 ちなみにカフェインの入った普通のコーヒーのことは Regular (レギュラー) という。 日本ではレギュラーかアメリカンか、とよく言われるがアメリカではレギュラーかディキャフかと言われる。 アメリカではアメリカンコーヒーとはまず聞かない言わない。 唯一、スターバックスでエスプレッソをお湯で薄めたものをカフェアメリカーノと言うぐらいか。

勤めている会社にある、従業員用のコーヒー豆にも Decaf が用意されているし、お茶のティーバッグにも、Caffeine Free というようなことが書いてある。 そして、会社の冷蔵庫にあるペプシにもカフェインフリーが用意してあったりする。 (会社にはダイエットペプシしか無かったが、普通のペプシのカフェインフリー版もある。)

CaffeineFree.jpg
左がカフェイン抜きのダイエットペプシ なぜか、ゴールド。

最初に紹介したイタリアの学者のコーヒーのカフェインは良いという説。 アメリカでは支持されるのだろうか?


Flashで進化するアルバム

HTMLの写真集ではサムネイル画像を何度もクリックして大きな画像を開いたり画面を切り替えないといけません。もし全部の画像を切り替えて見ようとすると大変な作業になってしまいます。
そこで、サムネイルと大きな画像の切り替えや、他の画像に切り替える操作や動きをなめらかなものにすることによって、たくさんの画像をシンプルかつ少ない操作で見られる写真集を作りました

このなめらかアルバムは、Flashを利用していてマウスカーソルの移動する距離やスピードに応じて、移動とズームを切り換える。 しかも簡単にアルバムを作ることもできる。

自分でも、以前撮った写真をもとにさっそく作ってみた。
Warriors vs Bulls アルバム (ロードに少し時間がかかります)
画像の上でマウスを左クリックして、クリックしたまま右か左へマウスを少し動かす(ドラッグする)と写真がスクロールする。 最初にクリックした位置からの距離が離れれば離れるほど(画面上の白い矢印が長いほど)、全体が小さくなり素早くスクロールすることができる。 この写真を見たいと思ったらマウスを反対に動かすことで、すぐスクロールがゆっくりになり、マウスボタンを離せばそのときある写真が表示される。 この感覚が面白い。

Flashを使ったアルバムとしては zphoto というのもある。 こちらは一覧性を重視して、まず写真全部を表示し、カーソルが写真の上にのるとその写真がズームされ確認できるというものだ。 zphoto で残念なのが、zphotoを動かすための準備が大変なこと。他のフリーソフトウェアのインストールも必要で、結局うちが今使っているホスティングサービスでは揃えることができなかった。

いわゆるWebアルバムとしては zphoto の方が近いかもしれないが、スライドショーの代わりとしてや、順番どおりに見ていって欲しいといったような、アルバムとしての作品性を重視する場合は なめらかアルバム が使えそうだ。 キャプション機能やもっと大きく見たい場合など対応して欲しい機能もあるので、今後の進化を期待したい。 Flash持ってたら自分でいじってみるんだけどなぁ。

そしてこの方法、なめらかアルバムのバックにある移動速度に応じた自動ズーミングによる効率的ナビゲーション の論文のデモにあるように、文書の表示に使うとより効果的だと思う。 Adobe も Acrobat にヘンな拡張して、Reader を重くしないで、もっと根本の文書の閲覧性に気を使ってもらいたいものだ。


検証! iTunes 音楽プレゼント クジで当たりを引く方法

Pepsi has stated they believe they will have to pay for about 1/3 of the 100 million songs it’s giving away. That means 2/3 of the people that win don’t care about iTunes. So I say, let’s let them have the unlucky caps. They weren’t going to cash them in anyway.
(ペプシはこのクジで、1億曲のうちの1/3が実際に購入されると思っていると語っている。 つまり当たった人の2/3はiTunesに関心のない人だと思っている。 じゃ、そいつらに外れクジを引かせてやれ。 どっちにしても曲をダウンロードしないんだから。)

iTunes Music Store でやってるペプシを買うと1曲当たるクジ。 先日、上のMacMercの記事をソースとしてクジが破られたということがニュースでも報じられた (CNet)。 原理は簡単なことで、ペットボトルの斜め下あたりから、あたりかはずれかが書いてある蓋の裏側が見られるので、それで判断できるというものだった。 (実際は当たりは判断しにくいので、外れた場合に表示される “PLAY AGAIN” の AGAIN の文字が見えるかどうかで判断する。)

何だか面白そうだったので、お店へ行って見つけたとき試してみたが全然うまくいかなかった。

なぜかと言うと、

露が付いて見えなくなるから。
普段1本売りのペプシは冷蔵庫に入っているので、外に出したとたん横の部分に露が付いて蓋の裏が見えなくなる。 冷蔵庫に置いてないモノは未だにiTunesキャンペーン以前のものだったし6本パックだったりするので、当たりだけを買うことはできない。 こうなると、蓋の裏側を見えるようにするために、頻繁に指を使ってボトルの上の部分を拭いたりしないといけない。

でもって、とりあえず1本買って家で試してみたんだけど、これがまた結構難しい。
冷えてないボトルを見るとこんな感じになる。 露が付いてないので見やすくはなったが、蓋の裏側はやっぱり暗いので文字が見えにくい。

暗いので、横からライトで照らしたらやっと見られた。 “AGAIN”の文字。 あーあ、外れじゃん。

精一杯の写真が下。 うっすらと AGAIN と書いてあるのがわかるだろうか? (写真はクリックで拡大する) ただでさえペットボトルで屈折が変わることもあって、MacMerc の写真のようにくっきりと見えるアングルなんか見つからなかった。 それだけ技術がいるということとも言える。

MacMerc の記事にも書いてあるが、一度、いくつか買って自分で試した方がいい。 けど、この記事が出て、回収騒ぎにならなかったことからも、古典的で単純なハックだが有効性はイマイチのようだ。 その後、こうやって見えるものだと意識しながら見ることでだんだん短時間でわかるようにはなったが、実際自分でこうやって試した後では、お店でこれができる人は、我慢強いというか、まわりの目を気にしない人ではないかと思う。


コンピュータで採点

専用の解答用紙に記入された解答に、アノトペンで○(正解)、△(一部正解)、×(不正解)をつけると、アノトペンのUSB/Bluetooth通信機能で設問ごとの正解・不正解データをサーバに転送、合計得点を算出したり、データ集計できる。

パッと読んだとき、生徒がアノトペンで解答を書くと採点してくれるのかと思ったけどそれはまだ開発中で、今回のは先生が採点するときにアノトペンを使うと、点数計算がラクになったり、どこが間違っていたかの統計をとるのに役立つというシステムなのね。 記事のタイトルの付けかたが微妙だっただけにちょっとがっかり。
アノトペンというのはペン先に小型カメラがあって、専用用紙に書いてある小さな模様を読みこむことでペンの動きの軌跡を保存して、PC上で再現するというもの。 専用の用紙は必要だが、OCRシステムよりは簡単に導入できそうだ。

ただ、これなら単純に解答用紙をスキャンして、タブレットPCのようなシステムで採点をしても同じ感じのことはできそうな気がするんだけどどうなんだろうか。 自由度も高そうだし。 答案返却がある場合は ○、×の部分だけプリンタで出力してもいいし。

生徒にアノトペンを持たせ、解答を記入させながらデジタルデータ化するシステムの開発も検討する。記述式問題でも、解答にどれくらいの時間がかかったかなどを把握でき、一人一人の習熟度を詳細に把握できるようになる。

で、実際、解答するのに使うという話だが、ほんとに使えるのだろうか?

消しゴムも使えないようなので、書き間違えたり、解答欄がずれていたときはどうするんだろう? それも記録に残って「もっと落ち着いてテストを受けましょう」という評価でもしてくれる? このシステムをそこまで使うのはまだちょっとムリがあるような気がする。

そもそもコンピュータの画面を使って、テストを受けさせるシステムはコスト以外の点で問題はあるのだろうか。オラクルマスターのテストとかではそういうシステムも使われてると聞いたことはあるけど、もっと一般的なところでもマークシート程度のものならできそうな気がするんだけど。

あ、フリーズしたり、何かのはずみでリセットしたりしたらそこまでの解答が消えちゃう可能性があるのか。 それに、再起動の時間だけテスト時間を損するとか。 やっぱり重要なテストには使えないな。