コンピュータで採点

専用の解答用紙に記入された解答に、アノトペンで○(正解)、△(一部正解)、×(不正解)をつけると、アノトペンのUSB/Bluetooth通信機能で設問ごとの正解・不正解データをサーバに転送、合計得点を算出したり、データ集計できる。

パッと読んだとき、生徒がアノトペンで解答を書くと採点してくれるのかと思ったけどそれはまだ開発中で、今回のは先生が採点するときにアノトペンを使うと、点数計算がラクになったり、どこが間違っていたかの統計をとるのに役立つというシステムなのね。 記事のタイトルの付けかたが微妙だっただけにちょっとがっかり。
アノトペンというのはペン先に小型カメラがあって、専用用紙に書いてある小さな模様を読みこむことでペンの動きの軌跡を保存して、PC上で再現するというもの。 専用の用紙は必要だが、OCRシステムよりは簡単に導入できそうだ。

ただ、これなら単純に解答用紙をスキャンして、タブレットPCのようなシステムで採点をしても同じ感じのことはできそうな気がするんだけどどうなんだろうか。 自由度も高そうだし。 答案返却がある場合は ○、×の部分だけプリンタで出力してもいいし。

生徒にアノトペンを持たせ、解答を記入させながらデジタルデータ化するシステムの開発も検討する。記述式問題でも、解答にどれくらいの時間がかかったかなどを把握でき、一人一人の習熟度を詳細に把握できるようになる。

で、実際、解答するのに使うという話だが、ほんとに使えるのだろうか?

消しゴムも使えないようなので、書き間違えたり、解答欄がずれていたときはどうするんだろう? それも記録に残って「もっと落ち着いてテストを受けましょう」という評価でもしてくれる? このシステムをそこまで使うのはまだちょっとムリがあるような気がする。

そもそもコンピュータの画面を使って、テストを受けさせるシステムはコスト以外の点で問題はあるのだろうか。オラクルマスターのテストとかではそういうシステムも使われてると聞いたことはあるけど、もっと一般的なところでもマークシート程度のものならできそうな気がするんだけど。

あ、フリーズしたり、何かのはずみでリセットしたりしたらそこまでの解答が消えちゃう可能性があるのか。 それに、再起動の時間だけテスト時間を損するとか。 やっぱり重要なテストには使えないな。


2 Comments

  1. 外国人が米国の大学入学にほぼ必須の TOEFL ってスクリーンベースですよ。もともとは大学の一室で試験官とかもいたそうですけど、今は全てビデオに監視されつつ、 Windows 98 上の、Macromedia Director を使ったソフトでやります。試験官も減らせたそうですけど、時間の管理が減ったのが大きいとか(コンピュータが時間を計ってるから、みんな一斉に始めたり止めたりする必要が無い)。
    僕は一回試験中にコンピュータの電源を落としてしまった事があるんですが(笑)、直前にやったところまでちゃんと回答はありました。その時間分も延長しましたし。おそらくネットワークサーバーか何かを使っているのでは、と思います。

  2. そうか。 時計は受験者それぞれで管理すれば、回避できるんだ。開始時刻さえ同じにすれば公平性でも問題ないし。なんか、テストの概念が変わってくるような気がする。
    ネットワーク越しに解答をいちいち保存する仕組みは自分で書いてるときにも考えてはいたんだけど、同時に受ける人が多ければ多くなるほど無理が出てきそうな気がして書かなかったんですよね。TOEFLでは何人ぐらいが同時にテストを受けるのかわからないですが、実際使われるんですね。
    こういう話を知ると、実はコンピュータを利用したテストシステムは今後の展開な面白そうな分野な気がしてきた。

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