話は少し戻って、この前観戦した Warriors の試合での話。 Warriors がマジック2で迎えたこの試合は、ほぼ同時刻でライバルの Clippers の試合も行われていた。 この試合で、Warriors が勝ち、Clippers が負ければ Warriors のプレイオフ進出が決まるので Clippers の試合の途中経過を知りたいのだが、試合会場では他の試合の途中経過が紹介されることはなく、この試合でもそれは同じだった。

こんな時、日本人ならすかさず携帯を取りだし i-mode などのサービスや Web に繋いで調べる。 なんてかんじになるのだろうが、アメリカ人が代わりにやっていたのは携帯メール。 友達にメールして調べてもらい、その結果を携帯までメールで送ってもらうなんてことをしていた。

アメリカ人にとって、携帯電話は通話がイチバン。 次いで、ようやく浸透してきたのがメール、およびテキストチャット(メッセンジャー)の機能。 Web を見てる人はとても少ないというのがオレが普段生活をしていて感じる印象だ。

Web (パケット) は別料金というのも影響しているとは思うが、携帯Web に関しては 「見る人が少ないから面白いサービスが出てこない」、「つまらないので見ない」 という悪循環に陥っている気がする。

また、アメリカのスポーツ専門ケーブルチャンネルである ESPN が昨年 ESPN Mobile という携帯を使ってスポーツニュースや試合の途中経過を見られるという携帯電話サービス(MVNO) を始めたのだが、人が集まらずに1年ほどで終了。 体のパーツが大きいアメリカ人がサブノートPCを嫌い、なかなかはやらないように、携帯の小さな画面で情報を見るというスタイルはアメリカ人に合ってないのかもしれない。

でも、オレが Treo の Webブラウザで途中経過をチェックしていたらそれを見た後ろの席の人たちが、すかさず自分の携帯でチェックを始めていた。 単にWebブラウザの機能を忘れていただけという話も…。

そういえば、この前Web の情報にアクセスするばかりが便利とも限らないという話も出ていた (ケータイでのサービスは非同期が常識?: i d e a * i d e a)。 携帯メールが有名になってきたアメリカではメールでレスポンスを返すというサービスは結構多い。 アメリカでは Web を素通りして、こういう仕組みで情報にアクセスするという形が一般的になってしまいそう。