最近、オレが乗っている車のCDプレーヤ (純正品) の調子が悪い。

はじめは 何回かに1回ロードに失敗していたのが、3,4回に1回成功するようになり、もう今では余程運がよくない限りロードしてくれない。 これを機にMP3 CDが再生できるカーステレオに変えるか、iPod Nano にでも乗り換えてしまうか…。
最近はCDが使えないので通勤中の車の中ではFMラジオを聞いている。

普段からも洋楽を聞くことの多いオレなので、既に知っている曲も流れたりするのだがたまーに微妙に違っていたりすることも。

そこではた、と気付いてしまった。


いわゆる Radio Edit (ラジオ エディット) って、ラジオで流してもOKなように修正されたモノだった。

具体的には

  1. Fu*k など汚い言葉を消す (といっても「ファ」ぐらい言ってのが聞こえる)
  2. 異常に長い間奏とか後奏を切る (ホテル カリフォルニア のような)

というようなことが行われているだけ。 Radio Edit という文字通りなんだけどね。 日本にいたときに洋楽の Radio Edit を聞いても 「どこが違うんだ?」 と思ったりしたが、歌詞とかがちょっと違っていただけだから当時のリスニング能力では気づかなかったんだ。

この背景には、アメリカは子供の教育上よくない言葉使いや刺激的なシーンなどにとても気をつかっていることがある。 たとえば、映画の R指定や PG13指定(エピソード3が指定されたことで話題になった) のように、何歳以上の子供じゃないと刺激的でよくないというレッテルが貼られたり、CD も EXPLICIT と CLEAN (CLEAN の方がヤバい歌詞が消されている) という2種類が発売されていたりと徹底している。

そして、ラジオやテレビで放送される場合は誰が見たり聞いたりしてるわからないので、ヤバイ表現がないように編集されたモノをいつも放送している。 テレビ番組では R だとか PG13 といった区分けがされて番組の最初に、「バイオレンスなシーンが流れるので注意してください (viewer descrition advised)」 とメッセージが流れたりするが、ラジオは基本的に全年代のリスナー向けになっている。 それだけ気を使っている国なので ジャネットジャクソンのポロリ事件 のとき、ただの事故というレベルじゃなくアメリカでは大騒ぎになったのもわかってもらえるのではないだろうか。

というわけで、Radio Edit って大人にとってはそんなありがたいモノじゃないです。