アメリカの新聞

新聞といえば、ウチでは、しばらく前からSan Francisco Chronicle という新聞を取りはじめた。 理由は1年間講読で$130 のところ、$9.99 ($120引き!)になるという破格のダイレクトメールを受けとったことと、折込チラシや新聞内の広告に付いてくる割り引きクーポンが結構使えるということを人から聞いたからだった。

折込チラシだが、アメリカの新聞は日曜日の新聞が特別扱いされ、その日だけチラシがいっぱい入るよういなっている。 そのため、新聞の日曜版は普段の2,3倍の値段で、新聞講読でも日曜版だけという選択もできるようになっている。 で、この写真が昨日の日曜版に付いてきたチラシたち。 新聞そのものにも負けないぐらいいっぱいのチラシが付いてくる。 アメリカのチラシの特徴としては1枚の紙というわけじゃなく、パンフレットのような形式になっている (写真はクリックで拡大)。

新聞そのものは、日本と違ってスポーツ、一般、生活、そしてクラシファイド(ちょっとした広告、売ります、買います、などがいっぱい付いたモノ)といったカテゴリに分けられて、それぞれ数ページの小さな新聞としてまとめられている。 これで $9.99 は異常にしても、年間 $130 (1ヶ月あたり 約$11) でも、日本とくらべて結構安い。

考えるに、アメリカの新聞はすでに講読料収入を中心に考えず、Webサイトでのページビューや発行部数を増やして、そこへ配信する広告、クラシファイドで収益を得ようとしているのではないだろうか。

そういえば、 1,2年前、San Francisco Examiner という新聞が、有料から無料になった。 有料だった新聞が無料になるということで個人的には驚いたが、以前紹介した日本人コミュニティ向けにベイスポのようなフリーペーパーが存在するこのあたりでは、有料紙でも広告収入をメインにすることも可能なのだろう。 アメリカの新聞はもう次へ動きだしてる(昔からそうだったのかも?)。 日本の新聞社もうかうかしてられない。


3 Comments

  1. 私の住む都市、ボストンの2番目に大きい地元紙は、毎日午後3時にもなれば無料で新聞を配っています。これもゴミになるよりは、少しでも広告のことを考えて多くの人の目に触れさせるという考えなのでしょうね。雑誌の定期購読もこちらはずい分割安ですよね。実際の雑誌の売り上げよりも、どれだけ固定された読者がいるかというのを示すのが、広告主に対して重要かということですよね。どうして日本ではこれらの戦略が通用しないんでしょうねー?
    ところで…、初めまして。最近こちらのblogを知って、毎日見るのを楽しみにしてます♪

  2. うちはユナイテッドのマイルで、Wall Street Journal 購読してます。1200マイルで3ヶ月分くらい購読できます。で、アメリカで(日本でも?)ありがちなんだけど、期限切れたのにしばらくきてました。で、そろそろ切れそうだ、ってことで再度新規購読を申し込んだら2部来るようになって、名前のところ良くみたら、名字と名前が逆になったやつがそれぞれ1部ずつ着てました。なんかどこまでも何か間違わないといられない国なんだなぁとしみじみ思う今日この頃です。
    まぁこれも細かいこと気にするより、とにかく発行部数増やした方が得なんでしょうね。新聞にかぎらず雑誌なんかも、店頭で買うとそこそこの値段だが、定期購読するとめちゃくちゃ安いですしね。

  3. そう、雑誌の定期購読の割引もすごいですよね。
    雑誌なんかも、固定購読者数を増やして広告収入を増やすという流れなんでしょうね。
    今でこそWeb上の広告によって、人を集めてその広告収入ってのが一般的になったようですが、実はアメリカでは以前からこういった方法でお金を集めることが一般的だったのでしょうか。

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