先日、Microsoft が Windows Vista と呼ぶことになった新OS のベータ版を公開した。
Windows XP が発売されて時間もたっていることから機能的やセキュリティ面での進化も期待したいところだが、多くのユーザの関心は新しいOSの見た目や使い勝手ではないだろうか。 いろんなところで公開されているスクリーンショットを見ると、「どんな感じなんだろう? 早く使ってみたい。」と否が応にもその期待は高まってしまう。
そう思っている人は世界にいっぱいいるようで、Windows XP の Visual Style (ビジュアルスタイル) の機能を使って Windows Vista (コードネーム Longhorn) っぽい画面を先どりするためのファイルが提供されていた。 試してみたら結構よかったので紹介したいと思う。
手順なのだが、まず大きな問題をクリアしなくてはいけない。今回紹介する Visual Style は以前の Royale (Energy Blue) とは違って個人が作っているもの。
XP に標準で付いてくる デスクトップテーマ や ビジュアルスタイル を管理するDLL (uxtheme.dll) は Microsoft が作成したもの以外を使えなくなっているので、まずこのロック機能を外す必要がある。 これが少々やっかいで、サービスパックの適用具合などによって使うツールを変えるなど結構複雑になっている。
ロックを外すための方法、およびツールは XpSkinNet に詳しく書かれているので、まずはそちらを読んでuxtheme.dll のロックを外してもらいたい。
注意: XpSkinNet にもあるが、ロックを外すためにはOSのファイルに修正を加えるため、場合によってはコンピュータが起動しなくなるといった問題が発生するかもしれない。 そういったリスクを負える方のみトライして頂いて(バックアップも忘れずに)、リスクを負いたくない人は有料のツールを使うか今回はあきらめて欲しい。
余談だが、以前紹介した OSのインストールを簡単にするnLite というツール にもロックを外した uxtheme.dll を作成する機能がある。 インストールディスクを作るときには是非この機能をONにしておくと上の作業は必要なくなる。
さて、Longhorn (Windows Vista) の Visual Style はいろいろあるけど、今回オレがおすすめするのは StudioTwentyEight というところが配布している Lognhorn “5203” Visual Style というもの。
“5203” というのが Longhorn (Windows Vista) のビルド番号と呼ばれているもので、先日リリースされたβ1 が 5112 より新しいビルドをもとに作成されたとようだ。 ダウンロードはこちらのリンク先にある “Download to Desktop” というのをクリックするとできる。 (10/30 追記: 現在は VistaXP という名前になったので、今後はこちらのファイルをダウンロードしてください。)
ダウンロードされたzipファイルを展開すると Longhorn というフォルダができるので、それを c:\Windows\Resources\Themes というフォルダにコピーする。
英語版の XP を使っているので表示が英語になっているが、あとはディスプレイのコントロールパネルを開き下の画面のところで Longhorn を選択すると黒ベースの Windows Vista っぽい画面に変わるので OK を押す。もし、文字化けがおこるとか、設定の一部が気になったら、下の画面の Advanced のところにあるボタンを押すと細かい設定ができる。
次に壁紙を設定するところで、
c:\Windows\Resources\Themes\Longhorn\Wallpapers\5060 (No Text).jpg
c:\Windows\Resources\Themes\Longhorn\Wallpapers\5060.jpg
のどちらかの画像ファイルを指定すると完成。 2つとも同じような写真だが、(No Text) と書いてある方には Lonhorn のロゴが入っていない。 ちなみに、Vista の UI は Aero Grass と呼ばれている。 壁紙が草(Grass)なのはそのためだろう。
これまでずっと続いてきた Windows の青色系から変わってしまうと使いにくいかと思ったが、自分のところで実際動かしてみると、黒色系の見た目も全体が引き締まって悪くない。ちょっとスクロールバーが見にくいかな。 たぶん、すぐ慣れると思う。
Royale とはまた違った引き締まった瑞々しさをどうぞ。
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