Month: March 2005

最強のフルーツ!? Acai Berry (アサイ ベリー)

ちかごろ アメリカで人気上昇中の健康食品が acai berry (本当は açai berry と書くので アサイ ベリー と発音する)というフルーツ。 アメリカでは超有名なトークショー Oprah Winfrey (オプラ ウィンフリー, 司会者の女性の名前がショーの名前になっている) で紹介されて火がついたらしい。 このヘンはアメリカも日本もおんなじか…。

すでにサプリメントも登場し、 アサイを交ぜたフルーツジュースなんかは売り上げ倍増だとか。 ためしに Google で検索してもらったらわかると思うが、広告も含めいろんなページがわんさか出てくる。

このアサイベリー、何がそんなにいいのか。

アサイ が入ったフルーツジュースの売りあげナンバーワンと言っている Sambazon という会社の情報によると、

  • 老化の防止となる抗酸化作用が高い – アントシアニンの量は赤ワインの 10-30倍
  • 一価不飽和脂肪、 食物繊維、植物ステロール を多く含みコレステロールを減らす働きがある
  • 心臓血管系 の働きを助ける
  • 必須アミノ酸、ミネラルを含み筋肉の働きや再生を助ける

他にも、カルシウムが牛乳より多いとか、抗酸化作用はブルーベリー以上、鉄分たっぷり、滋養強壮にもいいといった効果をうたっているところもあり、いいことだらけのまさに最強のフルーツ。

こりゃ試さなきゃと、フルーツジュースのなかの1つを売っているという Trader Joe’s (トレーダー ジョー) というお店に行き買ってみた。

acai.jpg
ジャーン

売っていたジュースはなんとスムージー。 しかも、マンゴーというこれまた馴染の薄いフルーツとミックスされているものだった。 ジュースの色もフルーツジュースとはかけはなれた黒っぽい色。

味もチョコレートにも似た、濃いベリーのような口あたりの中に、マンゴーのトロピカルな味わいがするような感じ。 飲みやすくするためか甘い味にまとめてあるが、意外に飲んだあとはさっぱりしている。

オレはキライじゃなかったが、妻はアサイの味以前にスムージーのドロっとした食感と甘すぎる味つけが気にいらず一口飲んだだけだった。 それどころか、オレが飲む度に、この甘さはヤバイよと言い続ける始末。 そこで、成分表を見てみると、

nutrition.jpg

砂糖29g !!!

ペプシコーラ は同じ 8 fl oz (240ml) で砂糖27g なので、 ペプシより砂糖が多い。 老化は押さえられるかもしれないが、肥満になりそう。

Sambazon の Pure Acai というスムージー(の素?)は砂糖の量も少ないようだ。 次はこれを買ってみよう。


Win XP のインストールを簡単に

今使っているラップトップPCの調子が悪くなった。

レジストリが悪いのか、DLLが悪いのかはっきりした理由はわからないが、Windows はインストール後使っていくとどんどん重くなったり、調子が悪くなる。 とくに、新しもの好きのオレはいろいろなソフトをインストールして試したり、自分で開発したりするのでとくにその周期は早い方だと思う。

そんなわけで、OSを再インストールするのはよくあることなのだが、Win XP にしても Win 2000 にしてもOSを入れて、サービスパックを当てて、Hotfix を当てて、ドライバも入れて、アプリケーションをインストールするのはやっぱり面倒。

いざとなれば Norton Ghost を買って、一度インストールが完了した状態のHDイメージをバックアップしておけば簡単に元に戻せるのだが、半年や1年に1度かと思うと、これを機に、別の構成を試してみようかなぁとか、他のソフトを試してみようかなぁという楽しみもちょっとあったりしてなかなか買うまでには至らない。

今回試したのは nLite というツールを利用して、カスタマイズした Windows XP のインストールCD からのインストール。 このツールを使うと

  • サービスパック/Hotfix を適用済みのインストーラを作成できる
  • MSN Explorer などの必要のないソフトウェアを消す(インストールしないようにする)ことができる
  • OSに入っていないドライバを組みこめる(一部組みこめないものもある)
  • 初期設定済みの状態でインストールできる(オレは使いこまなかったが…)


インタフェースは起動直後は英語だが、日本語にすることも可能

カスタマイズCDに組みこむため、あらかじめサービスパックやドライバファイルをダウンロードしておかなければいけないなど準備は大変だが、一度カスタマイズCDを作っておけばその後の「アップデート→リスタート」の繰り返しの手間を省くことができる。 今回の場合も、インストールが終わると、組み込めなかったいくつかのドライバを追加でインストールするだけでOSのインストールは完了した。 リスタートを繰り返さないことがこんなに快適だとは正直驚いた。

というわけで、今は OSをインストールしたあとにインストールするアプリケーションを吟味しつつインストール中…。 (けど、ほとんど変わってない。)

nLite, OSのカスタマイズに関しては下記のサイトを参考にさせてもらいました。


アメリカでの音楽のポジション

Wired News – 人気ドラマのDVD化を阻む高額の楽曲使用料 – : Hotwired
『アリー・my Love』にいたっては、使用楽曲の高額なライセンス料のために、米国では第1シーズンの中からいくつかのエピソードをセレクトしたDVDのみが発売されている。イギリスでは、異なる内容のライセンス契約がなされているため、第5シーズンまですべてのDVDを入手できる。

最近はアメリカでもテレビ番組のDVD化が流行っているが、確かに Ally McBeal (アリー my Love) はまだ完全DVD化されていない。 それがこんな理由だったとは驚いた。 そういえばこのサイトおすすめの日本未公開ドラマ Keen Eddie もDVD化にあたって音楽が差し替えられていた。

そういえば、アメリカのテレビ番組あるいはテレビCMで曲を書きおろして使うということはあまりなく、雰囲気にあった有名な曲を使うというパターンが多い (Ally はタイトルソング “Searching My Soul” が書きおろしだったが、こういった例は稀)。 日本のように新曲のタイアップという考えかたは浸透していない。

勝手な想像なのだが、こうなる一つの背景にラジオが関係しているような気がする。 アメリカに来てラジオを聞こうとして驚くのはラジオ局の多さ。チューニングしようとすると次から次へのラジオ局がみつかるため好みのラジオ局を探すのも一苦労だ。

そして、ほとんどのラジオ局は、DJが語るというより曲がどんどん流される。 そうなるとラジオ局が用意しているストックも底をつくので1日の間でも同じ曲が何度も何度も繰り返され、アメリカ人の中でスタンダードが築かれる。 そのようにしてスタンダードになった曲を使うことで、テレビ番組やテレビCMの知名度を上げようというわけ。 逆タイアップという感じ。

ま、結果として音楽の価値が上がり、曲の使用料が跳ね上がってDVD化ができないといった別の問題をおこしてしまっているのでいいのか悪いかわからないが、オレとしてはいいと思った曲をじっくり味わえるこの土壌はキラいじゃない。


日本のテレビ番組をアメリカで見る (6)

前回までの話はこちらから

日本のテレビ番組をアメリカで見る
日本のテレビ番組をアメリカで見る (2)
日本のテレビ番組をアメリカで見る (3)
日本のテレビ番組をアメリカで見る (4)
日本のテレビ番組をアメリカで見る (5)

録画したテレビの映像を外で見たいという欲求に対するソリューションがいろんなところから提供されてきた気がした。 もともと、そのように使われることが想定されていたわけではないかもしれないが、ここでまとめておきたいと思う。

少し古くなるが、このシリーズのコメントでも教えてもらったソニーの ロケーションフリーテレビ SF-X5。 この商品はずばり、”海外でも日本のテレビを視聴できる” と唱っている。 値段が 125,000円前後と高め、テレビの画面サイズが7インチ(もしくは旧型の12インチ)と小さいところが欠点だが、専用の製品なだけに、比較的簡単にセットアップができるのではないだろうか。

そして、東芝からは RD-H1 という機種が4月に発売される。 この機種はいま主流のHD&DVDレコーダ(ハイブリッドレコーダ)から、DVDを取り除きハードディスクだけにすることで安く(3万円程度で)提供しようというもの。 DVD はないが、ネット de ダビング というLAN内で録画したデータを他の東芝製HD&DVDレコーダにコピーすることができるため、そちらでDVDにすることができる。 つまり、家庭内の2台目以降の機種としての利用を想定された機種だ。

これがどうやって、海外でテレビを見る話に絡んでくるか。
VirtualRD for Windows番組ナビゲータ というソフトを使うと PCから番組予約ができたり、 PC に録画したデータをコピーすることができるようになる。 ただし、これをするためには同じ LAN 内にPCとハードディスクレコーダが無ければいけないので、SoftEther などの VPN ソフトが必要になる。 少し手間はかかるが比較的安価に環境が整えられそうなソリューションだ。

他にもシャープのガリレオは事前に設定が必要になるが、ストリーミングで録画した映像を見ることができたり(製品サイト)、番組データが共有できるという機能もあるという話だ。 専用のソフトや認証のシステムなどで制限がかかっているので、海外にいる間に設定したパソコンが壊れたりすると使えなくなってしまうのが問題だが、こちらも有効なシステムだろう。

そして、今日のニュース。

ITmediaビジネスモバイル:自宅PCで録画した番組を携帯で視聴する「携帯テレビ」
モバイル端末からインターネット経由で自宅のテレビチューナー付きPCにログインし、遠隔操作で視聴したい番組を録画した後、録画した番組を無線LAN環境下でモバイル端末にダウンロードし、再生、視聴できるようにするサービス。録画した番組の再エンコードとテスト用の専用サーバーへの自動アップロードを、専用ソフト「携帯テレビ」で行う。モバイル端末としては、実証実験ではノートPCを用いるが、PDAの利用も想定している。

通勤途中でも見たいテレビが見られるようにするというのが目的だが、離れたところからテレビの映像を見られるようにするASPサービスというのは録画ネット と同じではないだろうか。 技術的な問題以上に権利の面で問題になるような気がするが、「携帯テレビ」がサービスインできれば、それをそのまま海外でもという話も可能になるのではないだろうか。 行方に注目したい。

家電業界も売り上げ減少で新な収入源を探しているようだし、ネットワーク越しにテレビを見るという技術を早く確立してもらえれば、海外にいる人にも有益になるだろう。