Month: December 2003

ハードディスクレコーダーの問題点

先々週の日曜日、突然TiVo(1年ほど前からうちで使っているハードディスクレコーダー)から異音が発生した。

カチッ、カチッというコンピュータがらみの仕事をしてる人なら一度は聞いたことがあるであろうハードディスクが壊れかけてる音だ。 最初は一瞬だったが、次第に頻度は増えていき、最後はTiVoそのものがフリーズ。リブートをしてもやはりダメ。

とりあえずメーカのサポートに電話して症状を説明するも結果はやはりハードディスクの交換。 録画されている物は全部消えますというそっけない回答。 (しかもこのサポート番号はフリーダイヤルじゃなかったし、クリスマス近くで人がいないせいか20分ほど電話口で待たされたりと踏んだり蹴ったり。) メーカが用意している手順はトップページからはリンクが貼ってないが、TiVoの修理案内ページというのが存在していて、この指示に従ってTiVoをメーカへ送り返して交換してもらうという感じになる。

購入して1年以上経った場合、保証外ということで修理にかかる費用は $139 + Tax。 (うちの場合、1年とちょっとしか経ってないことから電話で話したサポートの人は $99 + Tax だけでいいよと言ってくれた。)

このことで、いままで TiVo は家電だと思っていたが、やっぱりPCに近いものだということを知らされた。 ハードディスクなので今後も壊れる可能性は高く、その度に $150 程度の出費はビデオの代わりとして考えると結構ツラいのではないだろうか。

ネットを調べてみたら、同じようにハードディスクが壊れた人や、容量が足りなくなった人向けのアップグレードとしてTiVoのハードディスクを換装する方法というのが出ていた。

原理としては TiVo は Linux で動いているためOS の中身をオリジナルのハードディスクから、別のハードディスクへコピーすることで可能になるというものだ。 PCさえあれば自分でもできそうだが、今回はオリジナルのハードディスクがいつ壊れてもおかしくなかったので、weaKnees という会社から既にOSをコピー済みのハードディスクを購入し交換をした。

値段は $139 + Tax。 サポートの人がオファーしてくれた $99 + Tax には及ばないが、容量がこれまでの倍(40G から 80G)になる、TiVo を修理に送り返す必要がなくすぐ使える、交換のノウハウが残るのでまた同じようなことがあっても自分で安いハードディスクを買ってきて交換ができるという将来性を考慮して、この方法を試した。

ハードディスクの交換はドキドキだったがうまくいき、ダメもとで試してみたら古いハードディスクからOSのイメージが抜き出せたのでこれで次回からは安心だ。

TiVo は既に世に出て5年近く経つため、解析も進みこういったソリューションも出ているが、日本で最近ブームのPSXを始めとした、ハードディスクレコーダー、ハイブリッドレコーダーも1年ぐらい経ったら、ハードディスクがすぐダメになった、修理に2万円もかかった、といった悲鳴があちこちで聞こえるかもしれない。

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Warriors vs Kings

Jason Richardson figured the Golden State Warriors had blown it. Their 14-point lead over the Sacramento Kings had shrunk to two, and reliable Mike Bibby was at the free throw line.
When Bibby missed both shots, Richardson wondered if something big had changed for his long-struggling franchise.
“In the past, we’d never get a break like that,” he said. “Never.”
(Jason Richardson は Golden State Warriors が負けたと思った。 Sacramento Kingsに対して14点のリードが2点リードまで減り、フリースローラインには確実な Mike Bibby が立っていた。
Bibby がフリースローを2本とも外したとき、Richardson は Kings 相手に長い間負け続けていたチームの何かデカいものが変わったと思った。
“過去に、チームがこんなチャンスを掴んだことは一度もなかった。” と彼は言う “一度もだ”)

Golden State Warriors は近所の Sacramento Kings に対し、15連敗中。 この4年ほど勝っていなかった。 Kings は昨日の時点で20勝 7敗という強いチームではあるのだが、このチームとは相性が悪いというか、リズムが合わない。いつも 1Q からリードされて戦意喪失という試合になってしまった。

ところが、昨日は1Q終わったところで2点リード、前半も1点リードで折り返した。 3Qで爆発し、4Q追われながらも何とか逃げ切った。 記事にもあるように 4Q の最後で14点リードが2点リードまで縮まったのはちょっとふがいないが、それでも最後に Mike Bibby がフリースローを2本とも外したことは、彼が Warriors にプレッシャーを感じていたことを物語っているだろう。 Warriors は全般的にディフェンスが良かった。 いつものスクリーンひとつであっというまにかわされていたザルディフェンスがちゃんとくらいついていた。最近よく中継でトライアングルディフェンスと呼ばれている変則3-2 ゾーンディフェンスが有効だったようだ。

さて Warriors はこれで 2連勝。 しかも、Pacific Division の上位2チームである L.A. Lakers と Scramento Kings を破っての連勝だ。 その前の東海岸ロードで2連勝のあと2連敗。しかも、その2連敗が Oaland Magic と Miami Heats という勝率5割にも達しないチームに完敗だったため、ほとんどの人がこのまま4連敗を予想していた。それがこの結果というのがバスケの面白いところなのだろうか。 いやー会場で観たかった。


Band Aid – Do they know it’s Christmas?

Christmas Kitties Promo
See the kitties sing again in all their holiday glory!

このサイトで何度もとりあげている アメリカの音楽系ケーブルチャンネル VH1 のCM の中で、サウスパークのキャラのように写真を切り抜いたような猫が有名な曲を歌うというシリーズがあった。 その映像がおもしろかわいく気に入って探していたのだが、やっと公開しているページを見つけた。 Kitties Promo と書かれているのがソレだ。

現在は季節に合わせて、クリスマスバージョン (Christmas Kitties Promo) が流れているが、それに使われている曲が “Do they know it’s Christmas? (ドゥ ゼイ ノウ イッツ クリスマス?)” という曲。 20年ほど前の曲で、 歌っているのは “Band Aid (バンドエイド)”。 アフリカの飢餓救済のためのチャリティーソングとして、イギリスの有名ミュージシャンが集まって製作されたものだ。

この少し後に同じようなコンセプトのもと、アメリカで “We are the world (ウィー アー ザ ワールド)” が作成されヒットしたため、Do they know it’s Christmas? の方は影が薄くなってしまったが、オレは当時からこっちの方が好きだった。 (Band Aid の話はこちらのページが詳しい)

というわけで、Kitties Promo シリーズと Do they know it’s Christmas? の合体したこのTV Spot はクリスマス最高のおすすめだ。

“Do they know it’s Christmas?” の曲は、オムニバスアルバム スーパースター・クリスマス (amazon.co.jp) で入手することができる。


ツリーを車にくくって運ぶ

林:ツリーって家の中に飾るの?そと?
熊:中に飾る人が多いですね。結構みんなツリーの形には気を遣うみたいです。形が悪いツリーはディスカウントされて売られます。
林:2メートルもあるツリー、家の中に入る?天井が高いのか。
熊:家の中には入るのですか、もって帰るのが大変です。みんな車の屋根にくくりつけています。

まもなくクリスマス。 おなじみ熊さんのサンノゼ便りもクリスマス編。 自分も一度まとめようかと思っていたら同じ切り口でオレより全然うまくまとめてあるので、こっちではちょっと補足を。

こちらでは普段空き地の場所に10月ぐらいから、ハロウィーン向けのかぼちゃ屋、ハロウィーンが終わるとクリスマスツリー屋さんができて賑わう。 でもって、デイリーポータルにもあるようにこっちのツリーはでかいのがいっぱい。もって帰るときはトラックなら荷台に、乗用車では車にくくります。でもって、トロトロ走るかと思ったら高速とかもおかまいなしに走っちゃう。 こんな感じ。

始めて見たときは結構おどろいた。

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野良サンタふたたび

今年の「サンタの追跡映像」は、米東部標準時24日午前5時から25日午前3時30分(日本時間24日午後7時から25日午後5時30分)まで公開される。サンタがアリューシャン列島を出発して、モスクワ、ロンドン、ワシントンDCなどを訪問し、南太平洋に到着するまで、25ヵ所から「生中継」される予定。

昨年もお伝えした NORAD の Santa Tracking System (アメリカでがんばりましょう内での通称は 野良サンタ) が今年も提供される。

24日のクリスマスイブのサンタの状況を動画で流してくれるこのシステム。 どのような感じになるかは見てのお楽しみということにしておくが、世界各地の特徴がうまく出ていて結構面白い。 日本語のページも用意されているが、どうもコンテンツが一部古いようだ。HotWired でとりあげられている Ringo Starr (リンゴ スター) が歌う2曲は英語のページでしか見られない。

日本時間 では 24日午後7時から25日午後5時30分。 サンフランシスコのあたりでは 24日午前2時から25日 0時まで。 ぜひ、サンタが世界中を飛びまわる様子を追いかけてみよう。


Jason Mraz (ジェイソン ムラーズ) 来日公演決定

村民のみなさま!ついに!ジェイソンの来日公演が決定しました。残念ながら9月のショウケースLIVEを見逃した村民は今回こそ!
そしてご覧になった村民は、あの感動をもう一度!
来年の来日公演まで、首を長~くして待ちましょう!

ジェイソン ムラーズ の来日公演が2月 24日~27日に決定したらしい。 チケットの先行販売も12/24~27あたりにあるようだ。 詳しくは日本の公式サイトの最新情報から。 東京、大阪、名古屋の3箇所だがライブハウス程度の箱なのでとても彼の良さが伝わるのではないだろうか。 オレも行きてー。

これを記念して(?)、以前紹介した Live Music Archive から2003年の マイベスト5 のライブを紹介。 全部を聴いたわけではないが、もともと評判がよく、録音状態が比較的よいものの中から選んでみた。 解凍作業など少しだけ手間がかかるが、全部合法に、無料でダウンロードできるので、気軽に聴いてもらって良いと思ったらライブに足を運んでもらうといいだろう。 (解凍に関してはこちらを参照)

第5位
Bonnaroo Music Festival、 Live at Manchester, TN (6/13/2003, 約58分)
Bonnaroo Music Festival というイベントの中での Jason Mraz のコーナーを録ったもの。 少し低音が強いのが気になるが、アルバムに入っている曲を中心に1時間程度に収まっているので聴きやすいのと思う。 カントリーの本場 テネシー州で行なわれたこともあって You and I Both がカントリーアレンジになっているのは賛否両論ってとこだろうか?

第4位
Live at Bridges Auditorium, Claremont Colleges – Claremont, CA (11/9/2003, 約1時間55分)
オレが見に行った Stanford でのライブの前日に行われたライブ。 セットリストも Stanford のものに近いだけに結構思い入れがある(やっぱり No Stopping Us は演奏されていない。 なぜ?)。 音質は結構いい。 シングル曲 The Remedy を2曲目にもってきてギター1本だけで歌いきるという思いきった演出はこれまでに無かっただけに大胆、かつ斬新。

第3位
Live at The Rave – Milwaukee, WI (4/5/2003, 約2時間10分)
観客の声援が少し気になるところもあるが、客の盛り上りがよくてバンドもいい感じで演奏しているのがわかる。 特に No Stopping Us のノリが良く、この曲の良さを再発見できたライブ。 このノリのおかげで Millwaukee の10/28 の同じところでのライブが正式に録音され、DVD化されることになったのだろう。 こちらも発売が楽しみだ。

第2位
Live at Schuba’s Tavern, Chicago, IL (1/15/2003, 約1時間55分)
今年始めのまだ本格的にブレイクする前のライブのため、バンド形式ではなく少人数編成でのアコースティックライブになっている。 ギターの音がクリアでボーカル、コーラスが良く聴こえるため彼の歌唱力を十分に堪能することができる。 Elton John の Rocket Man をカバーで歌っているがこれがまた最高。

第1位
Live at The Roxy – Boston, MA (9/3/2003, 約2時間10分)
自分がライブに行く前にこれを聴きまくったこともあり、一番好きな Jason Mraz ライブのセットリスト。 I’ll Do Anything から間に挟む曲の Christina Aguilera (クリスティーナ アギレラ) の Beautiful、 後半での観客(仕込み?)を巻き込んでの The Right Kind of Phrase といった遊びも含まれていて結構面白い。 音質も最高で、The Remedy が 今回紹介した中では一番シングルに近いアレンジで演奏されている。
彼はライブ毎に何らかの変化を付けてくるので見に行く側、こうやってダウンロードして聴く側を飽きさせない。日本独自の編成はあるか? 録音は許されるのか? 期待して待とう。


Battlestar Galactica

SF番組専門のケーブルテレビ局『サイファイ・チャンネル』で、『バトルスター・ギャラクティカ』[邦題『宇宙空母ギャラクティカ』]の新しいミニシリーズがまもなく放映される。製作者側は、1970年代のSFテレビシリーズの古典を「リ・イマジネーション(再創造)」したこの作品は、より暗く、よりリアリズムに徹したものになると断言している。

Battlestar Galactica。 日本では宇宙空母ギャラクティカという名で20年以上前に見た記憶があった。 なつかしいなぁ。 当時、とくに人気があったわけじゃなかったけど、中学生になったころで Star Wars を始めSF 作品を面白いと思いだしたころだったので、金曜ロードショーでやっていたのをワクワクしながら見た記憶がある。 最近、リメイク版が製作されたというので、Tivo にしかけておきやっと見ることができた。

前編と後編、2時間づつの結構なボリューム。 始まった直後は登場人物の紹介にかなりの時間が割かれ、テンポがイマイチだったが、それが生きたのか後半は結構面白い展開だった。昔のシリーズの話は全然忘れていたので純粋に新しいSF作品として楽むことができたが、最後の方で「あぁ、そういえばそうだった」とオリジナルを思い起こさせるような展開へ繋がったのはニクい演出だ。 ただ、Wired の記事にもあるように結構現実的な描写が多く、重いシーンもいくつかあり、能天気なSF作品だったと記憶に残るオリジナルに比べると雰囲気は暗い。

いちおう話は一段落したが、もちろん目的は全然達成されてないし、謎もまだまだ残っているが、この出来なら続編の製作も期待できそうだ。きっと日本でもテレビ映画として放送されそうな気がする。 そのときは是非前編だけでなく後編も見て評価することをおすすめする。


2004年度のH-1Bビザの申請が終了?

The United States Citizenship and Immigration Services (USCIS) is expected to announce shortly that it has received enough petitions to fill the annual cap of 65,000 H-1B visas for Fiscal Year 2004 (October 2003-September 2004).
(アメリカ移民局はまもなく 2004年度(2003年10月から2004年9月) のH-1Bビザ発行数 65000 分の申請を受けとったというアナウンスをするようだ。)

まだ正式発表ではないので変更があるかもしれない。

2001年度に始まった H-1B ビザの発給数を3倍に増やす時限法案が2003年度で終了し、65000 という数に戻ってしまったH-1Bビザの発給数。 どうやら3ヶ月ほどで受け付けが終わってしまうようだ。

アメリカでは適当なビザが無いと働けないというのが決まりで、H-1B というのはアメリカで働く大半の人が申請するビザの種類。 ビザの申請が発給数に達したということは、通常のプロセスでは外国人がアメリカで働きたいと思っても来年の10月まで働けないということを意味する。 日本にいて、これからアメリカで働くぞと思っている人はもちろんのこと、こちらで留学していた学生も就職するために必要な H-1B を取得することができないので泣く泣く日本に帰らざるをえないという話も聞く。 ほんと辛いところだ。

時限法案を延長しなかったのはアメリカ国内に労働力が余っているのと、企業そのものが外国人を雇うほど余裕がない(H-1Bを発給して外国人を雇うとアメリカ人を雇うよりお金がかかる)、もしくはアウトソーシングと称してインドや中国で現地人を直接雇うようになったということだったが、この様子では最初の理由以外はあまり関係がなかったのだろうか? 企業側からもっと外国人を雇いたいと国に圧力をかけて再度法案を可決させる可能性もあるので、それに期待したいところだ。


Looking Glass 3D Desktop

This page from Sun Microsystems offers a technology demonstration of ‘Looking Glass’ which is a 3D Desktop Environment written in Java
(Sun Microsystems のこのページでは ‘Looking Glass’ というJavaで書かれた 3D デスクトップ環境のテクノロジーデモを公開している。)

3Dデスクトップというとファイルが空間に浮いていたりとか、3Dであることを無駄に利用し、これまでのデスクトップとはまったく違うインタフェースが提供されていたりする。 しかし、このデモに出てくるシステムは Mac OS X 10.3 の Expose のアレンジのような感じだ。 アプリケーションの起動、使用は特に変わらない。 しかし、アプリケーションを動かしたいと思ったときに、これまで出しっぱなしにするか、タスクバーやドックに隠すしかなかったのが、デスクトップの奥行きを利用して隅に置いておいたりできるようになる。 デモ用途には地味な機能だが、テクノロジーを有効に使っていると思う。 これは一見の価値ありだ。

この機能、ウインドウマネージャのようだがJava で書かれていると紹介されている。 Java でこんなことまでコントロールできるとは知らなかった。 結局はネイティブコード使いまくりのシステムなんだろうか。


GPS で…

www.gpsdrawing.comでは、GPSの軌跡で地上に絵を書いて楽しんでいる。

最近は日本のケータイにも付いたGPS。 もとはアメリカの軍事目的のプロジェクトが民間に開放されているのは有名な話だが現在は制度が10メートルの誤差という正確さのおかげで、カーナビゲーション以外にも利用価値が出てきているようだ。

アメリカでは最近になって新車に装備されているものが出てきたようだが、日本で多い、後で車にとりつけるようなタイプのカーナビはほんの少ししかない。 その代わり、Gamin社の製品のように、ハンディGPSと呼ばれるPDAのようなGPSデバイスが一般的だ。 そのため、GPSのトラッキング情報が利用しやすいため、軌跡で絵を描くようなアイデアもでてきたのだろう。

友人から教えてもらったジオキャッシングという遊びも面白そう。

ゲーム参加者が宝物を野外に隠す。位置座標が米国の専用サイに公表される。GPSを使って、その宝物を探し当てるのがジオキャッシングだ。世界190カ国に宝物が7万5300個あり、このうち約80個が日本のどこかに隠されている。

ジオキャッシングは Geocaching.com というサイトが総本山のようだ。 うちのZipコード(郵便番号) で検索をかけてみたら数マイル内という範囲に50以上のお宝が埋もれているという検索結果が出た。結構いっぱいあって驚き。 でもGPS持ってない。

隠されているお宝は大したものではないようだが、世界中の人が探しているかと思うと何だかワクワクしてきそうだ。