Warriors 13年ぶりのプレイオフ2戦目。

前回勝ちをおさめた Warriors にとっては、ディフェンス、オフェンス両面での好調さをいかにしてキープし、相手のスタープレーヤー Dirk Nowitzki を押さえるか、 Mavs にとってはスモールラインナップと呼ばれるセンターのいない 変則的な Warrors の布陣にどう対応するか、また1戦目に活躍された Baron Davis をいかにして止めるかがこの試合のポイントだった。

スターター(先発選手)は以下の通り。

Warriors はGame 1から変更なし。
PG: Baron Davis
SG: Monta Ellis
SF: Jason Richardson
PF: Stephan Jackson
C: Al Harrington

対する Mavs は Game 1 のときのように Warriors のスモールラインナップに付きあうのをやめ、センターに Eric Dampier を置き、自分たちにあった形に調整してきた。
PG: Jason Terry
SG: Devin Harris
SF: Josh Howard
PF: Dirk Nowitzki
C: Eric Dampier

1Q は Warriors が奇襲にでる。 Mavs が注意してマークするであろう Baron Davis を攻撃の
オプションから意図的に外し、それ以外の選手でボールを回す。 特に Monta Ellis と Stephen Jackson の2人が予想以上の活躍を見せ得点を稼いでくれた。 しかしながら奇襲は奇襲、初め浮き足立っていた Mavs も徐々に自分たちのペースをつかみはじめる。 結果として 1Q は Warriors 優位に進むも 30-28 とでわずかなリードで終わった。

2Q に入り Warriors が選手を交代しはじめたあたりで流れが Mavs の方に傾きはじめる。 また、Mavs がインサイドをかためてWarriorsのペネトレイトを冷静に対応し、リバウンドを積極的に取りにいきだしたため、Warriors の攻撃は外から中心となり決定率も下がりはじめた。 逆にMavs は温存しているように見える Dirk Nowitzki の代わりに Jason Terry, Josh Howard が得点を重ねていった。 52-54 で 2点ビハインドでハーフタイムを迎える。

3Qに入り、Warriors は再びペネトレイトで攻めてくるが決まったのははじめの方だけでなかなか続かない。 試合の途中からは普通に攻撃に参加していたはずの Baron Davis もシュートが決まらずイライラ。 そして、相手を無理に止めにいったことでテクニカルファウルをもらってしまう。 おまけに Stephen Jackson までテクニカルファウルをもらってしまい、Warriors は完全にペースを崩してしまった。

カントクとしてはこの時点で2人ともベンチに下げて頭を冷やしてもらいたいと思っただろうが、2人とも下げると戦力ダウンは避けられない。 そこでどちらかと言えばキレやすい Stephen Jackson の方をベンチに下げ、Baron Davis をコートに残した。

しかし、その後も Warriors は調子があがらない。 攻めてもだめ、相手の攻撃も止められない、そんなな か、Baron Davis は相手の攻撃を無理に止めにいったプレイでファウルをもらってしまう。 納得がいなかい Baron Davis (実際はファウルをとられてもおかしくないプレイだと思ったが…)は、審判に向かって自嘲ぎみに「よくファウルをみつけたね」という感じの拍手をしていたのを、侮辱と取られて2つめのテクニカル、退場になってしまった。 攻めあぐね、選手たちの緊張の糸も切れてしまった Warriros は無駄なターンオーバーが増え 74-87と大きく話されてしまう。

4Q に入り序盤のがんばりで8点差まで追いつくがやがて徐々に離されていく。 そして頼みの綱だった Stephen Jackson も再びテクニカルファウルをもらって退場に。 これで完全に終わってしまった。 そのあと差はどんどん広がっていき、結局は 99-112 で負けてしまった。
テレビで中継見ている分には、そんなにひどいとは思わなかったが Warriros の選手はことごとく審判のジャッジに文句を言っていた。 プレイが全体的にうまくいかなかった、アウェイでの試合のため雰囲気にやられてしまった、そしてジャッジがちょっと偏っていた、そんな複合的な理由なんじゃないかと思うが、プレイオフで選手たちのテンションも異様に高まっていることもあり、ちょっとしたことであっという間に歯車が狂って試合を台無しにしてしまうこともある。 Warriors の選手たちは、今回のことを教訓にして自分たちのプレイを続けるよう心がけて欲しい。

今日の試合、ポイントとして挙げていた Warriors のオフェンス、ディフェンスとも Mavs に封じられた。 オフェンス面では2Qから見られたインサイドの強化と、ペネトレイションから外へのパスをスチールすることで Game 1 で有効だった攻撃パターンを封じられてしまった。 ディフェンスでは逆に Mavs がペネトレイションをしかけてきて対応できなかった Warriors は次々とファウルをもらい、厳しいディフェンスができなくなりそこを突かれてしまった。

また、Baron Davis は、本調子じゃないようにも見えたが自由に仕事させてもらえず、逆に Dirk Nowitzki は我慢に我慢を重ねたのち、Warriors の選手たちの緊張の糸が切れたあたりから活躍をゆるしてしまうというように、このゲームのポイントを振り返ると Warrirrs は完敗。 負けてしまうのは仕方がない。

心配なのは、これまでいろんなチームに有効だった Warriors のオフェンスが止められはじめてしまったことだ。 Mavs の選手たちがディフェンスに力を入れていたのはよくわかったし、それが機能してしまったため、 Warriors 苦手意識をもってしまわないか心配だ。 これに対処できないとこの後勝つのは難しいいと思う。

次は金曜日、 Warriors のホームコートでの試合なので、観客の声援を力にいい試合を見せて欲しい!