On Off and Beyond: シリコンバレーの給与水準再び
が、本当の本当に、シリコンバレーのソフトウェア従業者の平均給与は141,972ドル、1600万円超なのであります。Joint Venture Silicon Valley NetworkのThe Index of Silicon Valley 2006をご覧あれ。民間団体によるものだが、データ元は州の労働省(Employement Development Department)です。

給料の平均が141,972ドル!! この数字を見たときはびっくりした。 なんたって、オレの給料はこれより全然低いんだもん(笑)。 もちょっとだけ言うと、アメリカで働きはじめた2000年のときはこの平均給料の半分以下ですよ(苦笑い)。
何かウラがあるのかと原典となった The Index of Silicon Valley 2006 も自分で読んでみたけど、たしかにそう書いてある。

救いなのは業界で切り分けただけなので、いわゆる開発者のような人だけじゃなく、マネージャやエクゼクティブ(企業幹部)、営業やコンサルタントといった別職種の人が平均値を押し上げてるんじゃないかと読めるところだろうか。

金額ばかりが目立つが、給料の金額そのものが日本より高いのは事実。ただ、企業文化や、生活スタイルの違いから日本の給料とそのまま比較しないほうがいいと思う。

たとえばアメリカの会社ではどれだけ働こうが退職金はもらえないので、その分が普段の給料に乗っかっていると考えたほうがいいし、税金や物価もデフレが続いた今の日本以上に高いことも考慮しないと。 また、会社の都合でレイオフが行われたりするので自分に非がなくてもいきなり職がなくなるリスクも考えないといけない。

そんなわけで、平均で140,000ドルなんだから、シリコンバレーのソフトウェア業界で働きだしたらそれに近い給料がもらえるんじゃないかと期待するのはちょっと甘いかもしれない。 最初はそこそこの給料だけど、仕事がうまくできて、結果が出せたり出世できればもの凄い金額を期待できるという風に思ったほうが正しいだろう。 企業はエンジニアを大切にしているし、力のある人にとっては働きやすく働きがいのある環境というのがシリコンバレーのソフトウェア業界ではないかと思う。