ネットでも盛り上がりをみせる米国版「スター誕生」 – CNET Japan
米国時間24日、数千万人もの有権者が集まり、現代で最も重要な問題に答えを出す。その問題とは、4人目の「American Idol」になるのは誰かということで、最後まで残っているのは、ぎこちないがキュートなカントリー歌手のCarrie Underwoodと、無頓着で鬱屈したロッカーのBo Biceの2人だ。

アメリカンアイドルは、全米からオーディションによって集まった素人たちが歌声を競い合うというオーソドックスなコンテスト。参加者は毎週火曜日に歌を披露し、全米の視聴者が電話もしくは携帯メールで投票して、最下位だった人が翌日脱落していくという視聴者参加型の方式がウケて全米を巻き込んでの一大イベントとなった。

このサイトでも、これまで第2シーズン(American Idol, American Idol 決勝)、第3シーズン (American Idol みたび) と紹介してきたが、今シーズンは紹介しそびれてしまった。 結局我が家は昨日の決勝まで毎週見届けたのだが、今シーズンはなんか、イマイチ感情移入できなかった。

以前のエントリで、アメリカンアイドルがウケたのは

アメリカでがんばりましょう: American Idol 決勝
うやって大した内容も無いのに、評論家きどりで何か言いたくなるところがこの番組がヒットした理由なんだろうなぁ。見事に番組の策略(視聴者に投票させることで一体感を強め、 しかも翌日発表と少し時間をあけることでメディアが騒ぐ時間を与える)にハマってしまった。

と書いたように、評論家きどりでいろいろと言えるところにあるのだが、無難なところに落ち着くように、どことなく製作者側の恣意が見えかくれしていたところもあるような気がする。

例えば、今年の予選は男性陣がうまかったのに、男性、女性同数が決勝に行けるような選抜方法がとられ、決勝では始めのころ女性ばかりが脱落していったとか…。

どことなく参加しているというより、操られているという言葉が正しいという印象を受けた。 素人を使って一定のクオリティを保つのは大変だろうが、3,4年もやっていると視聴者も目が肥えてくる。 CNet の記事で賛否両論だったのは、そういった製作者側の思わくがプラスに働いたかマイナスに働いたかという違いのような気がする。

と、こういう指摘なんかも「ネットで盛り上がりをみせる」の一つなのかな。

ちなみに決勝では 5億票の投票があったのだとか。 そして、7月からは “So You Think You Can Dance?” (で、キミは踊れると思ってるの?) というダンス版 アメリカンアイドルという番組を放送するらしい。 昔の日本のダンス甲子園みたいなものになるのか? ダンスの差は歌の差ほどわかりやすくないような気がするのだが、アメリカ人はそれで盛り上がれるのか?