Category: 04 NBA Basketball

田臥勇太 Phoenix Suns と契約

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NBA挑戦を続けていた田臥勇太(23)がフェニックス・サンズとの契約に合意した。NBAの日本法人「NBA Japan」が6日、明らかにした。
近日中に渡米して練習に合流、10月末の開幕に登録される12人の最終メンバー入りを目指す。昨年のナゲッツに続く2度目の挑戦で、7日に田臥が記者会見して正式発表する。

アメリカの夜のうちに日本ではニュースが流れ、大騒ぎになっていて驚いた。

Phoenix Suns はこれまでの選手層を見て田臥が入る余地はないと思っていただけに、うれしい誤算だった。 日本人初のNBAプレーヤという内容からどうしてもメディアは大袈裟に伝えがちなので、チームからの発表を待ちたいところだが、アメリカは本日 Labor Day という祝日。 チームからの発表は明日以降になりそうなので、とりあえず第一報ということで紹介。

テレビやWebサイトの記事を見ると、もう Phoenix Suns 入りが決まってNBAプレーヤになったような形で書いているところもあるが、本当にそう言えるかどうかは10月からのキャンプが終わって、開幕時の登録選手(ロスター)に残るまではわからない。 基本的には昨年の Denver Nuggets との契約と同じで、途中で解雇(waive)される可能性もある。

しかし、キャンプ前の契約にしては少し早いこの時期の契約、asahi.com の記事には複数年契約ということも書いてあったことから、チームはとりあえず様子を見るために契約しようという形ではなく、本格的に彼の起用を考えながら契約した可能性が高い。 この場合、先発PG Steve Nash (スティーブ ナッシュ) のバックアップとしてタイプの違う Leandro Barbosa (レアンドロ バルボサ) と田臥を用意して、試合展開によって使い分けようという考えではないだろうか。 この選手層ではプレイ時間はそんなにもらえないかもしれないが、世界中の人が注目するNBAの公式記録に残り、人々の記憶にも残る機会を得られたことは大きな一歩だろう。

また、キャンプ時期ではないこの時期に契約したことから、他のチームからもオファーを受けている可能性が高い。もし、Phoenix Suns で開幕ロスターに残れなくても、他のチームと契約できることも考えられる。 個人的にまだまだ安心はできないが、どこかのチームで開幕ロスターに残る可能性は昨年以上に高いと思っている。


Dampier, Mavs へトレード

WARRIORS: Edward Najera Joined The Warriors As Part Of An Eight Player Trade August, 25 2004
Edward Najera joined the Warriors as part of an eight player trade on August 24, 2004. Vice President, Basketball Operations Chris Mullin and Najera participated in a conference call with Bay Area reporters following the trade.
(エドワード ナヘラは 8/24/2004 年の 8人の選手のトレードの一人として Warriors に移籍した。 チーム副社長でバスケットボール部門最高責任者のクリス マリンとナヘラはトレードの後、ベイエリアの記者たちとのカンファレンスコールに参加した)

少し前の話になってしまうが、昨シーズン Warriors で大活躍し、FA 宣言して移籍先を探していた Eric Dampier は結局 Dallas Mavericks に落ち付いた。 直接FAで契約せず、一旦Warriorsと契約、その後トレードという変則的な形になったのは、サラリーキャップが原因だと思われる。

いずれ詳しくまとめるつもりだが、NBA ではチームが選手に払う給料の合計がある金額を越えてはいけないというルールがあり、これをサラリーキャップという。 これにより、お金持ちのチームのところにいい選手が集中せず、各チームの戦力が均衡するようになっている。

Eric Dampier は今回、7年契約で$730,000 (およそ 80億円)という多額の契約をした。 チームが彼と契約するためにはこの金額分サラリーキャップを下回ってなければならないが、普通はサラリーキャップギリギリまで戦力を補強しているので、そんなに余裕のあるチームはほとんどなく、選択肢が少なくなってしまう。

しかし、トレードの場合彼の代わりに他の選手を Warriors に移籍させればその分サラリーキャップに空きができるので彼と契約できる可能性が高まる。 Warriors も彼を見返りのないFAで失うより、他の選手を獲得できるとなればおいしい話だ。 このへんの利害の一致によって今回のトレードが決まったのだろう。 どう考えても Dampier に 73万ドル は払いすぎだと思うが…。

それとは別に Warriors はこの前の金曜日、Popeye Jones を解雇した。 これにより、昨年の Warriors と Mavericks とトレード で移籍した、9人もの選手全員が1年で Warriors, Mavs からいなくなったことになる。

Warriors
Nick Van Exel -> Potland Trailbrazersへ
Avery Johnson -> (再び)Mavs へ
Evan Eschmeyer -> (再び)Mavs へ
Antoine Rigaudeau -> クビ
Popeye Jones -> クビ

Mavericks
Antawn Jamison -> Washington Wizars へ
Danny Fortson -> Portland Trailbrazers へ
Chris Mills -> Boston Celtics へ
Jiri Welsh -> Boston Celtics へ

Warriors は何の旨味もなかったトレード、というか、欲しかったのは Nick Van Exel を獲得するためのトレード だったが、全然機能しなかっただけか。

そして、今回のトレード。もともと何も得られないところが、いくらか獲得できたので文句は言えないかもりえないが Warriors に不利なトレードになってしまったような気がする。 即戦力としての収穫は Brian Cardinal の代わりになりそうな Edward Najera ぐらいか。 ただ、Chris Mullin も言っているがチーム全体の戦力補強はいい感じで進んでいる。

PG: Derek Fisher, Speedy Claxton, Luis Flores(未契約)
SG: Jason Richardson, Mickael Pietrus
SF: Mike Dunleavy, Edward Najera, Calbert Cheaney
PF: Troy Murphy and Cliff Robinson, Christian Laettner
C: Adonal Foyle, Dale Davis, Andris Biedrins

G-F, F-C の両ポジションをプレイできる選手が多くいるため、選手層が厚くなり、ケガによる戦線離脱が多少あってもカバーできるようになっている。 欲を言うなら PG に専門ではない Mike Dunleavy 以外にもう一人欲しいところか。 今年はこれまで以上にイケるんじゃないかと思う。 あとは未知数の新カントクがどういった采配を下すか見ものだ。


オリンピックUSAバスケチーム 何とか銅メダル

このエントリは2004年のアテネオリンピックの時のものです。 最新のオリンピックUSAバスケットボールチームの情報はこちらへどうぞ

3位決定戦。 対リトアニア戦。

アメリカは予選リーグで一度負けているだけにダメだと思っていたが何とか勝つことができた。 勝因はディフェンス面で今まで以上にプレッシャーをかけることに成功し、相手のターンオーバーを多くとれたこと、そしてアメリカもいくつかは3ポイントを決められたことだろうか。 にしてもリトアニアの3ポイント21本(96点中、3ポイントが63点) という決定率は最後まで気を抜けさせなかった。

今日のヒーローは Shawn Marion (ショーン マリオン)。 途中出場ながアリウープ2回、3ポイント2本を含むチームトップの22得点は素晴しい。 今回のオリンピックでは彼とLamar Odom (ラマー オドム) そして LeBron James (ルブロン ジェイムズ) のうまさを再認識できた。

当初から言われていたことだが、いろいろな点でアメリカは今後の国際大会への取り組み方を考えていかなければいかないだろう。 始めのうちはオレもそんな差はないだろうと思っていたが、NBAルールと国際ルールの違いは大きく、バスケットボールのプレイも大きく変わる。 加えて、最近の各国のバスケレベルが上がってきている実状からNBA選手とはいえ片手間に対応してどうにかなる問題ではない。

個人的な感想だが、国際ルールは攻撃が単調になってNBAと比べると試合の面白さという点では劣ると思う。 NBAルールを無理して国際ルールに合わせる必要はないと思うが、プレイスタイルが国際ルールに合っている選手(ロングレンジのショットが得意、不必要にボディコンタクトをせずスマートにディフェンスができる選手) といった選手で構成し、ある程度時間をとってきちんと連携プレイを練習させるといった方法が必要ではないかと思う。

人気は無かったと思うが(笑)、個人の趣味で特別に書いてきたオリンピック特集はこれでおしまい。 来週からはこれまでと同じような感じで更新します。


オリンピックUSAバスケチーム アルゼンチンに破れる

今日の昼間に中継していた試合の録画をやっと見られた。

昨日のスペイン戦の勢いでいけるかと思ったアルゼンチン戦だが残念ながらアルゼンチンに破れてしまった。

やはり差は3ポイントなのだろうか。 アルゼンチンは Emanuel Ginobili (エマニュエル ジノビリ) の 4/6 の3ポイントを中心に要所要所で3ポイントを決め、アメリカになかなか追いつかせないうまい試合運びだった。

対してアメリカは試合が始まってすぐ調子を見るかのように昨日のヒーロー Stephan Murbery(ステファン マーベリー) が3ポイントおよびミドルシュートを打つがどちらも入らず、これでチーム全体がまたロングレンジのショット恐怖症にハマってしまった。 昨日なら外から打っていたショットも、無駄にボールを回してターンオーバーや雑にシュートを打つシーンが何度となくあった。 そして、昨日と同じく Tim Duncan (ティム ダンカン)のファウルトラブル。 残るインサイドの攻めの要を失なった精神的ダメージもシュートの精度を狂わせたのだろう。

急造とはいえ、NBAのある程度の実力の選手をもってしても金メダルを取れなかったことは残念だが、それより世界的にバスケットボールのレベルが上がってきたことを喜ぼう。

明日は3位決定戦でリトアニアと再び対戦。 今のままならまた負け、昨日のように自信をもって外から打てれば勝ちもありうるという感じだろか。 金をとれなかったダメージもあるだろうし、負けそうだなぁ。


オリンピックUSAバスケチーム スペインを破り準決勝へ

準々決勝(英語ではQuarterfinal)。 予想ではアルゼンチンになると思っていたが、B組でプエルトリコがギリシャに負けたことでアメリカがB組4位になり、A組1位のスペインとの対戦になった。 この試合から負けたらおしまいのトーナメントになる。

これまでスペインの試合の中継を見てなかったが数字を見ると、3ポイントがそんなに多いチームではない。 インサイドへ切り込んできてシュートを決めてくるスタイルならアメリカに有利かもしれないと思っていた。 実際に見てもいやはり、Pau Gasol (パウ ガソール) のポストプレイを軸にしたインサイドの攻撃中心。 Gasol のタフさと大きな体の割に素早い動きはやはりすごい。 40分出続けてこのタフさは何?

対してアメリカは序盤にTim Duncan (ティム ダンカン)、Lamar Odom (ラマー オドム) の二人のビッグマンをファウルトラブルで失い、攻め手を欠くことに。 ところが攻めあぐねて打った3ポイントがいくつか入ったことで思わぬ展開に。 ミドル、ロングショットがいきなり決まりだした、特に Stephon Marbury (ステファン マーベリー)の3ポイントの決まり具合といったら別人のよう。 オレが選ぶ今日のヒーローは彼。

今オリンピック無敗のスペインの強さは伊達じゃない。 早いテンポでパスを回し、素早いドライブインでつっこんでくるバックコート、タフなフロントコートと単純に比較したら戦力はアメリカ以上だと思う。 今回の勝利の決め手はアメリカが苦しいときに3ポイントを決められ、スペインが決められなかった。 これだけの違いのように思える。 これからもロングショットこれだけ決まればいいけど…。 やはり国際試合は3ポイントか。

あ、あと、レフリーのジャッジがちゃんとしてなくて、どことなくアメリカ寄りだったかな。


オリンピックUSAバスケチーム アンゴラに快勝も不安は残る

予選リーグ最終戦となるアンゴラとの対戦。アンゴラの選手は試合前にベンチからデジカメでアメリカのNBA選手を撮影しているシーンが映されるというように、アンゴラにとっては記念ゲーム。 試合展開も終始アメリカ優勢だった。あまりにも優勢すぎてアメリカでは4Qの途中でソフトボールの決勝に中継切り代わってしまった。

しかし、プレイのレベルにはそんなに対した差は無い。 アンゴラの選手はブロック、カットインといったところで、生まれもった体のバネを生かしたいいプレイもいくつか見られた。 ボールハンドリング、フィニッシュまでの持っていき方といった戦略面でもう少し鍛えれば恐い存在になっているのでは? と思う。

対してアメリカ代表はボールを有利に扱えることから、パスやシュートにいつも以上に雑なプレイが目立った。それこそ後半は外からのプレイを中心にするなど、決勝トーナメントに向けてやっておくことはいっぱいあるような気がするのだが、それよりリズムを崩さないように気持ちよくプレイさせようとしているのだろうか?

決勝トーナメントは26日(木)から。 公式な決勝トーナメントの組み合わせは24日(火) の夜決定されるらしいが、米国はB組3位になりそうなのでA組2位のチーム(たぶん アルゼンチン)との対戦が予想される。 これではベスト4も危ないか?

リンク:
アテネ五輪 バスケットボール公式ページ


オリンピックUSAバスケチーム リトアニアに惜敗

ESPN.com – OLY/SUMMER04/BASKETBALL – Team USA absorbs second hoops loss
The Lithuanian guard, whose off-balance, desperation off-target 3-pointer kept his team from pulling off the biggest upset of the Sydney Olympics, didn’t miss when it counted Saturday night in a thrilling 94-90 victory against the Americans.
(シドニーオリンピックで態勢を崩しながら打った3ポイントが外れて、大番狂わせとはいかなかったリトアニアのガードは94-90でアメリカに勝った土曜の夜には外さなかった)

今大会、これまで3戦全勝していた強敵リトアニアとの対戦。

前回のシドニーオリンピックの準決勝でも最後の数秒で辛くも競り勝った相手だけに、今年のチームではコテンパンだなというのがオレの予想だったが、惜敗と書いてもおかしくないギリギリの試合だった。

この試合のアメリカ代表はこの大会最高のデキ。 オーストラリア戦で攻め方のコツを掴んだのかみんなが積極的にプレイをし、そこから得点も決まり、ディフェンスも積極的で相手オフェンスもリズムを崩すことも多かった。 中でもこれまでいいとこなしだったRichard Jeffereson (リチャード ジェファーソン)。 試合直後にいい形でドライブインからの得点、およびファールを取ったことで一気に復活。 プレイの雰囲気が変わったのがよくわかった。 解説では、カントクのラリーブラウンは「彼はディフェンスが優れているから先発で使い続けるんだ」と言っていたが、ほんとよく辛抱して使い続けたと思う。

やはり試合の決め手はロングレンジショット(特に3ポイント)の差だろう。 もともと、今大会ベスト3ポイントシュート率チーム(リトアニア)と最低3ポイントシュート率チーム(アメリカ)の試合で、いいところで3ポイントを決められて追い付かれてしまうシーンがいっぱいあったが、最後に上で引用したSarunas Jasikevicius に3ポイントを3回連続して決められたのにはもうお手上げだ。 シドニーで満足せずにがんばったチームとシドニーの栄冠で満足していたチームの差だろうか。

次はまだ今大会未勝利のアンゴラとの対戦。

さすがに、アンゴラには楽勝だろうから勝つだけでなく決勝トーナメント前に完璧な状態に仕上げてもらいたい。


オリンピックUSAバスケチーム ペースを掴んだか?

オーストラリア戦。

楽勝かと思っていたら全然そうでもなかった。 ただ3Qからいいパターンで攻められたので、これで何か掴んだのでは?

今日のヒーローは Shawn Marion (ショーン マリオン) 、今日もイマイチだった Richard Jefferson (リチャード ジェファーソン) の代わりに3Q から1st Team に混じって出てオープンスペースに走り込んでいい形でシュートを決めてくれた。 そう。 これまでゾーンディフェンスに怯えてオープンスペースを作ることを怠っていた気がするぞ。

明後日は強敵リトアニア戦だ。


オリンピックUSAバスケチーム ギリギリで初勝利

ESPN.com – OLY/SUMMER04/BASKETBALL – Greek tragedy avoided: Team USA rebounds
Tim Duncan had fouled out, Allen Iverson was playing with a broken thumb, and Greecehad just passed the ball inside with a chance to pull within two points with 18 seconds left.
(ティムダンカンはファールアウト、アレンアイバーソンは親指を骨折しながらのプレイ、そしてギリシャチームは残り18秒、2点差に縮めようとボールをインサイドへパスした)

やはりピリッとしないアメリカ代表。 これ以上は無理なのだろうか?

この試合もかろうじて勝ったが試合内容としては最後まで相変わらずだった。 77-71 というロースコアゲームは、別にお互いのディフェンスがよかったわけではなく、単に得点力が無かっただけ。 3ポイントが 4/21 (19%) FGも 40% は低すぎる。おまけにフリースローも19/32 (59%)では決していい試合をしたとは言えない。

相手のゾーンディフェンスが崩せないのは相変わらずだが、それを崩す努力すらしていない。 プレイそのものに自信を無くしてしまっていることが一番の問題だ。 Tim Duncan (ティム ダンカン)はリバウンドに取ったボールをそのまま押しこんでしまえそうなのにわざわざバックコートへ戻すようなプレイが目立ち、Richard Jefferson (リチャード ジェファーソン) なんかはワイドオープンなのにシュートを打つ直前にためらっているのがよくわかる (2試合で 3/23 ではそうなる気持ちもわかる気はするが)。 これでは入るシュートも入らない。

そんな中、オレが選ぶ今日のヒーローは LeBron James (ルブロン ジェームズ)。 2Q で出てきた直後にスチールからのファストブレイクを連続して決めて流れをUSA側に持ってこられた功績は大きい。 これが無かったら相手に先行されまたズルズルと負けてしまっていたかもしれない。 プレイオフに出場しなかった間のトレーニングの成果なのか、久々に見た彼の体は別人のように逞しくなっていた。 そして彼の持ち味である積極的かつ大胆なプレイ。 これからもこういったプレイでチームUSAのムードメーカとなってもらいたい。

次のオーストラリア戦は ちょっとはラクできそうなのでここで思いっきりぶつかって自信を取り戻して欲しい。 ただ、試合後のTVインタビューでLamar Odom (ラマー オドム) が日曜日のプエルトリコ戦から変わったのは Humility(謙遜) , Being humbled (謙虚であること) だと語っていたように、謙虚な気持ちは忘れずに。


オリンピックUSAバスケチーム 、初戦を落とす

ESPN.com – OLY/SUMMER04/BASKETBALL – Puerto Rico stuns Team USA with decisive win
In an upset as historic as it was inevitable, Tim Duncan, Allen Iverson and the rest of the U.S. basketball team lost 92-73 to Puerto Rico on Sunday, only the third Olympic defeat ever for the Americans.
(避けられなかった歴史的な番狂わせで、ティムダンカン、アレンアイバーソンとその他のU.S. バスケットボールチームは日曜日、92-73 でプエルトリコに負けた。アメリカチームとしてオリンピックで3度目の敗戦だった。)

とうとうこの日が来てしまった。

1992年にNBAの選手がオリンピックに出場するようになって始めての歴史的な敗戦。 オレはこの大会中、1、2試合は負けるとは思っていたけど、初戦の、しかも2週間前の練習試合では楽勝だったプエルトリコにやられるとは思いもよらなかった。

プエルトリコはディフェンス面では、丁寧なゾーンディフェンス+ティムダンカンへの早めのダブルチームでインサイドを潰し、外から打つように仕向けることでアメリカの攻撃の幅を狭めたことが有効だったようだ。そしてオフェンス面では Carlos Arroyo の3ポイント とドライブのうまい使いわけでアメリカディフェンスを攪乱できたのがよかった。 Carlos Arroyo は現在 Utah Jazz に所属する来シーズンで4年目の選手、正直ここまで印象に残るようなプレイヤーではなかっただけにこの活躍には驚いた。

当初の不安どおり、もともとピリッとしなかったアメリカチームが8点差つけられたあたりで完全に骨抜きなってしまった。シュートを打ってはエアー(リングにも触らない) になり、パスやリバウンドもポロポロこぼすなど、とてもプロとは思えないようなプレイの連続。 他の国もアメリカ対策として同じようなことを仕掛けてくることは十分に考えられる。

改めて思うのは、ゾーンディフェンスをうまく決められるとほんとに外から打つしか無くなる。 今回の試合で4Qで見せた相手のディフェンスが戻り切る前に攻撃を仕掛けられるようなオフェンスパターンを多用していかないとチームUSA としては今後も厳しい試合が続くだろう。 予選リーグ突破なるか心配になってきた…。