Month: August 2006

Mike Montgomery カントク解任

WARRIORS: Warriors and Head Coach Mike Montgomery Mutually Agree To Part Ways
The Golden State Warriors and Head Coach Mike Montgomery have mutually agreed to part ways, it was announced today by Executive Vice President of Basketball Operations Chris Mullin.
(ゴールデンステートウォーリアーズとマイクモンゴメリーはお互いに別の道をすすむことに合意した。 とバスケットボール部門の責任者クリスマリンは発表した)

18年間コーチを勤めた Stanford 大学バスケチームから一昨年、NBAの世界にやってきた Mike Montgomery カントク。 Stanford 大での素晴しい活躍から Warriors の立て直しが期待されたが、この2シーズンの成績が 68勝96敗 と大きく負け越し。 今オフの動向が注目されていたが、どうやら解任となったようだ。

同じバスケットボールでもプロとアマという違いから、大学リーグからNBAへ始めてやってきたカントクは失敗するという通説があり、例に漏れず Mike Montgomery カントクも解任で終わってしまった。 オレが見ていても疑問の残る選手起用やチームの目指す方向がはっきりしていなかったりと問題があったため解任は仕方ないかなという感じだ。

後任と噂されているのが、何と Don Nelson (ドン ネルソン)。 一昨年まで Dallas Mavericks でカントクを勤めていたが、体調不良などを理由にシーズン途中で勇退という状態だったのでちょっと驚きだ。

この Don Nelson カントクは歴代2位の勝利数の記録を持つカントクで、 1988-1995 まで Warriors のカントクだったこともある。 実績もあり、また Warriors が前回(12年前)にプレイオフに進出した時のカントクだったこともあり、夢よもう一度と期待も大きい。 ただ、前回のカントクを辞めた原因がチームの選手やフロントとケンカしたからという話なのがちょっと心配だ。

Warriors は明日 8/30(水) に Press Conference を開くと発表していて、その時に具体的な発表がされるようだ。

たしかDon Nelson はオフェンス中心、しかもアップテンポのカントクで、ディフェンスがあまり得意じゃないWarriors の選手たちには合いそう。 また、この攻撃スタイルは Baron Davis との相性も良さそうだ。 残念ながら今オフはいい選手の補強ができなかった Warriors だが、適材適所、そして選手たちに的確な指示を与えることでまだまだいいチームになると思う。 ちょっとは来シーズンが楽しみになってきた。


2006 FIBA 世界選手権 – USAチーム 決勝トーナメント進出

若手中心のチーム作りでどうなるかちょっと心配だったUSAバスケットボールチーム。 予選ラウンドは5戦全勝という好成績で通過でき、本日まもなく決勝トーナメントでオーストラリアと対戦する。

今回のチームは見ていて安心していられる。 攻撃面では、チーム内でボールがよくまわり、ペネトレイト以外の攻撃オプションが生きているし、ディフェンス面では相手を積極的にマークし、スチールからの速攻でペースを握る。 これまでのチームとは一味違うといった感じだ。

優勝できるかどうかは、このディフェンススタイルがどこまで通用するかだろうか。

相手オフェンスへのプレッシャーが増えることで、カバーリングの穴を抜かれて相手にゴール下にもぐられて得点ということが多くなる。 USAチームと対戦したチームの得点が多いのはこれが1つの大きな理由。

また、相手チームの多くがゾーンディフェンスをしてくる国際ルールでは、どうしても外からのシュートが多くなりこれを外すと、これまでのUSAチームのようにリズムが悪くなり泥沼にはまることがある。 スチールからの速攻でトランジッションゲームに持ち込むというのはUSAチームのオフェンス面での弱点をカバーする上でも重要だったりする。

従って、相手がうまいドリブルやパス回しでUSAチームディフェンスを翻弄したしたときにどう対処してくるかが決勝トーナメントでUSAチームが生き残れるかの1つの見所だろう。

日本ではやっぱりさっぱりなバスケットボール世界選手権。 地元日本の実力がどうしてもまだまだ世界に届かないというのが一番の理由だろうけど、メディアとしてはもうちょっとがんばって欲しいところ。 決勝(9/3(日))は録画がTBSで放送されるようなので、日本の人もぜひその試合はチェックだ。


緊急帰国の際の航空券

アメリカのような海外に住んでいると、日本にいる両親や兄弟が急に何かあったときに日本にどうやって帰るかというのは大きな問題。 チケットはすぐに取れるのだろうか? 取れたとしても正規料金(数千ドル)かかるのだろうか? などと心配に思っている人も多いと思う。 実は、先週妻の祖母が亡くなり(妻が)緊急帰国となりこの事態を体験した。

まず、トライしたのは格安航空券。 アメリカにある旅行代理店の電話してみたら意外にも American Airlines の翌日の成田へのフライトのチケットが 1000ドルぐらいであるとのこと。 少なくとも日本に帰ることができそうなのが確認できた。

次に、航空会社のチケット販売部門に電話。 航空会社は Bereavement Fare (遺族料金) という特別料金を用意しているところがあり、それが使えるか聞いてみた。
電話したのは実家に近いセントレア空港行きのフライトがある United Airlines 。

United Airlines には Bereavement Fare はあるが、座席に限りがあるため サンフランシスコ – セントレア 往復のチケットはもうないと言われた。 正規料金で 2500ドル以上払えば買えるとのこと。

しかし、行きは サンフランシスコ – セントレア、帰りは 関空(もしくは成田) – ホノルル – サンフランシスコ というホノルル経由で帰ってくるというフライトなら Bereavement Fare のチケットがあるとのこと。 値段は 1100ドルちょっと。 実家にできるだけ早く着きたかったことからこのチケットを購入した。

ただし、Bereavement Fare として認めてもらうためには、 以下のような情報を航空会社に伝える必要がある。

  • 故人の名前
  • 故人との続柄 (Bereavement Fare が使えるのは2等親以内のため)
  • 病院の名前
  • 担当医師名、連絡電話番号
  • 葬儀会社名
  • 葬儀情報(いつごろ、どこで)

今回電話した時は、故人の名前と続柄以外はわからなかったのでまずは仮押さえの状態にしてもらい後から、病院の情報を提供しチケットを購入した。 葬儀会社の情報も求められたが、わからないと伝えたら、帰りのフライトのチェックインカウンターで伝えて欲しいと言われた。 このあたりはフレキシブルに対応してくれるようだ。

格安航空券の方が安いため Bereavement Fare を用意していない航空会社も多いようだが、Bereavement Fare のチケットのほうがスケジュール変更に対しフレキシブルなので、あるのならこちらを使ったほうがいいと思う。 Bereavement Fare とは別に Emergency Fare (緊急事態料金) などもあるので、亡くなる前の生死にかかわるような緊急事態といった場合にも便宜を図ってもらえるので、航空会社に問い合わせてみるといいだろう。

また、 Bereavement Fare の発券はフライトの2時間前までOKだったので、ギリギリの場合でも(席さえあれば)何とかなることがわかった。 あまり頻繁に使いたくない情報だが、こういった知識があると何かと安心だ。


音声認識の現実やBlog, YouTubeの今後やら

ITmedia News:MS、音声認識技術への対応を拡大
このカンファレンスでは、Windows Vistaに搭載される音声認識ソフト「Windows Speech Recognition」のデモも行われ、同社の音声認識関連技術へのさらなる対応拡大をアピールした。

少し前の話になるが、日本では上のような感じで報道された Microsoft が Windows Vista に搭載される音声認識のデモをしたニュースがアメリカではちょっと物議を醸しだした、まずはこの映像を見てもらいたい。

このように、デモがうまくいかなかったことがニュース(MSNBCのニュース記事のリンク)で取りあげられてしまった。

しかし、ニュース用の映像ではカットされてしまったが、この前後の映像を見ると失敗だったとは一概に言えない様子がブログや YouTube にアップされていた。

この状況はいろいろなことを思わせる。

まずは、時間の限られたテレビニュースの問題。 デモ映像をだらだら流すわけにはいかないので、失敗したところを中心に編集し「まだまだだねぇ」という一点でまとめ、見た人はそのまま受けとめてしまう。 一方通行のメディアでは真実を知ることは難しい。

次に、ニュースといった既存のメディアを補完するようにブログやYouTubeという存在が育ってきているなぁという実感。 今回も、これらニューメディアのおかげでもうちょっと詳しい背景や問題を知ることができた。 ただ、ここまでたどりつける人というのはまだまだ少数なのがニューメディアの課題だろうか。

そして、音声認識という技術そのものの問題。 オレを含めソフトウェア業界の人だと、音声認識がここまで動けば結構イイんじゃないと思うが、一般的な感覚からするとこんな誤認識おこるようじゃダメだと思ってもおかしくないだろう。 ソフトウェアそのものが一般的になり、人々の要求も高まってきていることを認識してモノを作っていかなければいけないんだなぁという警鐘。

まだ自分の中でも消化しきれず、思いついたことを書きつらねただけになってしまったが、ブログブーム、YouTube の今後と合わせて考えさせられる話だった。


2006年 FIBAバスケットボール世界選手権 in Japan

サッカーのワールドカップも終わって、亀田のタイトルマッチも終わって、日本のメディアは今ごろバスケ一色なんじゃないでしょうか? え、違う(笑)?
まもなく、8月19日からバスケットボールの世界選手権が行われる。
それも日本で。 え、知らなかった?

なんて書いたが、実はアメリカでもそんなに盛り上がってるわけじゃない。

もうすぐアメリカで人気ナンバーワンのNFL (アメフト)が開幕になるというのが一番の理由だが、アメリカチームは2000年のシドニーオリンピックで優勝して以来、前回 2002年のバスケットボール世界選手権で6位。 そして2004年のアテネオリンピックで3位と低迷、NBAのトッププレーヤーの参加も少なくなりドリームチームという名で注目を浴びなくなったことも一因だろう。

今回、アメリカ代表は各国のバスケットボール代表チームの成長、およびNBAルールと国際ルールのさまざまな違い(ルールそのものに加え、ボールの違い、審判の判断基準、慣れないオフェンスやディフェンスプレイなど)を受け入れ、アメリカチームは レブロン ジェイムズ や ドゥエイン ウェイドといった若手中心の運動量のあるチームを作ってきた。

大会前の練習試合では僅差の試合もあったがとりあえず全勝。 アテネオリンピックの時に負けたプエルトリコにも大差で勝利しているのはいい徴候と言えるだろう。 常に全力なアメリカ以外の国はチームのピークを大会開始時期に合わせているとよく言われている。 アメリカチームの緒戦がプエルトリコなので、本番でどんな試合展開になるかで今回のチームの出来を測ることができそう。

日本では、TBSとスカパーが試合のテレビ中継をするようだ (アメリカでは ESPN がアメリカ戦だけ放送) 。 見所はアメリカチーム、前回のオリンピックで優勝したアルゼンチンチーム、緒戦で日本と対戦するドイツチーム、この大会で唯一 Warriors からフランスのジョーダンの異名をとる Mickael PIETRUS (ミカエル ピトルス)選手が参加しているフランスチームあたりだろうか。 時間が合う方は是非見てみて欲しい。

そうそう。 日本の FIBAバスケットボール世界選手権のサイト は普通のサイトという感じだが…

japanweb.jpg
日本語サイトのスクリーンショット

英語サイトやポスターはこんなイメージが使われている。
うーんスモーレスラー。
エキゾチックジャパーーン。

2006_wcm_post.jpg
ダウンロードはコチラから

OK Go の YouTube 戦略がおもしろい

先日VH1を見ていたら、おっさん達がトレッドミル(室内でジョギングできるようにするヤツ) を使ってダンスをするというPV(プロモーションビデオ)に遭遇。 おやじダンサーズ風で特に上手いというわけでもないが、ハンディカムで撮った映像の素人っぽさと、ダンスがとっても工夫されていて目が離せなかった。

気になって調べてみると、このオッサンたちは OK Go というバンドで、映像は “Here It Goes Again” という曲のPVだった。 実は、このPVの前に “A Million Ways” という曲のPVでも同じようなことをやって話題になっていたらしい。 知らなかった…。

こちらも、微妙なダンスがたまらない。

すごいのは、これらの映像は OK Go 自身が YouTube にアップしたした映像だということ。 また、 YouTube を使って “A Million Ways” をみんなに踊ってもらって、その映像をアップロードしてもらうコンテストまで開いている。 (リンク)。
アップロードされた映像を見ていると “A Million Ways” のイントロのギターが耳から離れなくなり、別の曲の映像とか探してみたりといつの間にやら OK Go 漬け。 iTunes でアルバムも買ってしまった。

バンド自らがコンテンツを提供することによって、ファンや興味のありそうな人たちを YouTube に集め、コンテンツを見てもらい、ファンビデオなどでさらなるアップロードをしてもらうことでコンテンツを増やしてより多くの人に OK Go を知ってもらう。 自らがコンテンツを提供していかなくても、ユーザによりコンテンツが増えていくソーシャル的な点を突くことができれば YouTube は物凄く強力なマーケティングツールになるのではないだろうか。

音楽アーティストの主な収入源が YouTube とは直接ぶつからないCDということで成り立ったように、映像コンテンツでお金を取るものではなければ比較的簡単にできそう。 YouTube のダークサイドが目立っているのですぐには無理かもしれないが、近い将来 「続きはYouTubeで」、「YouTube で○○のある風景の映像を募集!」 と YouTube にコンテンツを集中させればリーチできるユーザの数も増えそう。 ただ、地域限定にできないから全世界を相手に権利などの話を考えないといけないのがやっかいそう。 逆に YouTube はこういったエリアにフォーカスできればもう一段階上のステップへ行けるような気がする。

上に紹介した2曲が入ったアルバムはこちら。 オレはそこそこ楽しめたけど、万人ウケするかというとちょっと微妙な感じ。 トーレ ヨハンソンのプロデュースだけあって Franz Ferdinand (フランツ・フェルディナンド) に近いので、フランツファンにはいいかも。

OH NO OH NO
OK GO

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高校野球は全世界で見られる!

live.jpg

この時期に毎年行なわれる夏の高校野球。 日本にいたころはお盆休みに見たなぁなんて懐しんでいたら、インターネットでストリーミング中継をやっていることがわかった。 しかも、国内だけという条件が付いていないのでアメリカからでも問題なく観賞できる。 すごいぞ高校野球。 メジャーリーグのスカウトもチェックしてるかもよ高校野球。

この中継を行っているのは ABCテレビ(朝日放送) というテレ朝系の大阪のテレビ局。 関西以外の人はあまり知らないと思うが、関西では夏の高校野球は NHK と、このABCテレビの2局が中継している。 オレが関西に住んでいた時は、「なんで民放で高校野球?」ととっても違和感があったが、関西の人にしてみるとNHKより面白いのでABCテレビの中継の方がイイという話もあった。

さて、中継を見るためには http://koshien.asahi.co.jp/live/index.html のURLへ行き、”今すぐ甲子園生中継を見る” というボタンをクリックする。 Windows Media フォーマットなので、Mac な人はうまく見られないかもしれない。

攻守交代の間、音が途切れ観客席の様子が映るが、たしかテレビ中継でも同じ映像が流れていた記憶がある。 テレビ中継では Panasonic のCM (子供と犬が出てくるアニメのヤツ) が上に重ねて表示されていたのが違いだろうか。 何で普通のCMではなく、このような形になっているのかは不明。

そうそう。 朝日新聞のサイトが asahi.com なのは朝日放送が asahi.co.jp を押さえてたからだっけ。 なんかいろいろと懐しい記憶が蘇えってきた今回の発見だった。


コーラとメントスですごいことになる理由

アメリカのケーブルチャンネルの1つ Discovery Channel (ディスカバリーチャンネル) はサイエンスに特化した番組ばかりを放送するチャンネルで、子供をはじめ大人でも楽しめる番組が多い。

Discovery Channel で人気なのが Myth Busters (ミス バスターズ) という噂を科学的に解明してくれる番組で、 昨日 この Myth Busters で コーラ にメントスを入れるとものすごい勢いでコーラが吹き出してくる現象が取り上げられた。 まだどんな現象なのか知らない方は下の映像をどうぞ。

番組の中では、まずいろんなソーダを用意して、 Diet Coke が一番勢いよく吹き上がることを確認。 炭酸を含んだ水に、 Diet Coke やメントスの中の成分を1つ1つ足してどれを足したときに勢いよく吹き上がるか確認していった。 その結果がコレ…。

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タイムマシーンに必要なもの

アップル、Leopardに搭載される新機能Time Machineとは – CNET Japan
Croll氏によると、MacユーザーがTime Machineを使うには、HFS 互換で、ブートとして設定していないハードディスクを別途用意する必要があるという。

Apple が主催する WWDC (World Wide Developer Conference – 世界開発者カンファレンス) が昨日から始まった。 最初に行われたCEO であるスティーブジョブズのキーノート(基調講演)にて、次期 Mac OS X である Leopard の一部が紹介。

OS の 64bit 化といった地味な進化の中、ビジュアル的にも機能的にもインパクトがあったのが Time Machine (タイムマシーン) と呼ばれる自動バックアップ機能。 (映像はこちら – 要Quicktime)

バックアップはいいけど、同じハードディスクにバックアップとっていたら意味が無いんじゃない? なんて思っていたが、インタビューによると別のハードディスクにバックアップを取るという仕様のようだ。 翻訳版では削られていたが、英語版の記事には以下のような説明もあった。

New Apple feature sends users back in time | CNET News.com
This can be an external drive for notebook or iMac users, or one of the four hard drives that can fit into Apple’s new Mac Pro desktop.
これはノートブックやiMacユーザは外付けハードディスクでもいいし、新しい Mac Pro デスクトップに搭載可能な4つのハードディスクのうちの1つでもいい。

ノートブックユーザに常に外付けハードディスクを要求するのはやりすぎな気もするので、とりあえず内蔵ハードディスクにデータを貯めておいて、外付けディスクがマウントされたときにコピーするなどフレキシブルに対応してくれることを期待したい。 それとも、今後 Apple のコンピュータはハードディスクが2つ以上付いてくるということを暗示しているんだろうか(笑)。

ちょっとこれだけではまだ Leopard スゴイぜ! というわけにはいかないけど、まだまだ隠し玉もあるようなので期待して待ちたい。


番組ネット転送は「適法」

asahi.com:番組ネット転送「適法」 東京地裁、TV局中止申請却下 – 社会
海外出張先などで日本のテレビ番組をインターネット経由で視聴できるサービスを不特定多数に提供するのは著作権法違反だとして、NHKと在京キー局5社が民間業者にサービスの中止を求める仮処分を申請したのに対し、東京地裁(高部眞規子裁判長)は4日、申請を却下する決定をした。
 NHKと5社は即時抗告する方針。

最近はちょっと興味が薄れてきたけど、このブログでも「海外にいて日本のテレビ番組を見る方法」 について何度か書いてきた(リンク)。 このシリーズの中で 「録画ネット」 といったハウジングサービスを取りあげたのだが、テレビ局からの訴訟を受けサービスを中止に追いこまれてしまった。

そこへ来て、番組ネット転送は「適法」という東京地裁の判断。 今回のまねきtv と 録画ネットの違いは何だったんだろうか?
録画ネットには以下のような裁判所の審議のまとめが載っている。

録画ネットサービス終了のお知らせ
原審:録画ネットがマシン調達やソフト開発などを行っているなど、管理支配性が高いため、録画代行と認められる。お客の行為は私的なものとは認められない。
異議審:「テレビが見られる」ことを宣伝して集客しているため、通常のハウジングサービスとは遥かに異なる。したがって、録画行為はお客と録画ネットの共同作業とみなせ、お客の行為は私的録画とは認められない。
知財高裁抗告審:パソコンの所有権の移転は仮装である。また、「テレビが見られる」ことを宣伝している、装置やソフトを録画ネットが用意している等から複製行為を管理しているといえるので複製権を侵害する。

対して まねきtv はソニーのエアーボードをハウジングするという点に集中している。
ということは、「録画をするための装置とソフトをハウジング会社がサービスとともに提供していた」ことが違法になるようだ。

ハウジングにより録画した番組を個人へネットを使って転送すること事態は「適法」という判断がされたのは海外に住んでいるものとして嬉しい判断だ。 テレビ局側はもちろん納得しておらず、抗告するようだが、この判断が続くことを期待したい。