Month: August 2005

選挙の仕組みがわかりません

衆議院選挙が公示された。

2003年に行われた総選挙の時は、在外選挙人の登録をしていなかったことから投票できなかったという話を書いたが、昨年 サンフランシスコにある日本領事館に行ったときに在外選挙人の登録を済ませたので今度の衆議院選挙は投票ができる。

オレのように在外選挙として投票ができるのは、比例代表選出議員選挙のみ。
在外選挙に関する詳しい手続きは外務省のページに書いてあるが、今回は郵便投票という方法で手続きを進めて先日投票用紙を手に入れることができた。

さて、投票だ! と、総務省のページなどで情報を集めていると、比例代表選挙といえば全国区だと思っていたのに、いくつかのブロックに分かれているし、政党の得票数にもとづき、ドント式 (むかし勉強したな…)で名簿の上位から選ばれるのは同じなんだけど….名簿を見るとなぜ同じ順位に何人も人がいたりするの? と、何だかチンプンカンプン。

調べてみたら、この方式は小選挙区比例代表並立制というもので、以前の中選挙区制から、小選挙区制へ移行したときに死票が多くなるのを防ぐために、比例代表にも重複して立候補ができ、小選挙区で落選した場合、同じ名簿順位で当選者との差が少ない人が優先的に当選できるというしくみだった。 (参考: Politics-サルでもわかる日本の選挙制度! 小選挙区比例代表並立制ってナニ?)。

そして、驚くことにこの方式は何と1996年の衆議院選挙の時から行われていたとのこと。 そのころは日本にいて、投票もしていたのにまったく気付かなかった。 小選挙区になったのは知ってたけど、投票するときに比例代表で党名を書いたのは覚えているけど、この2つが実は密接に絡みあっていたとは…。 これまでいかに適当に投票していたのかがバレてしまった。 アメリカに住んでいるのをいいわけにしてすみません。

思わぬところで勉強ができてしまった今回の選挙。

もうちゃんと理解できた(はず)。これから各党のマニフェストなどを読んで大切に投票したいと思います。


Mac Media Center プロジェクトから Center Stage 0.4 が リリース

CenterStage – The Macintosh Media Center Project
The result of six months of hard work awaits you in the download section. CenterStage now supports multi-skins, offers preliminary support for El Gato Eye TV and DV sources and sports an improved GUI.
(6ヶ月におよぶハードワークの結果がダウンロードセクションであなたを待っています。 新しい CenterStage はマルチスキン、El Gato Eye TV と DV ソースの暫定的なサポートと改良されたUIを提供します。)

今年(2005年)のはじめ、Macworld Expo SF で Mac mini が発表されてから、このコンピュータらしくない筐体を活かしてメディアプレーヤーにしてしまおうという Mac Media Center プロジェクトを紹介した。 最近になって、その成果として Center Stage バージョン 0.4 というバージョンがリリースされた。

ちなみに、このバージョンはまだアルファバージョンというような位置付けで、フルスクリーンで動くUIと動画再生の機能ぐらいしか動かないとのこと。

うちの iMac は動作環境を満たしていないのだが、ちょっと試してみたところ起動はするのだが動画再生とかはうまく動かなかった…。 試せた UI に関していうと、上のリンク先にあるグリーンのものと、Mac OS X の Aqua に近いブルーの2つが切り替えられて、マウスおよびキーボードで操作できて結構軽快に動いていい感じだ。 環境を満たしている人や、El Gato Eye TV を持っている人は面白い使い方ができるのではないだろうか。(使い方は少し変わっているので User Guidesを見て欲しい)

このプロジェクトはちょくちょくチェックしていたが、開発リソースがうまく集まらなかったり、Mac OS X 10.4 のリリースによる追加対応などがあったりして結構難産だったようだ。 今後も素早いバージョンアップは期待できないかもしれないが、完成したら面白いモノになりそうなだけに個人的には注目していきたいと思う。


うろ覚えの洋楽の歌詞がわかるサイト

先日の Sugar Ray のライブで、曲の間奏から違う曲にスイッチするという演出があって観客が多いに盛り上がった。 スイッチして演奏されたその曲はテレビCMでもよく聞くのだが、曲名やオリジナルを演奏しているバンドはわからない。けど、サビの部分の

「アイ、 オー、 レッツゴー。 アイ、 オー、 レッツゴー。」

という威勢のよい掛け声はすごく特徴的で耳に残る曲だった。
この曲は何なんだろう? ほんとの歌詞は何なんだろう?
と、とても気になりとりあえず 聞こえたままに Google で

“I O Let’s go”

と検索してみると、下のサイトのおかげで意外にもあっさり解決してしまった。

Am I Right – Misheard Lyrics and Song Parodies

“Am I Right” (私は正しいの?) というこのサイトは、聞きまちがえやすい歌詞やパロディ曲の元ネタ、バンド名の由来など、音楽にまつわる「これで正しいんだっけ?」という疑問とその答をまとめているサイトだった。

で、このページによると、”I O Let’s Go” の曲は The Ramones (ラモーンズ) の Blitzkreig Bop (ブリッツクリーグ ボップ)という曲で、本当は Hey! Ho! Let’s Go と歌っているらしい。 iTunes Music Store (US) で試聴してみたらライブ盤とかではそう歌っているように聞こえた。 けど、未だにオリジナルバージョンは Hey も Ho も H の発音が聞こえないんだよなぁ。

とりあえず謎が解決してよかった。

こんなサイトもあるぐらいだから、外国人でも歌詞聞きとれてないんでしょう(笑)。
皆さんも、こんなことがあったら恥ずかしがらずに Am I Right で探してみることをおすすめします。

注意:
Am I Right のトップページにあるサーチボックスはバンド検索なので、そこでは歌詞は検索できません。 歌詞などの検索は左側のメニューにある Search というテキストをクリックして検索画面に行ってから行ってください。 Am I Right の検索は Google を使っているので、Google で

"検索したいテキスト"  site:amiright.com

という風にしても同じようです。


Google Talk で何をする?

グーグル、音声機能付きIM「Google talk」を公開 – CNET Japan
Googleが米国時間23日、テキストメッセージの交換以外にボイスチャット機能を備えるプログラムを擁し、インスタントメッセージング(IM)分野に参入した。

数日前から噂されたGoogleのIMソフト Google Talk が公開された。
さっそくダウンロードしてみたが、感想は 「????」 という感じ。

IMソフトとしては可もなく不可もなくというところだが、言ってしまえばGoogle Talkじゃなきゃいけないというモノもない。 そして、Google も Developer Infoのページで Client Choice, Service Choice, Platform Choice ということで、クライアントやプラットホームの選択の自由を掲げていて、Mac や Linux のユーザは別のIMを使って接続することを推奨している。

じゃあ、鳴り物入りで登場したこのソフト、IMの仕組みは何なんだろう???? と思ったのだ。

Developer Info のページの service choice にあるように、閉鎖的なIM界をオープンな仕組みで統一をはかろうとしているだけなのだろうか? それにしては、大手(AIM, MSN, Yahoo!)のどことも組むことがなく戦略としてちょっと中途半端な気がするし、今の状態はただ単に新しいIMが一つ増えただけの状態だと思う。 まさか「Google の真意は?」と話題を提供するのが目的だったりして(笑)。

とりあえず、オレは 以前紹介した Gaimでアクセスするようにした。 特に音声チャットの機能が欲しいわけじゃないし、Gmailを直接読み書きする必要もないので。 というわけで、オレのアカウントに音声チャットしてきても話せないです。

Gaim を使っている人は以下のように設定すると Google Talk に繋がります。

[ログインのオプション]
スクリーン名: xxxxx   (gmail のアドレスの @より前の部分)
サーバ: gmail.com
パスワード: gmail のパスワード
[追加オプション]
"可能ならばTLSを仕様する" をチェック
ポート番号: 5222 (デフォルトのまま)
サーバへ接続: talk.google.com

これ以外の設定は適当で大丈夫。
というわけで、Google Talk で何したらいいんでしょう?
メッセンジャーならオレはまだまだ Gaim がおすすめです(笑)。


San Mateo County Fair で Sugar Ray Live

park1.jpg
夏のこの時期になると、よく開かれるのが County Fair (カウンティフェアー)。 County と呼ばれるいくつかの市を合わせたエリア単位で行われるお祭りみたいなもの。 うちが住んでいるSan Mateo Country でもこの8/12-8/21に開かれていたので行ってみた。

カウンティフェアーの娯楽で定番と言ってもいいのが移動遊園地。

アトラクションは普段は駐車場として使われているような広いスペースに用意されるのだが、写真のように絶叫系のものもあったりして子供たちはみんなキャーキャー言って楽しんでいる。 大人からすると作りがチャチくて別の意味で絶叫しそうになりそうだが…。

そして、もう一つの定番がライブコンサート。

普通はそんな有名どころが呼ばれることはないのだが、昨日8/20は Sugar Ray (シュガーレイ) (日本のサイト)がライブをするというので出不精なウチが行ってみたのだった。
シュガーレイは日本ではそんな有名じゃないと思うが、アメリカではFMラジオなどでヒット曲が今でもよく流れる結構有名なバンド。 ただ、ロックやら、パンクやら、普通のポップスやらヒップホップやら何でもとりこんでやるので紹介しにくいバンドでもある。

オレも単独ライブに行くほどのファンではないが、San Mateo County Fair というイベント (=有名どころの曲ばかりやりそう)で、チケットが前売りで $6と安かったので試しに行ってみたという感じ。

sugarray.jpg

イベントの一部なのでカメラ制限とかもなかった

ライブは高校の体育館ぐらいの大きさのホールで行われ、1時間ちょっとのライブだったが、少し前にリリースしたベスト盤(これはオレも買った)の曲を中心に演奏。 MCやステージ上での演出も慣れたもので、観客を巻き込んで大いに盛り上がり、ほんとオトク感の大きいライブだった。 こんな機会を作ってくれた San Mateo County Fair に感謝。

上にも書いたベスト盤はいい曲も多いのでよかったらどうぞ。

B0009OAS2M ザ・ベスト・オブ・シュガー・レイ
シュガー・レイ スーパー・キャット
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by G-Tools

アメリカの自転車乗り

bike.jpg

出勤途中の車から撮った写真。
何かヘンじゃない?

そう。
自転車が車と並んで普通に信号待ちをしている。

これもアメリカに来て驚いたことのひとつだった。 交通ルールは特に州による違いがありそうなので、カリフォルニアだけなのかもしれないが自転車はオートバイのように車道を走っていることが多い。

このあたりの人たちは自転車を移動手段としてはあまり使わず、レジャー、スポーツ、トレーニングとして使う人が多く、週末になるとスキー板のようにキャリアに自転車を積みどこかへ向かう人たちを見かける。 そういう人たちは、目的地まで車で行き、そこで自転車に乗り、坂道などを登ったり下りたりするらしい。 さすがに坂の登りなど車と速度差が大きいときは道路の端を走ってるけどね。 車を運転していて自転車の後ろに付いてしまうと前でコケたりしないかビクビクする。

オレは自転車に乗らないのでもうちょっときちんとしたルールがあって安全になっているのかもしれないけど、アメリカの自転車乗りは気合い入ってるなぁといつも思う。

そんなわけで、上の写真の人も通勤途中なのかトレーニング帰りなのかわからないが、身に付けてるものから気合い入ってるぜという感じ。

bike2.jpg

そして当然のように、そのまま交差点の真ん中を車と一緒に走っていきました。

おまけ
英語では自転車は bike (バイク) と言われることが多いです。 で、日本でいうバイク(オートバイ)は motorcycle (モーターサイクル) になります。


アムネスティ条項 (amnesty clause)

NBAは7月から新しい労使協定(Collective Bargaining Agreement, CBA と呼ばれる)のもとで、運営されている。今回の労使協定の決定に際し、アムネスティ条項 (Amnesty Clause) という今年だけ有効な特別ルールが决められた。アムネスティとは特赦とか恩赦という意味。

その内容は、「チームはどの選手でも1人だけ放出することができる」というちょっと過激なもの。このバックグラウンドにはNBAのサラリーキャップ、およびラグジュアリータックスという制度がある。

NBAは年俸の高騰を防ぐために、各チームに選手に払う給料の総額の上限を决めていてその上限はサラリーキャップと呼ばれている。 特例があったりして、オレも全てを把握しているわけではないが、新CBAでは前年のNBAの総収入の51%というように决められているようだ。决められてはいるが、ややこしいことに ラグジュアリータックス(贅沢税) として、サラリーキャップを越えた金額と同じだけのお金をNBAに払えばそれ以上の年俸を払うことも許されている。そして実際、NBAの多くのチームがラグジュアリータックスを払っている。

今回のアムネスティ条項は、8/15までに選手を1人放出する代わりにその選手分のラグジュアリータックスの支払いを免除するというモノ。もともと新しいCBAで、選手の年俸を抑えようとしていたが、選手側と折合いがつかなかった。 その代わりということで、こういった特別条項が盛り込まれたようだ。

ESPN のページには今回のアムネスティ条項によって放出された選手のリストが載っている。 Mavs の Michael Finley や、76ers の Aaron McKie など有名な選手もリストされているが、驚くのはそこに書いてあるチーム側が節約できる金額。

Michael Finley の場合、今後3年で $5100万ドル (約 55億円)、Aaron McKie の場合でも今後3年で $1950万ドル (約 21億円) の節約と金額がでかい。 サラリーキャップをそんなにオーバーしているのかと思うと同時に、チームのオーナーからすれば、このチャンスを逃す手はないと思うのもよくわかる。

選手にしてみても親しんだチームから離れるのは辛いが、元のチームからの年俸は同じように支払われ、新しく契約したチームからの年俸も支払われるので2重にお金を貰うことができるといったメリットもある。

今回18人の選手が放出されたことによって、一気にフリーエージェント市場が賑わってきた。残念ながら Warriors も現時点でサラリーキャップ超過で新たな高額選手と契約することは難しそうだが、この選手たちがどこと契約するかは注目だ。


PSP で Windows 95

Windows and Linux on the Sony PSP
Yes, it’s true. I’ve managed to run Windows 95 and Linux on the PSP. I’ve done it by porting the excellent open source x86 emulator Bochs.
(本当です。 私はやっとのことでPSP で Windows 95 と Linux を走らせました。 すばらしいオープンソースの x86エミュレータである Bochs を移植しました。)

Engadget の記事経由。

以前、あなたもPSP用のソフトが開発できる という話を書いて以来、PSP用にいろんなソフトが開発、発表されてきたが、とうとうWindowsまで動きはじめてしまった。

といってもWindows を個人が PSP向けに移植するわけにはいかないので、x86コンピュータをエミュレートするBochs(ボックスと読む)というソフトを移植し、その上でWindows や Linux を実行するという方法をとったらしい。 開発効率や今後のことも考えるととてもうまいアプローチだ。

Windows 95 などの OS のインストールはPC上で動くBochs で行い、できあがったイメージファイルを PSP にコピーする。 ただし、PSPのROMのバージョンが 1.5 以前のものでないと実行できないらしい。 気になる実行速度は Windows 95 がブートするのに10分ほどかかるが、起動してしまえばそこそこのスピードで動くとのこと。 実用的とはとても言えないんだけど、スクリーンショットを見てるとなにかワクワクしてくるなぁ。


はてなポイント送信機能に対応

はてなブックマーク – ソーシャルブックマーク
はてなブックマークでは、面白かった、役に立ったエントリーにはてなポイントを送信することができます。お礼や応援の意味を込めて、エントリー作者の方にポイントを送信しましょう。

いろいろとお世話になっているはてなのサービス。

最近は備忘録がてらブックマークを利用していて、面白そうなページをブックマークしたり、逆に自分のページの内容がブックマークされるのを見て喜んでたりする。 そんなはてながポイントを投げ銭のように、サイトの作者へ送ることができるようになったので、このサイトもそれに対応してみた。

サイトを持っている人はわかると思うけど、趣味で勝手に書いている内容とはいえ反応が返ってくるととてもうれしい。 コメントやトラックバックというのも手なのだが、サイトに何らかの形を残すというのは多くの人には敷居が高いのではないだろうか。 オンラインのブックマークは自分のメモのような形で記録するので、読む側にとってはそれよりは少し控えめなリアクションとしていいし、書く側もどれくらいブックマークされているかわかるのはありがたい。 そういったオンラインブックマークのサービスに投げ銭機能追加というはてなの戦略の巧みさに感心した。

というわけで、文章がうまいわけでもないし思いつくままに変わったネタばっかり書いているサイトではありますが、気に入ったらどんどんブックマークして、ときに激しく感動したり役にたったと思ったら、ポイントを送ってもらえると書いている人としてはもう舞い上がってしまうことでしょう。


2007年にサマータイム延長、プチ2000年問題が予想される

Daylight-Saving Time Change May Cause Device Problems
An energy bill signed this week by President Bush will lengthen daylight-saving time by nearly a month, and some industry insiders worry that the change could spark smaller-scale Y2K-style problems in computers and electronics.
The bill, signed into law Monday, calls for daylight-saving time to begin three weeks earlier and end a week later, in a bid to conserve energy.
(今週、サマータイム (デイライトセービングタイム) が1ヶ月ほど延長され、業界の関係者がコンピュータや家電製品で2000年問題のような問題を心配するエネルギー法案がブッシュ大統領によってサインされた。
月曜日に法律となった法案は サマータイムを3週間前から開始し、1週間遅く終わることで省エネに役立てようというもの。)

日本ではうまくいかなかったサマータイム(英語ではデイライトセービングタイム、通称DSTと呼ばれる)が、アメリカでは2007年から延長されることが决まった。

当初は、開始と終了1ヶ月づつのトータル2ヶ月延長するというものだったはずだが、最終的には上に書いてあるように、開始を3週間、終了を1週間遅らせることに决まったようだ。これにより、これまで4月最初の日曜日から10月最後の日曜日までというサマータイムの期間が3月の2週目の日曜日から11月最初の日曜日までに変わることになる。

本当にエネルギー効果があるのかといった疑問はあるのだが、PC Magazine の記事は小さな2000年問題のようなトラブルを予想している。 というのも、アメリカで売られている時計付きの製品にはサマータイムを自動調整するようなプログラムが組込まれている。Windows や Mac OS X などはソフトウェアをアップデートすることで新しいサマータイムの時間に対応できるが、目覚し時計やビデオデッキはそういうわけにもいかないので、対応がないと時間がズレてしまうからだ。

ということは逆に、時計や家電製品の買い換え需要や、導入されたコンピュータシステムの調整が必要なことからシステムインテグレーターなどは仕事が期待できそう。 日本の人には関係ないだろうが、この1,2年でアメリカではちょっとした騒ぎがあるかもしれない。