Month: August 2004

2004年 秋の新番組ラッシュ!

オリンピックも終わり、そろそろ学校も始まる。 この時期から年に1度、アメリカの新番組が一気に放送される。

オリンピック中にNBCが自分のところの番組を宣伝して感化されたのでNBCの番組が中心になってしまうが(笑)、オレが注目している秋の新番組を紹介。

Joey (NBC, 9/9(木)スタート)
今年5月に終了した人気番組 Friends の後番組。 Friends にも出演していた Joey が役者を目指しロスアンジェルスへ移り、妹の Gina と 甥の Michael との生活のコメディ。 Friends の影を壊さない程度に払拭できるかが見ものだ。 個人的には年内で打ち切りになりそうな気がして心配 (見てもいないのに余計なお世話だけど…)。

LAX (NBC, 9/13(月) スタート)
ロスアンジェルス国際空港(LAX)を舞台にそこで起こる事件と人間模様を描くドラマ。 主演男優の Blair Underwood はもう10年以上も前 L.A. Law に出演していたのを見ていたので久々に見てちょっと感激。 昨年ラスベガスのホテルを舞台に描かれたドラマ Las Vegas と同じような匂いのする(笑)ドラマだ。 Las Vegas が結構面白かっただけに結構期待している。 同じく 9/13(月) からLas Vegas もシーズン2 を放送。

Lost (ABC, 9/22(水)スタート)
飛行機の不時着により無人島で生き残った48人の乗客の人間ドラマ。 人気リアリティ Survivor (サバイバー) を意識したような構成だが、ドラマである分リアリティショーとは違った思いきった演出を期待したい。

The Benefactor (ABC, 9/13(月)スタート)
NBAバスケットボールの Dallas MavericsのオーナーでIT長者の Mark Cuban が100万ドル(約1億円)を与えるにふさわしい人物を16人の中から選んでいくというショー。 昨シーズン、ドナルドトランプの “You are fired (おまえはクビだ)” のキメ言葉で話題になったNBC の The Apprentice のパクりだが、いつもバスケを見に来て子供のようにハシャいでいるオッサンが、どれくらいするどいのか期待。 The Apprentice もシーズン2が 9/9(木) から、FOX は Vergin の Richard Branson (リチャード ブランソン)を担ぎだして同様の番組を展開予定。 どこが生き残るか?

番外: Boston Legal (ABC, 10/3(日)スタート)
人気だった The Practise をテコ入れして新に始まる David E Kelly (デイビッド E ケリー, Ally McBeal の製作者)お得意の法廷ドラマ。 法廷モノは英語が飛びかって見ていてもちんぷんかんぷんになりがちだが、この出演者の一人に Keen Eddie の Mark Valley が! とりあえず、これだけ紹介したかった。

アメリカのテレビ番組は面白くないとよく聞くが、結構面白いのもあると思う。 特に8時~11時ぐらいはどの局も結構気合い入れて番組を作ってくるのでこれを機に見てみたらどうでしょうか?


オリンピックUSAバスケチーム 何とか銅メダル

このエントリは2004年のアテネオリンピックの時のものです。 最新のオリンピックUSAバスケットボールチームの情報はこちらへどうぞ

3位決定戦。 対リトアニア戦。

アメリカは予選リーグで一度負けているだけにダメだと思っていたが何とか勝つことができた。 勝因はディフェンス面で今まで以上にプレッシャーをかけることに成功し、相手のターンオーバーを多くとれたこと、そしてアメリカもいくつかは3ポイントを決められたことだろうか。 にしてもリトアニアの3ポイント21本(96点中、3ポイントが63点) という決定率は最後まで気を抜けさせなかった。

今日のヒーローは Shawn Marion (ショーン マリオン)。 途中出場ながアリウープ2回、3ポイント2本を含むチームトップの22得点は素晴しい。 今回のオリンピックでは彼とLamar Odom (ラマー オドム) そして LeBron James (ルブロン ジェイムズ) のうまさを再認識できた。

当初から言われていたことだが、いろいろな点でアメリカは今後の国際大会への取り組み方を考えていかなければいかないだろう。 始めのうちはオレもそんな差はないだろうと思っていたが、NBAルールと国際ルールの違いは大きく、バスケットボールのプレイも大きく変わる。 加えて、最近の各国のバスケレベルが上がってきている実状からNBA選手とはいえ片手間に対応してどうにかなる問題ではない。

個人的な感想だが、国際ルールは攻撃が単調になってNBAと比べると試合の面白さという点では劣ると思う。 NBAルールを無理して国際ルールに合わせる必要はないと思うが、プレイスタイルが国際ルールに合っている選手(ロングレンジのショットが得意、不必要にボディコンタクトをせずスマートにディフェンスができる選手) といった選手で構成し、ある程度時間をとってきちんと連携プレイを練習させるといった方法が必要ではないかと思う。

人気は無かったと思うが(笑)、個人の趣味で特別に書いてきたオリンピック特集はこれでおしまい。 来週からはこれまでと同じような感じで更新します。


オリンピックUSAバスケチーム アルゼンチンに破れる

今日の昼間に中継していた試合の録画をやっと見られた。

昨日のスペイン戦の勢いでいけるかと思ったアルゼンチン戦だが残念ながらアルゼンチンに破れてしまった。

やはり差は3ポイントなのだろうか。 アルゼンチンは Emanuel Ginobili (エマニュエル ジノビリ) の 4/6 の3ポイントを中心に要所要所で3ポイントを決め、アメリカになかなか追いつかせないうまい試合運びだった。

対してアメリカは試合が始まってすぐ調子を見るかのように昨日のヒーロー Stephan Murbery(ステファン マーベリー) が3ポイントおよびミドルシュートを打つがどちらも入らず、これでチーム全体がまたロングレンジのショット恐怖症にハマってしまった。 昨日なら外から打っていたショットも、無駄にボールを回してターンオーバーや雑にシュートを打つシーンが何度となくあった。 そして、昨日と同じく Tim Duncan (ティム ダンカン)のファウルトラブル。 残るインサイドの攻めの要を失なった精神的ダメージもシュートの精度を狂わせたのだろう。

急造とはいえ、NBAのある程度の実力の選手をもってしても金メダルを取れなかったことは残念だが、それより世界的にバスケットボールのレベルが上がってきたことを喜ぼう。

明日は3位決定戦でリトアニアと再び対戦。 今のままならまた負け、昨日のように自信をもって外から打てれば勝ちもありうるという感じだろか。 金をとれなかったダメージもあるだろうし、負けそうだなぁ。


オリンピックUSAバスケチーム スペインを破り準決勝へ

準々決勝(英語ではQuarterfinal)。 予想ではアルゼンチンになると思っていたが、B組でプエルトリコがギリシャに負けたことでアメリカがB組4位になり、A組1位のスペインとの対戦になった。 この試合から負けたらおしまいのトーナメントになる。

これまでスペインの試合の中継を見てなかったが数字を見ると、3ポイントがそんなに多いチームではない。 インサイドへ切り込んできてシュートを決めてくるスタイルならアメリカに有利かもしれないと思っていた。 実際に見てもいやはり、Pau Gasol (パウ ガソール) のポストプレイを軸にしたインサイドの攻撃中心。 Gasol のタフさと大きな体の割に素早い動きはやはりすごい。 40分出続けてこのタフさは何?

対してアメリカは序盤にTim Duncan (ティム ダンカン)、Lamar Odom (ラマー オドム) の二人のビッグマンをファウルトラブルで失い、攻め手を欠くことに。 ところが攻めあぐねて打った3ポイントがいくつか入ったことで思わぬ展開に。 ミドル、ロングショットがいきなり決まりだした、特に Stephon Marbury (ステファン マーベリー)の3ポイントの決まり具合といったら別人のよう。 オレが選ぶ今日のヒーローは彼。

今オリンピック無敗のスペインの強さは伊達じゃない。 早いテンポでパスを回し、素早いドライブインでつっこんでくるバックコート、タフなフロントコートと単純に比較したら戦力はアメリカ以上だと思う。 今回の勝利の決め手はアメリカが苦しいときに3ポイントを決められ、スペインが決められなかった。 これだけの違いのように思える。 これからもロングショットこれだけ決まればいいけど…。 やはり国際試合は3ポイントか。

あ、あと、レフリーのジャッジがちゃんとしてなくて、どことなくアメリカ寄りだったかな。


日本から iTunes Music Store の曲を買う方法

Going My Way: ギフトカードを使ってiTunes Music Storeで曲を購入
昨日のうちに目をつけておいたiTunes Expressというところに20ドル分のギフトカードを注文しておきました。ここはアメリカ在住の日本人がやっているようです。

やっぱりこういうサービスをしている人がいたんだ。

iTunes Music Store のプリペイドカード(ギフトカード)はアメリカならTarget (大手量販店)で普通に売っていて、並行輸入で日本でも売っているという話は聞いていたので、何かできないかなと考えてはいたけど実行に移せなかった。 この違いが技術オタクとビジネスの才能がある人との違いか?

というわけで、日本で iTunes Music Store で曲を買いたいと思っている人はこういったサービスを利用するといいかもしれない。 ただし、iTunes Express でも断り書きがあるが、Apple はこのカードの利用可能な人を13歳以上のアメリカにいる人としているので、アメリカに入ってからお使いください(笑)。

このiTunes Express はなぜかギフトカードにこだわっているが、Gift Certificates の番号だけを利用するならオンラインのApple Storeで買ってe-mail で送れば在庫の心配はしなくていいと思うのだがやっぱりアップルから直接というわけにはいかないか。 ( ちなみに、日本のクレジットカード番号では米国の Apple Store から物を購入することはできないのでやはり第3者を介さないと Gift Certificates は手に入れられない。)


オリンピックUSAバスケチーム アンゴラに快勝も不安は残る

予選リーグ最終戦となるアンゴラとの対戦。アンゴラの選手は試合前にベンチからデジカメでアメリカのNBA選手を撮影しているシーンが映されるというように、アンゴラにとっては記念ゲーム。 試合展開も終始アメリカ優勢だった。あまりにも優勢すぎてアメリカでは4Qの途中でソフトボールの決勝に中継切り代わってしまった。

しかし、プレイのレベルにはそんなに対した差は無い。 アンゴラの選手はブロック、カットインといったところで、生まれもった体のバネを生かしたいいプレイもいくつか見られた。 ボールハンドリング、フィニッシュまでの持っていき方といった戦略面でもう少し鍛えれば恐い存在になっているのでは? と思う。

対してアメリカ代表はボールを有利に扱えることから、パスやシュートにいつも以上に雑なプレイが目立った。それこそ後半は外からのプレイを中心にするなど、決勝トーナメントに向けてやっておくことはいっぱいあるような気がするのだが、それよりリズムを崩さないように気持ちよくプレイさせようとしているのだろうか?

決勝トーナメントは26日(木)から。 公式な決勝トーナメントの組み合わせは24日(火) の夜決定されるらしいが、米国はB組3位になりそうなのでA組2位のチーム(たぶん アルゼンチン)との対戦が予想される。 これではベスト4も危ないか?

リンク:
アテネ五輪 バスケットボール公式ページ


アメリカのカルピスは…

@nifty:デイリーポータルZ:チューチューを飲みくらべてみた
カルピス味って実は日本にしかない味なんじゃないか? と、時々思うんですけど、海外にはあるんでしょうか? 

いつも、すばらしいネタを提供してくれるデイリーポータルZ。 今回も懐しのチューチューの食べ比べというありそうで無かった企画を実現してくれていて楽しい。 でも、オレが記憶のあるパッケージが全然ないのは…時代の変化か、場所が違うからか…。

で、この記事でかるーく流してあるカルピス味が海外にあるかという話。

アメリカではカルピスを売っている。 ただし名前が違う。

最初、日本と同じカルピスという名前で販売したら発音が カウピス(牛のションベン) という風に聞こえるということで大クレームがついたからというのが理由で、 現在アメリカでは Calpico (カルピコ) という名前で売られている。 アメリカに来たばかりの日本人が Calpico を見かけると

「あ、なつかしー。 カルピ……コ???」

とびっくりするのはもうお約束。

Calpico.jpg
うちにあった濃縮タイプのカルピコ。 カルピコウォーターもある。

が、もともとコーラの国。 日本食スーパーやアジア系スーパー以外ではなかなか売っているのを見かけないことからも結論としてはカルピス味というのはほとんどのアメリカ人の感覚に無いだろう。

あと日本で売られているジュース類で、英語的にヘンなので有名なのが ポカリスエット (Pocari Sweat)。 ポカリは造語なのでそのままにしても Sweat は 汗。 つまり、”ポカリ汗” となって、何かの汗が入ってるの? っていうイメージになってしまう。 アメリカ進出時には気をつけて > 大塚製薬。

話はカルピスに戻って、ちょっと調べてみたらドイツのWikipediaに Calpis というエントリ (Google による英語翻訳ページ)があったのでドイツ人には認識されているのかも。 (英語版 Wikipedia にはCalpis/Calpico ともにエントリがなかった)

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オリンピックUSAバスケチーム リトアニアに惜敗

ESPN.com – OLY/SUMMER04/BASKETBALL – Team USA absorbs second hoops loss
The Lithuanian guard, whose off-balance, desperation off-target 3-pointer kept his team from pulling off the biggest upset of the Sydney Olympics, didn’t miss when it counted Saturday night in a thrilling 94-90 victory against the Americans.
(シドニーオリンピックで態勢を崩しながら打った3ポイントが外れて、大番狂わせとはいかなかったリトアニアのガードは94-90でアメリカに勝った土曜の夜には外さなかった)

今大会、これまで3戦全勝していた強敵リトアニアとの対戦。

前回のシドニーオリンピックの準決勝でも最後の数秒で辛くも競り勝った相手だけに、今年のチームではコテンパンだなというのがオレの予想だったが、惜敗と書いてもおかしくないギリギリの試合だった。

この試合のアメリカ代表はこの大会最高のデキ。 オーストラリア戦で攻め方のコツを掴んだのかみんなが積極的にプレイをし、そこから得点も決まり、ディフェンスも積極的で相手オフェンスもリズムを崩すことも多かった。 中でもこれまでいいとこなしだったRichard Jeffereson (リチャード ジェファーソン)。 試合直後にいい形でドライブインからの得点、およびファールを取ったことで一気に復活。 プレイの雰囲気が変わったのがよくわかった。 解説では、カントクのラリーブラウンは「彼はディフェンスが優れているから先発で使い続けるんだ」と言っていたが、ほんとよく辛抱して使い続けたと思う。

やはり試合の決め手はロングレンジショット(特に3ポイント)の差だろう。 もともと、今大会ベスト3ポイントシュート率チーム(リトアニア)と最低3ポイントシュート率チーム(アメリカ)の試合で、いいところで3ポイントを決められて追い付かれてしまうシーンがいっぱいあったが、最後に上で引用したSarunas Jasikevicius に3ポイントを3回連続して決められたのにはもうお手上げだ。 シドニーで満足せずにがんばったチームとシドニーの栄冠で満足していたチームの差だろうか。

次はまだ今大会未勝利のアンゴラとの対戦。

さすがに、アンゴラには楽勝だろうから勝つだけでなく決勝トーナメント前に完璧な状態に仕上げてもらいたい。


フィッシング詐欺は英語で Phishing と書く

Phishing – Wikipedia, the free encyclopedia
In computing, phishing, short for password harvesting fishing, is the luring of sensitive information, such as passwords and other personal information, from a victim by masquerading as someone trustworthy with a real need for such information.
(コンピューティングにおいて、phishing, “password harvesting fishing” の略語は、パスワードや個人情報といった機密事項を、本当にその情報が必要な信頼できる者のふりをして引き出すものである。)

知らなかった。 フィッシング詐欺はその意味合いばかりが強調されていたのでさっきまで英語では Fishing と書くとばかり思っていた。 正しくは Phishing と書く。

Wikipedia の情報にあるように、由来は Password harvesting fishing (直訳すると パスワードを収穫するための釣り) が省略されて Phishing となったようだ。 よって Phish という動詞があって、その動名詞というわけではなく、 Phishing で名詞となる。 もし、フィッシング詐欺をする という文章にするなら go phisihing となる。 これも go fishing (釣りをしに行く) の使い方と同じ。

アメリカに住んでいてもまだまだだなぁ。 反省。


やはりややこしいオリンピック放映権

地域制限に縛られずにオリンピックのウェブ生中継を見るには?
しかし、BBCを含む欧州放送連合(EBU)のメンバーは、オリンピック放映の契約書によって、米国やその他の諸外国からアクセスするユーザーを遮断するよう義務付けられている。

ちょうどいいタイミングでオリンピックの放映権に関する記事が Wired に出ていた。

やはり、オリンピックの映像はその国以外からアクセスされることを禁じているようだ。 そのため、以前のエントリで最後に突っこんだ ビザカードの番号によるアメリカから見ている確認に加え、イギリスのBBCはイギリス内であるかをIPアドレスを利用してチェックしているようだ。

IPアドレスはプロキシやVPNといった仕組みでいくらでも偽装できるし、クレジットカードはアメリカでは持っていない人、持てない人も多いので識別に使うのはちょっと乱暴な気がする。 システムとしては完璧なモノとはとても言えないだろう。 各放送局はそれもわかっているようだが、これだけの大きな権利金が動くとなるとうまくいってるように見えるシステムをややこしくはしたくないといったところだろうか。

しかし、現在のコンテンツ流通を考えると、どうしても何らかの制限をかける必要はあると思う。

日本ではISPのコンテンツ会員のような形で身元を登録しないとコンテンツを見られないといったしくみがあるが、これをもっと一般的にして、ユーザの身元をはっきりさせるためのシステムというのが今後出てきそうな気がするがどうだろうか? プライベート情報の問題とビジネスになるかという点で解決しなくてはいけないことがいっぱいあるが…。

その場合、オレたちのような国籍と住んでいる場所が違うような人の問題は出てくるんだけど….、それはややこしくしないためにも大めに見てもらいたい(笑)。

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