うちはこれまでは昨日紹介した Box Fanでなんとかしのいでいたのだが、今年は子どもが産まれたためもうちょっと対策を練る必要ができてしまった。

そこで購入したのが、Portable Air Conditioner (以下、Portable A/C)と呼ばれるモノ。冷却機能しかないものも多く、Portable Cooler とも言われる。 いわゆるエアコンなんだけど、室内機と室外機を1つにし、壁に穴をあけることなくエアコンを使えるようにしてしまったという何ともアメリカ~ンな発想の製品だ。

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なんかすごいつうか大袈裟っつうか…。 本体から出ている2本のパイプは、吸気用(下)と排気用(上)。 モノによっては部屋の空気をそのまま冷やすので排気用の1本しかないのもある。

日本のエアコンと言えば湿気も吸ってくれて室外機から出るのが一般だと思うが、Portable A/C の場合は排気パイプを伝って出たり、タンクに貯めるようになっている。

ウチのモデルはタンクに貯めるタイプで、しかもその水を機械の冷却に再利用するらしい。 ただ、このあたりは乾燥しているのでほとんど水が貯まらず効果のほどは不明。

で、肝心の冷却効果なんだけど、ウチが買ったのは 12000 BTU という家庭用の中では一番パワフルなヤツ。 LDK 合わせて 20畳程度、太陽に暖められた屋根の熱が天井にほぼダイレクトに伝わり、西日が壁を暖めるという最悪の状況で 2℃ ~ 5℃ ぐらい下がるという程度だろうか。 正直物足りないけど、うちのアパートの環境ではこの程度の効果でも御の字なのかも。

もちろん吹き出し口近くは常に冷たい風が出ているので、子どもを抱きながら吹き出し口の前をウロウロすればある程度は快適。 何より家の中に暑さから逃げられる場所ができるというだけでも買った意味はあったかな(笑)。

上の写真を見てもらうとわかるけど、吸排気パイプのあたりに布を垂らしている。これはウチの窓にブラインドが付いてるんだけど、パイプにひっかかってそれ以上下りなくなり外から部屋が丸見えになってしまうので、応急処置的に布を垂らしているというわけ。 Portable A/C のユーザはみんなこのあたりどうやってるのか不思議。

値段は少々はって $300~$500 ぐらいとなってます。(参考: amazon.com の Portable A/C の検索結果)

また、昨日の Box Fan、Window Fan じゃないけど窓にとりつける Window Air Conditioner というのもある。 (参考: amazon.com の Window A/C の検索結果) ちょっと取り付けが面倒そうだったのでウチはやめたが、アパートや家に備え付けるときはこのタイプのものが多い。

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この Portable A/C 。 このあたりの電器店では結構不評だそうな。別に性能とかじゃなくて、セールス上面倒だという意味で。

このあたりの暑さが続くのはせいぜい1,2週間。暑くなったら製品を買って、暑くなくなったらリターン(返品)してしまえばほぼ無料でエアコンを使うことができる。

おかげで、あるお店では店頭での販売をやめて返品手続きが大変なオンラインでの販売のみに変えたと聞いた。「そんな手があったかー」…と一瞬思ったけど、さすがにそこまでできないなぁ。 でも、アメリカの人はそんなこともやってしまうようです。