前々回書いたホワイトノイズの話のときに人口的なホワイトノイズをダウンロードできるサイトを紹介した。
このサイトではホワイトノイズに並んでピンクノイズ、ブラウンノイズ…といったノイズまで紹介されている。 これって何なのか気になて調べてみたら面白かった。
まず、ノイズというのはある周波数の音を何らかのパターンで混ぜ合わせて作られる。 例えばホワイトノイズというのはすべての周波数の音を同じ強度で混ぜたものらしい。 これと同じことを光で行うと白く見えるため、ホワイトノイズという。
ピンク、ブラウンといった表現も音の混ぜあわせの具合を表したもので、光で同じことをしたときにこういった色になることからそう名前が付いた。 Wikipedia の Colors of noise にある周波数ごとに分解した音の強さを示すグラフを見ると雰囲気がわりやすいと思う。
特にピンクノイズというのは、滝の音や風の音など自然界の中に多く存在する1/f ゆらぎをベースにしていることから人がリラックスし、集中できるノイズらしい。
というわけで、今度は自分で試してみたんだけど、まわりがうるさいとき、その音を消すという点では確かに役に立った。 (もちろん、ヘッドフォンというかイヤフォンを使用。) 始めはノイズとしての音が気になったけどすぐ慣れるし、音楽と違ってそっちに気を取られることもない。 あと、ピンクノイズよりブラウンノイズの方がサーっという音が耳につかなくて好きかも。
しかし、単にピンクノイズを聴くことでいつでもすぐ集中できるというまではいかないだろうが、他の音が気になる、けど音楽じゃあ集中もできないというような場合はピンクノイズなんかを聞くと気が紛れるんじゃないだろうか。
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上で紹介したリンクにあるピンクノイズは10秒ほどしかない。 これを適当な長さにするために、Audacity というソフトを使った。
- Audacityをインストール
- 起動した画面に、Pink_Noise.wav ファイルをドラッグアンドドロップする
- メニューから Edit->Select->All を選んで、Pink_Noise 全体を選択する。
- メニューから Effect -> Repeat… を選ぶ
- 表示されるダイアログで、繰り返したい回数を指定する。 5分 (300秒) にしたければ、29と指定する。
l - これで好きなだけ長いノイズになったので、File メニューから Export As WAV… を選ぶ。 Export As MP3 でもいいけど、mp3用の設定がちょっとメンドウだし、音質も劣化してしまうので、wav のまま聞くか、iTunes などで Apple Lossless などにする方が本来の意図に沿った使い方ができると思う。
こうやってピンクノイズやブラウンノイズのファイルを適当な長さにして試した。 ホワイトノイズ、ピンクノイズに関してはWaveGene というソフトで生成できるのでそちらを利用してもいいかもしれない。
2010年10月25日 at 12:03 AM
Audacityは直接ノイズ生成(ホワイト、ピンク、ブラウン)できるので、
リピートするよりAudacityで直接作ったほうがいいと思われ
2010年10月25日 at 10:02 AM
おー、Audacity にはそんな機能があったんですね。初めに音データありきでスタートしたので見落してました。